製品設計の為のデジタルハンドを用いた仮想エルゴノミック評価を行う際に，製品の把持や操作時の手指，筋腱の発揮力を推定する事は，この評価を合理的に行う基準として非常に有効である．本報告では，その評価の為，手指の筋骨格の生体力学モデルを構築し，製品把持時のユーザタスクを考慮した各指，筋腱発揮力を非線形最適化手法により導出する手法を提案する．更に，従来研究や実把持実験における実験結果と比較し，検証を行う．

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冷凍庫に保管しておいたRhodobacter sphaeroidesのカロテノイド欠損株R26.1を培養している内に、ピンク色の株が見出された(以下これらをそれぞれ”R26.1”株，ピンク株と呼ぶことにする)。ピンク株は、培養中の”R26.1”株に白色光を時折照射することにより、増殖し始めた。単離して培養したピンク株から抽出したカロテノイドを、ダイオード･アレイ検出器を装着したHPLC装置により分析した。カロテノイド成分の吸収スペクトルは、ピンク株が共役二重結合数n = 10, 11, 12のカロテノイドを含むことを示唆したが、主成分はn = 11のカロテノイドであった。このようなカロテノイド組成は、Rhodobacter sphaeroidesや他の紅色光合成細菌では見られないものであった。また”R26.1”株と純粋なR26.1株からクロマトフォアを調製すると、収量と吸収スペクトルが異なっていた。これは、両者が異なっていることを示唆する。現在我々は(1)ピンク株から抽出されたカロテノイドの構造決定と、(2)ピンク株，”R26.1”株，純粋なR26.1株の16S rDNAの分析を行っている。

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One hundred and forty-two adenomatous polyps were obtained from 89 cases of resected stomach and examined histologically, including 25 by complete serial sectioning and reconstruction method. The essential component responsible for the protrusion of the adenomatous polyps was proliferation of the ducts, not connected to the gastric glands. Among these proliferated ducts, a peculiar type of duct with eosinophilic epithelium having prominent nucleolus was frequently observed. These "eosinophilic ducts" were observed not only in the adenomatous polyps but also at the ulcer edges and over the erosion scars. Histogenesis of the "eosinophilic ducts" and morphogenesis of the adenomatous polyps were discussed.

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We established an efficient plant regeneration system to form embryogenic calli in common morning glory (Ipomoea purpurea) and blue morning glory (I. tricolor). Immature embryos of both morning glories cultured on media containing 1 mg l⁻¹ 4-fluorophenoxyacetic acid (4FA) and 6% sucrose formed many embryogenic calli. The frequency of embryogenic callus formation was highest in I. purpurea strain Q74 (42.5%) and in I. tricolor cultivar ‘Flying Saucers’ (36.7%). Embryogenic callus formation differed with the genotypes in both morning glories. Numerous somatic embryos were formed from the embryogenic calli when the calli were transferred onto plant growth regulator-free medium.

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The purpose of this study was to determine the capacity of Japanese monkeys (Macaca fuscata Yakui) to solve patterned string problems. On a series of seven patterned string problems, six Japanese monkeys showed highly efficient performance comparable to that of chimpanzees.

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1日当たりの給液頻度(1日1回, 1日8回)および根域容量(30, 100, 300ml)がキク'ピンキー'の生育, 蒸発散速度, 光合成特性と気孔の形態に及ぼす影響について調査し, セル苗や鉢物生産などの根域制限下で生じる水ストレスの程度について検討した.根域容量が小さいほど地上部の生長は抑制されたが, 給液頻度を高くすると生育抑制の程度は軽減された.蒸発散速度は根圏の水分量と密接な関係にあり, 根域容量が30mlか100mlの場合は蒸発散量が根圏の最大保水量とほぼ等しくなると蒸発散速度は著しく低下した.しかし, 給液頻度が高い場合には蒸発散速度は高く維持された.気孔は給液頻度が高いほどまた根域容量が大きくなるほど大きくなった.1回-30ml(給液回数-根域容量)と1回-100mlの植物体では, 気孔が小さいばかりでなく, 気孔開孔率(開いている気孔数/全気孔数)が著しく低かった.また, 光合成・蒸散速度および葉内CO₂濃度も, 1回-30mlと1回-100mlの植物体が著しく低かった.以上のように, 養水分を1日8回に分けて供給することによって, 根域制限下で栽培されたキクの蒸発散速度や光合成能力が高く維持され, 約3倍の根域容量で1日1回の養水分供給によって栽培されたキクとほぼ同様あるいはそれ以上の大きさにまで生育させることが可能であった.

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9歳，男性。平成13年3月頃より自覚症状の無い丘疹が体幹に多発してきたため当科受診した。初診時，淡紅色～紅色を呈し，癒合傾向が無く光沢のある粟粒大～米粒大の丘疹が体幹に多発していた。眼瞼・腱・手掌などに同様の皮疹は認めなかった。病理組織検査のHE染色では，真皮上層～中層にかけて比較的小型の泡沫細胞を散在性に認めTouton型巨細胞も認めた。血清脂質検査を行なったところトリグリセリドおよびコレステロール値は正常で脂質代謝異常を認めなかった。自験例に特徴的な臨床像，病理組織像および血清検査成績より，我々は自験例を成人性多発性黄色肉芽腫と診断した。

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開花後成熟までの各段階の大豆から主蛋白質の分画を試み,共存するプロテアーゼ活性とそのゲル電気泳動挙動に及ぼす影響について検討した。その結果, 40～100%硫酸アンモニウム飽和度で塩析される蛋白質区分を調製することによって蛋白質以外の不活化成分を除くことができ,この区分における成熟に伴う主蛋白質成分の挙動は既報とほぼ一致した。また,この蛋白質区分にはpH5.9と7.7に極大値を示すプロテアーゼ活性がみられ,その活性は未熟ほど高く,成熟するにつれて経日的に減少した。この区分を放置しておくことによってゲル電気泳動パターンにおけるバンドの数が多くなり,明らかに既報での初期蛋白質に相当する数バンドが検出された。しかもこの共存プロテアーゼは100℃, 10分および5M以上のグアニジン処理で失活すると思われるが, 8M尿素および1%SDS処理でも,その分解生成物に相当すると考えられる初期蛋白質バンドが尿素系ゲル電気泳動パターンに検出された。

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根域制限によって生じるキクの生育抑制が, 養水分ストレスの軽減によってどの程度まで解消できるかを明らかにするため, 連続給液式の水耕法と1日の給液頻度を異にした点滴灌水式の培地耕を用いて根域制限と養水分ストレスに対する品種'ピンキー'の反応を調査した.連続給液水耕では, 茎長, 節数は定植25日後においても根域容量(10∿1000ml)による差が生じなかったが, 葉面積, 地上部・地下部乾物重は根域容量が小さいほど抑制された.最も抑制程度が大きかった葉面積には定植10日後から影響が認められ, 定植25日後には根域容量10mlで根域容量1000mlの約70%となった.S/R比は根域容量の減少に伴って大きくなったが, その差は比較的小さかった.点滴給液した培地耕において, 根域容量30mlで給液頻度が少ない場合には, 定植14日後から茎長に差が認められたが, 8回では28日後においてもほとんど差が認められなかった.根域容量が小さいほど定植35日後の地上部の生育は劣ったが, 根域容量30および100mlでは給液頻度が8回以上の場合, 1および3回と比較して抑制程度はかなり小さくなった.地下部乾物重は給液頻度に関わらず根域容量が大きくなるほど重くなった.S/R比は給液頻度1回および3回では根域容量による影響がみられずほぼ一定であったが, 8回および13回では根域容量が小さくなるほど大きくなった.以上のように, 養水分を十分に与えることによってキクの生育抑制を軽減することができたことから, 根域制限による植物体の生育抑制の最大の要因は, 養水分ストレス, 特に水ストレスであると推察された.100ml以下の根域容量で栽培されるキクのセル苗や鉢育苗においては, 養水分供給頻度を高めることによって, 養水分ストレスが回避され, 生長が促進されると考えられる.

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Measurement and analysis of hand motions are important to improve work efficiency and reduce physical burden. However, it is difficult to measure the fingers’ movement without restricting their mobility. The purpose of this study was the development of a hand motion measuring system using inertial sensors. To decide the position and number of sensors, the shape and displacement of the hand during movement were measured for six subjects, using optical motion capture. From this data, we developed a measurement system with twenty inertial sensors: one on each finger phalanx, two on the back of the hand, and three on the wrist plate. Three rigid hand division models were developed from that data and compared using the developed and optical systems. As a result, the most accurate model was shown to be a rigid body model divided into two parts. One part includes the MP joints of the index and middle fingers and the CM joints of the thumb, ring, and

fingers, as well as the wrist. The other part includes the finger side of the hand. Using this system and model, it is possible to measure motions where the five fingers are in contact with an object. Therefore, we developed the measuring system and model that can measure various finger motions without motion restriction.

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キク16品種および22作物におけるクマモトネグサレセンチュウ（以下クマモト）の増殖性を調査した。キク品種調査ではキクのポット苗にクマモト300頭を接種し、90日後に根内および土壌中の線虫数を調査した。また、比較としてキタネグサレセンチュウ（以下キタ）も同時に調査した。クマモトはすべての品種で高い増殖率を示し、増殖と品種グループ間には明瞭な関係は見られなかったが、「つくば1号」では他品種に比べ1/10以下と比較的増殖率が低かった。クマモトの増殖率はすべての品種でキタよりも有意に高かった。22作物の調査ではセルトレイ苗またはポット苗にクマモト300頭を接種し、約40日後に全根内の線虫数と卵数を調査した。クマモトはキク、シュンギク、インゲンで増殖が認められ、キクの増殖率は2作物の約20倍と突出して高かった。他の19作物では根内に卵がほとんど見られず、これらでは増殖しないと考えられた。

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　35歳のハンセン病LL型 (subpolar type) 患者にWHO/MDT/MBを24カ月投与し、続いてディアフェニールスルフォンとミノサイクリン (MINO) よりなる化学療法を行った。後者の治療を開始して10カ月後に、顔面神経麻痺の形で境界反応を発症した。さらに1カ月後、以前より認めた母斑細胞性母斑の周囲に後天性遠心性白斑 (halo nevus) が出現し、さらに他の色素脱失斑も出現した。病理検査にて、母斑細胞の集塊に泡沫状のマクロファージが混在し、さらにリンパ球侵入が加わり、母斑細胞の一部は構築が崩れて離散していた。マクロファージの胞体は、らい菌特異的抗PGL-I抗体で陽性に染色された。境界反応の経過中に、マクロファージと混在していた母斑細胞が同時に破壊されたことが引き金となってHalo現象が出現したのか、あるいは境界反応によって破壊された神経組織から、色素形成細胞との共通抗原性を持つ物質が放出され、色素脱失斑の形成に繋がった可能性も考えられる。MINOが自己免疫反応に関与した可能性については、臨床経過等より否定的であると思われる。

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Uricase from Candida species was immobilized covalently onto the inner wall of a plasticized polyvinyl chloride (PVC/plastic) vial through glutraldehyde coupling with a 65.23% retention of its initial activity and a conjugation yield of 0.37 mg/cm². The vial-bound enzyme showed the optimum activity at pH 7.2, when incubated at 45°C for 5 min. There was a linear relationship between the immobilized uricase activity and the uric acid concentration in the range of 0.01 to 1.2 mM with an apparent Km for uric acid of 0.17 mM. The vial-bound enzyme was employed for an enzymic colorimetric determination of uric acid in serum and urine. The minimum detection limit of the method was 0.01 mM. The analytical recoveries of added uric acid in serum (10 and 20 mM) were 98.0 and 96.5%, respectively. Within and between assays, the coefficients of variation (CVs) for urate in sera determinations were 5.6 and 4.7%, respectively. A good correlation (r = 0.997) was obtained between the serum uric acid values by the standard enzymic colorimetric method using free enzyme and the present method. The vial was reused 200-times over a period of 4 months, when stored at 4°C.

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17ヵ月齢のホルスタイン牛の左側乳房に発生した直径60cmの腫瘤を外科的に摘出した. この腫瘤は周囲組織との境界が明瞭で, 割面は小葉構造を示していた. 組織学的には, 本腫瘤は導管と粘液に富む間質の増殖により構成されていた. 免疫組織化学的には, 間質にビメンチン陽性の線維芽細胞と, アクチン・ビメンチンともに陽性の筋線維芽細胞が増殖していた. 以上の本腫瘍の特徴は, ヒ卜およびイヌの乳腺線維腺腫に類似していた.

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