コンクリートジャーナル
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12 巻, 4 号
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  • 大岸 佐吉
    1974 年 12 巻 4 号 p. 1-14
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本稿では硬化したコンクリートの複雑な力学的現象をレオロジー理論に立脚し, 1) コンクリートの遅延時間の分布関数と塑性応力の分布関数の解析を試み, コンクリートの粘弾塑性の統一的合理的な記述の方法を考察した。2) ついでコソクリートのクリープ現象の分子論的解釈に, レートプロセス理論の適用を試み, 3) 一方筆者が提案した「応力・時聞の対応」概念を実験と理論の両面から検討し実用上妥当な「対応関数」を誘導した。4) 他方高温下のクリープ実験から, コンクリートの活陸化エネルギーの温度関数を導き, 5) 有名な「温度時間換算則」がコンクリートに成立しないことを実験的に検証し, コンクリート工学上の実際問題への活用が可能な「移動因子」法に代る別の方法として, 6) 「移動係数法」を提案し, これがクリープ特性の能率的な推定評価方法として妥当なことなどを述べた。
  • 武藤 清, 大森 信次, 高橋 敏夫
    1974 年 12 巻 4 号 p. 15-25
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    スリット壁とはRC壁の中程を縦長のスリットで区切り壁柱の連続体としたものであり, ここでコンクリートも鉄筋も分断されている。スリット壁は大変形まで追従できるので超高層ビルに使われる。1) 中震や風など水平力に対し建物の剛性を高めて水平変位を小ならしめるが, 2) 大地震時にはダクティリティーによって骨組の大変形まで耐力を保持する。スリット壁ではきれつ発生に伴い拘束軸力が生ずるので, 壁柱部の主筋量は少なくて済むばかりでなく, きれつの閉じがよい。スリット壁の構造実験を数多く実施し, 設計法の基礎となる構造特性を把握した。曲げに関しては終局強度理論を使えるが, せん断に関しては実験式を導いた。
  • 高橋 秀夫, 新門 正人, 開田 英司
    1974 年 12 巻 4 号 p. 55-57
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 1. スラブ (その1 建築)
    小森 清司
    1974 年 12 巻 4 号 p. 58-69
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 9.ひずみの測定方法 (その2)
    中根 博司, 泉 良和
    1974 年 12 巻 4 号 p. 70-79
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 戸川 一夫, 荒木 謙一
    1974 年 12 巻 4 号 p. 105-112
    発行日: 1974/04/15
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本研究の主目的は短く切った金属繊維をモルタルあるいはコンクリートに混入することによって曲げ強度の改善を行なうことと, 曲げ強度を合理的に表わす指標を究明することである。
    本実験でもちいた主要因は金属繊維の長さ, 径, 混入量, 付着強度およびモルタル, コンクリートのワーカビリチーである。
    本実験結果を要約すると次のようである。
    1) 直径360μ, 長さ30mm, のクリンプした金属繊維を30%混入したモルタルの終局曲げ強度は普通モルタルの5倍近い強度が得られた。
    2) 金属繊維補強モルタルの終局ならびに初期ひびわれ荷重時の曲げ強度は (付着強度) × (繊維の長さ) × (繊維の比表面積) × (フロー比) の関数として表わすことができる。
    3) モルタルの引張強度, コンクリートの曲げ強度も上記関数をパラメータとして推定することが可能である。
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