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クエリ検索: "荒井裕介"
46件中 1-20の結果を表示しています
  • 大石 篤哉
    日本計算工学会論文集
    2015年 2015 巻 20150009
    発行日: 2015/08/24
    公開日: 2015/08/24
    ジャーナル フリー
    Isogeometric解析は, CADで形状定義に用いられるNURBSを解析の基底関数として用いる新しい解析法である. 形状定義と解析に同一の基底関数を用いているため, 従来の有限要素解析において実用上最大の難点となる要素分割が不要になり, CADとCAEがスムーズに接続されるという大きな利点を有している. しかしながら, Isogeometric解析の基底関数であるNURBSは従来の有限要素解析で用いられる基底関数よりも複雑であることや, 有限要素解析の節点に相当する制御点が必ずしも解析対象の内部および表面に存在するとは限らないという相違点などは, Isogeometric解析を理解する際の障害となることがある.
    近年, スマートフォンやタブレットなどの携帯端末が急速に普及し, また, ハードウエア性能の向上とともに様々な新しい用途にも使われるようになりつつあり, 時間や場所に限定されないモバイルコンピューティング, ユビキタスコンピューティングを実現するキーデバイスである.
    本研究では, 携帯端末上で動作するCAEシステムを開発し, その性能を評価した. 現状では絶対性能においてPCに劣る携帯端末を用いるため, 演算・描画における高速性を追求するのではなく, 携帯端末の特性を生かしたアクセスの容易さ, ユビキタス性に重点を置いたシステムを目標とする. 具体的には, Isogeometric解析を対象とし, NURBS基底関数のグラフィカル表示機能, 形状や解析結果の3次元表示機能, 並列処理に対応した解析機能を有するIsogeometric解析学習支援システムを携帯端末上に実装した. 各機能は, 携帯端末の有するユビキタス性を活用するために, 別途サーバーを必要としないスタンドアローン型のアプリケーションとして開発した. ハードウエアの描画・演算性能が使いやすさと直結する3次元表示機能, 解析機能については, 本システムの学習支援システムとしての実用性および, 対応可能な表示・解析規模を明らかにするためにその描画・演算性能を評価した.
  • 岡崎 光子, 飯島 加奈子, 小澤 由佳, 荻田 あゆみ
    日本食育学会誌
    2012年 6 巻 1 号 9-19
    発行日: 2012/01/25
    公開日: 2016/03/25
    ジャーナル フリー
    The aims of the present study were as follows : 1) to assess the lifestyle and health status (mental health, physical health, and problematic attitudes and behaviors) of children ; and 2) to assess the state of eating alone and investigate the effects of having someone to eat with on the lifestyle and mental health status of children. Subjects comprised 290 third grade and 346 sixth grade students from 4 elementary schools in Saitama Prefecture and their parents. ① No differences in rates of skipping breakfast and skipping dinner were observed between grades. ② A relationship was observed between grades for sixth grade students’ appearance on morning waking and consulting with family. ③ A relationship was observed between grades for sleep onset condition, students’ appearance on morning waking, and consulting with family. ④ A relationship was observed between grades for state of eating breakfast together. 1) In both grades, there was a relationship between appearance on morning waking and having someone to eat with. 2) Among sixth grade students, sleep onset condition, consulting with family, problematic attitudes and behaviors, and ill health were related to having someone to eat with. ⑤ Relationship between having someone to eat dinner with and lifestyle and health status 1) Among sixth grade students, having someone to eat with was related to consulting with family and self-efficacy. 2) In both grades, having someone to eat with was not related to anxious tendencies or problematic attitudes and behaviors.
    These results suggest that eating breakfast with another family member is important for the maintenance of children’s mental and physical health.
  • *荻野 正雄, 今井 信之介, 奥村 星南, 杉山 淳, 丹羽 至考
    計算力学講演会講演論文集
    2019年 2019.32 巻 224
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    会議録・要旨集 認証あり

    To realize "Society 5.0", we are facing the challenge to use of CAE at any kinds of the layer of the Internet of Things model. Especially, this study focuses on the edge computing, whose computers are located at close to Things. In general, edge computers require lower power consumption and then has limited computer performance. On the other hand, most CAE software have been developing to use in the computer of relatively higher computer performance. In this study, we port CAE software to single-board computers and then evaluate possibility of CAE in the edge computing.

  • 清水 崇行, 石塚 満, 蜂谷 裕之, 髙木 和俊, 青木 琢, 窪田 敬一
    日本臨床外科学会雑誌
    2019年 80 巻 9 号 1759-1763
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/31
    ジャーナル フリー

    症例は69歳,女性.自宅で転倒後に腰痛と下腹部痛を認め,尿路感染症の診断で前医に入院となった.入院時の腹部単純X線で骨盤内に線状の異物を認め,精査加療目的で当科へ紹介となった.CT所見では膀胱子宮窩に縫い針と思われる約5cm長の異物を認めた.異物による腸管損傷の可能性を考慮し,単孔式腹腔鏡下異物摘出術を施行した.全身麻酔下に臍からSILSTMポート挿入し気腹観察下に頭低位とし,小腸を頭側へ移動させると,膀胱子宮窩腹膜に索状物を認めた.索状物直上の腹膜を切開すると縫針を認め,鉗子で針先と対側の針頭を把持し,ポート経由で針の回収を行った.さらに,膀胱内に注水して膀胱損傷がないことを確認後,手術を終了とした.術後経過は良好で,術翌日に前医へ転院となった.単孔式腹腔鏡下手術は低侵襲であるため,今回のような異物摘出術において試みる術式であると考えられた.

  • 奥野 晃太, 若林 正和
    日本腹部救急医学会雑誌
    2018年 38 巻 3 号 531-536
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/12/19
    ジャーナル フリー

    症例は17歳,男性。自動二輪で走行中に転倒受傷し,当院へ救急搬送された。腹部造影CTで左腸骨骨折,外傷性脾損傷(Ⅰb型)と診断した。外傷性脾損傷について保存的加療を行う方針とした。第3病日,突然の左下腹部痛と貧血の進行を認め,腹部造影CTで遅発性脾破裂と診断した。経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:以下,TAE)で止血し得ず脾摘術を施行した。術後経過は良好であり,術後第22病日に軽快退院となった。遅発性脾破裂は受傷後2週間以内に多いため,その間は厳重な経過観察を要し,また,近年ではTAEで止血しうる症例が多いが,TAEで制御できない場合には,緊急の外科的治療も念頭に置いて治療にあたるべきであると考えられた。

  • 岡田 遥平, 荒井 裕介, 飯塚 亮二, 榊原 謙, 石井 亘, 檜垣 聡, 北村 誠
    日本救急医学会雑誌
    2014年 25 巻 7 号 295-300
    発行日: 2014/07/15
    公開日: 2014/11/01
    ジャーナル フリー
    循環動態の安定している脾損傷に対して,interventional radiologyや保存的加療などの手術を行わない管理(nonoperative management: NOM)が一般に行われている。今回我々は,鈍的脾損傷に対するNOMの経過中に巨大な脾仮性動脈瘤の遅発性破裂を来しながら,動脈塞栓術にて救命できた症例を経験したので報告する。症例は17歳の男性。自転車による転倒で当院救命救急センターをwalk inで受診した。腹部造影CT検査で外傷学会臓器損傷分類脾損傷IIIb型と診断したが,造影剤の血管外漏出を認めず,また循環動態も安定していたため安静臥床の方針とした。第9病日の腹部造影CT検査で脾内に直径38×41mmの脾仮性動脈瘤を認めたが,待機的にTAE (transcatheter arterial embolization:経カテーテル動脈塞栓術)を検討することとし厳重に経過観察の方針とした。第10病日に突然の腹痛を訴えてショック状態となったため腹部造影CT検査を施行し,脾仮性動脈瘤破裂と診断した。直ちに血管造影および塞栓術を施行し止血した。塞栓術後は再出血なく経過し,第30病日に独歩退院となった。鈍的脾損傷による脾仮性動脈瘤を認めた場合,直径10mm以上の症例は手術やTAEなどの治療介入が必要になるとの報告があり,また多くの症例で介入が報告されている。文献検索および本症例報告から,脾仮性動脈瘤の直径が10mm以上であれば,診断後に可及的速やかに血管造影検査,塞栓術を考慮すべきと考えられる。
  • 畑中 勇治, 田中 善宏, 今井 健晴, 吉田 和弘
    日本臨床外科学会雑誌
    2020年 81 巻 5 号 850-854
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/11/30
    ジャーナル フリー

    症例は74歳,男性.食道癌に対しESD後の追加切除として胸腔鏡下食道亜全摘術,後縦隔経路亜全胃再建の既往あり.術後2年目に感冒症状があり,かかりつけ医を受診した.胸部X線で横隔膜下に腹腔内遊離ガスが指摘され,当院を紹介受診した.CTにて右気胸,腹腔内遊離ガスを認めた.消化管穿孔部は同定し得なかった.上部消化管内視鏡検査を行ったが,上部消化管穿孔は認めなかった.試験開腹術も考慮されたが,腹膜刺激症状,炎症所見は認めず,病歴および画像検査,内視鏡検査所見から右自然気胸が経裂孔的に腹腔内に広がったことによる腹腔内遊離ガスと考えられた.同日緊急入院の上,絶食と補液での保存的加療の方針とした.入院後,気胸や腹腔内遊離ガスの増大は認めず,入院7日目に退院となった.検索の範囲では,同様の本邦報告例は2例のみであり,いずれの症例も術前の病態の把握により不必要な外科的治療を避けることができている.考察を加えて報告する.

  • 永田 仁, 山城 敏光
    日本臨床外科学会雑誌
    2013年 74 巻 8 号 2254-2259
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/25
    ジャーナル フリー
    症例は60歳台,女性.草刈機の左後方で作業中に右側胸部を刺すような痛みがあり,その痛みが持続するとして当院を受診した.単純レントゲン写真,computed tomography (CT),超音波検査にて肝S8からS4に埋没する針金様異物を認めた.草刈機での飛散による肝臓内異物の診断にて腹腔鏡下に摘出可能と判断して腹腔鏡下異物摘出術を施行した.異物は肝内に完全埋没していた.腹腔鏡用超音波で検索し,肝表面をマイクロ波凝固装置にて出血予防処置をした後,肝を掘削して異物先端を認め,引き抜いて摘出した.異物は針金様の金属片であった.術後経過は良好であった.草刈機の飛散による肝臓内異物報告は稀である.肝内に完全埋没している異物においても適応患者の選択を慎重に行い,適切なデバイスを使用することで腹腔鏡下に行うことが可能である.
  • 小山 達也, 由田 克士, 荒井 裕介
    日本栄養士会雑誌
    2016年 59 巻 11 号 676-685
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/09/26
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は、自立高齢者における適切な摂取食品数と食事摂取状況との関連を検討することである。金沢市とその近郊在住の自立した生活を営む60歳以上の高齢者81人(男性27人、女性54人)を対象とした。平成27年5月の2日間に食事記録法による栄養調査を実施した。摂取食品数が増加すると、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンC の摂取不足の割合は減少した。食物繊維とカリウムのいずれも目標量以上摂取している男性、女性の平均摂取品目はそれぞれ26.3(標準偏差2.4)品目/日、27.7(標準偏差5.6)品目/日であった。 また、野菜350 g以上かつ果物100 g以上摂取している男性、女性の平均摂取品目はそれぞれ25.4(標準偏差2.2)品目/日、26.6(標準偏差5.1)品目/日であった。自立高齢者においては摂取食品を増加させることは、望ましい食事摂取につながることが示唆された。

  • ―食育から食環境整備までの現状と課題―
    阿部 絹子
    日本健康教育学会誌
    2016年 24 巻 1 号 30-36
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/02/27
    ジャーナル フリー
    目的:ポピュレーションアプローチに基づく群馬県の食育及び健康増進対策の実施状況と問題を報告することを目的とした.
    内容:群馬県では,健康増進対策の一環として食育推進計画における第2次計画から第3次計画へ積極的に取り組んだ.①これまで食品安全部門が所管していた食育推進業務を健康増進部門に移管し,健康増進施策と一体的に推進する組織体制とした.②若い世代食育推進協議会の設置や高齢者の食育支援体制整備を行い,生涯に渡って県民の「食」と健康への支援を強化した.③社会環境の整備として健康づくり協力店制度(栄養成分表示・ヘルシーメニュー提供店舗等の登録)を導入し,今現在登録企業数は100社を上回った.以上の対策は県民及び関係企業・団体のどこまで普及できるか,また,行政と企業(社会環境)が互いの強みを活かし,連携できるネットワーク体制の構築が課題となっている.
    結論:今後,県民の健康のため,ポピュレーションアプローチとしての食育と健康増進対策を継続に推進すると共に,多分野の連携できるネットワーク体制の形成が重要である.
  • 調理加工食品や特定の栄養素が強化されている食品からの栄養素摂取に着目して
    野末 みほ, 猿倉 薫子, 荒井 裕介, 由田 克士
    日本循環器病予防学会誌
    2007年 42 巻 2 号 129-133
    発行日: 2007/11/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    食事や運動などの日常の生活習慣の改善は、循環器疾患を始めとした疾患の予防や治療のために重要な役割を果たす。食事状況を正しく評価し、効果的な対策に結びつけるために食事調査が行われる。現在、食事調査で得られたデータから栄養素摂取量を把握する為には、日本食品標準成分表 (文部科学省 科学技術・学術審議会) を利用することが多い。しかし、近年の我が国の多様化する食事状況において、食事調査から得られる調理加工食品や特定の栄養素が強化されている食品等から日本食品標準成分表のみを用いて栄養素摂取量を算出することは、困難である。2001~2004年の国民栄養調査 (2003年より国民健康・栄養調査) より食事形態の現状を把握すると共に、より詳細に栄養素摂取量を把握するために有用な食品データベースのあり方について考察する。
  • ―食育フェアにおける食育の実施群と準備群学生の学びの違いを評価―
    三澤 朱実, 遠藤 美智子, 樋口 誉誌子, 山田 正子, 小口 悦子
    東京家政学院大学紀要
    2019年 59 巻 69-84
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/02/25
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    地域食育フェア出展において栄養士養成大学1年次学生が行った食育手法をまとめ、当日参加した地域住民の食生活実態を明らかにして食育の方向性を示すとともに、教材開発等の出展準備のみを行った学生と、加えて実際に食育や調査も行った学生との食育関連の学びの違いを評価することで、大学と地域連携による食育効果を示すことを目的とした。地域住民参加者にゲーム感覚の体験型食育クイズを出題し、正解率は和食料理の配膳クイズ35.4%、1日の野菜目標量クイズ35.8%、アンケートでは朝食の副菜摂取率45.6%、主食・主菜・副菜が揃った食事摂取率36.7%で、和食料理や副菜に関する食知識、食行動改善のための食育が今後も必要であった。大学生へのアンケートから、出展準備のみでも食育の知識、スキルを習得していたが、実際に食育を実践した学生は食育活動を行うことの意義や対象が具体化し、大学での学びも能動的になる可能性が示唆された。
  • 西村 充孝, 佐野 貴範, 香西 純, 森 誠治, 岡田 節雄
    日本臨床外科学会雑誌
    2023年 84 巻 4 号 608-614
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/31
    ジャーナル フリー

    一般に,腹腔内遊離ガス像は消化管穿孔を伴うことから緊急手術の重要な判断基準の一つとして考えられている.しかしながら,腹腔内遊離ガス像を認めるものの消化管に明らかな穿孔所見が認められないものや,最終的にその原因が不明であったと判断せざるを得ない特発性気腹症という病態が頻度は少ないながらも存在する.今回,われわれはS状結腸過長症が発症に関与したと考えられた特発性気腹症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

    症例は84歳,男性.腹痛を主訴に来院し,画像所見で腹腔内遊離ガス像を確認した.炎症所見は軽微であったが腹膜刺激症状を認めたことから,消化管穿孔を疑い緊急手術を行った.しかし,明らかな穿孔箇所は認められず,特発性気腹症と診断した.S状結腸過長症が併存しており結腸が著明に拡張していたことから,腸管壁の機能障害をきたしたことや腸管内圧の上昇が特発性気腹症の発症に関与しているものと考えられた.

  • 芦澤 英一, 片野 佐太郎, 原田 亜紀子, 柳堀 朗子, 小林 八重子, 佐藤 眞一, 江口 弘久
    日本公衆衛生雑誌
    2014年 61 巻 4 号 176-185
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/29
    ジャーナル フリー
    目的 特定健診標準的質問項目のうち生活習慣に関する質問の回答と翌年の特定健診結果によるメタボリック症候群(MetS)罹患との関連性を検証した。
    方法 千葉県内全54市町村国保から匿名化して提供を受けた平成20年度と21年度の特定健診連続受診者278,989人(男性111,524人,女性167,465人)の結果を用いた。標準的質問表のうち生活習慣に関する質問(10項目)は,運動「歩行速度が速い」,「運動習慣あり」,「身体活動あり」,食習慣「早食いである」,「夜食・間食あり」,「夕食後 2 時間以内に就寝」,「朝食抜き」,喫煙「習慣的な喫煙あり」,飲酒「毎日飲酒する」,睡眠「睡眠で休養十分」であり,平成20年度の回答で 2 値化し,「NO」に対する「YES」の年齢調整オッズ比を求めた。横断研究は,平成20年度に MetS 群(MetS 該当または予備群)と MetS 非該当群との間で,縦断研究は,平成20年度 MetS 非該当者で平成21年度 MetS 予備群または該当群になった者を MetS 罹患者と定義し,MetS 罹患者と平成21年度も引き続き MetS 非該当者との間で行った。また,MetS 判定を従属変数として多変量ロジスティック回帰分析を行った。
    結果 横断研究と同様に縦断研究でも,男性は「歩行速度が速い」(OR:0.88, 95%CI:0.83–0.93),「身体活動あり」(0.85, 0.80–0.90)が予防因子,「早食いである」(1.49, 1.40–1.59),「夜食・間食あり」(1.15, 1.05–1.27),「夕食後 2 時間以内に就寝」(1.15, 1.08–1.23),「毎日飲酒する」(1.08, 1.02–1.14)が危険因子となった。女性では「歩行速度が速い」(0.74, 0.70–0.78),「身体活動あり」(0.92, 0.87–0.98),「毎日飲酒する」(0.80, 0.71–0.90)が予防因子,「早食いである」(1.48, 1.39–1.58),「夜食・間食あり」(1.15, 1.05–1.26),「夕食後 2 時間以内に就寝」(1.19, 1.10–1.29),「朝食抜き」(1.21, 1.07–1.36)が危険因子となった。横断研究のみ有意であった項目は,予防因子として,男性の「運動習慣あり」,「習慣的な喫煙あり」,女性の「運動習慣あり」が,危険因子としては,男性の「朝食抜き」,「睡眠で休養十分」,女性の「睡眠で休養十分」が該当した。
    結論 標準的質問項目で把握される不適切な運動習慣や食習慣が MetS の罹患につながることを示した結果であり,本質問表の有用性が示された。
  • ─非ランダム化比較試験─
    河野 真莉菜, 藤井 京香, 安武 健一郎
    栄養学雑誌
    2023年 81 巻 3 号 111-119
    発行日: 2023/06/01
    公開日: 2023/07/12
    ジャーナル フリー

    【目的】認知症グループホーム(以下,グループホーム)と管理栄養士の連携を構築する一助として,1日使用食品数の変化を主要評価項目とした献立および調理に関する支援の成否を検討した。

    【方法】研究デザインは非ランダム化比較試験であった。2019年4月から6か月間,福岡県内のグループホーム3施設(介入施設)に,1回/週の頻度で献立や調理に関する提案と入居者・介護職員による共同調理の活性化を行った。支援期間前(2018年10月)と支援期間後(2019年10月)の各1か月間の実施献立に使用された1日使用食品数の変化を,支援を行わなかった2施設(非介入施設)と比較した。

    【結果】支援期間前における入居者の年齢,BMI,性別,日常生活自立度は,介入の有無による施設間において有意差を認めなかった。両施設の支援期間前における1日使用食品の合計数には有意差を認めなかったが,支援期間後では介入施設が非介入施設に比較して有意に高値であった。また,期間中において介入施設の1日使用食品の合計数は有意な増加を認める一方,非介入施設では有意な変化を認めなかった。

    【結語】グループホームで実施した6か月間の献立および調理に関する支援は,介入施設の1日使用食品数の増加に貢献した可能性がある。今後,栄養管理体制加算の活用等を通した持続可能な栄養支援の在り方を確立する必要がある。

  • 河野 真莉菜, 藤井 京香, 安武 健一郎
    日本栄養士会雑誌
    2021年 64 巻 7 号 391-397
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、介護職員が献立作成を担う認知症対応型共同生活介護の実施献立を評価し、栄養学的課題を検討することである。福岡県内のグループホーム5施設を対象に、4週間分の実施献立を収集し、食品摂取多様性スコアと1日当たりの使用食品数のカウントを行った。その結果、それらの全施設の中央値はそれぞれ6.0 点/週、25.0品目/日であった。食品摂取多様性スコアでは、卵、牛乳・乳製品の使用頻度とそれらの合計点(p = 0.023)において施設間で有意差を認めた。また、1日当たりの使用食品数では、卵、牛乳・乳製品、緑黄色野菜、淡色野菜、きのこ類、果物、油脂類、菓子類とそれらの合計数(p < 0.001)で施設間差を認めた。グループホームの実施献立は、使用食品数に偏りを認め、施設によって献立の質が異なっていた。このような栄養学的課題を解決するためには、管理栄養士・栄養士の関わりが必要であり、介護職員への栄養教育が重要と考えられる。
  • 河野 美穂
    栄養学雑誌
    2009年 67 巻 3 号 93-98
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/05/26
    ジャーナル フリー
    Japanese people have one of the longest life-spans in the world. The Basic Law on Shokuiku was put into effect in 2005. ‘Shoku(food/diet/eating/nutrition) is important for all Japanese people to cultivate rich human relations and to acquire the knowledge and means to live healthy lives. Since the establishment of the Basic Law on Shokuiku and the Basic Program for Shokuiku Promotion, education concerning food and nutrition has been advancing as a national movement in Japan. An outline of the 21st century nutrition policy for health promotion was proposed by Ministry of Health and Welfare in 1997. Based on this outline, various policies and programs have been developed to enhance people's quality of life and improve their health. The strategy to achieve this comprised
    1) setting targets for nutrition and health from a broad viewpoint,
    2) establishing a support structure responsive to diverse needs, and
    3) improving cooperation in nutrition policies. Efforts to promote the health of individuals and communities through improved nutrition management and integrated health promotion programs involving all available resources related to food and nutrition will form the strategy for the next decade.
  • 中出 麻紀子, 岩城 なつ美, 中村 優花, 黒谷 佳代
    日本健康教育学会誌
    2021年 29 巻 1 号 51-60
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/03/10
    ジャーナル フリー

    目的:主食・主菜・副菜の揃った食事と生活習慣,知識・健康意識,健康状態との関連を明らかにする.

    方法:横断研究として,兵庫県の1大学の1~4年次学生を対象に2019年に自記式質問紙調査を実施し,健診データの提供も受けた.153名の女子学生を解析対象とし,主食・主菜・副菜の揃った食事(1日2回以上)の摂取頻度が週4日以上の高頻度群,週3日以下の低頻度群に分類し,2群間で生活習慣,知識・健康意識,健康状態を比較した後,年齢と現在の居住形態で調整した二項ロジスティック回帰分析を行った.

    結果:高頻度群は90名,低頻度群は63名であった.二項ロジスティック回帰分析の結果,自炊頻度が高い人(オッズ比〔95%信頼区間〕: 2.96〔1.15, 7.64〕),栄養に関する知識がある人(3.33〔1.30, 8.48〕),健康に気をつかう人(7.29〔3.13, 16.98〕)は,そうでない人と比較して高頻度群の割合が高かった.また,BMIや体脂肪率が高いことが高頻度群の割合が低いことと関連していた(それぞれ0.84〔0.72, 0.98〕,0.90〔0.83, 0.98〕).BMIが18.5以上25 kg/m2未満の人と比較し,18.5 kg/m2未満の人(3.49〔1.19, 10.22〕)では高頻度群の割合が高かった.

    結論:主食・主菜・副菜の揃った食事は自炊,栄養に関する知識,健康意識の高さ,体格と関連していた.

  • 保井 智香子, 吉村 瑞紀, 中村 富予
    栄養学雑誌
    2020年 78 巻 1 号 37-46
    発行日: 2020/02/01
    公開日: 2020/03/19
    ジャーナル フリー

    【目的】本研究は企業チームに属さない競技志向の高い社会人アスリートやスポーツを楽しむ人々への適正な栄養素等摂取啓発を目的とし,企業チームに属していない社会人アスリートにおける栄養摂取の実態把握とその課題を明らかにするために,社会人女子ラクロス選手を対象に勤務日と練習日の身体活動量と栄養素等摂取量について比較検討を行った。

    【方法】対象は社会人女子ラクロスクラブSチームの選手13名(年齢25.9±2.6歳)とした。測定・調査内容は体格及び身体組成,秤量記録法と写真記録法を用いた練習日2日間・勤務日2日間のエネルギー及び栄養素等摂取量,練習日2日間・勤務日5日間のエネルギー消費量とした。

    【結果】エネルギー消費量は,練習日の方が約 400 kcal高かった(練習日:2,437±201 kcal,勤務日:2,000±160 kcal,p<0.001)。しかし,エネルギー摂取量に差はなかった。練習日の方が体重あたり炭水化物摂取量は少なく(p=0.009),たんぱく質エネルギー比率は低かった(p=0.021)。練習日の食事では,エネルギー消費量の増量分を補えていなかった。

    【結論】社会人女子アスリートの練習日における体重あたり炭水化物摂取量,たんぱく質エネルギー比率の低下を防ぐためには,練習日は欠食せずに,各食事において炭水化物源となる主食とたんぱく質源となる主菜の摂取量を増やす必要性が示唆された。

  • 永井 千恵莉, 須藤 紀子
    栄養学雑誌
    2016年 74 巻 6 号 182-190
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/19
    ジャーナル フリー
    【目的】主食・主菜・副菜の摂取状況に関する質問紙調査は,食生活の評価指標としてよく用いられている。この質問紙への回答が実際の摂取状況をどの程度正確に反映しているかを明らかにすることを目的とした。
    【方法】某女子大学の管理栄養士養成課程に所属する4年生33名から,主食・主菜・副菜の摂取状況に関する質問紙への回答と7日間の食事写真を得た。提出された食事写真から主食・主菜・副菜の摂取の実態を把握し,質問紙への回答との一致度,過少もしくは過大回答の傾向,相関を調べた。食事撮影後のインタビュー逐語録から,質問紙への回答と食事写真からみた摂取頻度が異なる理由をグループ化した。
    【結果】主食・主菜・副菜の摂取頻度に関する質問紙への回答は過少申告よりも過大申告が多くみられた。とくに主菜においては36.4%が過大申告していた。質問紙への回答と食事写真からみた摂取状況が異なった理由は,インタビューより(1)知識や意識の不足,(2)意識と実態のズレ,(3)質問紙への回答の不備の3要因に大別された。
    【結論】今回の結果からは,主食・主菜・副菜の摂取状況を質問紙調査により把握することは,過大申告傾向にあり,実際の摂取状況を正しく反映していない可能性が示唆された。
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