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今井 庸二, 今井 弘一, 赫多 清, 平林 茂
セッションID: A-00
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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平成15年度歯科器材調査研究委員会報告,本学会臨床系会員を対象とする歯科材料の安全性に係わるアンケートを実施した.平成15年度歯科器材調査研究委員会調査の要約である.
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平 雅之, 齋藤 設雄, 佐々木 かおり, 荒木 吉馬
セッションID: A-01
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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金属イオンによる炎症・アレルギー反応発現機序の解明と防止策の対処法策定を目的に、チオグリコレート刺激を行ったマウス腹腔滲出細胞に対してLPS刺激とNiイオン刺激を行い細胞生存率とNO産生を調べた。細胞生存率はNiイオンの濃度に依存して徐々に低下し、NO産生はNiイオン50umol/L濃度で極大値を示しその後、減少消失した。Niイオンによる細胞障害は複雑なセル_-_シグナリング系によると考えられた。
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藤沢 盛一郎, 熱海 智子, 門磨 義則
セッションID: A-02
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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ポリフェノールであるクルクミンは抗酸化性、抗癌性があることが報告されている。本研究はBPO-MMAシステムにクルクミン関連化合物を添加し誘導期間、初期重合速度からこれら化合物のラジカル捕捉性を検討したものである。ラジカル捕捉は化学量論的に検討した。Stoichiometric factorは最終的に1をしめしたのでクルクミン二量体の形成が示唆された。
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伊藤 貴志, 伊藤 正満, 村上 弘, 鈴木 智雄, 石川 温子, 林 達秀, 河合 達志, 野口 俊英
セッションID: A-03
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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演者らは自己由来血液が、生理活性物質とスキャッホールドの両点を備えている最も生体親和性のよいキャリアとして有効ではないかと考え、マウスを使用し実験的アプローチを試みた。
血液を、ホール・血球・多血小板血漿・少血小板血漿に分け、骨誘導蛋白(BMP)と複合化、マウス筋肉内に移植し、異所性に骨を誘導するという実験を行った。
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的野 良就, 中川 雅晴, 有働 公一, 松家 茂樹, 石川 邦夫, 寺田 善博
セッションID: A-04
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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チタンは、口腔内環境でもフッ素が存在する場合には腐食するおそれがあることは、指摘されているが、実際の口腔内では腐食の検出が難しい。本研究では現在歯科臨床で使用されている純チタン、Ti-6Al-4V、Ti-6Al-7Nb合金を口腔内に近いフッ素含有溶液環境において、腐食の進行状態を腐食電位測定およびSEM観察により検討した。また筆者らが開発を行っているフッ素含有溶液中で高耐食性を有するチタン合金との比較検討も行った。
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近藤 英臣, 横山 敦郎, 川崎 貴生, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: A-05
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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水酸化カルシウム粉末とリン酸水素カルシウムニ水和物粉末を、Ca/P比が1.67になるように配合した混合粉末と窒化チタン粉末を濃度勾配がつくように10%刻みの割合で積層充填し、放電プラズマ焼結法にて焼結した。600℃、300MPaで焼結した試料焼結後に崩壊した。1200℃、150MPaで焼結した試料は崩壊せず、X線回折によりハイドロキシアパタイトの生成が確認された。
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廣垣 靖, 荘村 泰治, 高橋 純造
セッションID: A-06
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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口腔模型の3次元計測データは、データサイズが非常に大きいため、モデリング等の演算処理を行うことは容易ではない。本研究では、計測データ点列の曲率に注目することによって、特徴的な小数の点を抽出し、B-スプライン関数を用いて、それらの特徴点から本来のデータを再現するモデリング手法を提案し、その有効性について検討する。
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都賀谷 紀宏
セッションID: A-07
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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レーザー溶接時のパルス波形を制御は,品質の高い溶接継手を得ることに有効とであるといわれているが,波形形状によってどのように溶融池が変化するかは未だ不明である.今回は,ピークパワー値に対する附属するパワー値の影響について調べた.
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深瀬 康公, 高橋 研祐, 上原 浩之, 笹尾 道昭, 掛谷 昌宏, 松本 光彦, 西山 實
セッションID: A-08
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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三次元マイクロフォーカスCTを用いた画像解析に加え、三次元有限要素法から、新生骨の力学的特性を解析し、荷重の負担能力を検討した。
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荘村 泰治, 楠本 直樹, Lowmunkong Rungnapa, 西田 雅彦, 若林 一道, 山田 真一, 小島 哲也, 中村 隆志, ...
セッションID: A-09
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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前報ではVR触力覚デバイスを用いた歯科インプラント用の骨上ステントをCAD/CAM法で作成する方法について報告した。 今回は、3D Printing法、FDM(溶融積層法)などのRP(迅速成型)法により、ステントおよび顎骨のCAM製作を行った。 また、作製したステントの臨床応用も試みたので報告する。
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藤島 昭宏, 前原 聡, 宮崎 隆
セッションID: A-10
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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歯科用セラミックスを用いて,5種類の圧子圧入(IF)法による破壊靭性値の測定を行った.IF法による破壊靭性値と片側プレクラック入り破壊靭性試験による破壊靭性値と比較を行い,IF法による破壊靭性値の信頼性について評価を行った.また,IF法による破壊靭性値に影響する因子についても検討を行った.
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若狭 邦男, 池田 敦治, 野村 雄二, 平田 伊佐雄, 岡崎 正之, 新谷 英章, 佐野 英彦
セッションID: A-11
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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接着強さを評価するために、従来の方法とマイクロテンサイル試験を用いた。接着領域が0.1 から100ミクロンの厚さの場合、その時の強さの大きさを、接着強さを界面II(hybrid 層/adhesive resin層)の強さとして定義することによって、本研究では接着理論モデルから接着領域厚さが強さの大きさに与える影響を計算することにした。
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春日 純平, 米山 隆之, 土居 寿, 小林 郁夫, 福島 修, 浜中 人士
セッションID: A-12
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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チタンニッケル合金は形状記憶効果や超弾性などの特性を持つことから,歯科への応用が期待されている.また,歯科補綴物では維持力の低下や破折などに関連して疲労特性が重要である.そこで本研究では,良好な超弾性を示すTi-50.85(mol%)Ni合金歯科鋳造体を用いて,37℃恒温槽中における疲労特性を検討した.その結果,高強度チタン合金と同様に高い疲労強度を示し,ひずみの変化に及ぼす最大応力の影響が明らかになった.
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森 淑子, 金 教漢, 松家 茂樹, 石川 邦夫
セッションID: A-13
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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急速加熱型石こう埋没材では、急速加熱による内部蒸気圧の増加がα型半水石こうの生成を促し、熱膨張値が従来より高くなることを報告した。この現象は通常の埋没材であっても、急速加熱をすると鋳型が大きい場合には容易に起こりうると考えられる。実際の鋳造操作を想定して鋳型の加熱実験を行い、重量測定および示差熱分析によりα型半水石こうが生成するかどうかを確認した。
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有働 公一, 中川 雅晴, 松家 茂樹, 石川 邦夫, 森 淑子, 金 教漢
セッションID: A-14
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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第一報では重量測定および示差熱分析によりα型半水石こう生成確認を試みたが、第2報ではX線回折を用い鋳型内でおこる石こうの加熱による変化を検討した。
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鈴木 裕美子, 松家 茂樹, 有働 公一, 中川 雅晴, 古谷野 潔, 石川 邦夫
セッションID: A-15
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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せっこう硬化体を第2および3リン酸アンモニウムと共に水熱処理するとその形状を保ったままアパタイトへの転化が可能であることを報告した。今回はリン酸ナトリウムおよびカリウムを用いた水熱処理での結果を報告する。
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今 政幸, スルタナ ラジア, 塙 隆夫, 宮本 洋二, 浅岡 憲三
セッションID: A-16
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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チタンの骨伝導性を向上させるため、水熱処理によりカルシウム成分を導入したチタンの表面改質法を提案している。本研究では、その表面改質チタンに200-800℃までの熱処理を施した後、擬似体液浸漬と表面層分析により有効性を検討した。
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橋本 典也, 川島 将実, 本津 茂樹, 樋口 裕一, 小正 裕, 中村 正明
セッションID: A-17
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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レーザーアブレーション法によりハイドロキシアパタイト薄膜を金属チタン板上に500_から_5000A厚で成膜し,ラット未分化間葉細胞を培養した.X線回折により目的とした厚さの結晶性アパタイト膜が得られたことを確認すると同時に,薄膜群では無処理群に対して有意に骨分化遺伝子,蛋白の発現が促進された.
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高橋 健一, 早川 徹, 原 広樹, 吉成 正雄, 佐藤 光史, 根本 君也
セッションID: A-18
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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新規薄膜形成法である分子プレカーサー法は,従来から知られているゾル-ゲル法やスパッタリング法に比べ,基板にコート溶液を塗布し焼成を行うといった,より簡便な工程で均一かつ高純度の薄膜を形成することが出来る.本研究では,分子プレカーサー法を用いてチタン上にヒドロキシアパタイト薄膜を形成し,焼成温度が薄膜形成に与える影響について検討すると同時に薄膜のキャラクタリゼーションを行った.
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本田 豊, 犬塚 真博, 中村 聡, 中村 美穂, 関島 安隆, 小林 孝之, 山下 仁大
セッションID: A-19
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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我々研究グループでは、人工歯根に用いられるチタン上のアパタイト(HA)コーティング膜の物性評価を報告してきた。本報では、湿式法により、チタン上にHA膜を作製し、擬似体液(SBF)中での生体活性を検討した。本処理により作製したチタン表面は、数時間でアパタイト結晶膜で覆われ、高いアパタイト形成能を示した。本処理は、新規なHAコーティング法として人工歯根への用途応用に期待が持てる。
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塙 隆夫, 山本 玲子, 黒田 大介, 横山 敦郎, 川崎 貴生, 向後 隆男
セッションID: A-20
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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発表者らが開発した新製造プロセスによって製造したNiフリーステンレス鋼の静的および動的抽出細胞毒性試験を行ったところ、既存の316Lステンレス鋼と比較して優れた細胞適合性を示した。また、ラット皮下および脛骨内に埋入した結果、周囲の線維性組織は薄く、炎症も細胞浸潤も観察されず、安全性が確認された。
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寺岡 文雄, 原 征, 中川 正史, 高橋 純造
セッションID: A-21
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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結晶化度を変えたポリ乳酸成型体をプラズマ処理することにより試料表面のナノ構造を制御した.これら表面と疑似体液,培養液および細胞との界面での反応について検討した.
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松家 茂樹, アナ イカ デウィ, 石川 邦夫, 湯浅 哲也, 宮本 洋二
セッションID: A-22
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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市販レジン添加型グラスアイオノマーセメントに種々組成の生体活性ガラスを添加し、疑似体液中での骨様アパタイトの生成、ならびに骨芽細胞を用いてその接着性、増殖率および分化能を調べた。生体活性ガラスの添加はレジン添加型グラスアイオノマーセメント上での骨芽細胞の接着性、増殖率および分化能を向上させることがわかった。
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田村 一央, 高師 則行, イオシフ ロスカ, 赤坂 司, 渥美 崇, 佐藤 義倫, 亘理 文夫, 戸塚 靖則
セッションID: A-23
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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我々は、ナノ・マイクロ微粒子が炎症反応を惹起することを報告した。微粒子の生体為害性の発現には様々な要因があると考えられる。本研究ではバイオマテリアルのナノ・マイクロ微粒子の応用のために、組織障害作用に影響する粒径効果を検討し微粒子為害性発現の機序を解明することを目的とした。
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神島 奈穂子, 大畑 昇, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: A-24
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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レジンモノマーを象牙質に浸透し象牙質を強化する可能性を検討した。象牙質への浸透を目視するためにローダミン着色したレジンモノマーの浸透度の経時変化を評価した。最初の10分間は急速に浸透したが、30分以降の浸透度は緩やかになった。また、微小硬さ試験と圧縮試験を行い、歯質強化効果を評価した。
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山田 敏元, 杉崎 順平, 森上 誠, 有田 明史, 小島 真一, 眞塩 剛, 赤羽 正治
セッションID: A-25
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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試作1ボトル1ステップレジンボンディングシステムのヒト抜去歯質接合界面の様相を詳細にFE-SEM観察し、併せて牛歯に対する接着強さを測定したところ、有望なボンディングシステムであることが判明した。
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吉田 靖弘, 鈴木 一臣
セッションID: A-26
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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象牙質へのレジン浸透効果を解明するため,2-および3-ステップトータルエッチングシステムにより形成された樹脂含浸象牙質層の違いが4年間の水中浸漬後の象牙質接着強さに及ぼす影響について検討した。その結果,エナメル質とレジンとの接着により辺縁封鎖場合には両者の接着強さには優位さは認められなかったが,辺縁封鎖のない場合では3-ステップに比べ2-ステップのシステムでは接着強さの優位な低下が認められた。
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王 蔚, 近藤 英臣, 横山 敦郎, 川崎 貴生, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 菅原 敏, 大森 守, 亘理 文夫
セッションID: A-27
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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多層カーボンナノチューブ(MWNT)は単一での放電プラズマ焼結法による固化は困難である。本研究ではポリカルボシラン(PC)を用いてMWNTの固化を試みた。PCの最適濃度と放電プラズマ焼結法の最適条件を探します。PC粉末を5、10、15、20、25wt%割合で混合し、放電プラズマ装置により、温度1200℃、圧力20、120Mpaで焼結した。試料の物理性質と表面性状を検測された。
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谷本 安浩, 早川 徹, 根本 君也
セッションID: A-28
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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一般的にβ-TCPやHAPのような骨補填材の形態は,粉末状や多孔体が主である.本研究では,ドクターブレード法を用いることにより,柔軟性を付与したβ-TCPシートの新しい作製法を提案した.さらには作製したβ-TCPシートの特性について検討した.
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宇尾 基弘, 赤坂 司, ロスカ イオシフ, 大川 昭治, 菅原 敏, 亘理 文夫, 谷 和俊, 森田 学
セッションID: A-29
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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コンポジットレジンの視認性を高めるため蛍光性ガラスフィラーを開発した。ホウケイ酸ガラスに希土類(Eu等)酸化物を添加したガラスを試作し、これを粉砕してコンポジット用フィラーとした。合成したコンポジットは青から紫外光照射で明瞭な蛍光を示し、また色調や審美性に影響を与えることはなかった。
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山賀 谷一郎, 原島 厚, 本多 宗暁, 山崎 淳史, 倉持 健一, 高橋 洋子, 日比野 靖, 中嶌 裕
セッションID: A-30
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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アクリルレジン義歯床からの陶歯脱落における修理を想定して、リペアシステムを用いて陶歯とアクリルレジンとの接着を試みた。この接着に先立ってプライマー処理を行った陶歯を150℃に加熱し、接着強さを測定した結果、接着強さは加熱処理を行ったときの方が、陶歯をフッ化水素酸にてエッチングしたときに比べて大きな値を示した。このことから、陶歯の加熱処理は接着に際して安全で有効な方法と思われた。
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田仲 持郎, 鈴木 一臣
セッションID: A-31
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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歯科用レジン材料の物性改善を目指し,UDMAとメタクリル酸(MAA)で構成されるレジンの重合特性と機械的性質に光源,照射時間と加熱がどのような影響を与えるのかを検討した.結果は,光重合のみでもTEGDMAを希釈モノマーとする従来レジン以上の優れた機械的強さを発現した.また,UDMA/MAAレジンのみが110℃以上の加熱でも重合率が増大し,さらに優れたレジンとなる可能性を示した.
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福井 壽男, 鶴田 昌三, 甲斐川 健太郎, 遠山 昌志, 新家 光雄
セッションID: A-32
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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前回は金合金、銀合金、試作チタン合金および常温重合レジンなどの種々組合せによる往復摩擦磨耗試験を行った。その結果、各組み合わせによる摩擦磨耗挙動にはフリッティング磨耗とスライディング磨耗があり、その移行には特定の往復振幅距離が存在することを認めた。今回は歯科用合金と歯科用セラミックスおよびコンポジットレジンとの組合せによる摩擦磨耗特性について摩擦力およびSEM観察から検討した。
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遠藤 一彦, 中嶋 智仁, 大野 弘機, 川島 功, 山根 由朗
セッションID: A-33
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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Ag-InにAuを1から24 %添加した実験合金の耐食性を生理食塩水中で電気化学的手法および表面分析法を用いて調べた。その結果、1%のAu添加によって、Ag-In合金の耐食性が改善されることが明かとなった。また、交流インピーダンス法を適用した結果、Ag-In合金の腐食速度を精度良く計測できることが分かった。
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森 正樹, 新家 光雄, 水本 登志雄, 赤堀 俊和, 福井 壽男, 武田 淳仁
セッションID: A-34
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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歯科用修復材料として用いる代表的な金属材料として金銀パラジウム合金がある。本研究では、市販のAg-Pd-Cu-Au-Zn合金鋳造材を用いて、最大の鋳造欠陥直径および鋳造欠陥率を変化させた試験片を作製し、本合金鋳造材の疲労特性に及ぼす最大の鋳造欠陥直径および鋳造欠陥率の影響について調査・検討を行なった。本合金鋳造材の疲労強度は最大の鋳造欠陥直径および鋳造欠陥率の減少とともに上昇する。
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二階堂 徹, 高田 恒彦, 北迫 勇一, 緒方 美和子, 島田 康史, 吉川 孝子, 中島 正俊, 大槻 昌幸, 田上 順次
セッションID: A-35
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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我々は当大学歯学部付属病院むし歯外来を受診した患者のカルテから、5年経過したコンポジットレジン修復を有する患者を抽出した。さらに、9人の評価者によってプロトコールの記載と写真撮影を行い、コンポジットレジン修復の5年経過例について臨床評価を行った。
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森上 誠, 杉崎 順平, 近藤 正也, 山田 敏元
セッションID: A-36
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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平成14年8月より約1年間、虎の門病院・本院歯科外来を訪れた新患のうち、歯頸部欠損を有する約200名の患者について、歯頸部欠損の部位と形態の記録を行い、併せてブラッシング方法およびブラキシズムの有無との関連についても調査を行った。
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絹田 宗一郎, 矢谷 博文, 若林 一道, 中村 隆志, 荘村 泰治, 高橋 純造
セッションID: P-01
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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顎口腔機能を診査・診断する上で顎運動の測定は非常に重要な役割を担っており,これまでに多くの測定システムが開発されてきた.しかし,これらは高価で操作性が悪いため,簡便に顎運動を測定する事が困難であった.そこで我々は,家庭用DVカメラを使用した簡易型顎運動測定システムを開発した.さらに,その測定精度について検証を行い,既存のシステムと測定結果を比較した.
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興津 茂登子, 高橋 英和, 岩崎 直彦, 吉岡 隆知, 海老原 新, 須田 英明
セッションID: P-02
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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失活歯の支台築造については様々な検討が行われており,ポストのテーパーが大きいとその楔効果により歯根破折を引き起こすとされている.本研究ではテーパーの異なるポストを用いて根管内に荷重を加え,破折荷重ならびに破折様相について検討をしたところ、興味深い知見が得られたので報告する.
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潮田 昌昭, 関野 雅人
セッションID: P-03
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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我々は独自の低融化技術を用い、簡便で且つ高い理工学物性を有する新規加圧成形性セラミックスシステムの開発に成功した。その特長は300MPaの曲げ強度を有し、軟化温度が900℃と低い。このため石膏系埋没材で成形が可能である。また本システムに使用する低融・低膨張ポーセレンは690℃で焼成が可能であるにも関わらず、低化学溶解性であり曲げ強度等の理工学物性に優れる。
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高岡 謙次, 廣瀬 英晴, 高橋 広明, 臼井 伸行, 八木原 建司, 西山 實
セッションID: P-04
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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埋没材の熱膨張に対するライナーの緩衝効果について検討した.材料はセラミックファイバー系ライナー5群から各群1種ずつ用いた.温度環境下における形状変化解析システムを用いて,鋳造用リング内に内張りされたライナーの加熱時の厚さを経時的に測定した.熱機械分析装置で測定した埋没材およびステンレススチールリングの熱膨張率から,緩衝効果が100%と仮定したライナーの加熱時の厚さを計算値として求め,計算値と実測値との比較から,ライナーの緩衝効果を検討した.
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三宅 理史, 高田 雄京, 木村 幸平, 奥野 攻
セッションID: P-05
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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Au,Ag,Pd,Cuの添加量を変化させた81組成のAg-Au-Cu-Pd系合金を試作鋳造した。各合金をエメリー紙で#800まで研磨し,0.9%NaCl水溶液に7日間浸漬した。浸漬後の腐食液をICPを用いて定性定量分析し、これらの合金の溶出イオン種と溶出イオン量を測定した。また金属組織の観察からAu,Ag,Pd,Cuの添加量の違いによる溶出イオン量との関係を比較検討した。
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柳 智哉, 遠藤 一彦, 大野 弘機, 川島 功, 山根 由朗
セッションID: P-06
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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口腔インプラントにおける上部構造体の装着方法は,スクリュー固定法とセメント固定法があるが,審美性や術式の簡便さなどから,仮着用セメントを用いたセメント固定法を使用する頻度が増加しつつある.本研究では,生体安全性に優れた仮着用セメントを開発することを目的とし,粉末の主成分をリン酸カルシウム,液の主成分をポリカルボン酸とした仮着用セメントを試作して,その操作性と物性を調べた。
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平田 伊佐雄, 野村 雄二, 若狭 邦男, 岡崎 正之, 鈴木 一臣, 窪木 拓男
セッションID: P-07
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
会議録・要旨集
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表面プラズモン共鳴解析法(SPR)は、表面近傍における物質のナノレベルでの吸着・脱離過程をリアルタイムで直接観察可能な優れた方法であるが、チタン表面での観察例は報告されていない。本研究は、最適な金属膜厚条件をシミュレーション計算から求めたチタン表面センサーを作製し、アルブミン、γ-グロブリン、βFGF等を用いてチタン表面と生体分子とのリアルタイムな相互作用の解析を行った結果について報告する。
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勢島 尚, 武本 真治, 服部 雅之, 河田 英司, 吉成 正雄, 小田 豊
セッションID: P-08
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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前回までにHA- Bisphosphonate(Bis)複合体はBisの徐放量を制御できることを報告したが、今回は本複合体がBisの徐放量に応じて破骨細胞の活性を抑制することを明らかにした。
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根本 君也, 小石 良和, 前田 隆秀, 小方 頼昌, 石崎 勉
セッションID: P-10
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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骨再建材料の開発を目的としてHAP,βTCP,炭酸カルシウムを材料とし,放電プラズマ焼結装置を用いて焼結し,りん酸カルシウムの多孔質体を作製した。焼結体を血清培地に入れ,通法にしたがって骨芽様細胞を培養した。培養後凍結乾燥し,細胞の形態をSEMで観察した結果,良好な付着であった。
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山本 寛樹, 柴田 陽, 保坂 瑞代, 宮崎 隆
セッションID: P-11
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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我々はこれまでに疑似体液中での液中放電処理によりハイドロキシアパタイトをチタンにコーティングできることを報告した。本法はいままでのチタンインプラントにくらべても膜厚10μmとゆう極めて薄いコーティングが可能である。今回コーティングチタンをラットに埋入し、その生体適合性を評価したので報告する。
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程 亜麗, 根津 尚史, 守川 朋宏, 寺田 善博
セッションID: P-12
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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象牙質コラーゲンを,物質貯蔵デバイスとして活用する方法の可能性を探る実験の第4報.コラーゲン膜と酢酸セルロース膜を用いて,抗菌作用を持つアクリフラビンの貯蔵・放出制御について検討する.また,第3報で報告したアクリフラビン類似のメチレンブルーと比較し,取込物質の化学構造と取込/放出特性の関係について考察する.
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根津 尚史, 福田 匡輔, 永留 初實, 寺田 善博
セッションID: P-13
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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象牙質接着に際して、コラーゲンは酸やモノマー、有機溶媒などの作用により、可逆的または不可逆的な変性を起こすことが多い。象牙質コラーゲンと同型のI型コラーゲンについて、この変性過程における二次構造の変化を、円二色性測定により調べた。また、対応する条件下での示差走査熱量測定から得られた変性情報と比較し、コラーゲンの変性に伴う二次構造と、それ以上の高次構造の関係について検討した。
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有川 裕之, 蟹江 隆人, 藤井 孝一, 伴 清治
セッションID: P-14
発行日: 2004年
公開日: 2004/04/21
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象牙質の光透過特性に近似させたフィルターを試作し、象牙質(フィルター)を介在させて光照射した場合の光重合型コンポジットレジンの硬化深度および硬さに及ぼす影響を検討した。厚さ1.0mmの象牙質に近似させたフィルターは、光透過率およびその波長分散、さらに拡散特性によく近似していた。全ての材料でフィルターを介在させた場合、直接光照射した場合に比べて硬化深度および硬さは大きく低下した。
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