日本LCA学会研究発表会講演要旨集
第6回日本LCA学会研究発表会(会場:東北大学)
選択された号の論文の209件中1~50を表示しています
全体セッション プログラム
1日目(3月2日(水))
K会場
[基調講演](13:20-15:00)
パラレルセッション プログラム
1日目(3月2日(水))
A会場
特別セッション:バイオマスエネルギー(1)(9:20-10:20)
  • 小島 直之, 八木田 浩史, 加藤 進, 佐藤 茂夫
    セッションID: A1-02
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
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    CO2排出が少なく再生可能なエネルギーとしてバイオマスエネルギーが脚光を浴びている。本研究では、バイオマスエネルギーの中でも廃食用油から製造されるバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel、以下 BDF)に着目して、三重県いなべ市、伊賀市、埼玉県宮代町の規模および操業方法の異なるBDF製造プラントについてライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment 以下LCA)手法により評価した。
  • 古俣 寛隆, 酒井 明香, 石川 佳生, 服部 順昭
    セッションID: A1-03
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     北海道で行った2事例の林地残材集荷・利用システム事業を対象に、集中土場作設、林地残材の収集、チップ製造、チップの積込・運搬、燃焼および林地で作業を行う重機・設備の運搬と作業員の通勤におけるGHG排出量を算出した。また、工場での燃焼までに投入したエネルギー消費量と燃焼により算出されたエネルギーからエネルギー収支比を算出した。事業別に特徴的なGHG排出構造が示され、今後の林地残材の集荷に対する課題や改善点が明らかになった。
  • ロイ ポリトシュ, 徳安 健, 折笠 貴寛, 城間 力, 朴 正一, 中村 宣貴, 椎名 武夫
    セッションID: A1-04
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
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    Recently, emphasis has been given on the production of bioethanol from lignocellulosic biomass which is recognized as an alternative to fossil fuels not only to reduce reliance on foreign fuels and improve energy security but also to achieve the environmental benefits. Lignocellulosic bioethanol is produced by different pretreatment and enzymatic hydrolysis processes. This study attempts to evaluate the life cycle of bioethanol produces from rice straw by room temperature (RT)-CaCCO [Calcium Capturing by Carbonation (CO2)] process considering three scenarios to estimate the energy balance, CO2 emission and production cost to find a cost effective and environmentally friendly process. The energy balance, CO2 emission and production cost is found to be dependent on the adopted scenarios. A shift in scenarios reduces the environmental load, production cost and would help to compete with its counterpart (gasoline) and may encourage more investment in this sector.
特別セッション:バイオマスエネルギー(2)(10:40-12:00)
特別セッション:バイオマスエネルギー(3)(15:20-16:20)
特別セッション:バイオマスエネルギー(4)(16:40-18:00)
  • -宮古島のバイオエタノール事業を事例に-
    菊地 克行, 本藤 祐樹
    セッションID: A1-24andP3-17
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
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    全国各地でバイオマス資源の利活用が活発な現在、その利活用システムの影響や改善点を多様な側面から社会に提示することが求められている。本研究では、地域におけるバイオマス資源の利活用に伴う環境および社会経済的影響をライフサイクルの視点から定量的に明らかにするための、実践的な評価手法を提示している。さらに、提示した手法を用いて、沖縄県宮古島市におけるバイオエタノール事業を、GHG排出量、化石燃料消費量、雇用量の観点から分析・評価している。
  • 環境・経済・社会側面からの指標開発
    工藤 祐揮, 小西 友子, 定道 有頂, 匂坂 正幸
    セッションID: A1-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
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    炭素中立と見なされているバイオマスの利活用による温室効果ガスの削減や地域振興が期待される一方で、その利用や開発による負の影響が引き起こされる可能性がある。これらの影響を引き起こすことなく、あるいは最小限にとどめるような持続可能な利活用を図ることが重要であり、この観点からバイオマスの持続的な利活用に関する基準が策定されつつある。ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)のWorking Group on "Sustainability Assessment of Biomass Utilisation in East Asia"では、東アジア諸国におけるバイオマス利活用の持続性評価指標を、環境・経済・社会の3側面から構築してきた。本発表では、ERIAのバイオマス利活用の持続性指標について紹介する。
  • 4カ国におけるケーススタディー
    小西 友子, 工藤 祐揮, 匂坂 正幸, 定道 有頂
    セッションID: A1-26
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
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    昨今、バイオ燃料の持続可能性指標の議論が進み、定量的な評価手法の需要が高まっている。一方で、アジア各国では、バイオ燃料製造に対する目的が異なる現状がある。本研究では、ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)のWorking Group on "Sustainability Assessment of Biomass Utilisation in East Asia"が開発した東アジア諸国におけるバイオマス利活用の持続性指標をインド、インドネシア、フィリピン、タイの4地域で試した。このケーススタディでは、バイオマス資源(サトウキビ、キャッサバ、ココナッツ、ヤトロファ等)を利用したバイオ燃料プロジェクトに注目した。
  • 本下 晶晴, 楊 翠芬, 玄地 裕
    セッションID: A1-27
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    バイオエタノール生産に関する評価において温室効果ガス、エネルギー消費の観点からの評価は数多く行われているが、生態系システムへの影響を含めたその他の環境問題を含めた議論は十分に行われていない。本研究では環境影響の統合化手法であるLIMEを利用して、未利用の稲わらからのエタノール生産システムについて廃棄物処理、土地利用など生態系システムへの影響を含めた評価を行い、バイオエタノール生産における地球温暖化、資源消費以外の様々な環境問題の影響を包括的に議論する。
B会場
特別セッション:ニューツーリズム(9:00-10:20)
運輸(10:40-12:00)
持続可能な消費(15:20-16:20)
  • 松永 典子, 伊坪 徳宏
    セッションID: B1-20andP3-72
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    現在、「ISO20121」というイベントに関する国際規格が作られており、この規格の柱となっているのが「持続可能性」である。これまで多くのイベントにおいて環境・経済側面を考慮した評価は実施されているが、近年の重要な社会問題となっている雇用など社会側面まで含めたイベント評価の事例は少なく、経済・環境・社会面を包括的に考慮した評価が求められている。また、イベント評価のための手法の開発に関する議論はなされているが、確立された手法はない。本研究では、イベント評価のための手法の開発を目的として、各側面のデータベースの作成を実施し、4つのイベントを例に検証を行う。また、評価結果を基にイベントにおける環境効率指標の作成を行う。
  • 山口 博司, 小野 雄也, 松永 典子, 堀口 健, 湯 龍龍, 伊坪 徳宏
    セッションID: B1-21andP3-71
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    持続可能な社会の実現へ向けスポーツ、会議、音楽フェスティバルなどの各種イベントに対しても環境、経済、社会の3側面から持続可能性の評価を行うことが重要である[1]。本発表ではスポーツイベントを対象として、主催者からの提供データ、実測したデータを用い、(1)環境面では産業連関法を用い資源(化石燃料・鉱物・水)の消費量、CO2排出量などのインベントリー分析を行いこれよりLIME2による環境影響評価を行う[2]。(2)経済面では産業連関法を用い経済波及効果評価を行なう[3]。(3)社会面ではHDI指標を用いた社会影響評価を行なう[4]。以上の環境、経済、社会の3側面からの評価をまとめてイベントの持続可能性を評価する。     (参考文献)[1] 伊坪・湯:日本LCA学会誌, Vol.5 No.4, p.510. [2] 山口他:第5回日本LCA学会研究発表会要旨集, D2-07,p.204. [3]松永・伊坪:第5回日本LCA学会研究発表会要旨集, C1-07,p.60. [4]湯・伊坪: 日本LCA学会誌, Vol.6 No.4, p.338.
  • 筑井 麻紀子, 加河 茂美, 近藤 康之
    セッションID: B1-22andP3-79
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    人口の密集する大都市において大量に消費される製品はその他の地域において生産される部分も大きく、その影響には環境に対する負の側面も大きい。それらの負荷は間接的であるがゆえに大都市の消費者には認識されにくいものとなっている。本研究では、東京都を事例として、廃棄物産業連関分析により、大都市の消費活動がその他の地域に経済面または廃棄物や温暖化ガスの排出、最終処分量といった環境面で与える影響を推計する。
社会資本(16:40-18:00)
C会場
ウォーターフットプリント(9:00-10:20)
  • 大江 卓也, 伊坪 徳宏
    セッションID: C1-01andP3-74
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    近年の水問題に対する関心の急速な高まりを受けて、水に関する環境情報の見える化が注目されている。ウォーターフットプリントは現在国際規格化に向けた作業が実施されており、規格発行に伴ってその利用は世界的に広まるものと考えられる。LCA研究ではこれまでに産業連関法を活用した評価事例が発表されたが、積み上げ法に基づいた分析は十分実施されていない。本研究では、我が国の主要な穀物で、かつ、相当量の水が投入される稲作を対象に、積み上げ法に基づくウォーターフットプリントを実施することを目的とした。
  • 小沼 拓哉, 伊坪 徳宏
    セッションID: C1-02andP3-73
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    近年、日本の家庭部門における温室効果ガスが上昇傾向にある。そのなかで、工業製品に関する評価が中心であったLCAが現在は食や生活に注目した分析に活用されるようになった。しかしながら、生活に欠かせない衣類や洗濯に関する評価は相対的に少ない。現在、衣類や洗剤に関するカーボンフットプリントがみられるものの、これらをシステムとして体系的にとらえた例は少ない。また、衣類に用いられる綿の生産や洗濯には水の消費量が相対的に大きいものと見られるが実際に評価した事例はない。本研究では、衣類の生産、洗剤の消費、洗濯機の利用、廃棄など、衣類に関するライフサイクルをとらえ、かつ、温暖化と水消費に注目した評価を行った。
  • 小野 雄也, 伊坪 徳宏
    セッションID: C1-03andP3-75
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    水の評価は現在、世界各国の専門家による協議によりISO14046として規格化されようとしており、日本も水消費による環境影響評価を積極的に評価する必要があると考える。水の環境影響評価の問題点として日本のデータベース(2009 小野)は水量、水の種類(雨水、河川水、地下水、回収水)や用途(消費水)の提示はしているが、海外のウォーターフットプリントの評価手法や定義とは隔たりがあることや作物種により直接投入される水量が異なるがデータベースに反映されきれていないといった問題点がある。本研究では上記で述べた問題の解決を目指す。
  • 堀江 貞高, 醍醐 市朗, 松野 泰也, 足立 芳寛
    セッションID: C1-04andP3-76
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    水資源は人間の生活において欠かすことのできないものである。人口の増大や産業の発展に伴い、さらに多量の水資源が必要となることが予想され、その需要に見合うだけの水を供給できるかを検討する必要がある。そのため、ある製品を生産するのに必要な水の量としてウォーターフットプリントという概念が提唱されており、今後、この分野の研究はますます重要となると考えられる。本研究では、工業製品のウォーターフットプリントの算出手法を構築することを目的とする。
特別セッション:環境教育(1)(10:40-12:00)
特別セッション:環境教育(2)(15:20-16:20)
特別セッション:環境教育(3)(16:40-18:00)
  • 中原 康敬, 成田 明沙美, 松本 真哉, 中村 栄子
    セッションID: C1-24andP3-28
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    持続可能な社会の実現に向け環境教育の重要性が高まっている。日常生活の物質消費が環境に与える影響をライフサイクルの観点から学ぶことは、環境教育の重要なテーマの一つである。私たちは、科学的及び社会的に環境問題と関係し、かつ物質消費に深くかかわる電池を題材として取り上げ、ライフサイクル思考を取り入れた環境教育教材を開発した。本発表では、教材の実践後に行ったアンケート調査の分析結果について報告する。
  • 歴史、現状と課題
    九里 徳泰, 松岡 志温, 高田 有
    セッションID: C1-25andP3-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    日本企業のISO14001環境マネジメントシステムの認証取得率は、1996年の4.3%から2008年には74.6%に増加した。企業における環境教育の実施率も同時に伸びている。本研究では、企業において従業員向けに行われる環境に関する教育を「企業内環境教育」とし、これまでの企業内環境教育研究の文献レビュー及び、企業内環境教育の実施状況の把握、そして課題を指摘するものである。
  • 環境対策の「見える化」が効果的に機能するための手段を提案する
    新井 辰弥, 八木田 浩史
    セッションID: C1-26
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    地球環境問題の関心の広がりを背景として、企業は環境に配慮した活動を行うようになってきている。企業は様々な環境対策を実施しており、省エネラベル、カーボンフットプリントなど、環境配慮製品の効果やデータを定量的に表示する仕組みが着目されている。このように企業が環境対策およびその効果を定量的に示す、すなわち「見える化」する理由は、環境配慮経営をアピールするためである。 しかしながら、企業の施策としての環境の「見える化」による環境対策の取り組みは、必ずしも有効に機能しているとは限らない。 本研究では、「見える化」された環境対策が有効に機能するために「見える化」の在り方を検討することを目的とした。具体的には、「見える化」された広義の環境対策を比較・検討し、現在の「見える化」をより有効的に機能させ、環境改善を促進するために必要な方法および、方向性について提示することを目的とした。
  • 田原 聖隆, 藤井 千陽
    セッションID: C1-27
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/14
    会議録・要旨集 フリー
    我々消費者は、行動の選択を行う時に経済的な損得、楽しいか否かなどを考慮して選択を行っている。しかし、近年環境を配慮した行動を実行する人や、普通の行動でも環境を配慮して行動する人が増えていている。しかし、実際の行動がどの程度の環境負荷を伴う行動かという情報はほとんど無いのが現状である。 そこで、環境教育の教材を作成することを目的として、消費者が選択する候補行動のCO2(温室効果ガス)排出量を提示しわかりやすい例示を行うことを実施した。また、大学の授業を通じ、どのような授業の方法が良いか検討を行う。
D会場
発電技術(9:00-10:20)
社会経済の持続可能性評価(10:40-12:00)
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