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クエリ検索: "アルギン酸ナトリウム"
1,812件中 1-20の結果を表示しています
  • 熊谷 義也, 川瀬 千津子, 幕内 博康, 大森 泰, 碓井 芳樹, 近藤 健司, 小林 文徳, 岡本 平次, 小内 信也
    消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
    1994年 45 巻 63-65
    発行日: 1994/12/08
    公開日: 2015/05/25
    ジャーナル フリー
     内視鏡下に粉末薬剤を消化管内腔へ直接散布する方法について,長年の検討の結果,滑りのよい散布用チューブと強力なポンプ・アルトシュウターを開発した。今回は消化管粘膜保護剤でもあり止血剤でもある,
    アルギン酸ナトリウム
    粉末(アルト)を内視鏡検査の際の生検後やポリペクトミー後の小出血に対して,直接散布を試みてよい成績を得たので報告する。今後種々な粉末や顆粒薬剤の直接的噴射の可能性について検討が可能になったものと考える。
  • 坂野 昌志, 間瀬 広樹, 島田 泉, 伊藤 由紀, 中村 卓巨, 青田 真理子, 中村 桂, 近藤 祥子, 堀端 志保, 中野 良美, 五家 邦子, 鈴木 末廣, 井端 英憲
    医療薬学
    2007年 33 巻 11 号 920-924
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    In the treatment of cancer,radiotherapy is equally important to chemotherapy,and the pain arising from the adverse reactions of esophagitis and stomatis is treated with sodium aliginate (AL-Na).
    We decided to try cooling AL-Na because it was felt that doing this would enhance the analgesic effect.When cooled,the time of adhesion to the affected part was longer than that for AL-Na at room temperature and the pain relieving effect was greatly enhanced.
  • 佐野 順司, 吉本 尚子, 溝口 良順, 齊藤 みち子
    日本臨床細胞学会雑誌
    2005年 44 巻 5 号 291-297
    発行日: 2005/09/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:
    アルギン酸ナトリウム
    を用いたセルブロック法と細胞診所見を併用することにより, 細胞診正診率の向上を目的とした.
    対象:当院の子宮内膜細胞診塗抹後のエンドサイトおよびブラシ洗浄液495検体, 穿刺針洗浄液67検体, 気管支ブラシ洗浄液14検体, 合計576検体を用いた. また, マウス白血病培養細胞L1210 (以下Ll210と略す) を微量遊離細胞の回収効果実験の対象検体とした.
    方法:(1) 一次遠心後, 洗浄し, 1%
    アルギン酸ナトリウム
    を加えた後, IM塩化カルシウムを加えて固めた. 固形物を通常の方法でパラフィン包埋した.(2) 培養液を希釈して, 全量5mlを用いて
    アルギン酸ナトリウム
    法および従来のキムワイプ法で標本を作製し, HE標本中100μm2の細胞数を比較した.
    結果:
    アルギン酸ナトリウム
    を用いたセルブロック法で作製したHE標本は, 細胞診と同様の所見が得られた. 塗抹細胞診の重積性細胞集塊はセルブロックによって組織構造所見が明瞭となり, 免疫染色結果も良好であった. 培養細胞希釈実験により, 少数遊離細胞検体を高率に回収できた.
    結論:
    アルギン酸ナトリウム
    を用いたセルブロック法は簡便であり, 細胞診所見と併用することにより細胞診正診率の向上に寄与できると考えた.
  • 池上 幸江, 土橋 昇, 永山 スミ子, 原田 広和, 西出 英 一, 印南 敏
    日本栄養・食糧学会誌
    1983年 36 巻 3 号 163-168
    発行日: 1983年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    難消化性多糖類の消化吸収機能に及ぼす影響を明らかにする目的で, セルロース, 寒天末, κ-カラギニン,
    アルギン酸ナトリウム
    , コンニャクマンナン, ペクチンを5%含む飼料を, Sprague Dawley系雄ラット (体重78~88g) に4週間投与し, 以下の結果を得た。
    1) 実験に用いた難消化性多糖類は, いずれも, ラットの体重増加量には有意な影響を与えなかった。
    アルギン酸ナトリウム
    , κ-カラギニン, ペクチン, コンニャクマンナソの各群では, 消化管の重量と長さが増加する傾向があり, とくに,
    アルギン酸ナトリウム
    群では, 顕著であった。しかし, セルロースと寒天群では, 有意な影響がみられなかった。
    2) 糞便量 (乾物) は, コンニャクマンナン, ペクチン,
    アルギン酸ナトリウム
    の各群では, コントロール群と有意差はなかったが, セルロース, 寒天, κ-カラギニンの各群では, 有意に増加した。タンパク質のみかけの消化吸収率は,
    アルギン酸ナトリウム
    , κ-カラギニン, ペクチン, コンニャクマンナンの各群で有意に低下するが, セルロースと寒天群では有意な影響はみられなかった。脂質のみかけの消化吸収率は,
    アルギン酸ナトリウム
    とベクチン群においてのみ, 有意に低下した。
    3) 膵臓に含まれるアミラーゼとプロテアーゼの活性は, 寒天, κ-カラギニン,
    アルギン酸ナトリウム
    , コンニャクマンナン, ペクチンの各群においては有意な影響はみられなかった。セルロース群では, プロテアーゼの活性は有意に低下したが, アミラーゼの活性には, 有意な影響がみられなかった。
    小腸内容物に含まれるアミラーゼの活性は, 難消化性多糖類の投与によって上昇する傾向があり,
    アルギン酸ナトリウム
    とκ-カラギニン群では有意な増加であった。プロテアーゼの活性は,
    アルギン酸ナトリウム
    群では, 有意に増加し, コンニャクマンナン群では, 有意に低下していたが, その他の群では変化がなかった。
    4) 難消化性多糖類の0.2%水溶液の粘性は, コンニャクマンナンと
    アルギン酸ナトリウム
    で高く, 多糖類含有飼料の5%水懸濁液の粘性は,
    アルギン酸ナトリウム
    で最も高かった。
    以上の結果から, 難消化性多糖類の投与によって起こるタンパク質と脂質のみかけの消化吸収率の低下は, その粘性が関与しているものと思われた。
  • 奥 恒行, 中村 禎子, 岡崎 光子
    栄養学雑誌
    1998年 56 巻 2 号 89-99
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    女子大生について, 排便及び便性状 (形, 量, 色, 臭い) に及ぼす低分子化アルギン酸-Na含有飲料 (1缶150ml, 低分子化アルギン酸-Na4g) 摂取の影響をプラセボ飲料摂取と比較した。結果は次のとおりである。
    1) 1週間当たりの排便日数は, アルギン酸飲料1缶以上を摂取した時“軽い便秘群”において用量依存的に有意に増加したが,“正常排便群”においては有意な改善は認められなかった。また, プラセボ飲料摂取では,“軽い便秘群”,“正常排便群”のいずれにおいてもこのような改善は認められなかった。
    2) アルギン酸飲料1缶以上を摂取した時“軽い便秘群”の便形状は軟化して“正常排便群”の形状に近づいたが, プラセボ飲料摂取ではこのような改善はみられなかった。
    3) アルギン酸飲料1缶以上の摂取で“正常排便群”の便量に増大がみられ, 2缶摂取では“軽い便秘群”に顕著な増量効果が出現して“正常排便群”の便量に近づいた。プラセボ飲料摂取ではこのような改善はみられなかった。
    4) アルギン酸飲料1缶以上の摂取で“正常排便群”と“軽い便秘群”に便の色の改善がみられたが, 2缶摂取では“軽い便秘群”の効果が顕著になり,“正常排便群”の便の色に近づいた。プラセボ飲料摂取ではこのような改善はみられなかった。
    5) アルギン酸飲料1缶摂取で“軽い便秘群”に便臭の改善がみられたが, 2缶摂取では“正常排便群”にも改善がみられた。プラセボ飲料摂取ではこのような改善はみられなかった。
    以上の結果, アルギン酸飲料 (150ml/缶, 低分子化アルギン酸-Na4g) 1缶以上の摂取によって排便及び便性状 (形, 量, 色, 臭い) の改善効果が期待できるとの示唆を得た。
  • 佐藤 有記, 御厨 剛史, 田中 成幸, 武富 弘敬, 倉富 勇一郎
    日本鼻科学会会誌
    2022年 61 巻 4 号 616-621
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/23
    ジャーナル フリー
    電子付録

    アルギン酸ナトリウム
    粉末製剤(アルト原末®)は,限局した局所の止血に有用とされており,アルギン酸カルシウム同様,創傷治癒促進にも有用とされている。今回,内視鏡下鼻副鼻腔手術の術後のドレッシングとして
    アルギン酸ナトリウム
    粉末製剤を塗布し,従来パッキングとして用いていたアルギネート創傷被覆材(ソーブサン®)との比較を行った。

    対象症例はアルト原末群が39例,ソーブサン群が47例であった。術中出血量,手術時間には有意差は認めず,術後通院回数はアルト原末群で4±0.8回,ソーブサン群で5±1.5回と,アルト原末群で有意に減少した(P=0.0004)。また,術後翌日からルーティンとしている副鼻腔の自己洗浄以外に,ミクリッツ上顎洞洗浄管での副鼻腔洗浄を必要とした症例が,アルト原末群では0例(0.0%),ソーブサン群では6例(12.8%)であり,有意差を認めた(P=0.021)。

    以上より,アルト原末®はソーブサン®に劣る結果は認めず,処置回数,通院回数に関しては有意な減少を認め,ソーブサン®にとって代わる有用なドレッシング剤であると考えられた。

  • 離水に及ぼすアルギン酸ナトリウムの影響
    西出 英一
    日本食品工業学会誌
    1966年 13 巻 8 号 334-338
    発行日: 1966/08/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    澱粉ノリの離水を防止する一方法として,分散媒によく溶けて,アミロースと澱粉分子との結合を防ぎ,その構造のなかに十分の液体を保つようにするならば,よいのではないかと考えられる。
    そこで,水和性の強い高分子電解質である
    アルギン酸ナトリウム
    を添加して,澱粉ノリの離水に及ぼす影響について究明した結果,つぎの知見が得られた。
    (1) 澱粉ノリに
    アルギン酸ナトリウム
    を添加すると,澱粉ノリの離水が防止されることがわかった。これは,
    アルギン酸ナトリウム
    の添加による澱粉ノリ中の水の移動が阻止されたことを意味し,前述の推論の正しいことが証明された。
    (2)
    アルギン酸ナトリウム
    の粘度が澱粉ノリの離水に及ぼす影響については,高粘性品が有効であることがわかり,この理由については高粘性品ほど,水和性が強いためである。
    (3) 澱粉の種類によって
    アルギン酸ナトリウム
    の添加量が異なり,
    小麦澱粉の場合 5%
    サツマイモ澱粉の場合 8.3%
    トウモロコシ澱粉の場合 10%
    の添加で澱粉ノリの離水が防止される。なお,
    アルギン酸ナトリウム
    を添加すると澱粉ノリはベトつかなくなる。
    (4) つぎに,低濃度澱粉ノリほど,離水率が高いため,これを防止するためには,低濃度澱粉ノリほど,
    アルギン酸ナトリウム
    の添加量が多くなることがわかった。
    (5) 澱粉ノリのノリ化の程度による影響は
    アルギン酸ナトリウム
    の添加により最少限度に防止されるとともに,ノリ化時間が短縮されることがわかった。
    (6)
    アルギン酸ナトリウム
    添加澱粉ノリは多量の砂糖を加えても離水せず,また,砂糖の浸出もなく実用上きわめて有効である。
    (7)
    アルギン酸ナトリウム
    添加澱粉ノリに若干量の塩化ナトリウム,酢酸を加えても離水は認められないことがわかった。
  • 谷山 奈保子, 中島 陽子, 石川 仁, 加藤 康子, 関 美幸, 井上 エリ子, 河村 英将, 江原 威, 高橋 健夫, 中野 隆史
    北関東医学
    2010年 60 巻 2 号 105-110
    発行日: 2010/05/01
    公開日: 2010/06/10
    ジャーナル フリー
    【目 的】 食道癌・肺癌患者の放射線食道炎の状況と対応を調査・比較し, 症状緩和のための看護介入法を検討する. 【対象と方法】 放射線治療を行った食道癌・肺癌患者を対象に, 治療前日から終了日までの症状出現時期, 嚥下スコア・嚥下障害のGradeの変化, 投薬状況の項目についてデータを診療録から収集した. 【結 果】 食道癌患者の半数以上が治療前から症状があった. 両疾患を比較して治療終了時のスコアの上昇は同程度であったが, 食道癌患者では早期にスコア・Gradeが上昇する傾向であった. 食道癌患者には症状自覚時期とほぼ同時期に粘膜保護剤の投与を開始していたが, 肺癌患者は投薬が遅い傾向であった. 両疾患共に粘膜保護剤の予防投与はなく, 約25%の患者が鎮痛剤を使用していた. 【結 語】 放射線治療を受ける患者のQOLの維持には, 十分な症状観察と早期対応が重要であり, 適切な看護介入のための前向き研究が必要であることが示唆された.
  • 草野 徹, 衛藤 剛, 赤木 智徳, 上田 貴威, 白下 英史, 安田 一弘, 佐藤 正博, 白石 憲男, 猪股 雅史, 北野 正剛
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2014年 56 巻 6 号 2028-2037
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/06/28
    ジャーナル フリー
    【背景・目的】われわれはESD時の粘膜下注入材として,
    アルギン酸ナトリウム
    (sodium alginate:SA)溶液に着目してきた.当時用いたSA溶液は高粘度で,操作性などに課題を残した.今回,SA溶液の物性調整を行い,基礎的検討に加え,臨床的に安全性を評価した.【方法】0.4%ヒアルロン酸ナトリウム(sodium hyaluronate:SH)溶液を対照に,0.3~0.8%SA溶液のカテーテル通過性と粘膜隆起能を評価した.次に臨床研究として早期胃癌患者10名を対象に,0.6%SA溶液を用いてESDを施行した.【結果】0.6%SA溶液は0.4%SH溶液と比べ,カテーテル通過性に有意な差は認められなかったが,粘膜隆起能は有意に優れていた.臨床研究では,有害事象は全例に認められなかった.【結論】0.6%SA溶液は粘膜下注入材として安全性が確認され,今後さらに多数例で有効性を検討するに値することが示唆された.
  • 中村 禎子, 安藝 真里子, 橋口(石黒) 美智留, 上田 成一, 奥 恒行
    日本食物繊維学会誌
    2008年 12 巻 1 号 9-15
    発行日: 2008/06/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     長崎県海岸部の海砂から分離したVibrio alginolyticus SUN53(登録番号NITE-P-14)を用いて,平均分子量30万以上の
    アルギン酸ナトリウム
    を分解し,この小分子分解物を用いてラット小腸粘膜二糖類水解酵素に対する阻害作用を検討した。その結果,アルギン酸小分子分解物水溶液はラット小腸粘膜スクラーゼ,マルターゼ,イソマルターゼ,トレハラーゼおよびラクターゼに対して阻害作用を示し,その機序は拮抗阻害であることが明らかになった。また,阻害効果は,スクラーゼに対して強く,トレハラーゼに対しては弱いことが明らかになった。以上の結果,SUN53菌によって分解されたアルギン酸小分子分解物は,今後,血糖上昇抑制作用を持つ食品素材として,生活習慣病の予防に寄与する可能性のあることが示唆された。
  • スタント カワン, 民 陳, 奥島 基良
    日本音響学会誌
    1997年 53 巻 3 号 215-222
    発行日: 1997/03/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    我々は, 粘度の高い液体で胃腸壁に液体層を形成し, 更に液体内におけるバブルを超音波造影剤として使用することによって, 超音波で胃腸内における疾病の診断が可能となることを提案した。基礎検討として, 液体の粘度とバブル浮上による消滅のメカニズムを検討した。理論的には, ストークスの法則に基づくバブル粒径分布の経時変化の計算モデルを提案した。この計算モデルを用いて, バブルを保存する液体の粘度及び作製したバブルの粒径分布を考慮することにより, バブル分散液の超音波減衰特性の経時変化を計算した。また,
    アルギン酸ナトリウム
    という材料は経口使用を行っても無害であると考えられるので, この
    アルギン酸ナトリウム
    を用いて実験的検討を行った。
    アルギン酸ナトリウム
    水溶液の粘度を測定した後, この水溶液中でバブルを作製した。作製したバブル分散液の超音波減衰定数を測定し, 実験結果と提案したモデルによる計算結果を比較した。実験と計算結果は一致することが分かった。更に, 提案した計算モデルを使用することにより, 液体の粘度も推定可能と考えられる。
  • アルギン酸ナトリウムによる各種澱粉糊化溶液の安定性
    笠原 文雄, 小林 貢
    日本食品工業学会誌
    1964年 11 巻 9 号 380-384
    発行日: 1964/09/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    各種澱粉糊化溶液に
    アルギン酸ナトリウム
    を添加し,その糊化溶液の安定性について,濁度,毛管上昇性,離水量及び澱粉ゲルの状態の4つの観点から測定した結果,つぎの知見を得た。
    (1) 各種澱粉とも多少の差はあるが,
    アルギン酸ナトリウム
    の添加量に伴って安定効果を認めた。
    (2) 濁度測定実験では澱粉の種類により差があったが,とくに小麦澱粉の場合に白濁がおそく,添加効果が顕著であった。
    (3) 毛管上昇性および離水量測定では小麦澱粉は他の澱粉よりも遊離水が少なく,かなり他の澱粉と性質の異なることが認められた。
    (4) 毛管上昇距離測定では,
    アルギン酸ナトリウム
    無添加の場合5日目で各種澱粉とも最高を示し,老化が行なわれていることが認められた。
    アルギン酸ナトリウム
    を添加した場合はいずれも顕著な上昇距離の減少を示した。
    (5) 澱粉ゲルの状態の場合も,とくに小麦澱粉に
    アルギン酸ナトリウム
    の添加効果が顕著に認められた。
  • 山岸 あづみ, 西村 直道, 青江 誠一郎
    人間生活文化研究
    2019年 2019 巻 29 号 147-154
    発行日: 2019/01/01
    公開日: 2019/10/10
    ジャーナル フリー

     本実験は昆布と各野菜を煮沸した際の昆布の軟化を亢進する野菜中の成分を明らかにすることを目的とした.可食部が異なる8 種類の野菜(ホウレンソウ,シュンギク,ダイコン,ゴボウ,ナス,トマト,アスパラガス,カリフラワー)を用いた.昆布と各野菜の煮沸は,昆布の重量に対して50 倍量の脱イオン水に10 倍量の各野菜を加えて40 分間行った後,膨潤率,破断応力を測定した.その結果,ホウレンソウと煮沸した昆布は他の野菜と煮沸した昆布に比べて有意に破断応力が低下した.また,煮汁分析の結果,ホウレンソウと昆布の煮汁からのみシュウ酸が検出された.次に,野菜と昆布を煮沸した際の煮汁に存在した各有機酸溶液を調製して昆布を煮沸した結果,シュウ酸溶液で煮沸した昆布は有意に破断応力が低下した.ホウレンソウと昆布を一緒に煮沸した際の昆布の軟化亢進は,シュウ酸が関与していることが示された.

  • *冨士 岳志, 穴田 貴久, 本田 義知, 佐々木 啓一, 鈴木 治
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2008年 2008s 巻 A-24
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/11
    会議録・要旨集 フリー
    合成リン酸オクタカルシウム(OCP)は、優れた骨再生能・生体内吸収性を有するが、形態付与性に乏しく、骨造成等への応用範囲の拡大には高分子材料との複合化が適している。今回、既に臨床応用され、安全性と生体内吸収性が認められている
    アルギン酸ナトリウム
    とOCPを複合化することにより、OCPの骨再生能および吸収性と
    アルギン酸ナトリウム
    の形態付与性を具備した材料を開発し、その生体親和性を検討したので報告する。
  • 渡辺 鋼市郎, 中村 亦夫
    工業化学雑誌
    1966年 69 巻 10 号 1983-1986
    発行日: 1966/10/05
    公開日: 2011/09/02
    ジャーナル フリー
    各種製法によるセルロースグリコール酸ナトリウムと
    アルギン酸ナトリウム
    の動的粘弾性を, 角速度ω=0.181, 0.905, 4.53, 22.6sec-1において測定した。
    セルロースグリコール酸ナトリウムのη'およびG 'のω に対する変化は, そのエーテル化度や粘度が異なっても, また水媒法とか溶媒法など製法が異なっても,1段反応でつくったものである限りは,大体同じ傾向を示し,
    アルギン酸ナトリウム
    の傾向とは明瞭な益異が認められた。すなわちセルロースグリコール酸ナトリウムのη'はω の変化に従ってかなり変化し, ωが0.181→22.6 において, η'は最初の値の1/5~1/15 にもなったが,
    アルギン酸ナトリウム
    ではほとんど変化がない。一方G'に関しては, セルロースグリコール酸ナトリウムの場合, 最初の値の5~20 倍程度の値になるのに対し,
    アルギン酸ナトリウム
    では103倍にもなっており,両者の間にはっきりした差が現われている。
    しかし2段反応によるセルロースグリコール酸ナトリウムでは,エーテル化度が0.62のように低いものでも,
    アルギン酸ナトリウム
    とほとんど同じ変化を示すことが判明した。
  • 齋藤 俊樹, 髙橋 希元, 天野 かよ, 岡﨑 惠美子, 大迫 一史
    日本食品工学会誌
    2018年 19 巻 1 号 43-47
    発行日: 2018/03/15
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー

    低利用資源であるヨシキリザメ筋肉を有効利用するために

    アルギン酸ナトリウム
    を添加し,塩化カルシウム溶液に浸漬することでタンパク質-アルギン酸複合ゲルを調製し,その低いゲル形成能の改善を試みた.本種筋肉に3%以上の
    アルギン酸ナトリウム
    を添加し,1%塩化カルシウム溶液に浸漬することでゲルの破断応力が有意に向上することが明らかとなった.一方で,
    アルギン酸ナトリウム
    の添加によりゲルの破断歪率は減少し,アワビと似た物性を示すゲルが得られた.SDS-PAGEの結果より,多量体の形成が確認された.以上の結果から,本研究で用いた手法により,ヨシキリザメ筋肉を用いてアワビ様の特有な食感を有する新規練り製品を開発できる可能性が示唆された.

  • 上村 佑也, 橋口 健司, 長田 裕子, 坂 智秀, 吉田 睦子, 牧野 陽介, 天野 秀臣
    日本食品科学工学会誌
    2010年 57 巻 10 号 441-445
    発行日: 2010/10/15
    公開日: 2010/12/01
    ジャーナル フリー
    緑藻ヒトエグサの血糖値上昇抑制作用を検討した.ラットにグルコースおよびスクロース,マルトース,デンプンをそれぞれ負荷した際に,ヒトエグサ粉末を同時に摂取することで血糖値の上昇が抑制された.さらに,ヒトエグサを分画し,それぞれの画分についてラットで糖負荷試験を行ったところ,粗ラムナン硫酸画分にグルコース,スクロース,マルトース,デンプン負荷による血糖値上昇を抑制する効果があることが明らかとなった.ヒトに対しても糖負荷試験を行ったところ,ヒトエグサ粉末および粗ラムナン硫酸画分の血糖値上昇抑制作用が認められた.
    以上の結果から,ヒトおよびラットに対してヒトエグサの血糖値上昇抑制作用が認められ,その効果にはラムナン硫酸が大きく関与していることが明らかとなった.
  • (アルギン酸ナトリウムボンド軸付き砥石の開発)
    岩井 優紀, 佐藤 秀明, 山下 哲二, 亀山 雄高, 眞保 良吉, 加藤 喬大, 田中 秀和
    砥粒加工学会誌
    2018年 62 巻 6 号 318-323
    発行日: 2018/06/01
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
    近年,優れた特性をもつ,種々の歯科用複合レジンが開発され,歯科補綴装置用材料として,主要な位置を占めている.歯科用複合レジンは機械的強度を向上させるために,フィラーとしてセラミックス粒子を含有させた複合材料である.歯科補綴装置の表面は,最終仕上げとして精密研磨を行い,表面粗さを小さくする.表面粗さの減少は,プラークの付着抑制,対合歯の摩耗の低減等に結びつくため,歯科補綴装置の製作における精密研磨の工程は,極めて重要である.しかし,高硬度材料であるセラミックス粒子の含有量が増加すると,精密研磨は大変難しくなる.さらに,歯科医師および歯科技工士からは,研磨時間の短縮が求められている.そこで本研究においては,歯科用複合レジンの乾式精密研磨を目的とした,
    アルギン酸ナトリウム
    を結合剤とした新たな軸付き砥石を開発し,歯科用複合レジンの乾式研磨を行い,その研磨特性について検討した.ならびに,現在,臨床において広く使用されている,市販の歯科技工用軸付き砥石の研磨特性についても検討し,それらの比較を行った.
  • 藤原 三知雄, 小宮山 寛機, 梅沢 巌, 名雲 照一
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 12 号 1004-1009
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    褐藻ほんだわら (Sargassum fulvellum) の熱水抽出物から分離精製した
    アルギン酸ナトリウム
    塩 (分子量: 29,000, M/G比: 2.84) のマウス腫瘍に対する抗腫瘍性を調ベた。その結果,Sarcoma-180およびEhrlich腹水腫瘍に対して. 50mg/kgの投与重でILS (lncrease in life span) がそれぞれ, 141,222%といずれに対しても抗腫瘍効果が認められた。さらに, IMC腫瘍に対しても, 12.5および50mg/kgの投与量で, ILSがそれぞれ, 205%, 215%以上と顕著な抗腫瘍性が認められた。しかし, Meth-AとP388に対しては延命効果が認められなかった。次に
    アルギン酸ナトリウム
    塩の直接的な殺細胞作用を調べるために, in vitroで増殖しているHeLa細胞に1,000μg/mlの濃度で作用させたが, 増殖抑制作用は認められなかった。そこでin vivo
    アルギン酸ナトリウム
    塩のbiological response modifierとしての性質について検討した。まず
    アルギン酸ナトリウム
    塩を投与したマウスの腹腔浸出付着細胞 (PEC) の腫瘍細胞に対する作用を調べた。即ち, 100mg/kg投与し4日後にマウスのPECを集めEL-4細胞の3H-thymidineの取り込みを調べたところ, ほぼ完全な取り込み阻害がみられた。また, Cytblytic活性を調べるために, あらかじめ3H-uridineでラベルしたEL-4細胞にPECを作用させたところ, コントロールの約2倍の3Huridineのreleaseがみられた。次に,
    アルギン酸ナトリウム
    塩のInterferon (IFN) 誘起能を調ベるために, マウス尾静脈に投与して血中のIFN量を測定したところ, 200mg/kgの投与で, 1時間後に最も高い活性が認められた。
    以上の結果から,
    アルギン酸ナトリウム
    塩の抗腫癌性は, マクロファージの活性化, およびインターフェロンの誘起能等による宿主介在性によるものであることが示唆された。
  • 張 鴻民, 早川 功, 篠原 和毅, 大村 浩久, 星 昌和, 笹本 泰彦, 野中 道夫
    日本食品工業学会誌
    1987年 34 巻 8 号 529-534
    発行日: 1987/08/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    南極産オキアミ筋肉の紡糸性改善における多糖類の影響を明らかにするためセファロースCl-4Bを用いるゲル濾過により多糖類のアクトミオシン溶出パターンへの影響を検討した.
    アルギン酸ナトリウム添加アクトミオシンのゲル濾過溶出曲線はアルギン酸ナトリウム
    の添加量の増加に連れて両成分の溶出ピーク位置は低分子側にシフトし,分子量分布が広くなった様に見えた.しかし,球状蛋白質(アルブミン,アポ-フェリチン)と
    アルギン酸ナトリウム
    との混合液は同様な条件下でも,その溶出パターンは変化しなかった.また,南極産オキアミと
    アルギン酸ナトリウム
    を含むドープの蛋白質溶出パターン及びオキアミ筋肉のみの溶出パターンと異なることから,繊維形成はアクトミオシンと
    アルギン酸ナトリウム
    との絡み合いによるものと示唆された.
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