呼吸臨床
Online ISSN : 2433-3778
ISSN-L : 2433-3778
5 巻, 10 号
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  • 石橋 昌幸, 佐塚 まなみ, 野木森 智江美, 山田 浩和, 山本 寛
    原稿種別: 投稿/原著
    専門分野: 病理・検査
    2021 年 5 巻 10 号 論文ID: e00138
    発行日: 2021年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
    背景:当科では,一時的な医師の欠員により,医師3名で気管支鏡検査を実施する期間が生じた。endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration(EBUS-TBNA)をより効率的に施行するために,穿刺時に気管支鏡を優肌絆®で固定するEBUS-TBNAテープ固定法を考案した。目的と方法:EBUS-TBNAテープ固定法の意義について考察するため,本手法の導入前後で,当院の気管支鏡検査の実態に現れた変化を観察する研究を実施した。当院でEBUS-TBNAを施行した肺癌疑い患者のうち,2019年1月から2019年12月までに施行した19名〔導入前群(医師4名)〕と2020年1月から2020年11月までにテープ固定法を用いて施行した14名〔導入後群(医師3名)〕とにおける患者背景や気管支鏡検査の実施状況および検査結果を,後方視的に比較検討した。結果:両群において,穿刺リンパ節数,穿刺リンパ節径,穿刺回数,肺癌診断率に差はみられなかった。気管支鏡検査時間中央値は,導入前群41分,導入後群49分と,導入後群でやや延長していたが,同群ではEBUS-TBNAにtransbronchial biopsy(TBB)を併用できた患者割合が,有意に増加していた(p=0.04)。結語:EBUS-TBNAテープ固定法を導入することで,少ない人員でEBUS-TBNAを効率よく行える可能性があると考えられた。
  • 西山 佑樹, 齋藤 暁, 小屋 俊之, 菊地 利明
    原稿種別: 投稿/症例報告
    専門分野: 免疫・アレルギー・炎症
    2021 年 5 巻 10 号 論文ID: e00137
    発行日: 2021年
    公開日: 2024/03/01
    ジャーナル フリー
    症例は66歳,女性。気管支喘息で吸入ステロイド/長時間作用型β刺激薬(inhaled corticosteroid/long-acting β-agonists:ICS/LABA)を使用していたが,病状のコントロールが不良であったため,当院を紹介受診した。アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(allergic bronchopulmonary aspergillosis:ABPA)と診断されたが,画像所見および喀痰培養でMycobacterium abscessus(M.abscessus)を検出したため,非結核性抗酸菌症合併と判断し,経口副腎皮質ステロイドの使用を回避した。好酸球増多を伴っていたことから,ベンラリズマブを導入された。導入後に喘息コントロールは改善し,入院時の胸部CT検査で認めた粘液栓は消退した。
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