モンゴル国より得られたオトヒメダニ属の2新種を記載した。 Scheloribates corpusculum sp. nov. は, 長い桁毛, 細くて平滑な桁間毛, 第1および第3脚附節の毛の数, 短い背毛・基節板毛・性肛門域毛, 細長くけばの弱い胴感毛, 体長において, 他の近縁種と異なっている。 Scheloribates gunini sp. nov.は, 顕著に尖った吻端, 幅広い桁, 長い槍形の胴感毛, 細い吻毛・桁毛, 第1脚附節の毛の数, 体長によって, 他種と区別される。 さらに, モンゴルより初めて記録された2既知種S. laevigatus (C. L. KOCH, 1836) とS. latipes (C. L. KOCH, 1844) を再記し, これらの分類学的問題点について論じた。
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