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石塚 成宏, 鶴田 健二, 相澤 州平, 橋本 昌司, 篠宮 佳樹, 酒井 寿夫, 橋本 徹, 伊藤 江利子, 梅村 光俊, 森下 智陽, 小野 賢二, 野口 享太郎, 岡本 透, 金子 真司, 鳥居 厚志, 溝口 岳男, 稲垣 昌宏, 稲垣 善之, 志知 幸治, 鳥山 淳平, 酒井 佳美, 森 大喜, 白戸 康人, 片柳 薫子, 小原 洋, 神山 和則, 高田 裕介, 神田 隆志, 井上 美那, 草場 敬
会議録・要旨集
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森下 智陽, 篠宮 佳樹, 白戸 康人, 小原 洋, 神山 和則, 井上 美那, 神田 隆志, 石塚 成宏, 金子 真司, 片柳 薫子, 野口 享太郎
会議録・要旨集
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井上 美那, 氏家 亨, 山村 充, 赤間 亮夫
会議録・要旨集
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井上 美那, 氏家 亨, 山村 充, 赤間 亮夫
会議録・要旨集
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井上 美那, 山村 充, 氏家 亨, 赤間 亮夫
会議録・要旨集
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白戸 康人, 小原 洋, 神山 和則, 神田 隆志, 井上 美那, 下田 星児, 若林 勝史, 輿水 美奈, 丹羽 勝久, 古賀 伸久, 山根 剛, 草場 敬, 新美 洋, 島 武男, 石塚 成宏, 金子 真司, 橋本 昌司, 篠宮 佳樹, 片柳 薫子, 渥美 和幸
会議録・要旨集
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井上 美那, 香口 成美, 立石 麻紀子, 谷口 武士, 山本 福壽, 山中 典和
日本緑化工学会誌
2015年
41 巻
1 号
73-78
発行日: 2015年
公開日: 2016/04/19
ジャーナル
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津波による海岸林の塩害を軽減するためには,海岸林構成樹種の耐塩性評価が不可欠である。本研究では,東日本太平洋沿岸域に分布する17樹種を対象に海水による土壌冠水実験を行い,種間差を検討した。実験は冠水時間が24時間の冠水処理区と対照区を設定し,個体の生存,葉の変色割合,葉数及びFv/Fmを測定した。今回用いた海水のECは19.0 mS cm
-1とやや低かったが,海水冠水に対する反応には種間による違いが顕著であった。オニグルミ,クリ,ニセアカシア,エノキ,ヤマザクラ, ヤブツバキでは冠水処理後,急激に葉が変色して枯死した。これに対し,常緑広葉樹のトベラや針葉樹のスギ,アカマツ,クロマツなどは葉の変色や枯死はほとんど見られなかった。残りの7種は中間的な反応を示した。
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伊東 日向, 吉﨑 真司
日本緑化工学会誌
2019年
45 巻
1 号
260-263
発行日: 2019/05/31
公開日: 2019/12/27
ジャーナル
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クロマツの種子を対象として,塩水浸漬期間の差異が種子の吸水に及ぼす影響について検証した。クロマツの種子をシャーレへ播種し,塩水へ1日,4日,7日浸漬させた後,淡水に移した。発芽種子数は,塩水浸漬期間に関わらず,対照区と同等となった。一方,塩水における浸漬期間の長いほど発芽後の吸水が抑制された。すなわち,塩水浸漬は種子の発芽への影響は小さく,発芽後の吸水に対する影響する可能性が示された。
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伊東 日向, 吉﨑 真司
日本緑化工学会誌
2018年
44 巻
1 号
201-204
発行日: 2018/08/31
公開日: 2019/05/10
ジャーナル
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塩水による浸漬期間の差異が川砂へ播種したクロマツ種子の出芽率と発芽率へ及ぼす影響について検証実験を行った。なお,地表面から胚軸が確認できたものを出芽,種皮の裂け目から幼根が目視できたものを発芽とした。実験の結果,塩水浸漬が長い試験区ほど出芽の開始が遅れ,出芽率が低下した。一方で発芽率は塩水浸漬期間が長い試験区においても低下しなかった。よって,塩水浸漬期間が長期化すると,種子の発芽より出芽数が抑制されることが確認された。すなわち,津波や高潮による塩水冠水期間が実生の発生数に影響をおよぼす可能性が示唆された。
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横田 恭平
環境技術
2020年
49 巻
1 号
46-52
発行日: 2020/01/20
公開日: 2020/01/25
ジャーナル
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本研究の目的は,観測史上例を見ない風台風であった2018年の台風第21号に着目し,煙樹ヶ浜の松枯れが発生した要因について推定することとした.台風通過時の雨水と台風通過後の土壌に含まれるNa+とCl-の濃度が高くなったこと,対象とした土壌の透水性が高いが風台風で降水量が少なかったため,土壌に塩分が蓄積した可能性がある.松の葉にも塩分の沈着が考えられ,それらが松枯れの要因になったと考えられる.
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橋本 良二, 浅賀 瑞穂, 野中 穂, 秋山 あゆみ, 白旗 学, 中北 理
東北森林科学会誌
2016年
21 巻
2 号
71-77
発行日: 2016年
公開日: 2017/12/01
ジャーナル
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田代川沿いの防潮林帯残存部に,長さ76m,幅38mの調査区を設けた。調査区内の198本の残存立木は,林地土壌の海水浸漬により2011年夏から葉枯れが進み,翌年の2012年11月には150本が枯死と判定された。その後,枯死木の発生は少なくなり,2013年で9本,2014年で4本で,2015年には見られなくなった。立木生存率は,調査区内の場所で異なり,2012年11月時点で上流側区域で38%,河口側区域で4.8%であった。土壌は,前者では礫が多く礫間に粗砂がゆるく入った層が,後者では砂に腐植や粘土の混入した堅い層が厚く堆積し,透水性あるいは保水性にちがいがあると見られた。また,胸高直径階別本数分布は,生存木では大径木(上層木)側に,枯死木では小径木(下層木)側に偏っていた。これらのことから,立木の生育水分環境や生育光環境に依拠した生理特性とくに耐乾性のちがいが,立木の生存・枯死に影響したのではないかと推察した。
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前岡 夏槻, 岡 浩平, 山中 亮一, 鎌田 磨人, 吉﨑 真司
日本緑化工学会誌
2021年
47 巻
1 号
111-116
発行日: 2021/08/31
公開日: 2021/12/29
ジャーナル
フリー
本研究では,広葉樹の海岸環境への耐性を評価するため,高潮による海水浸漬を受けた徳島県大里松原海岸の海岸林で構成樹種の被害状況を調べた。調査は1.35 haの範囲に出現した9種842本の樹木を対象に,出現位置や生死を調べた。その結果,同程度の標高に位置する樹種間で生存割合を比較すると,落葉広葉樹のエノキとケヤキは8割以上を示し,クロマツの4割に比べて顕著に高かった。常緑広葉樹のクスノキとヤマモモは落葉した後に,胴吹きなどによって回復した個体を含めると,クロマツと同程度の生存割合を示した。
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岡 浩平
日本緑化工学会誌
2021年
47 巻
2 号
227-228
発行日: 2021/11/30
公開日: 2022/02/09
ジャーナル
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立石 麻紀子, AILIJIANG Maimaiti, 辻 将大, 井上 美那, 谷口 武士, 山本 福壽, 山中 典和
日本緑化工学会誌
2014年
40 巻
1 号
54-59
発行日: 2014年
公開日: 2015/09/18
ジャーナル
フリー
海岸林の塩害や海水浸漬ストレスが樹木に与える影響の経時変化を明らかにするために,タブノキ,アカマツ,クロマツの苗木を 24時間海水に漬けた後,被害の推移を 2ヶ月間観察した。被害程度は葉の変色度合いの目視による観察に加え,樹液流計測とクロロフィル蛍光収率測定を併せて行った。海水浸漬の被害はタブノキで最も早く現れ,90% 以上の葉で変色した。アカマツは 18日後に変色が発現し,38日後に 95% 以上の葉で変色した。クロマツでは 18日後に一部変色が生じたが,実験終了時点でも 60% 以上の針葉は変色しなかった。いずれの樹種も,樹液流速やクロロフィル蛍光が低下した後に葉の変色が現れていた。さらに,クロマツでは海水浸漬により樹液流速の減少やクロロフィル蛍光の低下が生じた後,回復傾向が見られたが,可視被害では回復傾向は観察されなかった。
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伊東史朗
愛知県史研究
2018年
22 巻
96-104
発行日: 2018年
公開日: 2019/08/27
ジャーナル
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木佐貫 博光, 熊谷 朝臣, 宮沢 良行, 岡本 榛名
研究報告書・技術報告書
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大台ヶ原では,森林衰退の原因のひとつであるシカの採食を排除するために建設された柵内において,ササ群落の水消費と以前受けたシカによる剥皮が,生残したトウヒ成木の水分吸収を抑制している可能性がある.2001年度に設置された柵内のトウヒ成木の樹液流速を2018年4月末から11月まで継続観測し,トウヒの樹液流速に影響を及ぼす自然環境ならびに生態的要因の解明を試みた.柵内のトウヒ生残木18個体について,グラニエセンサーを用いて樹液流速を観測した.その結果,樹液流速に対して,日射量や大気飽差による正の影響が認められた.生態的要因についてみると,生残木の樹液流速は,樹高,幹の剥皮割合,辺材面積によるモデルによって最も良く説明できた.ほとんどのトウヒ生残木の幹には,柵設置前につけられたシカによる剥皮痕が残存しており,その辺材部では通導面積の縮小による通水阻害を被っていることが示唆された.
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沖田 総一郎, 谷口 真吾, 谷口 武士, 岩永 史子, 山本 福壽, 山中 典和
樹木医学研究
2017年
21 巻
4 号
193-200
発行日: 2017/10/31
公開日: 2020/03/30
ジャーナル
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沖縄県沖縄市で採取したマングローブ2種(ヒルギダマシ:Avicennia marinaとメヒルギ:Kandelia obovata)の実生を用いて,酸欠と塩ストレスが生存と乾燥重量成長,光合成速度,および糖含有量に及ぼす影響を実験的に検討した.酸欠処理区,塩処理区,酸欠・塩複合処理区,対照区の4処理区を設けて比較したところ,両樹種ともに塩処理による生存率と乾燥重量の低下が顕著であった.両樹種ともに塩と酸欠・塩複合処理区において光合成速度が著しく低下した.ヒルギダマシは塩処理区の処理後3週目に光合成速度の回復傾向が認められた.メヒルギは酸欠処理区でも実験終了時に光合成速度の低下が認められた.ヒルギダマシの可溶性糖類含有量については,各処理による影響は顕著ではなかった.一方,メヒルギの葉と根の可溶性糖類含有量は塩処理区と複合処理区で増加傾向が認められた.本実験結果から,ヒルギダマシの耐酸欠性と耐塩性はメヒルギに比べて高いことが示された.さらに,両種ともに酸欠と塩の複合処理は,それぞれの単独処理とは異なる影響を及ぼす可能性が示唆された.
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井上 美那, 中川 憲一, 谷口 武士, 山本 福壽, 山中 典和
日本緑化工学会誌
2014年
40 巻
1 号
43-48
発行日: 2014年
公開日: 2015/09/18
ジャーナル
フリー
津波による海岸林の塩害を軽減するためには,植栽可能な植物の耐塩性評価とその選抜が不可欠である。本研究では,海岸林へのタケ類導入の可能性を探る一環として,アジア熱帯地域原産のホウライチクに着目して海水による土壌冠水実験を行った。冠水時間が24,48,72 時間の冠水処理区と対照区を設定し,冠水後は経時的に個体の生存,葉の変色割合,葉数およびFv/Fm 比を測定した。結果として,冠水時間が長くなるほど影響は大きかったが,24 時間と48 時間の冠水では枯死した個体はなく,72 時間にわたる海水の冠水においても,5 個体中4 個体が生き残った。葉の変色割合,葉数,Fv/Fm 比でも,72 時間処理を除き,顕著な回復傾向がみられ,海水による土壌冠水に対し,強い耐性を示した。このことからホウライチクは,日本の西南域において,塩水の影響を受ける海岸林への導入や河口付近での緑化に適する植物であると考えられた。
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大谷 達也
森林立地
2023年
65 巻
1 号
3-12
発行日: 2023/06/25
公開日: 2023/07/07
ジャーナル
認証あり
海岸林への導入候補となる広葉樹を耐塩性によって分類するため,西日本の海岸林でみられる20種の苗を使って海水浸漬後の反応を観察した。2020年9月末に各樹種7本のポット苗の土壌部分(園芸培養土の充填された10.5 cmポット)を海水に15時間漬けた後,3本ずつの無処理苗とともに50日間にわたって各苗3枚ずつの葉のFv/Fm値および苗ごとの落葉枚数を記録し,ポット底からの流出水の導電率を測定した。その後7ヶ月間,苗を育成し枯死や新葉展開を観察した。Fv/Fm値,落葉の時期,および翌年の苗木の状態についての変数をもとに,クラスター分析によって各樹種を分類した。その結果,海水浸漬によってなんら変化が認められないクロマツから,浸漬後6日目までに全個体が枯死したムクノキまで,樹種ごとに反応が大きく異なった。クロマツに次いで海水浸漬に強いとされたのはハマヒサカキ,マサキ,およびシャリンバイの低木種3種,浸漬に弱いとされたのはスダジイ,ハゼノキ,およびアカマツといった6種となり,クスノキ,カゴノキ,ホルトノキといった常緑の高木性広葉樹を含む10種は中間的な反応を示した。実験の終了時でも流出水の導電率は浸漬前の値を越えていたため,実験期間を通じて苗木に塩分ストレスがかかったと推察された。クロマツの代替として高木性の広葉樹を導入する際には,海岸林の内陸側や標高の高い場所といった高潮による海水浸漬リスクが小さい地点を選ぶ配慮が必要だと考えられる。
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沖田 総一郎, 半澤 綾菜, 坂口 未紗, 井上 美那, 山本 福壽, 山中 典和, 岩永 史子
日本緑化工学会誌
2015年
41 巻
1 号
67-72
発行日: 2015年
公開日: 2016/04/19
ジャーナル
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クロマツの生育不能な海岸後背湿地帯に試験的に植栽されたヌマスギが,海岸防災林として機能するか否かを検討するため,両樹種の苗木を用いて,津波を模した塩水中への水没時間と,水分条件の異なる土壌環境で育成したときの生存率と成長を比較解析した。ヌマスギは冠水環境下では6時間以上の水没で,非冠水環境下では12時間以上の水没で枯死率が約30 %を超え,生存した個体でも成長の抑制がみられた。クロマツは非冠水環境下では24時間の水没でも枯死率が14 %に留まり,成長の抑制はみられたが生存は可能であった。一方で,冠水環境下では0時間の水没でも枯死率が約30 %となり,ほとんどの個体が枯死した。
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