詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "アントシアニン"
2,518件中 1-20の結果を表示しています
  • 八重垣 英明, 土師 岳, 末貞 佑子, 中村 ゆり, 京谷 英壽, 西村 幸一, 三宅 正則, 吉田 雅夫, 山口 正己
    園芸学研究
    2012年 11 巻 2 号 195-198
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/15
    ジャーナル フリー
    ウメにおける緑萼(青軸)性の遺伝様式の解明のために,41組み合わせの交雑から得られた626実生について,
    アントシアニン
    生成能力の有無を調査した.両親がともに
    アントシアニン
    欠如の組合せでは,すべての実生が
    アントシアニン
    欠如であった.
    アントシアニン
    欠如 ×
    アントシアニン生成およびアントシアニン
    生成 ×
    アントシアニン
    欠如の組合せでは,すべての実生が
    アントシアニン
    生成となる組合せと,
    アントシアニン生成とアントシアニン
    欠如が1 : 1に近い割合で分離する組合せがあった.両親ともに
    アントシアニン
    生成の組合せでは,すべての実生が
    アントシアニン
    生成となる組合せと,
    アントシアニン生成とアントシアニン
    欠如が3 : 1に近い割合で分離する組合せがあった.以上の結果から,ウメの緑萼性は劣性の一遺伝子(a)によって支配されていると考えられ,25品種・6系統の遺伝子型を推定した.
  • 青木 則明, 福永 敬輔, 児島 安信
    芝草研究
    2004年 32 巻 2 号 100-102
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    1980年以降に育成されたクリーピングベントグラス新品種を九州北部地域で栽培し, ターフの緑度, 均一性および裸地面積を指標にターフコンディションを約2年間にわたって調査した。試験区は1区を1m×1mとした。7品種を供試し各品種とも5反復とした。
    供試したベントグラスのターフコンディションは, いずれの品種についても春期と秋期で高く, 夏期に低い傾向にあった。また, 冬期における葉身の
    アントシアニン
    発現度には, 明らかな品種問差が認められた。夏期のターフコンディションは, 春期 (5月) のターフコンディションおよび前年冬期の
    アントシアニン
    発現度と正の相関関係にあり, 夏期のターフコンディションを事前に予測することが可能であった。
    ターフコンディションの評価値や夏期のダメージからの回復速度から判断して, 供試した品種の中ではクレンショー, L-93, ペンA2がペンクロスに代わる品種として有望であった。
  • *比江森 美樹, Koh Eunmi, E. Mitchell Alyson, 鈴木  麻希子, 木本  眞順美, 山下  広美, 辻 英明
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2008年 20 巻 1B-4
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/08/29
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】
     黒米に含まれる色素成分の
    アントシアニン
    は、抗酸化作用をはじめとする様々な機能を有することが知られている。カリフォルニアはアメリカにおける米の主要な生産地の一つであり、黒米が生産されているが、カリフォルニア産黒米の
    アントシアニン
    に関する報告は無い。本研究ではカリフォルニア産黒米(ジャポニカ種)の
    アントシアニン
    の分析・定量を行った。さらに、炊飯によるそれら
    アントシアニン
    への影響について検討した。
    【方法】
     まず、粉砕した黒米より塩酸含有メタノールにて
    アントシアニン
    を抽出した。次いで、フォトダイオードアレイ検出器を用いた高速液体クロマトグラフィーにより各々の
    アントシアニン
    を分離し、標準品とのHPLCにおける溶出パターン、UV-VIS吸収スペクトル、および質量分析の比較から、それら
    アントシアニン
    を同定した。さらに、黒米を炊飯器、圧力鍋、ステンレス鍋にて炊飯し、凍結乾燥後、粉砕した試料から
    アントシアニン
    を抽出して、個々の
    アントシアニン
    をHPLCにて定量した。
    【結果】
     総
    アントシアニン
    含量は黒米1 gあたり630 μgであった。そのうち、91%を占める主要な成分としてシアニジン-3-グルコシドを、4.7%を占める成分としてペオニジン-3-グルコシドを同定し、その他に4つの成分の存在を明らかにした。また、炊飯によりそれら
    アントシアニン
    は未処理の黒米に対して有意に減少し(残存率20~35%)、特に、圧力鍋を用いたもので顕著であった。以上のように、カリフォルニア産黒米に含まれる
    アントシアニン
    の組成分析の結果をもとに、炊飯による個々の
    アントシアニン
    の量的変動を検討した結果、全ての
    アントシアニン
    含量は炊飯により劇的に低下することが示された。
  • 山田 恭正, 大見 のり子, 山根 美保, 中谷 延二
    日本食品化学学会誌
    2012年 19 巻 1 号 59-63
    発行日: 2012/04/23
    公開日: 2017/01/27
    ジャーナル フリー
    沖縄県で栽培されている主な有色甘藷は「備瀬」(ビセ)であるが、育種により「沖夢紫」(オキユメムラサキ)が作出され2007年に品種登録された。備瀬と沖夢紫に含まれる
    アントシアニン
    をHPLCで比較し、沖夢紫に特徴的な2種の
    アントシアニン
    を単離精製した。LCMS、NMR等で化学構造を解析した結果、非アシル化
    アントシアニン
    のcyanidin 3-sophoroside-5-glucoside、モノアシル化
    アントシアニン
    のpeonidin 3-(6-caffeoyl-sophoroside)-5-glucosideを同定した。非アシル化、モノアシル化
    アントシアニン
    は有色甘藷を摂取後、小腸で直接吸収されるので、これらの
    アントシアニン
    が沖夢紫から単離、同定されたことは生理学的な活性を評価する上で興味深い。
  • 道明 美保子, 今村 香菜江, 佐藤 友香, 清水 慶昭
    蚕糸・昆虫バイオテック
    2008年 77 巻 1 号 1_53-1_57
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
    ポピーの花弁の色素の絹への有効な染色方法を検討した。
    アントシアニン
    系色素は高温処理によって色素が不安定になり分解するが,精練のみの絹布では,染色時間の増加とともに染着量は増加し,染色温度の上昇とともに染着量が減少した。また,沸騰状態での染色では,色相の変化が大きく赤色よりとなった。一方,アニオン化前処理すると染着量は4~5倍に増加するとともに,染着量や色相に与える染色温度の影響は少なかった。より赤色を得るには絹布をアニオン化前処理し,30°C程度の低温で120分程度の染色が適していた。洗浄する場合,アルカリ性の脂肪酸石けんの使用を避け,中性ないし弱酸性の洗浄剤を使用すると,洗浄前後の染色物の色相の変化を少なくできた。絹布のアニオン化前処理により引き裂き強度は低下するが,摩擦強度は上昇した。精練のみの各種試験布に対する
    アントシアニン
    系色素のポピーの色素はタンパク質系繊維への染着性がよく,アニオン化処理によりセルロース系繊維への染着量が大きく増加した。
  • 荒川 修, 堀 裕, 尾形 亮輔
    園芸学会雑誌
    1986年 54 巻 4 号 424-430
    発行日: 1986年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    リンゴ3品種, ‘スターキング•デリシャス’(‘SD’),‘ふじ’及び‘陸奥’の着色特性を知るために, 光強度と
    アントシアニン生成量との関係及びアントシアニン
    生成とL-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)活性との関係について調査した. 白色光(white)及び白色光と紫外線の混合光(white+UV312)を用いた. 果実照射では‘SD’は
    アントシアニン
    生成能が最も高く,‘ふじ’は‘SD’に比べて特に白色光での生成能が劣っていた. 果皮片照射では
    アントシアニン
    生成が促進され,特に‘ふじ’の白色光での生成能が著しく促進された.黄色品種である‘陸奥’は, 白色光では全く
    アントシアニンを生成せず混合光で小量のアントシアニン
    を生成した. 果実照射においては
    アントシアニン
    生成とPAL活性の間には密接な関係が認められた.果皮片照射では
    アントシアニン
    生成の促進以上にPAL活性が著しく促進された. 特に‘陸奥’では白色光照射によるPAL活性の上昇は混合光照射のそれと大差なかつたが,
    アントシアニン
    は全く生成されなかった.
  • 林 一也, 鈴木 敦子, 津久井 亜紀夫, 高松 直, 内藤 功一, 岡田 亨, 森 元幸, 梅村 芳樹
    日本家政学会誌
    1997年 48 巻 7 号 589-596
    発行日: 1997/07/15
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    新品種のジャガイモ (紫色系, 紅色系および黄肉系) の食材への利用に関する一環として,
    アントシアニン
    , ビタミン C 量, 食物繊維などの特徴を検討した.
    紫色系および紅色系ジャガイモの
    アントシアニン
    はpH の影響で色彩が変化し, 一般的な
    アントシアニン
    の性質を示した.
    紅色系ジャガイモ
    アントシアニン
    は耐熱性, 耐光性に優れ, 比較的安定とされるサッマイモ, 赤キャベツ
    アントシアニン
    と同程度の安定性を示した. しかし, 紫色系ジャガイモ
    アントシアニン
    は不安定な色素であることが示された.
    HPLC による
    アントシアニン
    の分析では低温保蔵による色素構成比にさほど変化は見られなかった.Emax UV/ Emax VIS の結果から, 紅色系が紫色系より有機酸の結合したアシル化
    アントシアニン
    色素を多く含有し, このため紫色系より安定性に優れることが考えられた. また, 紫色系および紅色系の
    アントシアニン
    の主要色素は各々ペタニンおよびペラニンであった.全食物繊維量は男爵イモなどより少なく, 全ビタミン C 量は黄肉系が, 比較的高いものであった.
    アントシアニン
    含有量は紫色系, 紅色系, および黄肉系で100g 中に各々 142mg, 148mg, 17mg であった. また, 低温保蔵による遊離糖の増加が見られ, 紅色系および黄肉系で sucrose 量の増加が著しいものであった.
  • アントシアニンについて
    片寄 髞
    日本林学会誌
    1977年 59 巻 7 号 241-244
    発行日: 1977/07/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    トドマツ(Ables sachalinensis)の幼球果より3種の
    アントシアニン
    を分離,同定し,さらに受精および結実期における
    アントシアニン
    の量的変化を調べた。1) 得られた3種の
    アントシアニン
    はシアニン,デルフィンおよびペチュニンで球果の花色の一因と考えられる。2) 受粉後,6月中旬に,
    アントシアニン
    含量は他の時期のそれと比較し最大値を示した。
  • 立山 千草, 五十嵐 喜治
    日本食品科学工学会誌
    2006年 53 巻 4 号 218-224
    発行日: 2006/04/15
    公開日: 2007/05/15
    ジャーナル フリー
    ナス果菜外果皮の色が異なる4種のナス果菜において,外果皮,果肉,花弁部位を3%トリフルオロ酢酸で抽出して得られる粗抽出液およびそのSep-Pak Plus C18カートリッジ吸着画分からメタノールで溶出して得られる画分(粗精製抽出液)について
    アントシアニン
    色素およびクロロゲン酸含量の測定を行った.また,DPPHラジカル消去活性を測定し,それら含量と消去活性との関連性について推察した.
    (1)緑ナスおよび白ナス外果皮の試料からは
    アントシアニン
    色素が検出されなかった.これらの花弁には,ナスニンが主要
    アントシアニン
    色素として含まれていた.米ナス外果皮の主要
    アントシアニン
    はデルフィニジン3-O-ルチノシドと同定された.また,新たにデルフィニジン3-O-ルチノシド-5-O-グルコシドも含まれることが明らかとなった.
    (2)各種ナス果菜外果皮および花弁粗抽出液,粗精製抽出液はいずれも,DPPHラジカル消去活性を示した.各ナスのDPPHラジカル消去活性は,クロロゲン酸含量と高い相関を示し(相関係数r=0.762),クロロゲン酸がこれらナスのラジカル消去活性と強く関わっていることが推察された.
  • アントシアニンについて
    番場 宏治
    園芸学会雑誌
    1967年 36 巻 4 号 433-437
    発行日: 1967年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    1. 19種類の花ユリについてその花被における
    アントシアニン
    をペーパークロマトグラフィー法および吸収スペクトル法で定性的に調査した。
    2. 19種類中15種類に
    アントシアニン
    が存在したが, その構成はすべてケラシアニンを主色素とするものであつた。
    各花ユリは主色素とは別にごく微量の
    アントシアニン
    が存在したが, これについては同定できなかつた。
    3.
    アントシアニン
    の存在が認められない花ユリは4種あつた。そのなかで白色花をもつ2種についてロイコ
    アントシアニン
    を調べたが存在しないものと判断される。
  • 浅平 端, 桝田 正治
    園芸学会雑誌
    1977年 46 巻 2 号 225-232
    発行日: 1977年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ヤナギタデ芽生えの
    アントシアニン
    生成に及ぼす光および植物生長調節物質の影響を調べた.
    1. 芽生えを蛍光灯 (500luxあるいは5,000Lux) で15分間照射したのち48時間暗黒で色素生成を行なわせたところ, かなりの量の色素が生成された. 光照射時間をそれ以上長くすると照射時間に比例してほぼ直線的に
    アントシアニン
    量は増加したが, 色素生成に及ぼす光照射の効果は最初の15分間が最も高かった.
    2.
    アントシアニン
    生成に及ぼす光の最大有効波長は660nmであった.
    3. 光照射後に与えたIAA, GA3
    アントシアニン
    生成を著しく抑制したが, NAA, 2,4-Dは, ほとんど影響を及ぼさなかった.
    4. 光照射後に与えたB-9, CCCは,
    アントシアニン
    生成を著しく促進したが, MHは全く影響を及ぼさなかった.
    5. 光照射前に与えたB-9は,
    アントシアニン
    生成を全く促進しなかった.
    6. BAは, 光照射前に与えても光照射後に与えても,
    アントシアニン
    生成を著しく促進した.
    7. 実際栽培に準じて行った実験においても, 種子をBAで処理することによって, 芽生えの
    アントシアニン
    量は著しく高まった. この効果は,
    アントシアニン
    生成に不利な高温あるいは低照度の栽培条件においても認められた.
  • 道明 美保子, 雲出 三緒, 清水 慶昭
    蚕糸・昆虫バイオテック
    2007年 76 巻 1 号 1_63-1_67
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/06
    ジャーナル フリー
    ポピーの花弁の色素の絹への有効な染色方法を検討した。発酵抽出法により色素が十分に抽出され,保存においても安定であった。短時間の抽出においては,酸性抽出が有効であった。また,
    アントシアニン
    はpHの影響を受けやすく,pHが低いほど赤味の強い染色物が得られ,高くなると色素が分解された。酸による赤味の染色を利用するならば,発酵抽出液をpH2程度に調節した染液での染色が適していた。絹布のアニオン化前処理により,花の色に極めて近い赤色の染色物を得ることができ,また,堅ろう度も向上した。
  • 林 一也, 津久井 亜紀夫
    日本家政学会誌
    1997年 48 巻 5 号 437-441
    発行日: 1997/05/15
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    グリチルリチン添加の
    アントシアニン
    色素の安定化を検討した.
    グリチルリチン添加により
    アントシアニン
    色素の高い濃色効果が示された. また, 耐熱性, 耐光性が向上し, 低濃度で α-シクロデキストリンや α-グルコシルルチンよりも
    アントシアニン
    色素の色調の安定性に及ぼす効果が高いものであった.
  • *鈴木 達郎, 瀧川 重信, 山内 宏昭, 野田 高弘, 遠藤 千絵, 橋本 直人, 六笠 裕治
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2007年 2007 巻
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/13
    会議録・要旨集 フリー
    ソバ・ダッタンソバの
    アントシアニン
    生理機能解析の第一歩として、19品種系統の幼植物を材料に
    アントシアニン
    を同定し、蓄積含量の品種系統間差を調査した。ソバの
    アントシアニン
    含量の変異は0.67 - 1.17mg / g.d.w.で、構造はシアニジンをアグリコンとする単糖もしくは2糖配糖体であった。ダッタンソバの
    アントシアニン
    含量の変異は0.29 - 0.60 mg / g.d.w. で、構造は配糖体にガラクトースを含まないことを除きソバ同様であった。一方で、
    アントシアニン
    含量の変異を拡大するためダッタンソバに突然変異処理を行い
    アントシアニン
    高蓄積変異体を作出した。変異体の
    アントシアニン
    組成は通常品種系統と同様であったが、
    アントシアニン
    含量は50.5 mg / g.d.w.と高かった。また、暗所においては今回調査した品種系統は
    アントシアニン
    を蓄積しなかったのに対し、変異体は27.7 mg / g.d.w. の
    アントシアニン
    を蓄積した。続いて、
    アントシアニン
    の組織局在を調べるため子葉・胚軸の切片を調製し顕微鏡観察したところ、ソバ、ダッタンソバともに子葉や胚軸の表面部分に局在していた。このことから、ソバ幼植物の
    アントシアニン
    は他の植物の報告同様にUVスクリーン等の機能を持つ可能性が考えられる。今後は、今回見いだした
    アントシアニン
    含量の異なる品種系統を用いてソバ・ダッタンソバの
    アントシアニン
    生理機能を解析する予定である。
  • 山路 博之, 縣 和一, 武内 康博, 山口 雅篤, 宮島 郁夫
    芝草研究
    2011年 40 巻 1 号 12-17
    発行日: 2011/10/31
    公開日: 2021/04/22
    ジャーナル オープンアクセス
    本報告では, ベントグラスの紫斑系統に含まれる
    アントシアニン
    の同定と簡易な定量法を確立した。
    1) 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による分析から, ベントグラスの葉で2種類の
    アントシアニン
    が同定された。それら色素は, シアニジン3-マロニルグルコシド, シアニジン3-グルコシドであった。
    2) ベントグラスの葉中
    アントシアニン
    を抽出する最適な溶媒は, 3%塩酸水溶液であった。
    3) ベントグラス葉中
    アントシアニン
    の簡易定量分析法を確立した。すなわち, 生葉0.2gを細断し, 20mlの3%塩酸水溶液を加えてホモジナイズしたのち, 冷暗所で24時間抽出した。抽出液をろ過したのち一定量に稀釈して530nmでの吸光度を測定した。
    4) 本研究で確立した
    アントシアニン
    の簡易定量分析法により, 紫斑系統と非紫斑系統グリーンにおける
    アントシアニン
    量の季節変化を調査した。その結果, 紫斑系統の
    アントシアニン
    量は春から夏に向かって低下し, 晩秋から冬季に高まる季節変化を示した。非紫斑系統も同傾向の季節変化を示したが, 変動値は小さく,
    アントシアニン
    量は紫斑系統の春から初秋の含量水準に近いものであった。
  • Hang Nguyen Thi Thu, 宮島 郁夫, 嬉野 健次, 小林 伸雄, 倉重 祐二, 松井 利郎, 大久保 敬
    Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
    2011年 80 巻 2 号 206-213
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル オープンアクセス
    ベトナムおよび日本に自生するタイワンヤマツツジの花弁から総計 14 の
    アントシアニン
    が検出された.日本産タイワンヤマツツジ集団の花弁内
    アントシアニン
    構成はベトナム産のそれよりも複雑であった.花弁内の個々の
    アントシアニン含有率は二つの主要なアントシアニン
    を除けばすべてきわめて少なかった.花弁内
    アントシアニン
    構成によりベトナム産および日本産タイワンヤマツツジ集団を区別することはできなかった.すべての系統にみられた二つの主要な
    アントシアニン
    をカラムクロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィーで単離・精製し,1H-NMR 分析,酸およびアルカリ加水分解処理により調査したところ,cyanidin 3-galactoside および cyanidin 3-arabinoside と同定された.これらの
    アントシアニン
    はサツキ,ヤマツツジ,キンモウツツジおよびケラマツツジなどの赤色花をもつ常緑性ツツジに広く含まれているものと思われた.
  • 荒川 修
    園芸学会雑誌
    1988年 57 巻 3 号 373-380
    発行日: 1988年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    リンゴ数種品の着色特性を知るために, 採取果実の成熟段階における
    アントシアニン
    生成の変化と, それに及ぼす袋掛け及び光質の影響について検討した. 開花約1ヶ月後に被袋した有袋果と無袋果 (着色開始前に被袋し, 着色を抑制) を随時採取し, 白色光 (9.3Wm-2) あるいは白色光と紫外光の混合光 (白色光+UV312, 5.3Wm-2) を照射した.
    白色光+UV312の
    アントシアニン
    生成に対する効果は著しく大きいことから, この光照射による
    アントシアニン
    生成の成熟に伴う変化は, 果実の
    アントシアニン
    生成能の変化によると考えられた. 有袋果の場合, 品種にかかわらず, 白色光+UV312照射による
    アントシアニン
    生成は成熟開始前の段階では無袋果に比べて著しく多かったが, 成熟に伴って急激に減少した. 無袋果では,
    アントシアニン
    生成は成熟段階に入る少し前の時期から増加しはじめた. ‘スターキング•デリシャス’ (‘SD’),‘旭’及び‘紅玉’の
    アントシアニン
    生成は, 成熟に伴って急激に増加し, 成熟がすすんだ段階で最大に達した. ‘国光’, ‘つがる’及び‘ジョナゴールド’でも
    アントシアニン
    生成は成熟に伴って増加したが, 成熟の早い段階で最大となり, その後急激に減少した.
    ‘SD’及び‘紅玉’は白色光照射においても白色光+UV312の場合と同様に多くの
    アントシアニン
    を生成した. ‘つがる’及び‘ふじ’などの品種では‘SD’などに比べて
    アントシアニン
    生成量は少なく, その差は特に白色光照射で著しかった. 黄色品種の‘ゴールデン•デリシャス’及び‘陸奥’は白色光では全く
    アントシアニン
    を生成せず, 白色光+UV312照射でも生成量は少なく, 成熟に伴って漸減した. これらのことから,
    アントシアニン
    生成と光との関係において, 特に自色光に対する反応性が品種によって大きく異なることが推察された. したがって, ‘つがる’や‘陸奥’などの品種では, 良好な着色には紫外光が特に重要であることが推察された. このような光質反応の特性は, 被袋処理によっても変らなかった. 一方, 白色光による
    アントシアニン
    生成の増加は成熟の開始と一致することから, 成熟によって特に白色光に対する反応性が増加すると考えられた.
  • 辻 耕治, 田村 理, 大野 友道, 香田 隆俊, 村上 啓寿
    日本食品化学学会誌
    2005年 12 巻 3 号 162-165
    発行日: 2005/12/30
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    アントシアニン
    高含有アカダイコン(Raphanus sativus L.)の育種研究の一環として、種子にγ線を各々200Gy、400Gy、600Gyの線量で照射した3集団とγ線無照射の集団を秋期栽培し、収穫個体の
    アントシアニン
    含量をHPLCにより定量し、放射線照射の生育および
    アントシアニン
    産生能への影響を検討した。この結果、200Gy照射集団は、γ線無照射集団と比較して、
    アントシアニン
    含量が単位体積あたりと個体あたりどちらについても有意に増加し、個体体積もほとんど変動しなかった。さらに、種子に対するγ線照射は、いずれの強度においてもアカダイコン中の
    アントシアニン
    組成にほとんど影響を与えなかった。したがって、200Gy照射は
    アントシアニン
    高含有アカダイコンの育種に有効な手法となる可能性のあることが示された。
  • 小林 美緒, 沖 智之, 増田 真美, 永井 沙樹, 福井 敬一, 松ケ野 一郷, 須田 郁夫
    日本食品科学工学会誌
    2005年 52 巻 1 号 41-44
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/04/13
    ジャーナル フリー
    紫サツマイモジュースに含まれる血圧降下作用を発現する成分を特定することを目的として, 「アヤムラサキ」から紫サツマイモ
    アントシアニン
    含有物 (PSP-ANT) を調製し, 高血圧自然発症ラット (SHR) を用いてPSP-ANTの降圧効果について検討を行った. その結果, 400mg/kg PSP-ANTの単回経口投与では, 投与2時間後にはコントロール群と比較して有意な降圧効果 (p<0.05) が認められ, 本効果は投与8時間後まで持続することが示された. PSP-ANTの血圧上昇抑制効果はPSP-ANTを0.1%あるいは0.2%混合した食餌を用いた長期投与でも確認され, PSP-ANTの給餌を中断すると血圧はコントロール群と同レベルになった. 以上の結果, 紫サツマイモによる血圧降下作用にはPSP-ANTに含まれている成分,
    アントシアニン
    が関与していることが示唆された.
  • 出口 亜由美, 立澤 文見, 細川 宗孝, 土井 元章, 大野 翔
    The Horticulture Journal
    2016年 85 巻 4 号 340-350
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/10/27
    [早期公開] 公開日: 2016/02/04
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    ダリア(Dahlia variabilis)の黒色花はシアニジン(Cy)系

    アントシアニン
    の高蓄積に起因するものであることが先行研究により示唆されていた.そのため,ダリア花弁に蓄積する Cy 系
    アントシアニン
    はペラルゴニジン(Pg)系
    アントシアニン
    よりも花弁の明度 L* および彩度 C* を下げるはたらきが強く,花弁黒色化への寄与度が高いことが予想されたが,これまでにそれを示した報告はない.本研究では,ダリア花弁に蓄積する 4 種類の主要な
    アントシアニン
    ,Pg 3,5-ジグルコシド(Pg 3,5diG),Cy 3,5-ジグルコシド(Cy 3,5diG)Pg 3-(6''-マロニルグルコシド)-5-グルコシド(Pg 3MG5G)および Cy 3-(6''-マロニルグルコシド)-5-グルコシド(Cy 3MG5G)を抽出精製し,異なる pH(3.0,4.0,4.5,5.0,5.5,6.0 あるいは 7.0)あるいは異なる濃度(0.25,0.5,1.0,2.0 あるいは 3.0 mg·mL−1)における溶液の色(CIE L*a*b*C*)を in vitro で評価した.各
    アントシアニン
    の色は溶液の pH により変化した.ダリア花弁の pH に近い pH 5.0 および
    アントシアニン
    が比較的安定な構造を保つ pH である pH 3.0 のいずれにおいても,Cy 3,5diG の L* および C* は Pg 3,5diG と同様あるいは高かったことから,Cy 3,5diG は Pg 3,5diG よりも花弁黒色化への寄与度が高いわけではないと考えられた.一方で,Cy 3MG5G の L* および C* は Pg 3MG5G よりも,特に 2.0 mg·mL−1 以上の高濃度において有意に低く,花弁黒色化への寄与度が高いことが示唆された.同様の傾向が Pg 系
    アントシアニン
    と Cy 系
    アントシアニン
    を様々な割合で混合した色素の測色でもみられた.Pg 3MG5G の L* および C* は他の 3 種の
    アントシアニン
    よりも極めて高かったことから,Pg 3MG5G は 4 種の
    アントシアニン
    のなかで最も黒色から遠い色を示すことが考えられた.ダリア花弁に蓄積する Pg 系
    アントシアニン
    と Cy 系
    アントシアニン
    の量比は品種によって様々であったのに対し,いずれの品種においても 3MG5G 型
    アントシアニン
    の蓄積量は 3,5diG 型
    アントシアニン
    よりも多かった.これらの結果から,ダリア花弁においては 3MG5G 型
    アントシアニン
    が主要に蓄積しており,かつ,Cy 3MG5G が Pg 3MG5G よりも花弁 L* および C* を下げるはたらきが強く花弁黒色化への寄与度が高いために,Cy 系
    アントシアニン
    の高蓄積が花弁の黒色化に重要であると示唆された.個々の
    アントシアニンの花弁黒色化への寄与度は各アントシアニン
    の構造により決まると考えられたため,L* および C* が最も低い
    アントシアニン
    を特定し,それを高濃度で花弁に蓄積させることで,様々な花卉品目において黒花品種を作成することが可能になると考えられた.

feedback
Top