コンクリート部材に与えられたプレストレッシングカの大きさの程度によって部材の挙動, 特に荷重-たわみ関係がどのように変化するかについて説明し, 2) 現在国際的に広く認められているブレストレストコンクリートの分類, 種別について解説し, それぞれの種別のブレストレストコンクリートの有する特性と, その構造物への適用性について述べた。3) 従来研究された多くの皿種ブレストレストコンクリート部材の特性, 特にひびわれ幅の算定方法, 持続荷重, 繰返し荷重にょるひびわれ幅の変化, 付加鉄筋存在によるプレストレッシングカの損失量変化, 等について紹介し, 4) 最後にIII種PCにおけるコンクリートのクリープ, 乾燥収縮によるPC緊張材引張応力度の減少, 付加鉄筋圧縮応力度の近似的計算方法を提案し, 有効ブレストレス計算法を示した。次にひびわれ断面における応力度計算式を与え, 断面のひびわれ幅限界状態検討方法を提案した。
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