竹中大工道具館研究紀要
Online ISSN : 2436-1453
Print ISSN : 0915-3683
31 巻
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  • 〜鉋・小鉋各種・墨掛道具・予備刃物類編〜
    星野 欣也, 坂本 忠規
    2020 年31 巻 p. 3-37
    発行日: 2020/03/20
    公開日: 2021/03/20
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は伊勢原市指定文化財の手中明王太郎関係資料のうち、手中家旧蔵大工道具について調査した結果を報告するもので本報告は分割した後編である。 1.  大工道具は江戸時代末期から昭和時代前期までに作られたものであった。 2.  調査した大工道具は鉋44点、小鉋各種35点、墨掛道具21点、予備刃物類27点である。 3.  大工道具は江戸時代末期とされる源兵衛銘の鉋をはじめとする名工の作品が含まれていた。
  • 橋爪 一治
    2020 年31 巻 p. 39-52
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/20
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    現在、宮大工などの後継者や従事者不足が深刻である。しかも、高度技能者の養成には時間がかかる。そこで、われわれは、短期間に巧緻な木材加工技能を確実に身につける指導法の開発を目指し、熟練者は「どこを見て、いつ、どこに、どれだけの力を入れて道具を操るのか」の解明に取り組んできた。この一環として、のこぎりで木材を切断する場合重要となる「熟練者は、その切り始めは、どこを見ているのか」という視線位置を、アイカメラを使って調査し、未熟練者と比較することで明らかにした。その結果、熟練者は、切り始めにおいて、①切断線を忠実に捉えた視線の移動を行っており、数秒後にどこを切断していなければならないかという確認と、今の切断状況の確認やその微調整を同時進行で行っていること、②平面のけがき線ばかりでなく、奥側のこば面に引かれたけがき線の2面のけがき線を同時に見ながら切断していることなどが明らかとなった。
  • 安田 徹也
    2020 年31 巻 p. 53-90
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/20
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿では海軍技師・建築家の吉野直吉の足跡を追った。その概要は下記の通りである。 1. 吉野直吉は明治2年(1869)に生まれ、大工としての修業を経て明治33年(1900)から大正7年(1918)にかけて海軍の技術者として活躍した。 2. 1920年代から1940年代にかけて東京や川崎で堂宮建築の設計を行っている。主な作品に氷川神社社殿、玉川神社社殿、千束八幡神社などがある。 3. 竹中大工道具館では吉野直吉の突鑿、短刀、儀式装束一式、縮尺竹尺を所蔵している。このうち短刀は明治3年(1870)11月に七代目石堂是一が作ったものである。また儀式装束は昭和13年(1938)の玉川神社拝殿立柱式で使用されていることが古写真により判明した。
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