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クエリ検索: "新城明"
181件中 1-20の結果を表示しています
  • 新城 明久
    日本畜産学会報
    1979年 50 巻 9 号 614-622
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    沖縄肉用ヤギへの日本ザーネン種の移入率,外部形質への自然および人為淘汰,集団間の遺伝的分化の程度などについてNEI and IMAIZUMI13)と NOZAWA9)の手法を用いて集団遺伝学的分析をおこなった.調査したヤギは約4ヵ月齢以上の雌雄合計1,459頭であった.調査は沖縄県下の9島の10集団について1975年6月から1976年8月までの間におこなった.その結果,沖縄肉用ヤギの外部形質に関する遺伝子頻度は,有色qi=.382,肉髯なしqw=.845,有角qp=.779であり,毛髯と副乳頭の出現割合はそれぞれ85.4,37.8%と推定された.存来種はすべて有色,有角,副乳頭を有し,肉髯を欠くと仮定し,島嶼別集団の肉用ヤギへの日本ザーネン種の移入率を推定すると伊平屋島は32%,与那国島は40%と低かったのに対し,座間味島は87%,粟国島は84%,宮古島は79%,沖縄島中南部は77%と高く,沖繩全体では平均67%となった.毛色,肉髯,角および副乳頭の4形質に淘汰が働いているか否かを分析すると,肉髯(w)と有角(p)の遺伝子に対してはある種の有利な淘汰がみられた.集団間の遺伝的分化の程度は3.95%で,人間集団よりはるかに高い値であった.集団内の遺伝子間に,また集団の遺伝子頻度間に相関関係がみられ,集団内および集団間における遺伝子間のランダム化はまだ完了していないことが認められた.
  • 新城 明久
    日本暖地畜産学会報
    2009年 52 巻 1 号 5-9
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
  • 笹沼 清孝, 寺田 直樹, 新城 明久
    獣医情報科学雑誌
    1993年 1993 巻 30 号 13-16
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    標準偏回帰係数と自由度二重調整済み寄与率 (R**2) が, 沖縄県で飼養されている在来種, 沖縄肉用山羊及び日本ザーネン種の3品種の雌山羊の体重を目的変数として, 12部位の体型測定値を従属変数として変数増減法による重回帰分析を適用し算出された。
    体重に対し, 在来種は胸囲, 体長及び胸深が, 沖縄肉用山羊は, 胸囲, 体長, 肩端幅及び寛幅が, 日本ザーネン種は胸囲, 腰角幅, 尻長及び十字部高がそれぞれ寄与していた。各品種とも共通していた胸囲の標準偏回帰係数は, 在来種が0.617, 沖縄肉用種が0.652, 日本ザーネン種が0.863であった。R**2はそれぞれ0.453, 0.846, 0.779であった。
  • 當眞 嗣平, 砂川 勝徳, 新城 明久
    ペット栄養学会誌
    2008年 11 巻 1 号 1-6
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    バガスが繊維源として有用であるか否かを検討するため,蒸煮処理微粉末バガスを飼料に10% 配合し,CF#1系マウスに5世代に渡り給与した。3週齢で離乳し,バガス区と対照区に分けた。マウスの体重,諸臓器重量,繁殖,育成率などに及ぼす蒸煮処理微粉末バガス給与の影響を調査した。体重は,いずれの世代でも3週齢と4週齢の若齢ではバガス区が軽くなるが,その後の週齢では対照区に近づきバガスの影響は少なくなった。さらに,3世代以降の6週齢~10週齢の体重ではバガス区が重くなった。飼料摂取量はすべての世代でバガス区が対照区に比較し多かった。胃,盲腸,大腸および小腸の重量はいずれの世代においてもバガス区が重かった。また,大腸と小腸の長さも長くなった。また腹腔内脂肪はバガス区で軽くなる傾向を示した。肝臓重にはバガスの影響はなかった。分娩率,初産時産子数および3週齢までの育成率には両区に差はなかった。糞の量はバガス区が多かった。また,臭いはバガス区が強かった。以上の結果から蒸煮処理バガスは,繊維源として有用であると考えられた。
  • 笹沼 清孝, 寺田 直樹, 新城 明久
    獣医情報科学雑誌
    1993年 1993 巻 30 号 17-20
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    在来種, 沖縄肉用山羊及び日本ザーネン種の体型を比較するため, 体重及び体型測定値の相関行列に主成分分析を適用した。得られた結果から, 寄与率は第1主成分が79.6%, 第2主成分が4.4%であった。第1主成分は大きさに関する因子, 第2主成分は形態に関する因子と解釈された。主成分得点は, 第1主成分では日本ザーネン種が大きく, 在来種が小さかった。第2主成分には有意差が認められなかった。以上のことから, 第1及び第2主成分得点の散布図から, 在来種と日本ザーネン種は判別が可能であったが, 沖縄肉用山羊と他の2品種との判別は不可能であった。
  • 笹沼 清孝, 新城 明久
    日本畜産学会報
    1986年 57 巻 9 号 705-711
    発行日: 1986/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    与那国,宮古在来および粟国の3種の沖縄在来馬の体型の違いと,宮古改良馬の改良に伴う体型の変化について,12部位の体尺測定値の主成分分析を用いて検討した.その結果は,次の通りである.1) 沖縄在来馬において,第1主成分は,体格の大小を表わす大きさ因子と考えられた.また第2主成分は,体が長く肋張りの悪いものと,体が短く肋張りの良いものとを対比する,形因子と解釈された.2) 宮古在来馬と粟国馬は大柄で体が長く,肋張りが悪かった.与那国馬は小柄で体が短く,肋張りが良かった.3) 宮古改良馬においても,第1主成分は,大きさ因子と解釈された.第2主成分は,後躯の充実したものと貧弱なものとを対比する,形因子と考えられた.4) 宮古改良馬は,改良に伴い大型化したが,雌は後躯が発達したのに対し,雄は後躯が貧弱化し,体型の性差が拡大した.
  • 及川 卓郎, 山岸 敏宏, 水間 豊
    日本畜産学会報
    1989年 60 巻 12 号 1076-1081
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    沖縄における島嶼集団の遺伝的特徴について検討することを目的に,その繁殖構造の分析を行なった.集団育種推進事業基礎雌牛集団の繁殖構造を地域ごとに分析した結果,各集団の平均血縁係数は一般的に高く,いずれの地域においても近交を回避するような交配が行なわれていた.この中で石垣島集団の平均血縁係数は最も高く,近交係数,カレントインブリーディングも他の地域に比べ高かった.各地域集団間でその平均血縁係数を比較すると,石垣島と供給公社の集団,伊江島と宮古島の集団が血縁的に近かった.次に,集団分化指数をみると,いずれの指数も1.0以下で,近交を避ける交配が積極的に行なわれていたことを示していた.以上の集団間比較により,各島嶼集団における分化傾向,集団内の遺伝的均質化が明らかとなった.
    次に,典型的な繁殖地帯(伊江島地域)における導入の経過を3期に分け,その推移について検討した.その結果,1期(1969~1973)における集団は,様々な系統(血統)由来の個体が混在したモザイク状の集団であった.そのため,集団内における個体間の平均類縁係数は最も低く,個体の平均近交係数も低い値であった.第2期(1974~1978)に入ると,特定の種雄牛に供用が集中し,平均血縁係数は高い値を示した.また,3期(1979~1982)でも血縁係数は高く,近交を回避するような交配が積極的に行なわれていたことが示唆された.この血縁係数上昇の原因は,2期の場合と異なり,広島県の種雄牛に供用が集中したためであることが明らかとなった.以上の結果から,沖縄の島嶼集団の特徴は,遺伝的に分化しつつある地域集団の存在,島嶼間の環境変異が大きいことおよび島嶼間で改良傾向が異なることの3点であった.
  • 當真 嗣平, 新城 明久
    ペット栄養学会誌
    2002年 5 巻 Supplement 号 11-12
    発行日: 2002/05/15
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    サトウキビの搾り粕であるバガスをペットの繊維源として利用するため,蒸煮処理微粉末バガスをマウス飼料に10%配合し給与した。体重は,バガス区の3,4週齢体重が対照区と比べ軽くなった。飼料摂取量は,バガス区が対照区に比較し多かった。バガス区の小腸重,盲腸重および大腸重が重くなり,小腸長,大腸長も長くなった。消化管組織の顕微鏡像写真において回腸絨毛,結腸粘膜および盲腸粘膜の発達が観察された。繁殖に悪影響はなく,奇形も観察されなかった。以上の結果から蒸煮処理バガスは,繊維源として有用であると考えられる。
  • 新城 明久, 門馬 真規, 砂川 勝徳, 當眞 嗣平
    ペット栄養学会誌
    2008年 11 巻 Supplement 号 11-12
    発行日: 2008/07/11
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    0世代では雌雄とも体重にバガスの影響はなかった。バガスを給与しながら世代を重ねた1世代と2世代の体重は,雌雄ともバガス区が対照区に比較しすべての週齢で軽かった。諸臓器の重量では,雄では胃,腎臓,心臓,肺および精巣が対照区で重かった。雌は小腸,大腸および盲腸はバガス区が重く,また小腸と大腸の長さも長かった。しかし,腎臓,心臓,脾臓および腹腔内脂肪は対照区が重かった。比体重値は,雄ではすべての測定値でバガス区が高く,雌においても腎臓,脾臓および腹腔内脂肪以外の多くの測定値で高かった。血清成分においては,バガス区が対照区に比較しトリグレセライドは低かったが,総コレステロールは高かった。
  • 新城 明久, 門馬 真規, 砂川 勝徳, 當眞 嗣平
    ペット栄養学会誌
    2008年 11 巻 1 号 7-12
    発行日: 2008/04/10
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    バガスの繊維源としての有用性を検討するため,蒸煮処理微粉末バガスを標準飼料に20%配合しマウスに給与した。マウスはCF#1系を用いた。3週齢で離乳し,バガス区と対照区に分けた。これを0世代とし2世代まで飼育して体重,消化器官および血清成分に及ぼすバガス給与の影響を調査した。5週齢からバガスの給与を始めた0世代では雌雄とも体重にバガスの影響はなかった。バガスを給与しながら世代を重ねた1世代と2世代の体重は,雌雄ともバガス区が対照区に比較しすべての週齢で軽かった。諸臓器の重量では,雄では胃,腎臓,心臓,肺および精巣が対照区で重かった。雌は小腸,大腸および盲腸はバガス区が重く,また小腸と大腸の長さも長かった。しかし,腎臓,心臓,脾臓および腹腔内脂肪は対照区が重かった。諸臓器の比体重値は,雄ではすべての測定値でバガス区が高く,雌においても腎臓,脾臓および腹腔内脂肪以外の多くの測定値で高かった。血清成分においては,バガス区が対照区と比較しトリグリセライドは低かったが,総コレステロールは高かった。以上の結果からバガスをマウスに給与すると体重は小さくなり,消化器官は重く,長くなった。
  • 當真 嗣平, 新城 明久
    ペット栄養学会誌
    2002年 5 巻 2 号 57-62
    発行日: 2002/04/10
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    繊維源としてのバガスの可能性を検討するため,蒸煮処理微粉末バガスを飼料に10%配合しマウスに給与した。供試マウスは,CF##1系を用い3週齢で離乳し,バガス区と対照区に分けこれを0世代とし次の世代まで飼育し,その間の成長,諸臓器重量に及ぼす影響,繁殖率,産子の育成率,奇形の有無などを調査した。その結果,体重は,0世代では雌雄とも対照区とバガス区間に差はみられなく,分娩率と育成率は,対照区,バガス区ともに100%だった。また,産子数に差はみられず,奇形も確認されなかった。1世代では雌雄ともに2,3および4週齢体重においてバガス区が対照区と比べ軽くなった。肝臓,小腸,大腸などの諸臓器重量は,0世代で差はみられなかった。しかし,1世代では雄の大腸,雌の大腸と小腸でバガス区が対照区と比べ重くなった。これらの結果から蒸煮処理バガスは,繊維源として有用であると考察した。
  • 新城 明久, 水間 豊, 西田 周作
    日本家禽学会誌
    1973年 10 巻 6 号 226-231
    発行日: 1973/11/20
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ニホンウズラの近交系を用い, 雌の生殖器官には有害な影響をおよぼさない程度のγ線を照射 (毎分5Rで150R全身照射) し, その翌日無照射の全きょうだいにあたる雄を交配させた。照射4日後より4週間にわたって産卵率, 種卵取得率, 受精率, ふ化率, 育成率およびこれら5形質を乗じた適応度指数を調べ, γ線照射が近交系の適応度におよぼす影響を検討した。
    1) 近交系 (近交係数42%以上) の雌にγ線を照射すると, 主として受精率によい効果がみられ, これによって適応度指数が向上した。
    2) 近交系の適応度に対する照射の効果の現われ方に家系間で違いがあり, 特に退化が著しい場合に, より効果的である傾向を示した。
    3) 近交系の適応度が照射によって向上した原因について考察した。
  • 新城 明久, 當真 正徳
    日本畜産学会報
    1984年 55 巻 6 号 377-380
    発行日: 1984/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    日本ザーネン種本土集団の分娩季節は3~4月が最も多く,各月に占める分娩割合は約79%であった.沖縄集団においても分娩は3~4月が最も多かったが(約57%),他のいずれの月の分娩割合についても本土集団に比べ高かった.一方,沖縄肉用山羊の分娩は2~3月が最も多く(約34%),その後は徐々に減少し,7~10月には低くなるが(約3~6%),11Aから再び増加し,周年繁殖が行われていることが明らかとなった,日本ザーネン種の長野集団と沖縄集団の平均産子数はそれぞれ1.9±0.7頭および1.7±0.7頭であった.産次ごとの産子数においては,長野集団では4産目,沖縄集団では3産目まで産次の進行につれて増加したが,前者は8産目以降,後者は7産目以降にそれぞれ産子数が急減した.一方,沖縄肉用山羊の平均産子数は1.7±0.6頭で8産まで産子数は低下しなかった.
  • 桝田 博司
    日本養豚学会誌
    1995年 32 巻 3 号 203-205
    発行日: 1995/09/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 當眞 嗣平, 砂川 勝徳, 新城 明久
    ペット栄養学会誌
    2007年 10 巻 2 号 81-87
    発行日: 2007/10/10
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    バガスが繊維源として有用であるか否かを検討するため,蒸煮処理微粉末バガスを標準飼料に10%配合しマウスに給与した。マウスはCF系を用いた。3週齢で離乳し,バガス区と対照区に分けた。これを0世代とし5世代まで飼育して成長と消化器官に及ぼすバガス給与の影響を調査した。4週齢までの若齢マウスの体重は,3世代を除いて,バガス区が軽くなったが,6週齢以降はバガス区は対照区に追いついた。特に,3世代以降の体重はバガス区が重くなった。飼料摂取量は,すべての世代でバガス区が対照区に比較し多かった。諸臓器重量では,バガス区の大腸重が重くなった。小腸長と大腸長はバガス区が対照区よりも長くなった。諸臓器重量の比体重値は盲腸と大腸においてバガス区では,有意に高かった。さらにバガス区が回腸の絨毛,結腸と盲腸の粘膜細胞が発達していた。以上の結果から蒸煮処理バガスは,繊維源として有用であると考察した。
  • 菅 大助, 新城 明久
    日本応用磁気学会誌
    1997年 21 巻 9 号 1134-1137
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/08/20
    ジャーナル オープンアクセス
    The present paper concerns the effects of a static magnetic field on the freezing of cattle sperm collected from four bulls. Semen samples were exposed for 30 minutes to a magnetic field of 600 Gauss (G) at 4°C and enclosed in plastic semen straws. Other samples were exposed to a magnetic field while enclosed in semen straws with a 1,250 G magnetic grain at 4°C. Straw samples were frozen in the liquid nitrogen and thawed in a water bath at 38°C. These thawed semen samples were incubated in vitro at 38°C. A solution of 2% Eosin Bluish was used to determine the viability of the sperm, and the CellSoft sperm motion analysis system was used to determine the motility and velocity of the sperm at thawing, after 1 hour, and after 3 hours. The viability and motility of the sperm exposed to the magnetic field for 30 minutes were higher than non-exposed sperm. No deformed calves born as a result of the artificial insemination of frozen-thawed sperm exposed to a magnetic field of 600 G for 30 minutes.
  • 菅 大助, 西川 周一, 新城 明久, 千葉 好夫
    日本畜産学会報
    1995年 66 巻 1 号 86-88
    発行日: 1995/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 平川 宗隆, 砂川 勝徳, 新城 明久
    西日本畜産学会報
    2007年 50 巻 43-50
    発行日: 2007/07/31
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    日本ザーネン種が沖縄県に導入されて以来80年以上経過している.そこで, 沖縄肉用ヤギ11集団の4外部形質から表現型頻度と遺伝子頻度を求め, 沖縄肉用ヤギへの日本ザーネン種由来の遺伝子の移入率および外部形質における淘汰について集団遺伝学的に検討した.調査したヤギは5カ月齢以上の雌雄合計1, 338頭であった.調査は沖縄県下10島の11集団について, 2005年9月から2006年11月までの間におこなった.その結果, 沖縄肉用ヤギの外部形質に関する遺伝子頻度は, 有色qi=0.377, 肉髪なしqw=0.860, 有角qp=0.781であり, 毛髯と副乳頭の出現割合はそれぞれ65%と16%と推定された.これらの4形質について, 島別の沖縄肉用ヤギ集団への日本ザーネン種の移入率を推定すると, 形質間で移入率の違いはあるが, 平均すると伊平屋島は50%, 与那国島は52%と低かったのに比し, 宮古島は91%, 沖縄島北部は89%, 沖縄島中南部は77%と高かった.沖縄全体では平均69%となった.島間にはザーネン種の移入率に差が認められ, 2極化が進んでいることが示唆された.また, 毛色, 肉髯, 角および副乳頭の4形質に自然および人為の淘汰が働いているか否かを分析した結果, 有角 (p) および副乳頭なしの遺伝子において淘汰に対して有利であることが示唆された.
  • 寺田 直樹, 笹沼 清孝, 古田 賢治, 新城 明久
    獣医情報科学雑誌
    1993年 1993 巻 31 号 1-5
    発行日: 1993/12/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    成長に伴う牛の体型の変化を明らかにするために, 体重及び10部位の体型測定値より主成分を算出した。材料は第14回・15回沖縄県畜産共進会に出品された黒毛和種の未経産牛, 経産牛及び去勢雄肥育牛に, ホルスタイン種の未経産牛及び経産牛であった。これらの体重及び体型測定値の相関行列に対し, 主成分分析を適用した。得られた結果は, 以下の通りである。
    品種をプールした場合の寄与率は第1主成分が68.7%, 第2主成分が12.8%, 第3主成分が8.4%であった。第1主成分は体の大きさ因子, 第2主成分は尻部と前躯の形因子, そして第3主成分は, 体長と体高を示す形因子と解釈された。主成分得点を比較すると, 第1主成分は黒毛和種及びホルスタイン種の未経産牛が小さく, ホルスタイン種の経産牛が大きかった。第2主成分は去勢雄肥育牛が小さく, ホルスタイン種の経産牛が大きかった。第3主成分は黒毛和種の経産牛が小さく, ホルスタイン種が大きかった。成長に伴い黒毛和種は尻が大きく前躯が貧弱で, 背が低く後躯が長い体型に変化し, ホルスタイン種は尻が大きく前躯が貧弱な体型へ変化した。
  • 平川 宗隆, 新崎 裕子, 砂川 勝徳, 新城 明久
    日本畜産学会報
    2007年 78 巻 1 号 15-20
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県で飼育されているボアー種は,1999年に米国より沖縄肉用ヤギの改良目的で輸入された雌8頭,雄6頭を始祖集団として増殖されたものである.本研究では,沖縄県におけるボアー種について,月別分娩数,産子数,外部形態的遺伝形質および体型を調査した.また,比較対象として,沖縄肉用ヤギに関して,月別分娩数および産子数の調査を行った.ボアー種および沖縄肉用ヤギは,1月~4月にかけて分娩のピークがあり,両集団に差異はなかった.しかし,ボアー種は,8月~10月にかけて分娩する個体はなく,繁殖季節を有していた.平均産子数は1.6頭であった.一方,沖縄肉用ヤギは,他の月でもわずかながら分娩する個体があり,ゆるやかな周年繁殖がみられた.平均産子数は2.0頭であった.ボアー種は,すべての個体が白色に頭頸部が茶褐色であった.また,雌雄ともすべて有角で肉髯を持つ個体は存在しない.しかし,副乳頭と雌の毛髯には変異がみられた.雌雄の体重はそれぞれ44.7kg, 67.7kg, 体高は66.6cm, 76.3cm, 胸囲は84.8cm, 91.3cm, 肩端幅は19.7cm, 23.0cmで前駆が発達し,体幅があった.測定した13部位について相関関係を算出した結果,体重と相関が高かった部位は,胸囲,胸幅,腰角幅であった.
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