平成4年度の第34回静岡県茶品評会における出品茶(煎茶,深蒸し煎茶,玉露)について,茶の測色値及び全窒素,中性デタージェント繊維の測定を行い,分析値と官能審査による評点との関係を検討した。
1)各茶種ともa/b値と外観評点との間には,比較的高い有意な相関関係が認められた。また,外観評価の基準は,茶種により異なることが明らかとなった。
2)3茶種ともに全窒素含有率は6~7%と高率であった。平均値には有意な差が認められ,玉露,煎茶,深蒸し煎茶の順に高かった。一方,中性デタージェント繊維有率は10~20%の範囲にあり,玉露が最も高かった。
3)各茶種とも窒素・繊維比と審査合計点には有意な正の相関関係が認められた。
抄録全体を表示