日本家畜臨床学会誌
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26 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 内藤 善久
    2003 年26 巻1 号 p. 1
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 大作, 阿部 正博, 齋藤 博水, 阿部 榮, 板垣 昌志, 阿部 省吾, 植松 正巳, 遠藤 祥子, 平野 貴, 杉本 喜憲
    2003 年26 巻1 号 p. 2-8
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    山形県内の枝肉共進会に出品された血統の明確な黒毛和種肥育牛を用い、性および枝肉共進会開催日(以下と殺時期)を母数効果、父牛を変量効果とした最小二乗法により枝肉形質とと殺時の血清総コレステロール(TC)値等の8形質について遺伝的パラメータを推定した。その結果、血清TCと枝肉重量および牛脂肪交雑基準(B.M.S.No.)の間には中程度以上の遺伝相関がみられた。遺伝率は血清TC値および枝肉重量でそれぞれ0.85、0.66と高く、B.M.S.No,では0.34であった。枝肉重量および血清TCにおける母数効果は、雌および7月と9月で負、去勢と11月は正であり、性・時期による差がみられた。以上から枝肉性状は遺伝的能力と季節に大きく影響され、また血清TC値は枝肉重量およびB.M.S.No.をモニターする生化学マーカーとして有用であることが示唆された。
  • 西森 一浩, 石川 敦洋, 岡田 珠子, 高畑 幸子, 深谷 敦子, 白石 俊哉, 信戸 一利, 生田 健太郎, 岡田 啓司, 安田 準
    2003 年26 巻1 号 p. 9-14
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    乳牛の分娩前後における飼料の変化はルーメン環境を大きく変化させ、代謝病の発生や生産性低下の要因となっている。本試験ではそれらの実態を明らかにするため、分娩前後におけるルーメン環境の変化と、それによる血液および乳汁成分の変化を検討した。Total Mixed Rations (TMR)を給与しているフリーストール牛群で、乳期移行時の飼料中粗飼料割合(粗濃比)の変化が大きい農家(A群)と変化が少ない農家(B群)から臨床的に健康な成乳牛を5頭ずつ抽出し、乾乳前1週(乾乳前)、乾乳後1週(乾乳前期)、乾乳後1ヶ月(乾乳中期)、分娩予定前1週(乾乳後期)、分娩後1、2、3、4および8週に血液およびルーメン液、乳汁の採取を行った。乳期移行時の粗濃比の変化の大きさを反映し、ルーメン液中アンモニア濃度、血中尿素窒素濃度はA群がB群に比べて高値を示し、A群では分娩後に大型オフリオスコレックスが消失した。βヒドロキシ酪酸はA群がB群に比べて低値で推移する傾向が見られた。乳脂率はA群がB群に比べ低値を示した。以上より乳期移行時における粗濃比の変化を大きくすることは生産性低下の要因になると考えられた。
  • 照井 友美, 三宅 陽一, 高橋 正弘
    2003 年26 巻1 号 p. 15-20
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    低受胎牛群を対象に受胎率の向上を目的として、天然型プロジェステロン放出膣内留置型製剤(CIDR)投与時にE2、製剤を併用投与(A群)した場合の発情同期化および受胎効果をCIDR単独投与(B群)および無処置対照(C群)のそれらと比較検討した。その結果、A群ではBおよびC群に比べてCIDR抜去後の短い期間に集中して発情が発現し、受胎率も高かった。また、A群では投与期間中に黄体が退行し、P濃度が漸次減少して抜去時には1ng/ml以下となった。これらの結果から、低受胎牛群においてCIDR投与時のE2製剤の併用投与は早期の黄体機能の退行を促し、結果的に集中した発情の発現と、高い受胎率にとって有効であることが期待された。
  • 佐藤 繁, 小野 秀弥, 植松 正巳, 畠山 直一郎, 角田 元成
    2003 年26 巻1 号 p. 21-26
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    周産期疾患の発症乳牛における乾乳期の前駆所見を明らかにする目的で、健康牛(159頭)と乳熱・ダウナー牛(18頭)、ケトーシス牛(13頭)、第四胃変位牛(11頭)において分娩前後の血中成分の推移を検討した。乳熱・ダウナー牛では健康牛に比べて総コレステロール(分娩前4~2週)と尿素窒素(分娩前8~6週)、乳酸(分娩前6~4週)が高値、カルシウム(分娩前4~2週と2~0週)が低値を示す傾向が認められた。ケトーシス牛では遊離脂肪酸(分娩前2~0週)と乳酸(分娩前6~4週)が高値を、第四胃変位牛では遊離脂肪酸(分娩前4~2週)と総コレステロール(分娩前6~4週)、乳酸(分娩前4~2週)が高値を示す傾向が認められた。疾病牛における乾乳期の血中成分は、泌乳後期や乾乳期の飼料摂取状況やルーメンコンデイションと関連があり、血糖や遊離脂肪酸、総コレステロール、カルシウム、乳酸など血中成分の異常は、分娩後における疾病の発症と関連のあることが示唆された。
  • 松田 敬一
    2003 年26 巻1 号 p. 27-28
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 三宅 陽一
    2003 年26 巻1 号 p. 29-30
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
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