脳血管疾患患者に対し水中運動の身体機能に及ぼす即時的効果を研究した.水中運動は10分間とし,内容はスクワット,股関節屈曲,股関節外転,股関節伸展,足関節底屈を行なった.水中運動の水は38℃,深さ120 cm とした.水中運動の前後で,二点識別覚,表在覚,下肢荷重率,継ぎ足立位保持時間,Timed Up and Go Test(TUG),Functional Reach Test,30 秒椅子立ち上がりテスト(CS30)を比較した.脳血管疾患患者で,水中運動後にTUG が有意に改善した.健常成人で表在覚とCS30 が有意に改善した.脳血管疾患患者は,温泉運動浴でバランス改善することが分かった.