はじめに:学修者本位の教育の実現を目指すためには,これまでのコロナ禍で積み上げてきたオンライン授業による学びの検証が重要な基礎資料になると考える.
目的:看護過程演習にオンラインポスターツアーを取り入れたブレンド型授業におけるアクティブラーニングの効果を明らかにする.
方法:2年次生108名を対象に,「オンラインポスターツアーを用いたアクティブラーニングの特徴」に関する質問紙調査を実施した.
結果:有効回答率は39名(36.1%)であった.質問紙のすべての項目で肯定的な回答割合が84.6~94.9%と高値を示していた.自由記述は,「ジグソー法ポスターツアーを行っての効果と課題」「miroを使用しての効果と課題」が抽出された.
考察:深い学びを得るためには,内化—外化—内化の往還を重視することが重要である.ポスターツアーでは,各自が責任や緊張感をもち,積極的な学習プロセスを踏んでプレゼンテーションに臨むことが示唆され,ブレンド型授業におけるアクティブラーニングの効果が明らかとなった.
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