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認知リハビリテーション
Online ISSN : 2436-4223
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28 巻 (2023)
27 巻 (2022)
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26 巻 (2021)
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24 巻 (2019)
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20 巻 (2015)
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19 巻 (2014)
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18 巻 (2013)
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17 巻 (2012)
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16 巻 (2011)
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10 巻 (2005)
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原著
気づきの向上によりこだわりが改善した左側頭葉を中心とした頭部外傷の一例
黒後 祐美, 船山 道隆, 中島 明日佳, 松川 勇, 中村 智之
2018 年 23 巻 1 号 p. 2-9
発行日: 2018年
公開日: 2022/03/30
DOI
https://doi.org/10.50970/cogrehab.2018.001
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脳損傷後にこだわりが強く出現する例はしばしば経験されるが,そのリハビリテーションについての報告は少ない。われわれは,頭部外傷により左側頭葉を損傷し,強いこだわりによる脱抑制を呈した患者に対して復職を目標とした介入を行い,改善が認められたため報告する。本症例は受傷後から自分が正しいと思ったことに強くこだわり,他者の意見を聞き入れずに怒り出すといった行動が目立ち,復職や対人関係に問題が生じていた。こだわりへの気づきを向上させるため,元の業務内容に近い作業を訓練に取り入れたところ,自分の行った作業が第三者からどう思われるかを考えた発言が聞かれ,作業の完成度を高めるためにこだわりをある程度コントロールできるようになった。その結果,脱抑制が軽減し,受傷後約6年で復職に至った。気づきの向上を目的とした元の業務内容に近い作業のリハビリテーションや第三者視点の出現がこだわりの改善につながったと考えられた。
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(668K)
外傷性右半球広範囲損傷症例への認知リハビリテーション
受傷後11年 施設生活でのアパシーに対する取り組み
赤沼 知佳, 平田 文, 穴水 幸子, 前田 眞治
2018 年 23 巻 1 号 p. 10-17
発行日: 2018年
公開日: 2022/03/30
DOI
https://doi.org/10.50970/cogrehab.2018.002
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地域包括ケアシステムの導入により,生活期リハビリテーションについて関心が高まっているが,診療報酬やリハビリテーションスタッフの人員配置の影響で,障害者支援施設でのリハビリテーションの組み立ては困難である。今回,受傷から11年経過した外傷性右半球広範囲損傷症例に対して機能評価を実施した。重度のアパシーを認めたが,詳細な神経心理学的検査から残存機能を評価することができた。この評価を用いて,施設生活で本人ができる活動を増やすため,電子機器を用いて生活リズムの向上を目指した。症例は,機械音のアラームではなく,人の声での働きかけが有効であった。録音機能付き目覚まし時計を導入し,認知リハビリテーションを行ったところ,アラームを聞いて食堂に向かうという目的行動ができた。急速な機能回復が難しいとされる生活期であっても,機能評価を行い,生活につながるリハビリテーションを提供することが有効であると考えた。
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(647K)
アルツハイマー病者の手続き記憶様動作が握力測定に及ぼす影響について
橋本 宏美, 藤田 高史, 木村 大介, 冨山 直輝, 加藤 清人, 磯野 倫夫
2018 年 23 巻 1 号 p. 18-24
発行日: 2018年
公開日: 2022/03/30
DOI
https://doi.org/10.50970/cogrehab.2018.003
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認知症高齢者は,その認知能力低下により握力計の操作困難をきたし,正しい握力測定ができないが,潜在能力の検討については不十分である。本研究は,アルツハイマー病(AD)者と非認知症者を対象に握力測定法にて,手続き記憶動作が握力測定動作に影響するのかについて検討した。対象は,AD者12名,非認知症者11 名とした。方法は,対象者に過去に経験したタオル絞りを介入課題とし,課題前後での握力測定値の比較について分散分析を用いて実施した。その結果,交互作用が認められ,課題前後の比較ではAD群の握力値が介入前11.1± 4.9kgから介入後12.6± 4.6kgとなり有意な上昇が認められた(p<0.001)が,非認知症群では有意差が認められなかった。このことから,慣れ親しんだ手続き記憶動作はAD者の握力動作を促通させる可能性が考えられた。
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(447K)
半側空間無視を呈した症例に対する訓練
ポインティングによる能動的アテンションシフトの利用
菅波 美穂, 松本 かおり, 秋野 順代
2018 年 23 巻 1 号 p. 25-33
発行日: 2018年
公開日: 2022/03/30
DOI
https://doi.org/10.50970/cogrehab.2018.004
ジャーナル
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左半側空間無視を呈した80歳代男性に対して評価を行ったところ検査課題の中で左側へ注意を向けるキューがあると症状が軽減するという特徴が確認された。そこで,キューを使用して能動的に左側へアテンションシフトを行う訓練を行った。訓練方法は,トップダウンアプローチを使用し,①左側へのアテンションシフトの意識化,②左側への運動の企画と出力,③体性感覚や視覚などマルチモーダルな刺激の使用の3点が含まれるようにデザインした。キューは自己生成可能かつ汎用性があるものとしてポインティングを使用した。その結果,左側への注意の範囲が広がり,車いす左側のブレーキが自発的にかけられるなど短期間で日常生活への汎化がみられた。能動的アテンションシフトを利用した訓練は左半側空間無視の改善に有効である可能性が示唆された。
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