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クエリ検索: "歴史言語学"
259件中 1-20の結果を表示しています
  • 歴史言語学

    2023年 12 巻 iii-iv
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
  • 上野 貴史
    歴史言語学

    2023年 12 巻 i
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
  • 田中 牧郎
    歴史言語学

    2023年 12 巻 91-106
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    日本語史の近代を,明治時代以降ととらえるとき,漢語爆発期(明治前期),漢語 淘汰期(明治中期~昭和前期),外来語増大期(昭和後期~平成期)の 3 期に分ける ことができる。漢語爆発期では,西洋語彙の翻訳借用によって多くの漢語が登場し た。漢語淘汰期では,前の期に登場した漢語の多くが淘汰され,一部の漢語は定着 するが,定着する漢語は既存の和語との間で語彙体系を調整し,安定していく。外 来語増大期は,西洋語彙が音訳によって受容され,定着する外来語は既存の和語・ 漢語との間でやはり語彙体系に調整を生じ安定していくが,スタイル差によって使 い分けられるようになるものもある。
  • 語彙の近代化をめぐって
    高田 博行
    歴史言語学

    2023年 12 巻 89
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
  • 笠松 直
    歴史言語学

    2023年 12 巻 71-87
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    サンスクリットの動詞 hā「捨てる」の現在形は,jahā-ti のように重複語幹をとる。 受動態は hīya-te,未来形は hāsya-ti,絶対詞であれば hitvā ないし vihāya のように派生する。  これに対してパーリ語では,歴史的な語形が一部に残存するものの,jah-a-ti のよ うな幹母音幹語形が優勢である。絶対詞はこの現在語幹から jahitvā のようにつくる。 また新たに hāya-ti の語幹が用いられるようになる。  Mahāvastu では jah-a-ti ないし hāya-ti の両語幹が生産的である。このような中期イン ド語的状況で文献を形成していた学派が,次第にサンスクリット化の洗礼をうけ, 「正規の」語形―具体的には受動態 hīyate ―の使用に傾斜したものであろう。現行 の Mahāvastu に見える hā の活用語幹は,jah-a-ti・jahā-ti・hāya-ti の混用状況に見えるが, それは完全に同時代的なものとは言いがたい。  こうした事情は梵文『法華経』においても同様であっただろう。幹母音幹として は 2 人称複数命令法 Saddhp XV 19b jahathā を例に挙げることができる。校訂本では古 典サンスクリット文法に適う vijahāti の語形が見られる箇所も (KN XIII: 285,12 = WT 244,9f.),中央アジア伝本の並行によれば原形は幹母音幹であったものと思しい (Kashg XIV: 272a5 vijahati)。幹母音幹活用は第XXV章の散文部分になお健在で,希求法の KN XXV: 464,2 = WT 379,9 jaheyur の読みは諸伝本に共通する (= Gilg A: 171,12 ~ Kashg XXVI: 438a1 (jahe)yu)。  重複語幹に基づく -ana- 名詞形 jahane (KN 464,2 = WT 379,8 = Kashg 437b7) はパー リ文献にも用例がある。パーリ語と同形の gerund 形 jahitvā も重複語幹を基礎に作っ たものと解せる。標準文法に適う gerund 形 vihāya が校訂本ないし Gilgit 写本に見 られるものの (Saddhp I 20d; XIII 43c),その本来の読みは中央アジア写本に証明さ れるように jahitva の可能性がある (Kashg 18b2 および273b4)。  現行の校訂本を見る限り,hā の活用形は混在している。しかし写本の読みを参照 すれば梵文『法華経』は本来,韻文・散文を通じてほぼ差異のない中期インド語的 な文法を基礎として形成されたものと想定される。
  • 佐藤 知己
    歴史言語学

    2023年 12 巻 53-70
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    アイヌ語の名詞の所属形の起源として,名詞化辞 *IHI を仮定する考えが従来か ら提案されている(中川 1983)。南 (2020) は中川の提案に基づき,Creissels (2009) を援用して中川説を補強している。しかし,中川,南の主張は,類型論的,音韻的, 統語的観点のいずれの点からも問題が多い。また所属接尾辞の不規則性を説明する ための Janhunen (2020) の提案は,アイヌ語の歴史に大規模な母音脱落や子音脱落 があったことを仮定するが,子音や母音の「脱落」が概念形の形成や他動詞からの 逆使役のような,極めて限られた形態領域にしか起きないという問題がある。この 論文では概念形や逆使役の意味的特殊性に着目し,かつてのアイヌ語では,言語学 的に著しく有標な形態を形成する手法として,「マイナス特徴」が用いられたので はないかという仮説を提案した。この手法は,本来備わっているべき特徴(他動詞 における動作主,身体部位名詞における特定性)の欠損という異常な事態を表示す る手段として用いられたが,類像性を帯びるために一部の形式に使用が限定され, その後,接尾辞の付加として再解釈された可能性があることを指摘した。
  • 柴谷 方良
    歴史言語学

    2023年 12 巻 1-52
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    This paper motivates the typological framework dubbed “dynamic functional typology” in terms of its utility in the description and analysis of classifiers and gender marking, which, we contend, have been mishandled by leading researchers in the field. The advantage of functional typology over the form-based, holistic typology presupposed by the WALS survey of numeral-classifier languages is demonstrated by its ability to bring to light a large-scale methodological limitation inherent in the past treatments of classifier/gender marking. In particular, it exposes numerous classifier/gender-marked constructions that do not accommodate a head noun functioning as a gender-agreement controller (Corbett 1991), or for a classifier to individuate the nominal referent for the counting purpose (Greenberg 1974) or to categorize the referent of the head noun (Allen 1977, Aikhenvald 2019). In place of the traditional analysis of classifier/gender-marked forms taking their modification use (e.g., Mandarin [yī zhǐ] ɡǒu ‘[one CLF] dog’, Spanish [una] casa ‘[one.F] house’) as a starting point of analysis, we take a radically different nominalization approach that analyzes such classifier/gender-marked forms as [yī zhǐ] and [una] in their own right, as nominalized constructions denoting respectively “one animal-class thing” and “one feminine-class thing”, independently from the head noun, which may not exist. A need to dynamicize functional typology arises in accounting for both crosslinguistic variation and language-internal crossconstructional/ functional variation of classifier/gender-marking. We offer a two-dimensional structural/functional hierarchy that provides a fine-grained comparative framework that both constrains the synchronic distribution patterns and predicts historical developments of classifier/gender marking across constructions, functions, and languages.
  • 歴史言語学

    2023年 12 巻 171-182
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
  • フランス語の標準化への歩み
    西山 教行
    歴史言語学

    2023年 12 巻 161-169
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    フランスはヨーロッパ諸国の中でも比較的早い時期に言語整備を行い,1635年に リシュリューによって設立されたアカデミーフランセーズはフランス語の標準化に 重要な役割を果たした。アカデミーフランセーズは辞書,文法書,修辞学,詩学の 編集を通じてフランス語の純化と整備をめざしていた。辞書の編集は現在にいたる まで継続しているものの,文法書は1932年にいちど限り刊行され,また他の著作に ついてはひとたびも刊行されていない。  アカデミーフランセーズの辞書は1693年に刊行されたが,その重要な目的は「ひ とつのフランス語」を提示し,フランス語の顕彰を通じて国王の威信をヨーロッパ 諸国に誇示することであった。そこでのフランス語の規範は宮廷や上流社会の「良 き慣用」に基づくもので,古典主義文化のオネットオムに向けられていた。  このフランス語は時代とともに変化し,アカデミーフランセーズの辞書も科学技 術用語などを取り入れていた。ところが大革命のただなかで刊行された第 5 版はフ ランス語の標準化にもまして,革命イデオロギーや革命の生み出した新語の表明に 専念し,また王政廃止後の共和国市民へ向けたフランス語の整備を標榜している。 19世紀以降,アカデミーフランセーズはイデオロギー装置としての第 5 版を否認し たが,革命の生み出した社会現象を表現する新語はその後の言語生活に統合されて いった。  20世紀におけるフランス語の標準化は政府機関によっても実施され,法制上の規 定を伴っているのに対し,アカデミーフランセーズの辞書は言語法ではなく,機関 の権威や威信を根拠とするもので,公的な文化機関としてフランス語への介入を実 施しており,これが統制されたフランス語の表象の構築にも貢献している。
  • 造語言語としてのアイデンティティー
    高田 博行
    歴史言語学

    2023年 12 巻 143-160
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    ドイツ語が近代化するには,造語力の強さが命綱であった。17世紀ドイツの代表 的な文法家ショッテルの言説を見ると,外国語由来の単語がドイツ語化されたのは 単に言語純化思想ゆえではなく,ドイツ語の造語力を誇示してドイツ語の豊かさを 「証明」し,そしてさらには,造語により学術を推進したいという動機があったこ とがわかる。その流れのなかライプニッツは18世紀初めに,学術術語をドイツ語化 してドイツ語を文化言語へ改良する方法について提案を行った。ショッテルもライ プニッツも,過度な純化主義は取らず,外国語由来の単語を温存することを意識し た。それは,結果的に外国語由来の単語とそのドイツ語化とが併存することにつな がり,それによって文体的差異を表現することになった。かくして上田萬年は19世 紀後半に,すべての学術を自前の語彙で表現できるドイツ語を驚嘆の目で見たので あった。
  • 日英対照言語史的視点から
    堀田 隆一
    歴史言語学

    2023年 12 巻 129-142
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    初期近代英語期(1500–1700年)は英国ルネサンスの時代を含み,同時代特有の 古典語への傾倒に伴い,ラテン語やギリシア語からの借用語が大量に英語に流れ込ん だ。一方,同時代の近隣ヴァナキュラー言語であるフランス語,イタリア語,スペ イン語,ポルトガル語などからの語彙の借用も盛んだった。これらの借用語は,元 言語から直接英語に入ってきたものもあれば,他言語,典型的にはフランス語を窓 口として,間接的に英語に入ってきたものも多い。さらには,借用要素を自前で組 み合わせて造語することもしばしば行なわれた。つまり,初期近代英語における語 彙の近代化・拡充は,様々な経路・方法を通じて複合的に実現されてきたのである。 このような初期近代英語期の語彙事情は,実のところ,いくつかの点において明治 期の日本語の語彙事情と類似している。本論では,英語と日本語について対照言語 史的な視点を取りつつ,語彙の近代化の方法と帰結について議論する。
  • 新語の群生と「適者生存」のメカニズム
    彭 国躍
    歴史言語学

    2023年 12 巻 107-127
    発行日: 2023/12/27
    公開日: 2024/04/15
    ジャーナル フリー
    20世紀前半頃の中国において,人文・社会科学や自然科学の知識・情報の爆発的 増加に伴い,新しい概念を表す新造語が大量に発生した。本論は,その頃の中国語 の語彙近代化,語彙拡充の現象について,生態言語学の視点から考察を行う。まず, 中国語の新語を取り巻く言語生態とその環境因子の枠組みを構築した上で,新語の 選択と淘汰のメカニズムを司る基本原理「適者生存の原理」を導入する。そして, 環境因子の中の「宗教活動」「コンプレックス」「同義語衝突・同音衝突」「書記形 態・漢字」という 4 つの事例に対する分析を通して,新語が直面する熾烈な生存競 争の実態と環境因子が新語の発生と生存に与えた影響を明らかにする。
  • 福井 玲
    歴史言語学

    2022年 11 巻 65-74
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
  • 堀江 薫
    歴史言語学

    2022年 11 巻 55-63
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
  • 家入 葉子
    歴史言語学

    2022年 11 巻 47-54
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
  • 村岡 宗一郎
    歴史言語学

    2022年 11 巻 23-45
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
     現代英語の知覚動詞 hear は,補文主語(目的語)と共に原形不定詞や現在分詞な どの準動詞を補文に取る構造に加えて,I have heard φ say that the moon influences the weather.( 安藤 2008: 126)のように,補文主語を欠き,原形不定詞のみを補文にと る用法(以降,hear φ say 型表現と表記する)が散見される。このhear φ say 型表現 は伝聞や推量,間接知覚を表す。さらに,Poutsma (19282: 206) によれば,このよう な表現は初期近代英語では一般的であったが,現代では一部の方言にのみ見られる という。このような構造はどのようにして発達し,衰退したのだろうか。本研究で は,史的コーパス EEBO や各時代の英訳聖書を用いて分析を行い,hear φ say 型表 現は近代英語において,補文主語が省略されたものから,イディオム化の過程を経 て,弱い直接証拠性を表す表現として発達した可能性について調査する。そして, その衰退要因として,第一に,hear it said that のような虚辞を伴う表現の発達により, hear φ say 型表現が消失した可能性, そして第二に,知覚動詞の補文における原形不 定詞のアスペクトとそのアスペクトを反映した強い証拠性の確立に伴い,hear φ say 型表現が消失した可能性について議論する。
  • 笠松 直
    歴史言語学

    2022年 11 巻 1-22
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
     動詞 bhū は本来,能動態で活用する動詞である。RV 以来,ほとんど例外はない。 しかし Saddhp の韻文部分には3 sg. ind. bhavate, 3 sg. opt. bhaveta などいくつかの 中動態語形が存する。こうした中動態語形は同時代の文献である Mahāvastu にも 稀にしか見られない。このような異例とも言える中動態語形はなぜ,どのように 用いられたものであろうか。  結論的には,多数存する bhaveta は BHS bhaveya を,韻律を崩すことなくサンス クリット語形とするため採用された詩的自由形 (poetic license) である。中央アジア 伝本の散文には一部 BHS bhaveya が残存している。これが本来の語形であろう。 韻文中の語形は早期に bhaveta と置換されたと思しく,多くの写本で読みは比較 的揃う。しかし新層のネパール伝本の一部では bhaveta を―韻律に反してまでも ― bhavet と校訂する傾向が看取される。異例な語形であるとの認識があったもの であろう。bhavate も,韻文ウパニシャッドに見られるそれと同様,韻律上の破格 と解釈できる。  2 sg. ipv. bhavasva は原 Saddhp に遡るとはいえない。2 pl. ipv. bhavadhvam ともど も,ギルギット・ネパール祖型段階に遡る語形と見える。その使用意図は,何ら か主語の関心を表現した可能性があるが,二次的な読みと言わざるを得ない。本 来の読みは中央アジア伝本に証される BHS bhavatha ないし Skt. bhavata の如くで あろう。  そもそも中動態の語形は少数で出典箇所も偏り,その活用は生産的でない。総 じて原 Saddhp では,bhū は能動態で活用形を展開したと思しい。仮に中動態の 語形が用いられていたとしても,元来中動態が持っていた機能は失われていたと 思われる。
  • 歴史言語学

    2022年 11 巻 iii
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
  • 歴史言語学

    2022年 11 巻 i
    発行日: 2022/12/27
    公開日: 2023/06/05
    ジャーナル フリー
  • 金杉 高雄
    太成学院大学紀要
    2011年 13 巻 51-60
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    言語学の発展は現代の科学技術の進歩と切り離すことはできない。意味を中心とする言語学ではメタファー、メトニミーの研究がより活発に進められてきた。この分野ではGeorge Lakoff が最も重心的な研究者である。しかし、言葉の意味を研究する上で必要に迫られるのが、言語学以外の隣接分野の知見である。Lakoff は自分の言語理論をより包括的に発展させるために、Mark Johnson (シカゴ大学)という哲学者を招き、共同研究をし、研究書を発表している。あまりにも有名な「Metaphors We LiveBy」である。この著作を発表した後、彼らは再び、「Philosophy in the Fresh」を世に出しその研究成果を問うている。この2 作目の共著では「Philosophy」という言葉がタイトルに取り入れられ言語学と哲学的思考の関係の深さが全面に出ている好例であるといえる。さらに、認知文法(CognitiveGrammar)を提唱する Ronald Langacker は哲学者、Heidegger の影響を大きく受けていることは周知の事実である。彼はHeidegger の思想に基づいて数多くの認知モデルを提出している。言語学がいろいろな形で姿を変えて進展するのには興味が引かれる。そのような動向の中で、特にここ10 年の間に注目されてきた分野として語用論と
    歴史言語学
    とを体系的、有機的に組み合わせた「歴史語用論」がある。この言語学は文法化、主観化、間主観化をキーワードに研究が進められてきている。言語学の新しい方向性である。言語学と隣接分野との組み合わせ、そして従来の
    歴史言語学
    と比較的目新しい語用論との組み合わせによる研究方法に加えて、認知言語学と歴史語用論とを組み合わせた研究方法に関してのその輪郭について日本語を中心にして、その意味変化を取り扱いながら試論を行うものである。
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