日本家畜臨床学会誌
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27 巻, 2 号
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  • 渡辺 大作, 阿部 省吾, 植松 正巳, 阿部 榮, 遠藤 祥子, 後藤 浩人, 小林 隆之, 藤倉 尚士, 小形 芳美, 伴 顕, 平野 ...
    2004 年27 巻2 号 p. 41-45
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    牛クローディン-16(CL-16)欠損症19頭およびそれ以外の腎不全黒毛和種牛2頭におけるビタミンA(VA)とレチノール結合蛋白質(RBP)の動態および過長蹄の発現について調査した。CL-16欠損症では、1-6ヶ月齢の子牛3頭を除き84%で過長蹄がみられた。CL-16欠損症を過長蹄群と正常蹄群にわけて正常黒毛和種子牛群36頭と比較したところ、過長蹄群ではRBP、VA、尿素窒素(UN)およびクレアチニン(Cre)の有意な増加がみられ、正常蹄群ではVAのみ有意な増加がみられた。RBPはVA、UN、およびCreと有意な正の相関を示し、VAはVA添加飼料が給与される5-13ヶ月齢で著しい高値を示した。腎不全牛2頭(腎盂腎炎、腎低形成症)でも過長蹄がみられ、VAおよびRBPは高値を示した。CL-16欠損症で正常蹄の牛は、若齢または軽度の腎障害であったことから、過長蹄はCL-16欠損症に特異な症状ではなく、重度の腎機能障害の持続により発現すると考えられた。
  • 阿部 榮, 植松 正巳, 斎藤 博水, 渡辺 大作
    2004 年27 巻2 号 p. 46-50
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    31牛群の乳牛158頭について分娩前後のボディコンデイションスコア(BCS)の変化が受胎に及ぼす影響を検討した。BCSは、5段階(1=やせすぎ、5=太りすぎ、0.25刻み)とし、分娩前20日以内、その後30日間隔で行ない、直腸検査で妊娠を確認するまで評価した。分娩前BCSを3段階に分類した場合(低い:≦3.00,中程度:3.25-3.75,高い:≧4.00)、そのBCSが高くなるにつれ、分娩後BCSが1.25以上低下する割合が有意に高くなった(p<0.05)。分娩後のBCSが1.25以上低下する乳牛は、0-1.0しか低下しない乳牛に比較して初回授精日数は有意に延長し(p<0.05)、空胎日数は延長する傾向を示した。授精前後にBCSが低下した乳牛は、上昇した乳牛に比較して有意に低い受胎率を示した(p<0.05)。以上、分娩前の高いBCSは、分娩後のBCSを著しく減少させ繁殖成績を低下させる可能性、さらに授精前後のBCS減少は、受胎率を低下させる可能性が示唆された。
  • 平田 統一, 吉田 敬, 安田 準
    2004 年27 巻2 号 p. 51-55
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    ホルマリンガス(FG)殺菌・無害化装置「Holl Steri」(アスカメディカル)の残留毒性を、従来法のエチレンオキサイドガス(EOG)殺菌法のそれと比較して、生物学的に評価した。0.25mlストローに6時間保存した精子生存率において、FG区は無殺菌の対照区に比べ6時間目で有意(p<0.01)に生存率が減少した。しかし、FG区はEOG区に比べて有意(2時問目:p<0.01、4時間目:p<0.05)に生存率が高かった。3日間の胚盤胞期牛胚培養において、FG区はガンマ線殺菌の対照区に比べ2日目で有意(p<0.01)に生存率が減少し、2.5日目にはすべての胚が死滅した。しかし、EOG区に対しては、培養後1、2日目に、有意(p<0.01)に生存率が高かった。10日間前後の牛卵子の体外成熟・受精・培養系において、FG区およびガンマ線殺菌の対照区の5細胞期以上への分割率と胚盤胞への発生率は、それぞれ60.0%と20.0%および65.0%と36.7%で、FG区でやや低かったものの有意差はなかった。一方、EOG区での胚発生はなかった。以上の結果から、FG殺菌・無毒化装置による殺菌では、無殺菌やガンマ線滅菌に比べ細胞毒性の残存がみられるが、従来広く用いられてきたEOG殺菌に比べ残留毒性は極めて少ないことが示された。
  • 阿部 榮
    2004 年27 巻2 号 p. 59-65
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 2004 年27 巻2 号 p. 66-80
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 小沼 操
    2004 年27 巻2 号 p. 81-83
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
  • 2004 年27 巻2 号 p. 84-85
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
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