この報告書は多数の試験工事を反省し,市販されている道具を使って北米各州の現存道路に施工し得るプレストレストコンクリート試験舗装の設計の詳細を提案したものである。
長さ120~270m,幅7.3m,厚さ13cm,PCケーブルを60cm間隔に配置して中心部に7kg/cm
2以上のプレストレスを導入する設計の資料を提示し,版長180mのものについて詳細設計を示した。
ポストテンショニング方式を採用したのは,プレストレッシングが十分に手慣れていることと,定着アバットの費用を節約できることの二つの理由による。版端部の設計は,弱点を補強すること,平坦性を保つこと,基礎を保護すること,排水をよくすることなどを考えて,むしろ要心深いものとした。
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