詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "青木みか"
56件中 1-20の結果を表示しています
  • 米ならびに米デンプンの調理科学的研究 (第13報)
    庄司 一郎, 倉沢 文夫
    日本家政学会誌
    1988年 39 巻 2 号 159-163
    発行日: 1988/02/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    もちおよびうるち玄米の古米の, 米ならびに米デンプンの理化学栓を明らかにする目的で, 一般成分, 白度, 糖類, ヨウ素吸収, アミ獄グラム, アミラーゼ活性などを調べ, 新米の米ならびに米デンプンとそれらの諸性状について比較した.
    1) ヨウ素の最大吸収波長は, もち米ではみられなかったが, うるち米では590nm付近にみられ, 吸収強度ではもち米は低く, うるち米は高かった.また, もちおよびうるち米とも, 古米になると吸収強度が若干低下した.
    2) アミログラムからは, 最高粘度では, 新米同士の場合はうるち米が高い値で, もち米は低い値を示すが, 古米同士ではもちおよびうるち米ともだいたい同程度の値となり, もち米では古米のほうが新米より4倍ほど高い値を示していた.
    3) アミラーゼ活性では, 新米同士の場合はもち米はうるち米に比して高く, 活性比が異なっていたが, 古米同士ではもちおよびうるち米ともに低く, とくに, もち米では低い値を示した.
    4) もち米の場合, アミログラムにおける最高粘度は新米は低い値で, 古米は高い値となる要因について考察し, アミラーゼが関与していることを推定した.
  • 河野 節子, 賀来 正俊, 細野 道夫, 堀 清記
    日本栄養・食糧学会誌
    1991年 44 巻 3 号 183-188
    発行日: 1991/12/19
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    SHR 24匹を高 (40%) 大豆タンパク食運動 (トレッドミル: 15m/分, 30分/日, 週3回) (40E) 群, 同非運動 (40NE) 群, 低 (10%) 大豆タンパク食運動 (10E) 群, 同非運動 (10NE) 群に分け, 生後8~16週齢まで飼育し, 毎週経時的に体重, 血圧, 尿成分を測定し, 16週齢時に採血して, 血液成分を測定した結果, 以下のような結果を得た。
    1) 高タンパク食群と低タンパク食群の比較では高タンパク食群で成長がよく, 尿中カリクレイン, 総タンパク, アルブミンは高く, 血圧, 血漿アルドステロン, 総脂質, 総コレステロールは低値であった。生存率は高タンパク食群100%に対し, 低タンパク食群では運動群67%, 非運動群83%であった。
    2) 高タンパク食運動群を同非運動群と比較すると, 体重, 血圧, 血中アルドステロン, 尿中カリクレインなど有意差が認められないものの12週齢までは成長がよく, また血圧は最終的には平均値で非運動群が低値になったが, 11週齢までは運動群のほうが低値であった。
    3) 低タンパク食運動群と同非運動群の比較では, 運動群で体重が軽く, 昇圧因子の一つである血漿アルドステロン濃度が上昇し, 降圧因子の一つである尿中カリクレインの排泄が低下し, 血漿カリウム濃度も低下し, その結果として血圧上昇を招来したものと思われる。4) 低タンパク食運動群は他の3群に比し, 成長の抑制, 血圧の上昇をきたした。
    高タンパク食で強制運動であってもむしろ好結果をもたらしたのに対し, 低タンパク食運動群では生体に必ずしもよい結果をもたらさなかった。
  • 葛デンプンの鑑別 (第1報)
    北田 善三, 佐々木 美智子, 上田 保之, 新井 信義, 中村 光秀, 天野 立爾
    食品衛生学雑誌
    1986年 27 巻 1 号 9-14_1
    発行日: 1986/02/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    葛デンプン, いわゆる吉野葛に混合されている異種デンプンの鑑別をX線回折計と走査電子顕微鏡 (SEM) を用いて行ったところ, 甘藷デンプンであることが明らかになった. 次に, 葛デンプンと甘藷デンプンの混合割合の測定法を検討したところ, SEM写真上のデンプンの粒子径を計測し, 平均値の有意差検定と, 回帰式により母平均の95%信頼区間を求める2つの統計処理法により可能となった. この方法を用い, 市販品6件の混合割合を求めたところ, 葛デンプンを50%以上含むもの1件, 50%未満のもの3件で, 残りは50%以上か未満かの判定が困難であった.
  • 辻原 命子, 谷 由美子
    日本栄養・食糧学会誌
    1993年 46 巻 1 号 47-52
    発行日: 1993/02/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットを対照群 (C群) と騒音負荷群 (N群, 3,000Hz, 95ホン, 1目8時間負荷) に分け, N群はさらに非運動群 (NE群) と運動群 (E群) に分けて1週間または2週間または3週間飼育した後, 血液成分, 肝組織, 尿成分および大腿骨などを分析して騒音が脂質, カルシウムなどの代謝に及ぼす影響を検討した。合わせて精神的ストレスの緩和方法の一つとして一般に実践されている運動の効用も検討した。
    1) 騒音負荷により, 飼料摂取量は影響されなかったが, 体重増加率は1週間と3週間飼育でむしろ増加した。
    尿中コルチコステロン排泄量は, 騒音負荷によっていずれの飼育期間も有意に増加した。
    尿中カルシウム排泄量/摂取カルシウム量は騒音負荷2週間まで増加し, 3週間でC群と差はみられなかった。
    大腿骨カルシウム量は騒音負荷1週間で減少したが, 2週間以降増加した。
    血清および肝臓TBA価はいずれも騒音負荷によって上昇した。
    2) 騒音下で運動を負荷した場合, 尿中コルチコステロン排泄量はいずれの飼育期間も騒音負荷による上昇が運動で抑制された。
    尿中カルシウム排泄量/摂取カルシウム量は1週間飼育で騒音による増加が運動で抑制された。
    大腿骨カルシウム量は1週間飼育の運動負荷で騒音による減少が抑制され, 2週間飼育ではC群よりさらに増加した。血清TBA価, 肝臓TBA価とも騒音負荷による上昇が運動によりおおむね抑制された。
  • 加糖餡の品質改善に関する研究(第2報)
    安部 章蔵
    日本食品工業学会誌
    1987年 34 巻 1 号 14-19
    発行日: 1987/01/15
    公開日: 2010/03/08
    ジャーナル フリー
    小豆生餡の製造は,一般に原料豆を煮て適度の硬さの煮熟豆を作って,それを磨砕し,篩分け,脱水する.その際,過度の煮熟により豆粒に胴割れ(亀裂)が生じ,さらにその割れ目から豆の内部組織が流亡して生餡の歩留まりや品質の低下をまねくことが問題となっている.一般に,原料小豆には多くの未熟豆粒が混在しており,これに胴割れが多い傾向がある.一方,胴割れは,煮熟中の過度の膨潤肥大と激しい動揺によっても生じることは周知のことであり,胴割れのない煮熟豆を作ることは非常に困難なことである.
    そこで,筆者は原料小豆の膨潤による体積増加を2.2倍以内に抑えて90分間煮熟する新しい方法を開発した.この煮熟方法では,従来法と比べて歩留まりが1.3~0.6%程度優れ,沸騰水中で90分かくはんした場合でも理化学的特性は好まれる傾向のものであった.しかし,遊離でんぷん含量が多く,かくはんなどにより餡粒が崩壊し易いようであり,餡練りをする際にはこの点の注意が必要と考える.
  • あんに関する研究 (第12報)
    塩田 芳之, 根岸 智史, 畑中 千歳
    日本食品工業学会誌
    1986年 33 巻 6 号 399-406
    発行日: 1986/06/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    アズキ子葉のペクチン性多糖に及ぼす煮熟の影響を知るために,加熱前後の子葉および煮液からペクチン質試料(加熱前,HXSP;加熱後,HWIP;煮液, HWSP)を調製し,DEAEセルロースで中性多糖(I)と酸性多糖画分(II, III, IV)に分画後,主成分のIIとIIIを中心に分析した.
    (1) IIとIIIのウロン酸含量はHXSPではそれぞれ約40%と45%であったが,HWSPとHWIPはいずれもIIでは約46%,IIIでは約50%であった.また,エステル化度は低く,IIとIIIはいずれもHXSPでは約20%,HWSPでは約10%, HWIPでは15%前後であった.
    (2) いずれの場合も,IIでは分子量数10万以上の高分子成分が主体であったが,IIIでは大半が分子量1万弱の低分子成分で占められ,特にHWIP-IIIで低分子区分が多かった.
    (3) いずれの場合も,けん化するとIIIではDEAE-セルロースに対する吸着力が増加したが,IIではほとんど変化しなかった.
    (4) HXSPとHWIPおよびその画分について中性糖組成を調べたが,加熱による変化は少なかった.IIとIIIはいずれもキシロースとアラビノースを多量に含み,合わせると中性糖全体の約70%に達した.キシロース:アラビノース比は,IIでは約1:1, IIIでは約4.5:1であった.ほかにかなりな量のガラクトースとマンノースおよび少量のラムノースとグルコースが検出された.
    (5) 加熱前と後の試料から得たIIとIIIについて不飽和ペクチン酸(ペクチンのトランスエリミネーションによる分解物)に対して特有なチオバルビツール酸反応を調たが,いずれも陰性であった.
    (6) アズキのペクチン性多糖は加熱に対してかなり安定であり,煮熟後も大部分は熱水不溶の状態で細胞壁中に残存することがわかった.このことは細胞壁の強靱さ,すなわちあん粒子の安定性と密接な関係を有するものと思われる.
  • 青木 みか, 辻原 命子
    日本家政学会誌
    1989年 40 巻 2 号 107-113
    発行日: 1989/02/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    ハトムギを茎葉, 脱脂根, 糠, 胚乳, もやし, 脱脂糠, 糠油, 青汁粉末 (GP) の8分画に分け, Chol 1%を含む試験飼料にそれぞれ20%添加してSD系ラットを2週間飼育し, 次の結果を得た.
    1) 体重増加率は対照区に比べて, 分画8区とも有意差が認められないが, 脱脂根区とGP区ではやや低下する傾向を示した.
    2) 血清HDL-Cは茎葉区を除いて他の7区はいずれも対照区より有意に高い値を示し, 血清 T-Chol はもやし区とGP区で低下の傾向を示し, 動脈硬化指数は対照区に比べて胚乳・もやし・脱脂糠・糠油・GP区で有意に低い値を示した.血清TGは脱脂根・胚乳・糠油区が対照区より高い値を示したが, 他の分画には有意差が認められなかった.またGP区は肝組織の TL, TG, Cholも他の8区より低下の傾向を示した.
    以上の結果よりみて, ハトムギ茎葉の圧搾汁に高脂血症抑制成分の存在することが推測される.
  • 青木 みか, 谷 由美子, 山本 命子
    家政学雑誌
    1976年 27 巻 4 号 262-268
    発行日: 1976/07/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    密閉した缶に入れ室温で約70年間貯蔵された明治時代産出の玄米について一般成分, アミノ酸組成, でん粉の内部油分および微量無機質などを分析し新玄米のそれらと比較した.
    1) 一般成分は明治米において水分, 粗脂肪, 粗繊維が新玄米よりやや減少し, ビタミンB1とB2は著しく減少していたが蛋白, 糖質, 無機質の含有量は有意差を認めなかった.
    2) グルテリンのアミノ酸組成は明治米と新玄米間に有意差を認めなかったが, 明治米のアンモニヤは1.4倍に増大していた.
    3) 玄米から分離したでん粉の内部油分は明治米は1/2以下に減少していた. またこれらの脂肪酸組成は明治米, 新玄米ともリノール酸, オレイン酸, パルミチン酸が多いが明治米では若干リノール酸が減少していた.
    4) 微量無機成分のうち鉛, 鉄のみ明治米に多く, カドミウム, 銅は新玄米に有意に高度含まれていたが, マンガン, 砒素, 水銀については有意差を認めなかった.
  • 青木 みか, 谷 由美子, 辻原 命子
    日本家政学会誌
    1988年 39 巻 1 号 7-12
    発行日: 1988/01/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    運動負荷が脂質代謝におよぼす影響をみることを目的として, 玄米ときな粉を重量比で2 : 1に混合したものを食餌とした群をきな粉群とし, きな粉の一部を鶏卵粉末または粉乳に置換して動物タンパク比50%としたものを各, 鶏卵群, 粉乳群とした.これら3群をさらに1日30分の遊泳を負荷したE群と非運動群のNE群に分け計6群とした.動物はwistar系雄ラットを使用し, 1群6匹として5週齢から16週齢まで飼育した後, 屠殺解剖し, 血清脂質を分析して次の結果を得た.
    1) 運動負荷によって体重, 体脂肪ともきな粉群, 鶏卵群で低下したが, 粉乳群はEとNE間に有意差を認めなかった, また大豆群はE, NEとも鶏卵, 粉乳群より発育が低下した.
    2) 血清脂質のうちHDLC, α-Lp, α-Lp/ (β-Lp+preβ-Lp) 比はいずれの食餌群においてもNEよりEのほうが上昇し, 血清T-Chol, TG, 総脂質も鶏卵群と粉乳群において運動負荷で低下した.また, α-Lpは食餌による差を認めなかったが, 内生脂肪に由来するpreβ-Lpは鶏卵および粉乳群がきな粉群より有意に上昇した.
  • 乾燥あん保存中の脂質の変化
    塩田 芳之, 佐々木 哲哉
    調理科学
    1975年 8 巻 2 号 127-130
    発行日: 1975/06/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 尾関 教生, 吉田 行夫, 加藤 貞臣, 河村 孝彦, 伊藤 秀夫, 申 七郎
    調理科学
    1992年 25 巻 4 号 301-305
    発行日: 1992/11/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    Nagoya-Cochin (Nagoya Breed) is a famous meat breed. It is generally recognized that the chicken meat of Nagoya-Cochin has a better taste and hardness to chew compared with the chicken meat of broiler. The purpose of this study is to elucidate the food histological characteristics of the chicken meat.
    Skeletal muscles (m. semimembranosus) of Nagoya-Cochin and broiler were observed under a light microscope with hematoxylin-eosin staining and reticular-silver-impregnation. The cross section of a fiber of chicken skeletal muscular tissue was a polygonal. The polygonal of broiler muscle has more rounded and dull angles than that of Nagoya-Cochin muscle. Reticular fibers located in the endomysium of a Nagoya-Cochin muscle were larger in diameter and more in number than those of a broiler. A reticular fiber of broiler muscle was thin and straight, while that of Nagoya-Chochin was coarse and radial.
    These results suggest that the hardness of dark meat in chicken is dependent on the size, number and structure of reticular fiber in connective tissue. A more moderate hardness to chew of Nagoya-Chochin meat as compared with that of broiler can be explained through the observation on histological structure.
  • (第5報)膨満落花生および大豆の過酸化水素残存性とラットの体重および臓器に与える影響について
    川端 昭子, 竹内 芳一
    日本食品工業学会誌
    1974年 21 巻 1 号 19-24
    発行日: 1974/01/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    落花生および大豆を過酸化水素処理により膨満させ,膨満種子の過酸化水素残存性および同処理を行なった種子がラットの体重増加と臓器にいかなる影響を及ぼすかについて検討した。
    (1) 膨満落花生および大豆の胚乳における過酸化水素の残存は,膨満所要時間の2~3倍内の処理では認められなかった。また,より長時間の処理により胚乳表面に検出された過酸化水素を処理後30~65分後には消失した。
    (2) 固型飼料摂取量の40%相当量を過酸化水素処理膨満種子に入替えてラットに28週間投与した。
    落花生投与群では,体重増加,肝臓,脾臓,心臓,精巣および副腎の重量に試験群と対照群に大差は認められず,腎臓は0,1>Pの有意差で試験群が小さかった。
    大豆投与群では,体重増加,肝臓,脾臓,腎臓,心臓,および副腎の各臓器とも群間の差は認められず,精巣は0.1>Pの有意差で試験群が大きかった。
    臓器の解剖所見では,処理落花生および大豆投与とも,試験群に確定的な変異は認められなかった。
  • 青木 みか, 谷 由美子, 辻原 命子
    栄養学雑誌
    1983年 41 巻 5 号 285-293
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    Wistar 系雄ラットを高糖質食群 (C食群) と高脂肪食群 (F食群) に分け, 前者はエネルギー比率70%のコーンスターチと15%の大豆油, 後者は35%の大豆油と50%のコーンスターチからなる合成飼料とし, さらにこれらC食群とF食群を7匹ずつ各4群に分け, 非運動群 (NE), 1日20分間毎週6日間強制的に水泳を負荷した群 (20-E), 40分間水泳を負荷して最終日の水泳直後に屠殺解剖した群 (40-E1) と水泳負荷前に屠殺した群 (40-E2) とした。ラットは10週齢より試験食を与え, 11週齢より毎日水泳を負荷して21週齢まで飼育した後, 屠殺して血清および肝組織の脂質成分や諸臓器ならびに体脂肪重量などを測定し, 次の結果を得た。
    1) 体重はNEがいずれの運動群よりも高く, NE>20-E>40-E1,2の順となり. またC食群はF食群より高い傾向を示した。体脂肪はC食群のNEが他の7群より有意に高く, 肝臓, 心臓重量の体重比率は運動群が高値を示した。
    2) 血清総コレステロール (T-Chol) とTBA値はC食群よりF食群が高く, 両食群とも20-Eと40-E2で低下した。血清トリグリセリド (TG) とαリポたん白質 (α-LP) はC食群がF食群より高く, TGはF食群の40-E1,2で特に低下し,α-LPはC食群の20-Eで高値を示した。
    3) 肝総脂質 (TL) と肝 Chol はF食群の40-E1,2がC食群の40-E1,2より高くなったが, 肝TBA値はC食群のNEと20-EがF食群のNE, 20-Eより高くなり, 肝TL, Chol, TBA値いずれもC食群では運動負荷で低下したが, F食群では運動負荷による肝脂質組成の好転は認められなかった。
    以上の結果より, C食群では運動負荷によって脂肪組織の減少と血T-Chol,β-LP低下の傾向および肝脂質組成の好転を認め, F食群においても血清T-Chol, TGの低下とα-LP/(β-LP+preβ-LP) 比の上昇など運動負荷による好転の傾向をみたが, 血清Chol, 血清TBA値,α-LPなどの脂質組成は概ねC食群のほうが良好であった。
  • 青木 みか, 河野 節子, 辻原 命子
    家政学雑誌
    1986年 37 巻 1 号 9-16
    発行日: 1986/01/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    飲水量と食塩が血圧とミネラル代謝にどのような影響を及ぼすかを検索するためSHRを使用して次の実験IおよびIIを実施した.
    実験1は対照群 (A), 4%高食塩食・飲水自由群 (B) および4%高食塩食・飲水30m1/ (匹・日) 群 (C) とし, 7週齢から20週齢まで飼育した.体重はA≅B>Cの順でC群が顕著に低下し, 血圧はB>C>Aの順となり, 飲水量はB>A>Cの順, 尿中NaとK排泄量はB>C>Aの順となった.またC群の腎および心臓組織にはNaとKが若干多く, B, C群の腎および心臓重量の体重比率は増加したが, 血清のNa, K濃度は3群間に有意差を認めなかった.血圧と飲水量, 血圧と体重, 飲水量と尿中Na排泄量はいずれも有意の相関性を示した.
    実験IIは食塩を負荷しない基礎飼料で飲水を 20ml/ (匹・日) に制限 (B′) したが対照 (A′) にくらべB′群は体重は低下したにもかかわらず血圧は上昇し, 尿中 Na排泄量が低下した一方, 9週齢以降はKが上昇する結果となり, 飲水制限によってアルドステロンの分泌を促し, 血圧が上昇したものと考察した.
    以上の結果より食塩負荷の有無を問わず, 飲水の制限は血圧上昇のほか, 生育阻害などを生起させるが, 過剰の食塩は飲水量を増加した場合においても, 血圧, 生育, 腎および心臓組織に若干障害をおよぼすことを認めた.
  • 小川 健, 安部 章蔵, 釘宮 正往
    日本食品工業学会誌
    1983年 30 巻 6 号 323-330
    発行日: 1983/06/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    アズキ乾燥アン粒子中のデンプンの糊化の状態を明らかにするために,加水,加熱による理化学的性状(膨潤力,溶解度,酵素による被消化性,複屈折性の消失度)を測定し,いくつかの他のデンプンのそれらと比較した。
    (1) アズキ乾燥アンの膨潤力および溶解度は,他のデンプンのそれらと比べて著しく小さかった。例えば,98℃の膨潤力,溶解度はアズキデンプンのそれの1/7,1/8であった。
    (2) アズキ乾燥アン粒子中のデンプンの酵素による被消化性は,他のデンプンのそれらと比べて小さかった。
    (3) アズキ乾燥アン粒子中のデンプンの複屈折性の消失度は,加熱温度に無関係にほぼ20%と一定であり,他のデンプンのそれらとは著しく異っていた。
    (4) 以上の結果に基づいて,アズキ乾燥アン粒子中のデンプンの糊化は,他のデンプンの糊化と比べて,著しく抑制されていると考えられる
  • 北田 善三, 松本 光弘, 永美 大志, 佐々木 美智子, 上田 保之
    日本食品工業学会誌
    1987年 34 巻 7 号 481-488
    発行日: 1987/07/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    X線回折法及びアルカリ糊化法による葛澱粉と甘藷澱粉の混合割合測定法を検討した.
    (1) X線回折像から定量的に混合割合を測定する方法を検討したが,両澱粉の特徴をよく表わしている第4環に着目し,4a環と4b環の強度化を求める方法がもっとも良好であった.
    (2) 両澱粉の第4環がa, b2つのピークの合成されTable 8 Comparison of confidence limit at 95% level of means measured by 5 methodsa (%)たものと考え,第4環を2つの正規分布曲線に分割したところ実験値と計算値がよく一致した.
    (3) 澱粉のアルカリ糊化を利用した測定法を検討した結果,糊化剤として水酸化カリウム溶液を用い,混合割合を数値化する方法として,試験管転倒法による至適アルカリ濃度を求める方法を開発することができた.
    (4) 現在までに開発したSEM法,光遮断法,沈降法,X線回折法及びアルカリ糊化法を比較したところ,比較的よく一致した結果が得られたものの,より正確な結果を得るためには,観点の違った複数の方法を組合わせて判断する必要がある.
  • 河野 節子, 青木 みか, 堀 清記
    日本栄養・食糧学会誌
    1986年 39 巻 6 号 465-471
    発行日: 1986/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 飲水制限により, 負荷食塩のいかんにかかわらず体重増加抑制をみ, 尿中カリクレイン排泄量の減少をみた。血圧は対照群にくらべ有意の差は認められないものの, 上昇傾向にあった。
    2) 尿カリクレインの分泌促進機構には, アルドステロン, 血圧上昇, 細胞外液量の増大があるが, 食塩の負荷条件, 飲水量により, 尿中カリクレイン排泄量は異なった。尿カリクレイン分泌は負荷食塩により増加するが, 負荷食塩量がほぼ同じとき, 食塩水で投与するほうが高食塩食で投与するより, 血圧上昇, 尿中カリクレイン排泄量の増加作用が強かった。
    3) 血漿アンギオテンシンII濃度は, 飲水制限により増加した。
    4) 高食塩水投与時は尿量と尿中カリクレイン排泄量, 尿中Na排泄量と尿中カリクレイン排泄量, 血圧と尿中カリクレイン排泄量との間で有意の正の相関を示した。しかし, 高食塩食群ではこれらの測定値間には正の相関傾向を認めたが, 相関は有意差ではなかった。
  • 加熱調理におけるすだち現象に関する研究 (第1報)
    富江 ハス子, 大久保 一良
    家政学雑誌
    1982年 33 巻 8 号 419-424
    発行日: 1982/08/20
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    卵ゲルにおける「す」形成の主要因を再検討する目的で, 凍結乾燥卵をおもな試料とし, 加熱卵ゲルの断面接写写真による 「す」の観測とゲル強度測定によって, 「す」形成におよぼす卵濃度, 加熱時間, 予備加熱処理および卵液の脱気とエアレーションの影響について検討した.「す」はすべて球状であり, その大きさは加熱時聞に比例して増大し, そのなかに気泡が観察されたことから, 「す」は卵液溶存気体の集合, 熱膨張の痕跡であると考えられた.予備加熱処理によって, 経時的にすだち抑制効果がみとめられ, 予備加熱処理による卵液気体の排除が示唆された.さらに, 卵液の脱気処理によって「す」の形成は阻害され, そのエアレーションによって「す」が再現した.
    以上のことから卵ゲルの「す」形成の主要因は卵液溶存気体であることが明らかになった.なお, 「す」形成に関与する溶存気体の存在は, 卵成分との親和性によるものと推定される.
  • - 白色レグホーンとの比較-
    小川 宣子, 申 七郎, 伊藤 秀夫, 山本 るみ子, 峯木 真知子
    日本調理科学会誌
    1999年 32 巻 2 号 96-101
    発行日: 1999/05/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    Proportional parts, amounts of major chemical constituents and interior qualities of the fresh and stored Nagoya-Cochin eggs were examined in comparing with those of White-Leghorn eggs. The interior qualities were determined from the thick/thin white ratios and the pH of each albumen. The breaking strength and apparent viscosity of non-heated egg yolk were studied.
    The ratio of egg yolk weight to egg weight and egg yolk index of Nagoya-Cochin were significantly larger than those of egg yolk of White Leghorn. The crude fat, the viscosity, the breaking strength of Nagoya-Cochin egg yolk were 36.93%,2,735mPa·S and 0.065×104pa, respectively, and those of white Leghom egg yolk were 36.13%,1,690mPa·S and 0.050×104pa, respectively. The pH and the thick/thin white ratio of each egg stored for 21 days at 20°C were the same. The morphological characteristics of egg yolk were examined by scanning electron microscope. There were many small size-lipids in yolk spheres of Nagoya-Cochin. It was suggested that the lipid size was concerned with the viscosity of egg yolk.
  • 石橋 源次, 行実 直美
    日本家政学会誌
    1988年 39 巻 4 号 265-269
    発行日: 1988/04/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    グァバの葉をクロロホルム可溶部, エーテル可溶部, 酢酸エチル可溶部および水可溶部に分け, これらの各画分がラットの肝臓と血清の各脂質レベルに与える影響について調べた.
    1) グァバの葉の水可溶部は血清 chol, 肝臓の総脂質, 肝臓 chol および過酸化脂質量を減少させた.
    2) 酢酸エチル可溶部は血清 T-chol, 動脈硬化指数と過酸化脂質量を減少させた.
    3) グァバの葉のクロロホルム可溶部を添加した場合, 血清過酸化脂質量, 動脈硬化指数, 肝脂質量および肝臓の過酸化脂質量が減少した. また, エーテル可溶部は動脈硬化指数, 血清 TG, 血清過酸化脂質量が減少した.
feedback
Top