目的:日本の看護基礎教育における専門基礎科目の教授活動の内容と効果について明らかにする.
方法:医中誌Web,CiNii,J-STAGEの文献検索データベースを用いて,「解剖生理学 or 解剖学 or 生理学 or 生化学 or 栄養学 or 薬理学 or 病理学 or 病態学 or 病態生理学 or 微生物学」AND「教授 or 教授活動」の検索式で検索した.
結果:採択文献は31件で,解剖生理学に関する文献が多かった.教授活動では人体または動物の解剖実習,解剖実習以外の実験・実習,自己学習とプレゼンテーション,教材や教育プログラムの開発,看護教員による教授活動,専門基礎科目と専門科目の統合,解剖学の学力強化支援の7つの特徴と,学生の理解度や興味関心の促進,テスト得点の向上,自己学習への活用などの効果がみられた.
結論:解剖生理学以外の科目の教授活動を明らかにするとともに,看護教員の教授活動の様相を明らかにし評価に結びつかない原因についても探究する必要性が示唆された.
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