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藤田 剛史, 白石 孝信, 詫間 康子, 三浦 永理, 緒方 敏明, 久恒 邦博
セッションID: A-01
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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試作したパラジウム無添加歯科用低カラット金合金の0.9%NaCl水溶液中における耐食性をサイクリックボルタンメトリーにより検討した。得られた動電位分極曲線の解析、及びAg-Au二元系合金でも同様の測定を行い、これと比較することにより合金中のAu/Ag比が耐食性を支配的に寄与することが明らかになった。今学会では試作歯科用低カラット金合金における耐食性評価の指標となるパラメータとともに耐食性の支配因子についても報告する。
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遠藤 一彦, 湯浅 壽大, 飯嶋 雅弘, 溝口 到, 大野 弘機
セッションID: A-02
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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タンパク質を含むHanks液中でNi-Ti合金の表面に生成した不動態皮膜の構造と保護性をX線光電子分光法と電気化学的手法を用いて調べた。その結果、Ni-Ti合金の表面にはタンパク質が吸着し、熟成・成長する皮膜内に多くの欠陥が導入され、保護性が低下することが明らかとなった。
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高田 雄京, 奥野 攻
セッションID: A-03
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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0.9%NaCl水溶液における歯科用磁性アタッチメント磁石構造体のアノード分極曲線を測定し、孔食電位を求めることで耐食性を評価した。さらに、磁石構造体と根面板の接触腐食の腐食電位を求め、それらの孔食電位と比較することで、磁石構造体を含む歯科用磁性アタッチメントの安全性を検討した。
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武本 真治, 服部 雅之, 野口 竜実, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: A-04
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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チタンにクロムを添加したTi-Cr合金は、クロム含有量に依存して機械的性質およびフッ化物に対する耐食性が異なることを明らかにしている。しかし、Ti-Cr合金のフッ化物に対する表面反応に関しては明らかになっていない。本報告では、クロム含有量の異なるTi-Cr合金で作製した鋳造体を0.2%フッ化ナトリウム含有酸性生理食塩水に浸漬し、その浸漬前後での鋳造体表面をX線光電子分光分析(XPS)により調べ、その表面反応について検討した。
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米山 隆之, 福島 修, 土居 壽, 塙 隆夫
セッションID: A-05
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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力学的機能性を有するTi-Ni合金の表面酸化皮膜から、生体為害性のあるNi濃度を低減させることを目的に電解処理を行い、皮膜組成などをX線光電子分光法(XPS)およびオージェ電子分光法(AES)によって解析した。電解液組成はグリセリン、乳酸および水で、乳酸と水の組成比を変化させた。XPSの結果、Ti-Ni合金表面からNi由来のピークが検出されない電解処理条件が存在した。また、AESによる結果から、電解処理により表面酸化皮膜の厚さは増加し、Niがほとんど検出されない層が最表面に存在することが判明した。
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河野 博史, 宮本 元治, 佐藤 秀夫, 山下 大輔, 伴 清治
セッションID: A-06
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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これまでに高濃度酸によりチタン表面をエッチングした後、アルカリ処理を行い、さらに交互浸漬を行うことによりチタン表面にアパタイトコーティングが可能であることを報告してきた。今回はより複雑な形状のものに対するアパタイトコーティングを想定し、チタンメッシュへのコーティングを行い評価した。
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福井 壽男, 遠山 昌志, 福永 啓一, 新家 光雄
セッションID: A-07
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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歯科用金パラジウム銀合金を大気中で800℃以上の高温での溶体化熱処理で、時効処理を行こなわないでも、硬化し、合金の機械的性質を向上させることを見出している.しかしながら、この硬化は表層から60μmほどの深部で起こっており、表面曹ではいづれの溶体化熱処理温度においてもHv130から150程度の硬さである.本研究は大気中熱処理における溶体化熱処理における表層と深部での硬さの相違を微細組織から検討した.
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川岸 航, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 福井 壽男, 戸田 裕之
セッションID: A-08
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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本研究では、種々の熱処理を施した市販のAg-Pd-Cu-Au-Zn合金の圧延材のミクロ組織評価、フレッティング疲労強度、フレッティングによるすべり域および亀裂発生箇所の同定などにより、同合金のフレッティング疲労特性に及ぼすミクロ組織(構成相の粒直径および体積率等)の影響を調査・検討した。
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寺岡 文雄, 原 征, 中川 正史
セッションID: A-09
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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オールセラミッククラウンブリッジ修復物の臨床でのチッピングの原因について検討した.コアー陶材と築盛後焼成した陶材との接着性や陶材の機械的性質について検討した.チッピングした部位をAFMを用いて観察した.
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星川 武, 山添 正稔, 田中 秀和, 清水 悟, 山本 裕久, 安楽 照男
セッションID: A-10
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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メタルセラミックでは,高熱膨張性リューサイト結晶の寄与が必須である.通常約1080℃以上で生成するリューサイト結晶は低融性(950℃以下)に不向きで,技工作業上トラブルが多い.本研究では,リューサイト結晶の析出機構を詳細に研究した結果を基に,新規な種結晶添加法を開発し,技工操作上でトラブルの少ない安定な低融性セラミックスを開発した結果について報告する.
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松本 卓也, 佐々木 淳一, 濱田 吉之輔
セッションID: A-11
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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組織工学による3次元組織構築においてスキャホールド内細胞の三次元位置関係を制御することは重要である。フィブリンハイドロゲルへの一軸方向伸展応力負荷によりゲル構成繊維が一軸方向に高度に配向したゲルを作成することに成功した。このゲル内での筋芽細胞培養では、培養細胞がゲル構成繊維の走行に一致し高度に配向した形態を示すこと、また、同一方向への増殖が認められることが明らかとなった。
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新井 宏, 小林 孝之, 関島 安隆, 中村 聡, 山下 仁大
セッションID: A-12
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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電気的に分極処理したハイドロキシアパタイトの体液中における細胞の接着と増殖について未処理のものと比較検討した。
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宮本 元治, 山下 大輔, 河野 博史, 佐藤 秀夫, 和泉 雄一, 伴 清治
セッションID: A-13
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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チタンは耐食性、機械的強度、及び生体親和性に優れた金属であり、生体親和性を高めるために様々な表面改質法が提案されている。今回、48%硫酸処理、5M水酸化ナトリウム処理、48%硫酸処理+5M水酸化ナトリウム処理、アパタイトコーティングしたチタン処理板への骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)の増殖・分化について検討した。
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金山 圭一, 北後 光信, 白木 雅文, 渋谷 俊昭, 土井 豊
セッションID: A-14
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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炭酸含有アパタイト、水酸化アパタイト、β-TCP、チタン基盤上で破骨細胞を培養した。細胞を回収、RNAを抽出しその後RT-PCRを行いプロトンポンプ、カテプシンK、MMP、カルシトニンレセプターの発現を調べた。また培養後、TRAP染色を行い破骨細胞の形態、細胞数を観察し各種基盤の比較を行った。
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原 征, 小橋 寛薫, 田内 義人, 寺岡 文雄
セッションID: A-15
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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生分解性高分子材料を足場材料として使用する場合,目的に応じた機械的性質を具備させる必要がある.本実験ではポリ乳酸に可塑剤を添加し,機械的性質の変化と細胞に及ぼす影響を検討した.
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今井 弘一, 後藤 真一, 小倉 英夫, 中村 正明
セッションID: A-16
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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試作銀インジウム合金(20%インジウム)および6%インジウムを添加した金銀パラジウム合金の
in vitro発生毒性を調べた.咬合器を改良した咬摩耗試験器による抽出液で,マウス由来ES細胞による発生毒性試験を実施した結果,対照群と比較して約70%の細胞分化率であったことから、発生毒性のリスクは小さいと考えられた.
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谷山 智秀, 荘村 泰治, 青木 雅昭, 杉山 英二, 江藤 隆徳
セッションID: A-17
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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MRI撮像を口腔内の診断に用いる際に、大きな障害となるのが金属修復物によるメタルアーチファクトである。前回までの我々の報告でアーチファクトの出現箇所とメタル内に発生する渦電流の分布に相関関係があることが確認された。 そこで今回我々は、有限要素解析ソフトにて金属内に生じる渦電流の影響でおこるRF磁場の乱れをシュミレーションすることで渦電流とメタルアーチファクトの関係を考察した。
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草野 雅章, 桐田 忠昭
セッションID: A-18
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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前歯部が前頭面と傾斜しているモデルを用いて、ヒト下顎骨に作用する力の解析を行った。左右犬歯部および正中部では、曲げモーメントおよびねじりモーメントの回転を行った。前歯部では、剪断力は変化しなかったが、曲げモーメントおよびねじりモーメントは正中部で変化した。平衡側と咀嚼側の咀嚼筋負担比および顎関節反力負荷比の間には双曲線関数関係があった。本解析方法は臨床応用性が大きいと思われる。
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鎌倉 慎治, 本田 義知, 穴田 貴久, 鈴木 治
セッションID: A-19
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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優れた骨再生能・吸収性・薬剤送達性を有するoctacalcium phosphate (OCP)の人工合成物の賦形性・操作性向上を目的としてOCPとコラーゲンを複合化した担体材料(OCP/Col)を開発し、ラット頭蓋冠規格化欠損にOCP/Colを埋入しX線学的・組織学的に骨再生能について検討した結果、OCP/Colを足場とした新生骨形成やOCP/Col吸収と並行した骨改造を認め、OCP/Colの骨再生促進効果が示唆された
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片岡 有, 柴田 陽, 保坂 瑞代, 戸田 百合子, 宮崎 隆, 川和 忠治
セッションID: A-20
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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ワイヤー放電加工チタン表面が細胞に及ぼす影響を検討した。コントロールに表面研磨したチタン板を用い、表面分析や細胞培養することによって比較検討を行った。
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戸田 百合子, 柴田 陽, 片岡 有, 保坂 瑞代, 宮崎 隆, 川和 忠治
セッションID: A-21
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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リン酸カルシウムは骨の主成分であり生体材料としては骨伝導性が優れている.このことから,歯科領域ではチタン製インプラントとの複合化や骨補填材として用いられている.しかし,実験モデルの設定が困難であることから,そのメカニズムは全く不明である.本研究は,液中放電により得られたリン酸カルシウムナノ微粒子層と生体分子の反応を分析することにより,その骨伝導性のメカニズムを検討した.
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若狭 邦男, 宇野 滋, 平田 伊佐雄, 岡崎 正之
セッションID: A-22
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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新世代「接着理論」を新しく展開するために、象牙質接着技法(スリーステップとワンステップワンボトルド法)による象牙質接着試験片のちがいに焦点をあてて、破壊様式と破壊強さの意味を明らかにし、それらを理論的に解析した。その場合、試験片内部のレイヤー(層)及びレイヤー間の界面を分類するので、区別されたレイヤーと界面が破壊挙動に与える影響を検討できる。とくに、hybrid layer が存在する場合としない場合、得られる破壊強さの大きさに影響することが予想される。本研究では、象牙質接着試験片内部について、レジンの重合性、内部の microcracks の形態と量及び弾性率を考慮して、レジン層の強度が低下することを明らかにし、それを基に、界面強さとしての接着強さに与える影響を検討する。
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吉田 靖弘, 土本 洋平, 泓川 大輔, 峯 篤史, 窪木 拓男, 鈴木 一臣
セッションID: A-23
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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本研究では、チタンへの効果的な接着法を開発すべく、リン酸エステル系モノマーMDPによる前処理がチタンへの接着性に及ぼす影響について検討した。XPSの結果、MDP処理後のチタン表面はMDP単体と比べてP 2pピークが低エネルギー側にシフトしており、MDPがチタンに化学結合していることが示唆された。また、引張り試験の結果、MDP処理群は未処理群に比べて有意に高い接着強さを示し、その有用性が示唆された。
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來山 修三, 池田 正臣, 二階堂 徹, 田上 順次
セッションID: A-24
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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新規矯正用ブラケット接着システム(ビューティーオーソボンド、松風)のエナメル質に対する接着性および接着耐久性を知る目的で、接着操作24時間後とサーマルサイクリング負荷後についてせん断接着試験を行った。また、破断面形態の観察、処理面および破断面のSEM観察も併せて行った。
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山田 敏元, 宇野 滋, 杉崎 順平, 森上 誠
セッションID: A-25
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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最近多くのシェードを有する審美修復用のコンポジットレジンが市販されている。これらの特徴は、ボディー、エナメル、トランスなどのシェードペーストによる積層修復法であり、この最表層に盛られるトランスシェード硬化物をSEM観察してみた。また、抜去歯を用いて各種窩洞の修復を行い、審美的に満足しうるものかどうかについて検討した。
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田仲 持郎, 鈴木 一臣
セッションID: A-26
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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二次齲蝕抑制の観点からフッ素徐放材料が注目されるが,機械的性質やフッ素徐放特性とも満足出来ない.我々はコンポジットレジンに匹敵する機械的性質を持つフッ素徐放修復材料を目指して,UDMA/MAAレジンとグラスアイオノマーセメント用フルオロアルミノシリケートガラスとからなる光重合型フッ素徐放修復材料を創製し,その高充填密度化を試みた結果,前臼歯両用コンポジットレジンと同等の機械的性質を持たせることが出来た.
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西田 尚敬, 中村 隆志, 武田 真一, 関野 徹, 名和 正弘, 矢谷 博文
セッションID: A-27
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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最近,電位の印加によりセラミックス粒子を泳動積層させ,補綴装置のフレームを製作する手法(電気泳動積層法)が開発された.この方法は,セラミックス粒子を緻密で均一に積層することが可能なため,安定した機械的特性をもつフレームを製作できることが大きな特徴である.さらに短時間でフレームの製作が可能であるため生産性の向上にもつながる.一方,本提案の共同研究者らにより,ジルコニア/アルミナ・ナノ複合材料が開発されている.これは,両セラミックスの特徴を活かし,その組織をナノレベルで複合化することにより,従来にない高強度や耐摩耗性といった力学的機能の改善を達成した材料であり,人工股関節などの生体材料としても高いポテンシャルを有することが知られている.そこで我々は,電気泳動による積層が可能な高強度セラミックフレームの開発,臨床応用を目的とし,ジルコニア/アルミナ・ナノ複合材料の電気泳動速度,ゼータ電位,粒度分布を測定することにより,粒子の挙動を明らかにし,この材料における電気泳動積層条件の指標を作成する.
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佐藤 秀夫, 伴 清治, 名和 正弘
セッションID: A-28
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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セリア系ジルコニア/アルミナ・ナノ複合材料と接着性レジンセメントの接着強さを向上させるべく、物理的および化学的表面処理方法の検証実験を行った。アルミナおよびカーボランダムをサンドブラストする際の噴射圧、角度と接着強さの関係を調べ、表面処理前後の電顕像による観察を行った。
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松家 茂樹, 中川 雅晴, 石川 邦夫
セッションID: A-29
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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種々の方法で合成された炭酸アパタイトの熱分解過程を示差熱重量分析、X線回折、赤外分光分析により検討した。分解過程は合成法、組成によって異なることがわかった。
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今 政幸, 浜田 賢一, 河野 文昭, 横山 賢一, 藤原 江美, 浅岡 憲三
セッションID: A-30
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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グラスアイオノマーセメントの熱伝導性が良いことから、症例により熱的刺激を生じる場合がある。グラスアイオノマーセメントの熱伝導性を低下させる目的で、セメント練和液と反応する酸化亜鉛粉末をグラスアイオノマーセメント中に複合して熱伝導性および諸性質を検討したので報告する。
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岡田 英俊, 石田 喜紀, 野口 博志, 龍方 一朗, 長山 克也
セッションID: A-31
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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これまでにPEMAとユージノールを基材とした仮着材を試作し各実験を行ってきたが、試作材は仮着材として十分に満足できる歯科理工学的性質を所要していた。しかし、基材であるユージノールはレジン系材料の重合阻害因子とされている。そこで今回は暫間修復物撤去後における仮着材の残存状態とその後の表面処理条件が合着材の接着強さに及ぼす影響について比較検討したので報告する。
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篠田 耕伸, 瀧 佳弘, 有元 通敏, 高橋 好文, 河合 逹志
セッションID: A-32
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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ADSインプラント周囲の応力分布を、均質化法をベースとした有限要素法により調べた。ドライスカルのCT画像を前処理し、骨成分(皮質骨、海綿骨)が明瞭な画像データを準備した。次に、下顎大臼歯部に骨成分を補填後、画像合成によりインプラントを埋入し解析モデルとした。荷重条件は咬筋および側頭筋の太さ、位置および方向を参考に設定した。解析結果から皮質骨とともに海綿骨の役割を確認した。
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永沢 栄, 吉田 貴光, 寺島 伸佳, 田村 郁, 平 晃一, 新納 亨, 伊藤 充雄
セッションID: A-33
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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純チタンと純金とのレーザー溶接を、有限要素法を用いてシミュレーションした。その結果、純金では溶融状態におけるレーザーの吸収率が大きなパラメーターであることが判明した。
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深瀬 康公, 笹尾 道昭, 掛谷 昌宏, 金田 光正, 西郷 昌高, 黒谷 知子, 宮崎 紀代美, 西山 實
セッションID: A-34
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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インプラント植立条件として,インプラント体の直径,長さ,植立方向などを変化させた場合のインプラント体の維持・安定性について,X線マイクロフォーカスCTおよび三次元有限要素法を用いてシミュレーションを行い評価をした.
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徳永 絢子, 小島 哲也, 荘村 泰治, 野村 祐次郎, 絹田 宗一郎, 若林 一道, 六人部 慶彦, 中村 隆志, 矢谷 博文
セッションID: A-35
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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表面改質装置として工業界で注目されている大面積電子ビーム照射装置(EB)の歯科応用を検討している。前報では、チタン、金銀パラジウム合金試料の表面観察を行った。今回はEB照射した試料断面の硬さの変化、X線回折像の変化から結晶構造について検討を行い。また光沢度、耐食性の変化についても検討を行う。
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武井 由紀子, 浅井 崇文, 林 達秀, 河合 逹志
セッションID: P-01
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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二酸化チタンを生体材料として応用するため、先回までに我々はルチル型二酸化チタンのL-929細胞による細胞毒性試験や,MC3T3-E1細胞による細胞適合性試験を行って報告した。今回はアナタ_-_ゼ型二酸化チタンを出発原料とし、焼結温度を変化させた二酸化チタンの試料を作製し、細胞毒性試験を行ったので報告する。
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藤原 江美, 今 政幸, 浅岡 憲三
セッションID: P-02
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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リン酸カルシウムセメントに薬理作用を付与する目的で、セメント硬化体結晶中に骨吸収抑制作用と骨形成促進作用を有するストロンチウム(Sr)の導入を試みた。α型リン酸三カルシウム粉末をSr含有溶液などで練和したセメント硬化体の物理的、化学的および機械的性質を検討したので報告する。
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門 貴司, 井田 有亮, 柿崎 税, 遠藤 一彦, 大野 弘機
セッションID: P-03
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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鋳造用金合金に高温酸化処理と酸洗いを施し、表面をポーラス化した。ポーラス構造にフロアブルレジンを流し込み、その上に歯冠硬質レジンを築盛・重合させることによって、審美性に優れたクラスプを製作することに成功した。
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山下 大輔, 宮本 元治, 河野 博史, 佐藤 秀夫, 和泉 雄一, 伴 清治
セッションID: P-04
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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高濃度酸エッチングし、アルカリ処理を行った後にチタン表面にリン酸化オリゴ糖を塗布することによりハンクス液浸漬におけるチタン表面へのアパタイト形成能に及ぼす影響について評価した。
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田中 勇太, 土居 壽, 小林 郁夫, 坂本 晴美, 米山 隆之, 塙 隆夫
セッションID: P-05
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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循環器系デバイスや診断チップでは血液接触下において,血栓形成や血球成分付着の抑制が必要である.これらの要求を達成する有効な手段としてタンパク質吸着を抑制することが知られているポリエチレングリコール(PEG)の材料表面への固定化が挙げられる.本研究では,金属材料全般に有効かつ簡便なPEG固定化方法の開発を目指して,浸漬および電着により金属表面へアミン末端修飾PEGを固定化する方法について検討した.
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本田 義知, 鎌倉 慎治, 鈴木 治
セッションID: P-06
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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私達は、顆粒状の合成リン酸オクタカルシウム(OCP)が、優れた骨形性能を示し、また_I_型コラーゲンとの複合化がその効果を促進する事を明らかにした。本研究では、OCPをコラーゲン上に析出分散させた複合体が、bone-like apatite形成を促進するかどうかを検討した。複合体を擬似体液に浸漬した後、XRD、FTIRおよびSEMによって分析した結果、OCPによるアパタイト形成の促進が明らかとなった。
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坂本 晴美, 土居 壽, 小林 郁夫, 田中 勇太, 米山 隆之, 塙 隆夫
セッションID: P-07
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
会議録・要旨集
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強度、延性、生体組織適合性を兼ね備えた材料を創出するために、チタンと生体適合ポリマーをシランカップリング剤(γ-MPS)を用いて複合化した。せん断接着試験とエリプソメトリにより、接着面のせん断接着力はγ-MPSの膜厚の増加にともなって増加することが明らかになった。破断面はポリマー部で凝集破壊していることがXPSにより確認され、ポリマー凝集破壊面積の増加にともないせん断接着力が増加していた。
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小嶋 太巳, 廣瀬 英晴, 掛谷 昌宏, 中野 俊明, 由井 眞司, 林 純子, 椎名 芳江, 坂口 節子, 西山 實
セッションID: P-08
発行日: 2006年
公開日: 2006/11/15
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前装用レジンと金属の熱膨張係数の相違が両者の接着耐久性に及ぼす影響について検討した.金属は金銀パラジウム合金(17.8ppm)を鏡面に仕上げたものを用い,前装用レジンはエステニア(ES,20.7ppm)およびグラディア(GR,59.6ppm)を用いた.金属面を4-MET電着処理した後,前装用レジンを築盛・重合したもの接着試験体とした.この試験体にサーマルサイクル負荷後にせん断接着試験を行った.その結果,接着耐久性は,金属と熱膨張係数の差が小さいESの方が,差が大きいGRよりも高かった.回帰式から求めた脱離が生じるサーマルサイクルの推測値は,ESで17043回,GRで9225回となった.
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