バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
第14回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集
選択された号の論文の56件中51~56を表示しています
  • 辻村 尚子, 牧田 光代, 八木 幸一
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 55
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
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    高齢化の進展に伴い要介護高齢者が急激に増加している中、介護予防が重要な課題となっている。平成18年には介護保険の改正が行われ予防重視型システムが新たに導入された。これにより地域支援事業が創設され介護予防事業が行われるようになり、より効果的な事業の必要性が増した。その中においても介護予防事業におけるマンパワーの不足から地域ボランティア活動の重要性が示唆されている。地域ボランティアの意識については第45回理学療法学術大会で報告したが、高齢者の社会参加を現状維持ととらえている。しかし参加高齢者は健康が維持できれば趣味や旅行に行くなど、高次元で社会に参加したいと考えている。高齢者の社会参加を促すための条件について考察する。
  • 安藤 莉那
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 56
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
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    本論文は、認知症患者への理学療法としてレクリエーションを取り入れる可能性について検討することを目的に、日を変えて4日間デイサービスで行われているレクリエーションを観察し、表情や行動、注意などから認知症者10名のレクリエーションの受け入れ具合の検討を行った。結果より、参加意欲、注意、行動の項目が高い点数が得られ、認知症者への理学療法としてレクリエーションを取り入れる可能性はあると考えられた。また、認知症でない男性に対しては認知症者の集団に入れない対策により、レクリエーションを取り入れる可能性はあると考えられる。レクリエーションを取り入れることにより、単に機能訓練を行うだけでなく、指導者や患者同士とのコミュニケーションを活発にすることで社会参加につながると考えられる。
  • 粟生田 博子, 押木 利英子
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 57
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
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    障がい者のスポーツの中で「ボッチャ」は主に重度身体障害者が行う競技で,パラリンピックの正式種目となっている.ジャックボールと呼ばれる白玉に,赤・青各6個のボールを順次転がし,最もジャックボールに近い相手のボールよりも近い位置に自分のボールを何個近づけられるかで,勝敗を競う.基本的なルールや実施方法は簡単で,年齢や身体障がいの有無を問わず,誰もが一緒に楽しめるスポーツである.一方,ボッチャの特徴として,ボールを転がす方向や転がす程度は,ボールを転がす本人に意志決定権がある.ルール上,介助者が必要な場合でも,介助者は本人へアドバイスや指示を行うことはできない.そのため,障がい者の自己決定や自律が尊重されるスポーツであるとされている.障がいを抱えた子どもたちが,身体活動により興味を示すよう促すことは,リハビリテーションの中でも重要な課題である.今回,スポーツの実践を通じて,生徒の身体活動に対する理解と今後の活動範囲の拡大のきっかけとし,自らの可能性をより高めてもらうことを目的に,養護学校においてボッチャを実践したので報告する.
  • 芝原 美由紀, 辻村 尚子
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 58
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
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    肢体不自由児の医療的ケアについては、年齢を超えて小児科に受診するいわゆるキャリーオーバーがみられる。多くの親は子供が18歳なる前に、それまでかかっていた小児科と並行する形で内科等に受診することがある。そこで、肢体不自由児の幼児から高校生を対象に受診の実情を調べた。そこから、親の医療受診の対応が異なる群がみられたので、それについて報告する。一つは過剰と思われるほどの多くの病院もしくは科で診療を受ける群で、もうひとつは2-3年全く医療受診をしていない群である。双方に共通していることは、必要な受診の情報が適切に伝わっていないというであった。そのため小児医療から成人医療へのスムーズに移行できるシステムの構築が望まれた。
  • 八木 幸一, 牧田 光代, 芝原 美由紀, 辻村 尚子, 仙波 浩幸, 清水 和彦
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 59
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
    会議録・要旨集 フリー
    学生の臨床実習に対する不安が学年ごとにどのように異なるかを知ることによって、今後の授業の在り方を含め何らかの方策が立てられるかを考えるために、実習に対する不安についてVASによる調査を行った。結果、学年に共通して理学療法(以下PT)知識、PT技術、医学知識においてほぼ全員が不安を覚えていた。また、臨床実習全般、対患者へのコミュニケーション、対実習指導者へのコミュニケーションについては学年により異なる結果を見せた(クラスカルワ―リス検定、p<0.05)。特に初めての大きな実習を行う3年生が全項目において他の学年よりも不安の高さをみせた。今後、学生に自信を持たせ不安を和らげる授業の在り方が求められる。
  • 松元 貴文, 雪岡 陽, 牧田 光代
    原稿種別: 一般演題 G
    p. 60
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/30
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    K市で行われている健康体操教室の参加者像を把握し、下肢を中心とした運動を加え、介入前後で運動機能テスト、Quality of Life(以下QOL)の評価を実施し運動効果をみることを目的とした。対象は健康体操教室に参加している34人。評価項目は運動機能テストでは握力、開眼片足立ち時間、5m通常歩行時間など、QOL評価では自己記入式QOL質問票(以下QUIK)を運動指導前および3ヶ月後に計測した。健康体操教室参加者の運動機能の平均値は基準値を上回っているが、QUIKの点数は同年代と比べると「幾分不良」とみられた。指導した運動を継続していたのは15人であり、この15人に効果測定を試みた。介入後改善がみられたのは歩行項目であった。QUIKでは全項目で介入前後での変化は見られなかった。今回、運動機能項目で全体的に有意な結果が得られなかった理由は、運動の負荷量が個人にあわせたものではなく適確ではなかったことなどが挙げられる。
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