SEC journal
Online ISSN : 1884-2038
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5 巻, 6 号
, December (No.19), Serial Number 21
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
巻頭言
所長対談
SEC journal論文賞受賞論文発表
  • 2009 年 5 巻 6 号 p. 348-349
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     SECは、わが国ソフトウェア産業発展のための、様々な取り組みを実施しておりますが、その取り組みの1つとして、ソフトウェア・エンジニアリングに関する論文に賞を設け、表彰を行っております。
     本年の「SECjournal」論文賞は、2008年8月から2009年7月までに投稿された合計15編の論文を候補とし、選考委員会による厳正な審査の結果、3編を表彰論文として選出いたしました。
     各賞の決定と発表は、IPAフォーラム2009(2009年10月29日)において、「SEC journal」論文賞表彰委員会によって行われ、本年は最優秀賞1編、所長賞2編が表彰されました。審査報告と論文の講評は本号350ページからご覧ください。
     なお、最優秀賞受賞論文は本号384ページに掲載しています。所長賞受賞の大森久美子氏らの論文は17号に掲載、同所長賞受賞の山口有紀氏らの論文は20号に掲載されます。また、IPAフォーラムソフトウェア・エンジニアリングセッションでは下図の内容で各講演が行われました。当日の講演資料はWebサイト※1よりダウンロードが可能ですので、こちらもご覧ください。
SEC journal論文賞表彰委員会審査報告
論文講評とSECへの期待
技術解説
  • -PMO支援への大きな可能性と共にツールへの課題が明らかに-
    岡 靖雄, 田村 一賢, 関口 純一, 鈴木 一弘, 村山 武士, 角田 文広, 田森 崇史
    専門分野: 技術解説
    2009 年 5 巻 6 号 p. 355-361
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     社団法人情報サービス産業協会では、ソフトウェア・エンジニアリングに関する調査・研究の一環として、進行中のプロジェクトを計測しその進捗状況の可視化を図るツールのEPM※1を実際の開発プロジェクトに適用し、その機能や使い勝手を検証する試みを行ってきた。この試みは「EPM検証ワーキング」として平成19年から2年間にわたって行われ、実際に8社のプロジェクトで適用し、プロジェクトへの導入容易性の評価と現行のツールが抱えている課題を抽出した。また、EPMツールを実際のプロジェクト開発に試行し、適用した際の効果を検証した。その結果は報告書にまとめられ、またSPES2009※2のような場で発表されたが、本稿ではそのうち4つの事例について紹介する。これらは、EPMのPMO※3支援ツールとしての大きな可能性を示している。また合わせて、この検証プロジェクトから多数抽出されたツールへの課題についてその概要をまとめる。
  • 森谷 文利, 土橋 俊寛, 西村 健, 高橋 茂, 中村 宏美
    専門分野: 技術解説
    2009 年 5 巻 6 号 p. 362-367
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     現在では、ほとんどすべての産業が高度に複雑化・特殊化されており、業務の遂行にあたって何らかのシステムを利用することが不可欠となっている。システム開発の業務委託に際してはユーザとベンダとの間で契約が交わされるが、ユーザ・ベンダ間に情報の非対称性に伴うエージェンシー問題があるために契約時にしばしば問題が起こる。
     そこで本稿は、システム開発(プロジェクト)の性質と契約形態の有用性の間の関連性、つまり「どのようなシステム開発においてどのような契約形態が望ましいか」をゲーム理論と契約理論において基礎付けすることを目的とする。
  • -ソフトウェアタグ普及に向けた法的議論と利用技術基盤-
    久保 浩三, 小柴 昌也, 角田 雅照, 松村 知子
    専門分野: 技術解説
    2009 年 5 巻 6 号 p. 368-376
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     この解説では、文部科学省StagEプロジェクト※1の概要を紹介すると共に、同プロジェクトが作成したソフトウェアタグ規格と、ソフトウェアタグ支援ツールについて述べてきた。最終回となる今回は、ソフトウェアタグ普及に向けたより実践的な取り組みとして、ソフトウェアタグの意義と技術的課題についての法的観点からの議論、及び、ソフトウェアタグ利用の技術基盤となるユーザ・ベンダ協調型プロジェクト管理とソフトウェア開発データ分析モデリング言語について解説する。
  • ―プロジェクトの定量的見積り評価を易しく支援するWebツールの提供―
    中村 宏美
    専門分野: 技術解説
    2009 年 5 巻 6 号 p. 377-379
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     ソフトウェア開発の工数見積りでは、過去のプロジェクトデータの分析に基づいて見積りモデルを構築するのが一般的とされている。しかしながら、企業によっては過去のプロジェクトデータが少なく、また分析も行われていないケースも見受けられる。そうした企業では、プロジェクトマネージャが過去の経験や勘を駆使して見積ることにより、再現性の無い見積りが繰り返されることが懸念されている。
     CoBRA※1法はこうした課題を解決する見積り評価手法であり、少量のプロジェクトデータとプロジェクトマネージャの経験則があれば、工数の見積り評価モデルを構築出来るのが特長である。
     IPA/SECは、CoBRA法を活用した簡単な操作で効率良く工数見積りを行うための支援ツールを開発した。CoBRA法は現在ツールのβ版の評価中であり、利用者のニーズに沿った改善を行った後、2010年春に一般公開を予定している。ここではこのβ版「CoBRA法に基づく見積り支援ツール(体験版)」について解説する。
  • 森下 哲成
    専門分野: 技術解説
    2009 年 5 巻 6 号 p. 380-383
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     2004年の発足以来、SECはソフトウェア開発プロセスの定量化及び標準化とその普及に取り組んでいる。とくに定量化に関しては、開発実態の把握と改善のための基礎情報や指標を提供すべく、継続して規模・工期・工数・生産性・信頼性等に関するデータを収集・精査・分析してきた。大手ベンダ企業22社から収集したデータ件数は2,000件を超えるまでになっている。
     データの分析結果は「ソフトウェア開発データ白書」として毎年発行しており、2007年からは、開発の計画や評価等、プロジェクトの自己診断を支援するためのツールも合わせて提供している。
     定量化の必要性が唱えられて久しいが、今回は定量化の背景を改めて確認すると共に、SECが提供している2つのツールを紹介する。
SEC journal論文賞受賞論文
  • 久保 孝行
    2009 年 5 巻 6 号 p. 384-391
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
     アイシン・エィ・ダブリュ株式会社(以下,アイシンAW)では,制御ソフトウェアの新しい開発手法として近年注目されているモデルベース開発への取り組みを行っている.
     モデルベース開発を行うMBDエンジニアの教育について,アイシンAWではETSS※1を参考にした教育の検討を行った.そして,多変量解析によりエンジニアのレベルとスキルの相関を確認し,分析結果に基づき,適切な教育カリキュラムを構成した.これにより,従来レベル1に到達するまでに3カ月を要した教育期間を1カ月へと短縮することが出来た.
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