水硬性を有する高炉水砕スラグは硬化により有用な非液状化材料として期待される.そこで,硬化に伴う繰返しせん断強度を把握するために,相対密度50%および80%で養生した硬化供試体を用いて,静的なせん断強度試験および非排水繰返し三軸試験を行った.その結果,繰返しせん断強度は硬化に伴い静的なせん断強度に比例して増加し,一軸圧縮強さが50kN/m
2または粘着力が40kN/m
2以上であれば,引張りによる破断を呈して液状化しないことが分かった.また,現場で硬化した試料についても試験を行い,一軸圧縮強さと繰返しせん断強度の関係は,室内養生試料と同様の傾向を示すことを確認した.
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