コンクリートの凍結融解抵抗性に及ぼすブリーディングの影響について検討を行った。石灰石微粉末の細骨材置換および異種細骨材の混合によってブリーディング量を変化させた場合,ブリーディング量が多いほど凍結融解抵抗性は低下した。水銀圧入法による細孔径分布やビッカース硬さによる粗骨材まわりの脆弱層は,
φ100×200mm の供試体ではブリーディング量によって変化しにくい一方で,気泡間隔係数はブリーディング量の増加に伴い大きくなる傾向にあった。この要因として,ブリーディングの流れがAE剤によって連行された空気の破泡および合一を促すためと推測し,浮力法によるフレッシュコンクリートの気泡間隔係数の経時変化から,ブリーディング量が多いほど経時1~3時間で気泡間隔係数が大きくなる傾向にあることを明らかにした。
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