大阪物療大学紀要
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Print ISSN : 2187-6517
2 巻
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  • 不均一腫瘍モデルでのGTVの輪郭描出
    宇都 文昭, 芝 栄志, 城根 憲久, 吉村 均, 長谷川 正俊
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 1-8
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    [目的] 我々は、PET-CTを用いてTarget Volumeの自動輪郭描出について研究を行っているが、SUV値を利用した方法では、幾つか問題がある。今回、18FDGが不均一に分布した場合の輪郭描出について、基礎的な研究を行ったので報告する。[方法] 18FDGが不均一に分布している単純モデルを作成し、検討を行った。臨床で比較的よく経験する腫瘍のモデルとして1. 腫瘍に見立てた球(腫瘤球)の中央に18FDGが集積しない層(壊死層)が存在する場合。2. 18FDGの濃度分布が、球内で偏在する場合について、それぞれの層の厚さや18FDGの濃度を変化させて、SUV値の変化とTarget Volumeの輪郭の変化について検討を行った。輪郭描出は、それぞれの球のサイズが判っているため、そのサイズと一致するthreshold値(SUV maxの%値)を求めた。[結果] 1. 球の中央に壊死層が存在する場合、壊死層が大きく成り18FDGの取り込まれる領域が縮小されると、SUV値は過小評価された。また、輪郭抽出では、壊死層の大小に拘わらず、SUV maxの30%から50%の範囲のSUV値(threshold値)を用いることで腫瘤球サイズと良く一致した。2. 18FDGの濃度分布が、球内で偏在する場合、輪郭が歪曲し、実際の腫瘤球サイズ及び形状と異なる結果を示した。[結論] 18FDGが不均一に分布したファントムモデルを作成した。球の中央に壊死層がある場合18FDGの取り込まれる領域が縮小されるとSUV値が過小評価される傾向にあった。また、輪郭抽出では、外層の18FDG濃度が高い場合、SUV maxの30%から50%の範囲のSUV値(threshold値)を用いることで正確な輪郭抽出が可能であった。しかし、18FDGの濃度分布が偏在する場合は、注意を要することが判った。
  • 岩元 新一郎, 山口 功
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 9-18
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    重荷電粒子による放射線治療計画において、患者線量分布の正確な計算を行うために人体組織の電子密度分布の正確な測定が非常に重要となる。現在行われている電子密度の測定方法としては、電子密度測定用のキャリブレーションファントムから得られるCT値-電子密度変換テーブルをあらかじめ作成しておき、患者CT画像のCT値を電子密度変換テーブルに対応させることで、電子密度分布を間接的に決定している。しかし、CT値は実効原子番号と電子密度の両方の情報を含むため、電子密度が一意的に決まらない、CT装置の線質の違いによる機種依存性が生じる、線量分布計算の手続きが複雑、ビームハードニングの影響による精度の劣化等の問題が指摘されている。一方で、近年のDual-Energy CTの普及により臨床ベースで人体組織の実効原子番号や電子密度の推定が可能となっている。そこで、PC上でDual-Energy CTのシミュレーションを行い、投影データ領域における光電効果とコンプトン効果との分解(Decomposition)により電子密度の直接測定のシミュレーションを試み、その誤差要因について基礎的な検討を行ったので報告する。
  • 武下 正憲, 野口 敦司
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 19-23
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    乳房X線撮影装置の精度や撮影技術の発展とともに、乳がんの啓発活動や画像診断システム、診断能の向上による乳がんの早期発見は、治療技術の進歩と相まって患者の生存率やquality of lifeの向上に大きく貢献してきた。マンモグラフィにおいては、乳房X線撮影装置等の品質管理や精度管理などのガイダンスを遵守するとともに、最適な撮影技術が必要である。本研究は、撮影方向および撮影法によるMilk of Calciumの描出の違いについて検討した。腫瘤の描出だけではなく石灰化の描出にも適正な撮影方向および撮影法の選択が重要であった。
  • Visualization Standard and Optimum Timing
    Atsushi NOGUCHI, Masanori TAKESHITA, Koichi YABUNAKA
    原稿種別: Article
    2014 年 2 巻 p. 25-29
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Lymphoscintigraphy is an effective method for detecting sentinel lymph nodes (SLNs). However, the amount and timing of the Tc-99m tin colloid accumulate to the SLN is not uniform, and standard for scintigraphic imaging of SLNs before breast cancer resection have not been established. To evaluate the visualization standard for SLN scintigraphy in breast cancer patients, we determined visualization standard for SLN by phantom study. The visualization standard was over 15 counts from background. We assessed the optimum timing of SLN visualization in 89 breast cancer patients. Tc-99m tin colloid was injected around the tumor on the day before surgery, and SLN scintigraphy was conducted 1 hour, 2 hours, 3 hours and 18 hours after injection. Detection rate after 1, 2, 3 and 18 hours were 80.4%, 90.0%, 97.3% and 97.3% respectively. When Tc-99m tin colloid was injected intradermally around the tumor of breast cancer patients, sufficient visualization was obtained in scintigraphy at 3 hours after injection.
  • 西浦 素子, 山口 功, 小縣 裕二
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 31-36
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    乳腺疾患における病変の存在診断、質的診断および乳癌の広がり診断について画像診断の第一選択はMRIであるが、CTは高い空間分解能、体内金属や閉所恐怖症があっても検査可能、広い撮影範囲を短い検査時間で施行可能であり、仰臥位、斜位で撮影することが多く、手術体位に近い画像を得ることが容易である。これは術者にとって大きな利点であり、術前の支援画像として最も有用であると考えられる。そこで、乳腺CTにおける一番の問題点である被ばく線量の低減について注目し、ファントムを用いてX線線量を150mAs、100mAs、75mAs、50mAs、40mAsと変化させて撮影後、最大値投影法(Maximum intensity Projection:MIP)および多断面再構成法(multi-planar reconstruction:MPR)の作成を行い得られた画像の視覚的評価およびコントラストノイズ比(contrast-to-noise ratio: CNR)値を検討した。低線量になるにつれて画像ノイズによる影響は大きくなり、模擬線維、腫瘤および石灰化についての観察は困難となったがX線線量150mAsの半分(75mAs)まで下げてもほぼ同等の描出能が得られた。低線量撮影において増加する画像ノイズを抑制できるその他の撮影条件および再構成条件について更なる検討を行うことで、乳腺CT撮影においても被ばく低減を考慮した良好な画質取得が可能となると考えられる。
  • 高井 逸史
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 37-43
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    高齢者の医療・介護分野では、個々の心身状態に応じた医療・介護サービスが途切れることなく提供できる、地域包括ケアシステムの構築が急がれている。そのためには医療・介護保険制度による「共助」だけでなく、住民主体やボランティア活動による「互助」、自助努力による「自助」など、これらのサービスが包括的に提供されるようなシステムの構築が求められる。そこで、ニュータウン居住高齢者の徒歩生活圏の拡大を目的に、地域の現状を分析し、地域コミュニティに働きかけ、「自助」と「互助」をエンパワメントし、住民ニーズに応じたサービスを提供するアウトリーチの取り組みについて報告する。
  • 串崎 正輝, 李 強
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 45-51
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究は、示指環指比(Digit Ratio(2D:4D))が生理人類学における性差調査の際に表した簡便さに注目し、身体体表指標(Biomarker)として多用されているBMI(Body Mass Index,体格指数)との関連性を検証することを目的とした。被検者は、心身(指に外傷歴や障害歴がない)ともに健康な医療系専門学校学生95名(男子75名、21.87±3.32yrs;女子20名、21.50±5.22yrs)とした。測定方法は、被検者全員の右手の示指と環指の長さに対して、ファイバーノギスを用い、それぞれの中手指節間関節の横紋から指端までの距離を計測した。また、被検者の身長と体重からBMIを求め、Digit Ratio=2D/4Dという計算式から2D:4Dを算出した。得た結果に対して統計処理を行い、2D:4DとBMIとの相関関係を解析した。2D:4Dについて、男性群には有意差がみられた(p<0.01)が、女性群には認められなかった。男性群も女性群も2D:4Dの平均値とBMI平均値との相関関係は見られなかったものの、BMIの値が20以下のグループには2D:4DとBMIとの間にやや強い負相関がみられ、両者間に顕著な有意差が認められた(r=-0.5076,p=0.0005406(Two-tailed))。示指環指比とBMIとの関連性に関する研究を行う際に、BMI値の多寡を軸に被検者を細分すべきことが示唆された。
  • 李 強
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 53-61
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では、江戸時代の『重訂解体新書』により造語された、解剖学骨名である「尺骨」の由来を巡って、「尺」という漢字を遡源的に調べると共に、中国歴代の1尺当りの尺度を比較することを試みた。なお、古今東西的に「身体尺」から「度量法」、ないし「度量衡制」までを広範に検討し、中医学の経典である『霊枢』・「腸胃篇第三十一」に記載された消化管に関する解剖データは中国の殷周時代のものと断定できる史料をまとめて、私見を述べた。
  • コミュニケーションは「気づき」から
    山田 淳子
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 63-69
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    人は何故、コミュニケーションをするのか。それは他者と交わりたい、他者と意味を共有したいと願い、自己の内部に起こった抽象的な考えを表現したいからである。すなわち、人間として社会の中で生きていくのに必要なコミュニケーションは、自分の感性や思考に気づくことから生まれてくると言えよう。本稿では、具体的なコミュニケーションスキルに焦点を当てた授業ではなく、「自分の内面への気づき」という心理面を表現力の基礎教育と考えた授業のいくつかを紹介する。また、学生のコミュニケーション意識やスキルについて、授業前と授業終了後にアンケートを行ったので報告する。
  • 串崎 正輝, 田中 博司
    原稿種別: 本文
    2014 年 2 巻 p. 71-74
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/08
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ゆとり教育の影響で、低学力の学生も受け入れざるを得ない現状で、入学後の3年の間に卒業試験と国家試験に合格させるだけの力をどのようにつけさせるかは、養成校としての大きな課題であり、それは乱立した養成校の中を生き抜く策でもある。今回、低学力の学生に対して、一人の教員が1.5カ月間の短期集中指導の結果、飛躍的に成績が向上し、学科としても100%の国家試験合格率を達成することができたので報告する。
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