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小宮 英敏, 寺西 義一, Ana B. Chaar, 楊 明, 清水 徹英
セッションID: 2Gp09
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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ミリメートルオーダーの入口寸法を持つ細管内壁への金属窒化膜および酸化膜の均一化学組成被覆を目的として、大電力パルススパッタリング法を用いた成膜方法の検討を行っている。細管内におけるスパッタ粒子の輸送過程を明らかにするためプラズマ中のイオン/中性粒子比に着目した。投入電力およびパルス幅一定の下、パルスピーク電流密度が異なる条件で、今回は細管内側壁にTi成膜を行い膜厚分布の比較評価を実施した。
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早川 直人, 小宮 英敏, 寺西 義一, 楊 明, 清水 徹英
セッションID: 2Gp10
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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炭窒化ホウ素(BCN)膜は,組成比,化学結合状態を制御することによって,固体潤滑膜として要求される幅広い膜特性が実現可能である点で注目されている.本研究では,HiPIMS法においてターゲットのピーク電流値がBCN膜の成膜プロセスにおけるプラズマ状態に及ぼす影響を調査した.ピーク電流値の増加とともにホウ素イオン,炭素イオンの運動エネルギーおよびフラックスが増加していた.
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白藤 立
セッションID: 2Gp11
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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プラズマが液体と接する材料プロセスでは,プラズマが液体に及ぼす直接効果の多くが界面から数または数10 nm 潜っただけで消滅する.すなわち,液体中のプロセスの大半にはプラズマの直接的効果が及ばない.そのような状況でプラズマを使う意義は一体何なのだろうか.本発表では,液体と接触するプラズマを用いた材料プロセスに関する最近の研究を概観し,液体が関与するプラズマプロセスの存在意義について議論する.
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吉原 一紘
セッションID: 2Hp01
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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電子分光による定量表面分析法の知識基盤となる以下の事項について紹介する.(1)定量の意味(定量は測定体積<ビーム径X検出深さ>内の総量を求めること)(2)発生したスペクトルが計測されるまでに影響を受けるパラメータ(透過関数など)(3)スペクトル強度の再現性(電子増倍管の数え落とし)(4)スペクトル強度の見積もり法(バックグラウンド差し引き,ピーク分離,微分)(5)相対感度の使用法
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田沼 繁夫, Cedric J. Powell
セッションID: 2Hp03
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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固体中における電子の非弾性散乱に関する情報は、放射線物理学から透過型電子顕微鏡(TEM)における薄膜分析、ならびにオージェ電子分光法およびX線光電子分光法による表面分析などにとって非常に重要である。 これらの用途における重要なパラメータは、電子非弾性平均自由行程(IMFP)である。 そこで、電子非弾性平均自由行程(IMFP)の計算と測定に重点を置いて、固体中の非弾性電子散乱の概要を説明する.
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張 ルウルウ, 倉本 直樹, 東 康史, 黒河 明, 藤井 賢一
セッションID: 2Hp05
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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2019年5月20日から新しいキログラムの定義は適用されることになった。産総研は高純度濃縮シリコン単結晶球体によるアボガドロ定数の高精密測定を通じて、基礎物理定数の一つであるプランク定数を世界最高レベルの精度で測定し、キログラムの定義改定に大きく貢献した。本講演では、アボガドロ定数の高精度測定を実現するために必要不可欠なシリコン球表面層の定性・定量分析について紹介する。
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篠塚 寛志, 吉川 英樹, 村上 諒, 仲村 和貴, 田中 博美, 吉原 一紘
セッションID: 2Hp08
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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Active Shirley法と情報量基準に基づいてXPSスペクトルの自動ピーク分離を行うためのアルゴリズムを開発した。入力スペクトルに掛けるスムージングを弱いものから強いものまで総当たりすることで,多数の初期モデルを探索する。そして得られる多数の最適化モデルに対して,情報量基準を適用することで良いモデルを選出する。その結果,解析経験者が行うピークフィッティングと近い結果が得られることを示す。
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村上 諒, 仲村 和貴, 田中 博美, 篠塚 寛志, 吉川 英樹
セッションID: 2Hp09S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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XPSスペクトルの凹凸形状を認識することで、複雑な形状のXPSスペクトルに対してもActiveShirley法によるバックグラウンド(BG)の自動推定を行うことが出来るアルゴリズムを提案する。具体的には、各極小点を結ぶBG推定を、全ての極小点の組み合わせに対して実行する。そして、推定したBGの内、XPSスペクトルとBGの交差が少なく、BG強度が最も大きなBGを最適なBGとして採用した。
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柳生 進二郎, 吉武 道子, 知京 豊裕, 長田 貴弘
セッションID: 2Hp10
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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光電子収量分光(PYS)の閾値の自動判定について、機械学習および最小二乗Fittingによる実測データ87個について検討を行った結果について報告する。
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伊木田 木の実, 島 政英, 堤 建一
セッションID: 2Hp11
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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AESを用いることで反射電子EELS測定が可能であることは以前から知られてきた。しかしTEMによるEELS測定ほど活発な議論がなされていないのが現状である。今回はAESを用いて得られたEELSスペクトルの,電子銃のエネルギー幅から求められる分解能,実試料測定における分光器の条件を検討した。また透過EELSのスペクトルや通常のオージェ分析と比較し、表面ダメージやそれに伴うスペクトルの変化を考察した。
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原田 善之, 篠塚 寬志, 達 博, 田沼 繁夫, 柳原 英人, 吉川 英樹
セッションID: 2Hp12
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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誘電関数データベース構築のため、高エネルギー分解能REELS装置を用いて、各種材料の可視光域から軟X線領域までの誘電関数の決定を行っている。本講演では、反応性スパッタリング法により作成されたαFe2O3及びFe3O4エピタキシャル薄膜に対し、角度分解測定—因子分析法を用いて誘電関数を決定し、これから先の物質におけるIMFPを計算したのでこれを報告する。
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年吉 洋, 橋口 原
セッションID: 2Ip01
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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著者らの研究グループでは、シリコン半導体マイクロマシニング技術を用いて、永久電荷(エレクトレット)を閉じ込めたシリコン酸化膜を形成する技術を確立した。本発表ではこのエレクトレットをMEMS振動発電素子の電極に用いて、環境振動から1mWを越える電力を発生する手法について解説する。
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富田 基裕, 織田 海斗, 松川 貴, 松木 武雄, 渡邉 孝信
セッションID: 2Ip03
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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我々はSi-LSIのプロセス加工技術を用いたサブμmのSiナノワイヤを用いたプレーナ型熱電発電素子の開発を行っている。この素子は、キャビティ加工を行わないため、基板垂直方向に温度差を着けた場合熱エネルギーのほとんどは基板裏面へと流れてしまう。しかし、垂直方向の主熱流から基板横方向へ拡散する熱流を短いワイヤに集中させることで発電を行う。本講演では、素子の詳細と集積化の可能性について紹介する。
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新井 豊子
セッションID: 2Ip05
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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FM-AFMでは、探針試料間に働く保存力はカンチレバーの共振周波数変化として、非保存力はカンチレバーの力学的振動エネルギーの散逸として測定される。例えば、「振動する探針が試料に接近すると、引力で表面原子が引き上げられる。探針が離れて引力が切れると、表面原子が元の位置に戻る」過程で授受される非可逆的な力学エネルギーは熱となって散逸される。この様なFM-AFMで測定される微小エネルギー散逸を概説する。
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中村 雅一
セッションID: 2Ip08
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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本講演では,我々が熱電研究を始めたきっかけとなった出来事についてお話するとともに,ゼーベック効果や熱電変換素子を理解する要点,フレキシブル熱電変換デバイス特有の要求性能などについて概説し,現在進めている2種類の熱電材料群に関する研究成果を紹介する.
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松本 卓也
セッションID: 2Ip10
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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EFM探針の振動と同期した光照射による光励起電荷の時間分解静電気力顕微鏡を開発した。本手法を用いて、構造を制御したドナー(MDMO-PPV)/ アクセプター(C60)の二層膜太陽電池に対して、マイクロ秒を超える時間分解能で光励起電荷の動きを画像化・追跡することに成功した。また、実験結果とシミュレーションの比較から、光キャリア寿命2.3μsを得た。
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長谷川 瞬, 國貞 雄治, 坂口 紀史
セッションID: 2P01S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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本研究では軽元素置換グラフェン上でのPtクラスタの安定性、及びORR活性を密度汎関数理論に基づく第一原理計算を用いて調査した。得られた結果からグラフェン中の軽元素はPtクラスタの安定性を向上し、ORR活性を大きく変化させることが明らかとなった。特にPt単原子ではO置換グラフェン上で安定に吸着し高いORR活性を示すことが分かった。当日の発表では電位がPtクラスタの特性に与える影響についても報告する。
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小野 悠太朗, 上野 啓司
セッションID: 2P02
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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ガス分子吸着がWS2電界効果トランジスタ(FET)に及ぼす影響とその層数依存性を調べた。チャネルWS2層をバルク単結晶から剥離するために金蒸着法を用いた。薄片の層数はラマン分光法で調べた。WS2 FETの動作特性はn型が支配的な両極性を示すことが一般的に知られているが、作製したWS2 FETはp型を示した。現在NO2ガスに対するセンサー特性の測定を進めている。
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小柳津 瑛司, 江崎 泰良, 永井 滋一, 岩田 達夫, 畑 浩一
セッションID: 2P03
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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電界誘起化学エッチングは,O2,N2などの反応性ガス雰囲気下で化学反応と電界蒸発を繰り返すことで,電界エミッタ先端にナノ突起構造体を形成する技術であるが,形成までに数時間以上要する.反応ガスにH2Oを用いた場合,タングステンのエッチング進行速度が,酸素の場合と比較して大幅に改善する.本講演では,各反応ガスに対して,in-situアトムプローブ分析により反応生成物とその蒸発電界強度の差異を議論する.
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平尾 佳那絵, Phil Alexander, 岡本 遼路, 大向 秀弥, 佐々木 成朗
セッションID: 2P04S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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ナノデバイスの設計・稼働において摩擦は制御すべき因子であるため、微視的な摩擦の発現機構の解明が産業的にも期待されている。本研究では、グラフェンシートの滑り摩擦に着目して、分子力学シミュレーションで得られた異方性の微視的メカニズムを、グラフェンシートとグラファイト基板間の積層界面における真実接触面積を評価することにより説明した。
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和泉 達也, 梶 皓彦, 渡邉 章嗣, 鈴木 勝, 三浦 浩治, 佐々木 成朗
セッションID: 2P05S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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フラーレン/グラフェン超潤滑界面における封入フラーレンの変形効果とエネルギー散逸との関係について分子力学シミュレーションを行った。高荷重領域では、C60/グラフェン界面では分子の変形効果の寄与が大きくなり、C21/グラフェン界面ではクラスターの構造転移による散逸が現われた。封入物の変形や構造変化が界面のエネルギー散逸特性を決めることが明らかになった。
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毎田 修, 兼本 大輔, 廣瀬 哲也
セッションID: 2P06
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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ダイヤモンド薄膜は次世代パワー・高周波デバイス用材料として期待されている。本研究ではマイクロ波プラズマCVD法によるダイヤモンド(111)基板上ホモエピタキシャル成長における基板オフ角およびメタン濃度依存性を調べた。その結果、<112->方向にオフした基板上にメタン濃度0.5%でホモエピタキシャル成長することで表面平坦性が向上するとともに結晶品質が向上することを明らかにした。
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毎田 修, 兼本 大輔, 廣瀬 哲也
セッションID: 2P07
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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ダイヤモンド薄膜は次世代パワー・高周波デバイス用材料として期待されている。本研究では過渡光分光法による非輻射欠陥評価系の開発を行い、マイクロ波プラズマCVD法により作製したホウ素ドープダイヤモンド薄膜の結晶欠陥評価を行った。その結果、価電子帯の上端から約1.2eVの深さにアクセプタ型の非輻射欠陥が存在し、その欠陥密度が2.78×1016 cm-3であることを明らかにした。
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Phil Alexander Lozen, 佐々木 成朗
セッションID: 2P08S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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Graphene is a highly promising material for its electrical properties and elastic deformation which enable the control of various material properties. In previous studies, the atomic-scale peeling of graphene adsorbed onto the graphite surface, are performed, focusing on its sliding and deformation during the process. However, elementary peeling process of the graphene sheet has yet to be clarified. Therefore, we numerically studied the mechanism of fracture of the surface contact area of the graphene/graphene interface during the peeling process using molecular mechanics simulation. In this work, the graphene sheet is regarded as series of carbon atomic arrays. Nearest neighboring four arrays of carbon atom within the graphene sheet show quasi periodical behavior. It is also found that the peeling characteristics are due to the periodical discrete slips between neighboring metastable sites. Similar peeling features are obtained for various sizes of rectangular graphene sheet.
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梶 皓彦, 渡邉 章嗣, 三浦 浩治, 鈴木 勝, 佐々木 成朗
セッションID: 2P09S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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ナノ・マイクロスケールでは摩擦や凝着の影響が大きくなるため,ナノ・マイクロサイズのデバイスは十分に動作しないという問題を抱えている.これを解決するため,我々は超潤滑特性を示すC60/グラフェン界面構造の開発に成功した.本研究では,分子力学シミュレーションにより観測されたC60分子/グラフェン界面における摩擦力が示す特異な荷重依存性について,介在分子であるC60分子の振る舞いに着目して議論を行った.
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松本 益明, 岡田 朋大, Markus Wilde, 福谷 克之, 間瀬 一彦, 金 秀光, 谷本 育律, 本田 融
セッションID: 2P10
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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従来型のTiZrVの非蒸発ゲッター(NEG)材料と最近開発された無酸素Pd/TiのNEG材料について、表面近傍に存在する水素量の変化を1H (15N, αγ) 12Cの共鳴的な核反応法(NRA)により解析した。水素の深さプロファイルと水素曝露中における膜中のある深さにおける水素量の変化とを異なる水素圧や加熱温度で測定し、異なるNEGについて比較、考察した。
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柴田 恭, 末次 祐介, 石橋 拓哉, 白井 満, 照井 真司, 金澤 健一, 久松 広美
セッションID: 2P11
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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SuperKEKBでは,2019年3月から本格的な衝突実験(Phase-3運転)が開始されている. 7 GeV電子用リングと4 GeV陽電子用リングから成る周長約3 kmの主リングでは,Phase-3運転前にそれまでに見つかった真空機器の発熱等の問題への対処や,一部の真空機器の交換作業等が行われた.Phase-3運転でもSuperKEKBの真空システムはほぼ順調に稼動しており、圧力は順調に下がっている.
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尾谷 卓史, 塩足 亮隼, 杉本 宜昭
セッションID: 2P12S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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現在、デバイスに組み込まれているスイッチング素子は、デバイスの性能向上のために微細化が進んでいる。トップダウン法による微細化は限界を迎えつつあり、原子レベルの加工や単分子計測が可能であるSPMを用いて、単分子の機能を活用したスイッチの探索や研究が行われている。本研究では、SPMを用いてCu(110)表面上NO単分子のスイッチ機能を発現できたことを報告する。
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Yuwei Liu, 櫻井 健次
セッションID: 2P13S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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In this work, it reported the different contributions in thickness change of polymer ultrathin film with temperature. The boundary condition, such as interface layer and surface layer, was proposed that it may cause negative thermal expansion or asymmetric swelling under the ambient conditions. Generally, the constrained interface layer can form with the interface interaction with enough thermal treatment. In the polymer ultrathin film system, such as polyvinyl acetate ultrathin film, the negative thermal expansion has been observed, which would be caused by the different coefficient of thermal expansion between the interface layer and its adjacent region. On the other hand, the free surface layer may also contribute thickness change with the interaction with moisture. In the poly(N-isopropylacrylamide) (PNIPAM) ultrathin film, the asymmetric swelling has observed, which was proposed that it may be caused by local transition in the surface layer.
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尾前 篤了, 野口 大輔
セッションID: 2P14
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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本研究ではシラス薄膜における親水性劣化と膜厚の依存性を明らかにすることを目的としている。そのため、膜厚の異なるシラス薄膜を作製し、各膜厚の経過時間に対する接触角および表面構造を測定した。その結果、膜厚が大きくなると親水性劣化が起こりづらく表面が粗くなる傾向が得られ、これはWenzelモデルを考慮することで説明できる。今後の課題として、親水性劣化の原因である有機物吸着の影響を明らかにする必要がある。
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関根 正志, 新村 悠祐, 添田 将, 石原 卓也
セッションID: 2P15
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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半導体製造プロセス向けにサファイアを使用した隔膜真空計を開発し、高精度かつ良好な長期安定性等の特長を活かし真空凍結乾燥装置にも採用された。しかし定置洗浄及びその後の滅菌工程によりゼロ点がシフトするトラブルが発生した。 これを改善すべく工程中の各所の温度計測及び熱流体シミュレーションを実施しシフト原因を推定した。これに基づいて真空凍結乾燥工程に耐えうる隔膜真空計を開発したので報告する。
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松山 倫太郎, 山崎 浩輝, 櫻井 英博, 佐々木 成朗
セッションID: 2P16S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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本研究では金(111)基板上に吸着したスマネン単層薄膜上に原子間力顕微鏡(AFM)探針を垂直に押し込み,一定の高さで水平に走査する分子動力学シミュレーションを行った.探針を臨界距離まで押し込み戻すと探針直下のスマネンは反転した.反転によるスマネンのエネルギーと電荷量の変化について報告する.また,水平力曲線の波形を高速フーリエ変換した結果,薄膜構造を示す2つの特徴的なピークが現われた.
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趙 文洋, 櫻井 健次
セッションID: 2P17S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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The X-ray standing wave technique can measure the atomic level depth position of impurity elements in crystal lattices and in periodically multilayered thin films. Nevertheless, the obtained depth position is the average of the impurities distributed in a wide area such as a few square millimeters, which is illuminated by X-rays. However, the distribution of impurities is frequently inhomogeneous. Therefore, it is necessary to have a good imaging resolution from submicron to hundreds of microns in the XY plane to visualize the inhomogeneity. The present paper describes a unique extension of the X-ray standing wave technique with an imaging capability. The first successful visualization of impurities in multilayered thin films is reported. The experiments were performed with a laboratory X-ray source and a multi-element X-ray fluorescence imager based on visible-light sCMOS camera.
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HaiDang NGO, Orjan Sele Handegard, ThienDuc Ngo, TungAnh Doan, DuyThan ...
セッションID: 2P18S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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照井 真司, 石橋 拓弥, 末次 祐介, 白井 満, 渡邉 謙
セッションID: 2P19
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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SuperKEKBは最大蓄積電流が3.6 A、約6 mmという短いバンチ長さでデザインされている。コリメータはビーム軌道近くのハローを削る装置で、素粒子検出器のバックグラウンドを低減するために使用される。特徴は、大電流に耐えることができ、かつ、バンチ長が短いので低インピーダンスであることである。大電流に耐えるための冷却水配管の構造と、ビーム運転での問題点について報告する。
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秋光 上歩, 引田 悠介, 渋谷 陸, 武安 光太郎, 近藤 剛弘, 中村 潤児
セッションID: 2P20S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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本研究の目的はピリジン型窒素含有分子を滴下吸着法によってグラファイト表面に吸着させることでボトムアップ的にモデル触媒を調製し、その局所構造と局所電子状態を走査トンネル顕微鏡(STM)によって明らかにすることである。今回はジベンゾアクリジン分子を吸着させた試料についてのX線光電子分光、及び走査トンネル顕微鏡による原子レベルでの構造解析について報告する。
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岡本 遼路, 佐々木 成朗
セッションID: 2P21S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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グラフェン-金界面のように異なる格子構造を持つ物体を接触させて滑らすと,格子構造の不整合性に由来する超潤滑特性が現れる.本研究では,周期的な構造を持つ金基板上でのグラフェンシートの滑り運動を分子力学シミュレーションによって調べた.接触界面で生じる水平力と,グラフェンと金の間の界面積層構造に注目して,ヘテロ界面におけるグラフェンの原子スケール摩擦について議論する.
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嵐田 雄介, 浅川 寛太, キム ダンイル, 四宮 慶保, 吉田 昭二, 桑原 正史, 重川 秀実, 片山 郁文, 武田 淳
セッションID: 2P22
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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Ge2Sb2Te5(GST)はフェムト秒レーザーの照射により瞬間的に結晶相からアモルファス層へ非熱的な過程を経て相変化することが知られている。 本研究ではファイバーレーザー増幅器(波長1035nm, パルス幅309 fs)の出力パルス数を制御し、これを真空中においた常温の結晶相GSTに照射し、その場で走査型トンネル顕微鏡により原子像やIV特性を観察することで光照射の前後における相変化を観察した。
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和田 薫, 神谷 潤一郎
セッションID: 2P23
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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J-PARC 3Gevシンクロトロンは陽子ビーム出力が1MWの通常運転を目標とした加速器となっている。目標を達成するためには、陽子ビームの散乱を防ぐことが重要である。この対策としてビームラインの圧力をより低い圧力にする必要となる可能性がある。これまでの運転時データや1MWビームテスト結果も含めてビームラインの圧力挙動を調査した。これらの調査結果を報告する。
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鄭 帝洪, フェルバケル ヨルト, 遠藤 由大, 秋山 了太, 長谷川 修司
セッションID: 2P24S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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グラファイト層間に金属原子を挿入したグラファイト層間化合物(GIC)は様々な物性を示すが、中でもランタノイド(Yb、Eu)を挿入した系では、超伝導や反強磁性秩序の発現が報告されている。本研究ではMBE法にてYbをGraphene/SiC(0001)上に蒸着した。結果、通常Yb単体は常磁性にもかかわらず異常ホール効果が観測され、キュリー温度59Kの強磁性転移が確認された。
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福田 朗子, 小宮山 史郎, 佐々木 成朗
セッションID: 2P25S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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C60分子ベアリング構造(グラフェン/単一C60分子/グラフェン界面)の水平走査中の硬さの変化を分子力学シミュレーションで調べた.その結果,C60分子の有効バネとC60-グラフェン間相互作用の有効バネを直列バネとした硬さを系全体の水平硬さを比較すると,微少走査領域でほぼ一致した.これより分子ベアリングの水平弾性はC60分子の弾性だけでなく,界面に働く相互作用の有効弾性も反映することが分かった.
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五十嵐 一歩, 吉岡 克将, 吉田 昭二, 嵐田 雄介, 片山 郁文, 武田 淳, 重川 秀実
セッションID: 2P26
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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THz-STMの時間分解能を向上させる光源を開発した。超短パルスレーザー(中心波長800nm, パルス幅<10fs, 繰り返し4MHz, パルスエネルギー1uJ)を非線形光学結晶に入射しパルス幅74fsのモノサイクルTHzパルスを発生させた。これをトンネル接合に入射することで瞬時的にトンネル電流を流すことが可能であると予想され、これまで観測が困難だった電子-格子相互作用等の速い現象の解明に期待がかかる。
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飯塚 真理, 藤井 政俊
セッションID: 2P27
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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紫外領域の強い励起子発光を持つ酸化亜鉛微粒子は,その生体安全性から生命科学・医学系研究のためのラベル物質としても注目され,研究が進められている.作成法の一つである湿式法では反応条件の選択によりナノ粒子の作成が容易であるが,その表面は活性が高く,分散安定性を得るには表面処理が必須である.本研究では,粒子の光学特性の変化,および,TEMによる粒子形状の観察から分散安定な表面処理条件の検討を行った.
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小菅 裕太郎, 山田 豊和
セッションID: 2P28S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
会議録・要旨集
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強磁性・反強磁性膜界面での層間磁気結合による交換バイアスは、磁気抵抗メモリー等に利用されるが原理は不明である。我々は、超高真空・極低温・スピン偏極・走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて、Fe(001)上のMn(001)膜のスピン偏極電子状態密度を計測した。層間反強磁性結合のMn(001)を、470Kで製膜すると一部で非線形結合を観察した。Fe合金による異方性によると考える。
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佐藤 祐輔, 深谷 有喜, Mathis Cameau, Asish Kumar Kundu, Chin-Hsuan Chen, Angus ...
セッションID: 2P29S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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新規ハニカム単原子層であるAl(111)上のシリセンに対して、全反射高速陽電子回折及びに角度依存光電子分光を用いて、原子配置と電子構造を調べたところ、Al(111)上のシリセンはbuckling構造由来の2x2の長周期構造を持ち、 2x2周期定義のブリルアンゾーンのM点近傍に、円錐状分散を持つと分かった。 本公演では、Al(111)上のシリセンで観測された円錐状分散の起源を議論する。
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和田 健, 白澤 徹郎, 望月 出海, 藤浪 真紀, 前川 雅樹, 河裾 厚男, 高橋 敏男, 兵頭 俊夫
セッションID: 2P30
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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低速陽電子回折(LEPD)は低速電子回折(LEED)の陽電子版である。LEPDはLEEDより表面敏感で多重散乱が少ない。原子核から反発されX線のように単純な散乱因子となるのでLEEDでは困難な重元素を含む表面の構造解析も可能と考えられている。ただし,十分な強度と品質の陽電子ビームを得るためには工夫が必要である。加速器ベースの高強度低速陽電子ビームを用いたLEPD装置の開発状況について報告する。
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杉沼 茂実, 平田 正紘
セッションID: 2P31
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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数値シミュレーションにより、熱陰極電離真空計の比感度係数のばらつきを、検討した。イオン生成密度を算出し、電極電位による比感度係数への影響を調べた。
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石井 歩, 塩足 亮隼, 杉本 宜昭
セッションID: 2P32S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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グラフェンナノリボン(GNR)は炭素原子のハニカム構造が1次元に成長した物質である。 本研究では,前駆体を蒸着したAu(111)を加熱することでGNRを合成し, 原子間力顕微鏡による骨格イメージングを行った。高蒸着量では直線状のGNRが生成した一方で,分子間反応が抑制される低蒸着量では通常とは異なる機構で生成したbisanthene やそれらがカップリングして生成したオリゴマーが観測された。
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森下 広隆, ハクスター ウィリアム, シン チャンドラ, ノガミ ジュン, 清水 康司, 南谷 英美, 渡邉 聡
セッションID: 2P33S
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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電気抵抗の低さから半導体デバイス等への応用が期待されるAgだが、Si(001)上の成長初期過程には不明点が残る。その微視的素過程の解明に向け、本研究では密度汎関数法計算データとニューラルネットワークを組み合わせた原子間ポテンシャルを作成し、これを用いてAg吸着Si(001)表面の構造を解析する。特に、最近提案された新しいAg吸着モデルの妥当性を検証する。
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八木 理子, 室伏 麻理子, 中野 武雄
セッションID: 2P34
発行日: 2019年
公開日: 2019/10/28
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代表的なEC材料であるWO3に対し、カチオンが注入されやすい疎な膜構造ができるよう3 Pa以上の高圧力下でスパッタを行った。従来は300 nm程度の膜厚で着色時透過率が10%以上の報告が多かったが、今回1 μm程度の膜でCV測定を3サイクル行うと、着色時透過率は4%未満まで下がり、消色すると最大80%まで回復をした。電気化学プロセスによるカチオン注入の効果を見るため、EC特性の膜厚依存性を評価した。
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