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早川 徹, 高橋 健一, 吉成 正雄, 原 広樹, 佐藤 光史, 根本 君也
セッションID: A-01
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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分子プレカーサー法を用いて炭酸含有アパタイト薄膜コーティングしたチタンインプラントを作製した.このインプラントをウサギ大腿骨顆部の海綿骨へ埋入して,骨組織形成を病理組織学的に観察したところ,炭酸含有アパタイト薄膜コーティングによって良好な骨形成が得られた.また,骨_-_インプラント体の骨接触率を計測したところ, 炭酸含有アパタイト薄膜をコーティングすることによって有意に向上することが判明した.
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渡辺 孝一, 橋本 明彦, 野村 修一, 遠藤 ミゲル雅崇, 大川 成剛, 金谷 貢, 中野 周二, 宮川 修
セッションID: A-02
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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チタン表面特性と生体親和性の関係を明らかにするため,鏡面研磨した純チタン製の試作インプラントをラット骨内に埋入・摘出し,X線光電子分光装置などを使用して,表面吸着した生体分子や微量元素を分析した.その結果,吸着分子層からイオウが検出され,2種類の結合状態が推定された.7日間埋入でもハイドロキシアパタイト類似の化合物は確認できなかった.
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米山 隆之, 岩崎 泰彦, 福島 修, 土居 壽, 小林 郁夫, 塙 隆夫
セッションID: A-03
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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超弾性Ti-Ni合金表面に血液適合性を付与する目的で,MPCポリマーを被覆し,湿潤環境における耐久挙動およびタンパク質吸着性について検討した。その結果, MPCポリマーの被覆厚さは浸漬によって減少するが,24_から_48 h経過後,約15 nmで安定した。また,48 h後においてもタンパク質吸着性は抑制され,良好な抗血栓性を保持することが示唆された。
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吉成 正雄, 魏 建華, 勢島 尚, 河野 敬, 野口 竜美, 小田 豊
セッションID: A-04
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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表面濡れ性がタンパク質の吸着と骨芽細胞の動態に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、hexamethyldisiloxane (HMDSO) 表面に酸素プラズマ処理を施し、接触角が106, 80, 40 および 0 度の表面をつくり、その上でのタンパク質の吸着特性と骨芽細胞の動態を検討した。その結果、表面濡れ性はタンパク質吸着とその後の骨芽細胞の接着・増殖に大きく影響することが明らかとなった。
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青木 尚史, 横山 敦郎, 赤坂 司, 宇尾 基弘, 亘理 文夫
セッションID: A-05
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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再生医療には、優れた生体材料の開発は、必須の課題であると考えられる。そこで我々は、電気、化学分野で注目されている新素材であるカーボンナノチューブ(CNTs)に着目し、CNTsを用いた生体材料の開発、応用の研究を進めてきている。今回の発表においてはCNTsを用いて細胞培養用スキャホールド(足場)を開発し、骨芽細胞様細胞の増殖を検索した。
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神野 悟史, 鈴木 智雄, 林 達秀, 伊藤 正満, 中野 健二郎, 中村 文美, 黒木 健次郎, 服部 修明, 桶屋 洋之, 河合 達志, ...
セッションID: A-06
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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前回発表「マウス線維芽細胞におけるcBMPの影響」に引き続き,ヒト歯根膜より採取した線維系細胞における,牛骨より部分粗精製したcBMPの影響をin vitro法にて調べた.
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布施 吉彦, 平田 伊佐雄, 野村 雄二, 岡崎 正之
セッションID: A-07
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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材料の性質の生体親和性について、様々な研究が行われてきた。しかし、生体材料の研究を飛躍的に発展させるためには、より化学的な観点から材料の生体親和性を見直す必要が出てきた。そこで、SAM(Self-assembled monolayer)を使って金表面を改質し、その上で細胞の接着・増殖実験を行った。併せて、SPR(surface plasmon resonance)を使って、SAM上での種々の血清タンパクの吸着量を測定し、細胞実験の結果との関連性について検討した。
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今 政幸, 小林 雅博, 浅岡 憲三
セッションID: A-08
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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歯科用陶材のフリットとして各種のジルコニウム含有ガラスを作製し、諸性質を検討してきた結果、これらのガラス陶材は従来の長石質ガラス陶材より化学的耐食性に優れることを明らかにした。本研究では、化学的耐食性と長期的な機械的性質の変化との関連性を検討したので報告する。
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小石 同亮, 小正 裕, 柿本 和俊, 亀水 忠宗, 福岡 哲郎, 井上 太郎, 岡崎 定司
セッションID: A-09
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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我々は,アルミナを用いた新しいオールセラミックスクラウンのコーピング部の作製方法を開発し,第113回日本補綴歯科学会学術大会にて報告した. 今回,練和用粉末におけるMガラスの配合比を検討するため,Mガラスの配合比を変えた粉末で石膏板上に厚さ0.3mmのサンプルを作製し,乾燥時,一次焼成時および冷却時の膨張率および収縮率を顕微鏡用加熱装置を用いてその挙動を観察した.
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中村 文美, 鰐部 春昌, 安藤 公敏, 岩間 彰宏, 北村 成孝, 柴田 直樹, 中田 和彦, 神野 悟史, 中野 健二郎, 鶴田 昌三, ...
セッションID: A-10
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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臨床において,歯科用金属を原因とするアレルギーが発生することがあり,その中でも亜鉛が注目されている.したがって,我々は,根管充填材に含有される酸化亜鉛も無視できないと考えた.そこで今回我々は,酸化チタン・ポリアクリル酸含有試作シーラーを実際の臨床で使用していくことを想定し,ISO規格6876に準じた物性試験を行った.
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若狭 邦男, 宇野 滋, 野村 雄二, 平田 伊佐雄, 岡崎 正之
セッションID: A-11
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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本研究では、新定義マイクロ試験(新たに、界面とlayer を定義したmicro-tensile bond試験を意味する)を用いて、新世代接着材による象牙質接着を理論的かつ実験的に検討する。ここでは、接着試験片モデルとして、S-type(standard type; adhesive resin layer/hybrid layer 界面(界面II)に応力がかかる)及びT-type(hybrid layer が極めてうすいので、応力はadhesive resin layerにかかる)を用いて、共同研究者の宇野が実験的に求めた、新世代接着材における接着強さ及び破壊様式を理論的に検討し、新たに象牙質接着における、3つの界面、すなわち、hybrid interface のダイナミックスを明らかにする。
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岡田 英俊, 石田 喜紀, 野口 博志, 長山 克也
セッションID: A-12
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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歯科用インプラントにおけるアバットメントと上部構造体の固定は従来のネジ止めから仮着材の使用へと移行されてきている。本講座ではPEMAとユージノールを基材とした仮着材の研究を行ってきており、暫間修復物と支台における接着耐久性、撤去後の清掃性に優れた試作材を開発した。そこで、今回はインプラント周囲炎の予防効果を有するインプラント用仮着材の開発を目的として細胞毒性試験および口腔内細菌に対する殺菌性試験を行ったので報告する。
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山本 雅人, 鈴木 正子, 藤島 昭宏, 宮崎 隆, 久光 久, 小島 克則, 門磨 義則
セッションID: A-13
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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貴金属・非貴金属合金両用接着プライマーに含まれるモノマー、VBATDTとM10Pの混合液から生成する多様な化学吸着層の分子構造を振動分光法および量子化学計算によるスペクトル解析で調べた。混合比、濃度、基板の種類などの条件の違いで、少なくても4種類の異なる分子構造を持つ化学吸着層の存在が明らかになった。それらの生成機構についても議論する予定である。
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中川 雅晴, 張 磊, 有働 公一, 松家 茂樹, 石川 邦夫
セッションID: A-14
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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チタンインプラントは表面改質処理の改良によって埋入成功率が向上している。しかし、感染や初期固定の不良によって撤去を余儀なくされるケースもある。本研究では塩化カルシウム水熱処理を施したチタンインプラントをラットの脛骨に埋入し、骨結合性を評価した。その結果、未処理のチタン、アルカリ処理を施したチタンに比べ、早期に新生骨がインプラン体表面に繊維組織等の結合組織を介在せずに直接結合することが分かった。
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橋本 典也, 畑中 良太, 楠 正暢, 西川 博昭, 本津 茂樹, 中村 正明
セッションID: A-15
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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レーザーアブレーション法を用いてチタン基板上に化学量論的および生体アパタイト薄膜の2種類を作製し,初代マウス骨芽細胞を用いたin vitro試験によって細胞適合性を評価した.その結果,生体アパタイト薄膜は,化学量論的薄膜に比較して有意に骨分化マーカーの発現が強くなることが明らかとなった.
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武田 昭二, 筧 晋平, 沢田 博司, 川原 公介, 中村 正明
セッションID: A-16
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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フェムト秒レーザーによってチタン表面にナノオーダーの周期構造を作製した.その上で骨芽細胞様細胞のMG63細胞を播種し,2,4,24時間及び4日後の蛍光染色し,レーザー走査顕微鏡で細胞の形態を観察した.培養2時間において,すでに細胞は鏡面研磨面に比べて,周期構造の方向に配向していた.培養4時間24時間及び4日後においても細胞は同様な傾向を維持していた.
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中野 健二郎, 林 達秀, 佐藤 要介, 安藤 公敏, 中村 文美, 神野 悟史, 黒木 健次郎, 浅井 崇文, 岡野 正史, 河合 達志
セッションID: A-17
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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これまで骨移植用の材料として生体分解性高分子が応用されてきた。今回我々は、Poly (DL-lactic-co-glycolic acid) (PLGA) を応用した多孔質Scaffoldを作成した。Scaffoldのラット骨髄細胞への影響を検討した。
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原 征, 中川 正史, 寺岡 文雄
セッションID: A-18
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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ポリ乳酸をプラズマ処理することにより,in vitroでの骨芽細胞応答が向上することを前報で報告した.本報では,ポリ乳酸多孔体内表面をプラズマ処理した足場材料をラットの大腿骨内にも埋入し,骨再生への影響について検討した.
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寺岡 文雄, 原 征, 中川 正史
セッションID: A-19
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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ポリ乳酸多孔体内表面にハイドロキシアパタイトをコーティングし,ラット大腿骨に埋入して骨再生能について検討した.ハイドロキシアパタイトをコーティングした足場材料では多孔体内部に有意に新生骨が形成された.
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平田 伊佐雄, 野村 雄二, 若狭 邦男, 岡崎 正之, 吉田 靖弘, 鈴木 一臣, 前川 賢治, 窪木 拓男
セッションID: A-20
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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表面プラズモン共鳴解析法は、表面近傍における物質のナノレベルでの吸着・脱離過程をリアルタイムで直接観察可能な優れた方法である。前発表では、表面プラズモン共鳴解析装置のためのチタンバイオセンサーの開発について報告した。今回は、開発に成功したチタンバイオセンサーを用いて、チタン表面と組織接着性因子とのリアルタイムな相互作用の解析を行った結果について報告する。
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本郷 敏雄, 高橋 英和, 岩崎 直彦, 日景 盛, 佐藤 温重
セッションID: A-21
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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HPLCを用いて、矯正用常温重合レジン硬化体及び原材料の粉末に残留しているモノマーなどと原材料の液成分を開発した一斉分析法で検討したところ、液の主成分はMMAであり、また粉末には微量のMMAなどが検出され、フタル酸エステル類は検出されなかった。硬化体中には、MMAやEGDMA等のモノマー、安息香酸及びそのメチルエステル、紫外線吸収剤、3級アミンなどが検出された。硬化体に残留しているMMA量は5%(wt%)未満であった。
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赫多 清, ウォンラムサム アモンラッ, 近 美帆子, 小倉 英夫
セッションID: A-22
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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繊維素のカルボキシメチルセルロースナトリウム、および砥粒のピロリン酸カルシウムをそれぞれ含有したコーンスターチ溶液を擬似食物としての介在物として調製した。咬合摩耗と歯ブラシ摩耗とを同一試験片上で交互に同時に行う複合摩耗試験において、咬合摩耗部の介在物に含有される繊維素と砥粒がコンポジットレジンの摩耗に及ぼす影響を評価した。
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平 雅之, 佐々木 かおり, 齋藤 設雄, 根津 尚史, 荒木 吉馬
セッションID: A-23
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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LD
50イオン濃度のニッケルイオンがマクロファージ様細胞RAW264の遺伝子発現に及ぼす影響をDNAマイクロアレイによって評価した。LPS(-)時には解毒修復系の遺伝子の強発現が見られた。ニッケルイオンは核内DNAを修飾破壊し、修復不全から細胞死を生じると考えられた。LPS刺激で活性化すると、IL-1beta等の炎症性サイトカインと活性酸素除去酵素遺伝子の強発現が生じた。また、細胞周期を停留する遺伝子の強発現が認められた。
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中東 潤, 鶴 健太郎, 吉村 博文
セッションID: B-01
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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水素処理法によって得られたα+β2相型超微細粒Ti-3Al-2.5V合金(結晶粒径約0.5μm)の超塑性を調べ、さらにこの材料を用いて超塑性加工法によるクラウンの試作を行った。その結果、超微細粒Ti-3Al-2.5V合金はある温度領域において極めて優れた超塑性伸び(9000%以上)を示すこと、超塑性加工法によるチタン合金製クラウンの作製は可能であることなどがわかった。
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朱 禹赫, 下妻 光夫, 王 蔚, 宇尾 基弘, 赤坂 司, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: B-02
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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アバットメント部等の耐磨耗性が要求される部位でのインプラント材料として、炭化チタンに注目し、1000℃_から_1200℃ベンゼンガス雰囲気中でチタンを加熱する高周波加熱浸炭処理法により4_から_20μmの粒状物からなる表面炭化層を形成した。SEMより、加熱温度、時間とともに、粒状物のサイズは1_から_7μmと大きくなり、XRDとEDSより、TiCと確認し、ビッカース硬さは2000以上であった。
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河野 博史, 宮本 元治, 佐藤 秀夫, 山下 大輔, 伴 清治
セッションID: B-03
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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前回の理工学会で、高濃度酸によりチタン表面をエッチングした後、アルカリ処理を行い、さらに交互浸漬を行うことによりチタン表面にアパタイトコーティングが可能であることを報告した。今回、交互浸漬後にハンクス液に浸漬し、交互浸漬によって形成されたアパタイトのin vitroでの生体活性を評価した。
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高田 雄京, 奥野 攻
セッションID: B-04
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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歯科用磁性アタッチメントに用いられている磁石構造体は、希土類磁石を腐食環境から保護し、吸引力増強用の磁気回路を付与するために、フェライト系ステンレス鋼とオーステナイト系ステンレス鋼を組み合わせて希土類磁石を覆っている。本研究では、磁石構造体自体のアノード分極曲線を測定し、孔食電位の異なるステンレス鋼を組み合わせた磁石構造体の実用面での耐食性を評価した。
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遠藤 一彦, 湯浅 壽大, 飯嶋 雅弘, 溝口 到, 大野 弘機
セッションID: B-05
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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Ni-Ti合金の腐食に及ぼすタンパク質分子の影響を電気化学的手法、表面分析法および原子吸光法を用いて調べた。その結果、タンパク質の等電点によって合金表面での吸着状態が異なり、腐食反応に対する影響が異なることが明らかとなった。等電点の高いタンパク質は、合金表面に強く吸着して腐食反応を抑制することが明らかとなった。
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高橋 正敏, 高田 雄京, 菊地 聖史, 奥野 攻
セッションID: B-06
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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6種類のTi-Ag系合金(5, 10, 17.5, 20, 22.5, 25 mass% Ag)とチタンを溶製した。それらインゴットを板状に鋳造した試験片について,0.9%NaClと1%乳酸の2種類の溶液で7日間の溶出試験を行った。それらの結果をアノード分極曲線や金属組織と比較し,Ti-Ag合金の耐食性について検討した。
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高田 雄京, 奥野 攻
セッションID: B-07
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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金属間化合物のTi
2Cuを利用したTi-Cu合金は、快削チタン合金の可能性を持つ。Ti
2Cuは電気化学的酸化環境では極端な優先溶解を起こさず、歯科での利用に十分な耐食性を維持することを既に報告した。本研究では、一連のTi-Cu合金の組成とCuイオン溶出量の相関式を見出すことで、Ti
2Cuおよびα-Tiの個々から溶出するCuイオン量を求め、研削性や切削性に大きく寄与するTi
2Cuの耐食性を評価した。
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村田 比呂司, 地守 宏紀, 洪 光, 濱田 泰三
セッションID: B-08
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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粘弾性的性質を有する軟質義歯裏装材は、義歯難症例に広く応用されている。本研究では、アクリル系軟質義歯裏装材のモノマーのタイプが、本材の貯蔵弾性率、損失弾性率および損失正接に及ぼす影響について検討した。可塑剤にはセバシン酸ジブチルを、粉末にはエチルメタクリレートとブチルメタクリレートの共重合体を用いた。その結果、本材の動的粘弾性挙動はモノマーのタイプにより広く調整できることが示唆された。
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田仲 持郎, 橋本 典也, 中村 正明, 鈴木 一臣
セッションID: B-09
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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可塑剤を用いないレジン材料の物性改善を目指して,重合反応性を有する官能基を導入した可塑剤を用い,最終的に可塑剤自身もポリマー骨格の一部とすることについて検討している.その結果,ビニルエステル類がアルコールを添加することなく多種類のポリマーを膨潤溶解し,その混和物が軟性樹脂組成物となることを明らかとした.ここでは,アルコール添加を必要とする従来の可塑剤を用いた樹脂組成物との比較において,その粘弾性挙動に関する特徴を明らかにする.
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佐藤 要介, 武井 由紀子, 中野 健二郎, 安藤 公敏, 佐藤 奈津, 宮澤 健, 河合 達志, 後藤 滋巳
セッションID: B-10
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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光触媒作用を有する二酸化チタンは、空気清浄機や化粧品、人工の観葉植物などとしてさまざまな分野で利用されており、医療用具としての応用も多く、歯科分野にも義歯のコーティング材あるいは、歯牙の漂白などに応用した報告例がある。そこで今回、二酸化チタンの光触媒作用を歯科用材料として矯正用ブラケットに応用できるかを検討するため実験をおこなった。
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荘村 泰治, 大谷 恭史, 楠本 直樹, 若林 一道, 山田 真一, 中村 隆志, 熊澤 洋一, 森島 正治, 矢谷 博文
セッションID: B-11
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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我々の歯科インプラント手術シミュレーションおよびサージカルガイドによる手術支援システムによる臨床例は現在10例を越え、従来の二回法および即時負荷のケース、さらに骨上ステントのみならフラップレス症例にも対応できるようになってきた。またより正確に埋入するための種々の改善も試みている。今回はそれらの臨床例とブタ新鮮骨を用いた埋入位置の精度検証について報告する。
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深瀬 康公, 笹尾 道昭, 掛谷 昌宏, 八木原 建司, 金田 光正, 宮崎 紀代美, 西山 實
セッションID: B-12
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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歯科用三次元X線マイクロフォーカスCTを用い実際の治療部位の三次元イメージを採得後,インプラント植立設計をフォースフィードバックによるシュミレーションを用いて臨床に即したバーチャルリアリティ環境で行った.その状態でのインプラント周囲の力学的解析を三次元有限要素法によって行い評価をした.
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荘村 泰治, 飯田 征二, 相川 友直, 井口 善隆, 高田 健治, 古郷 幹彦
セッションID: B-13
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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顎変形症患者の骨切り手術では、2次元セファロ写真を元に上下顎骨の位置を予測し、手術における顎位の決定には、歯列模型上で製作したバイトスプリントを用いるのが一般的である。一方、我々は3次元顎骨CT像をVRハプティックデバイスで操作することで、骨切り術のシミュレーションを行ってきた。今回はシミュレーションにおいてCADし、RP法でCAM製作したバイトスプリントを顎位決定に用いた手術法を開発したので報告する。
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石 典芳, 岩崎 桂治, 菅原 敏, 朱 禹赫, 赤坂 司, 宇尾 基弘, 亘理 文夫
セッションID: B-14
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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歯科用金合金の機械的特性を向上させる時効硬化はAuとCuとの規則格子の形成が基本であるが、更に向上させるために、通常PtやPdが添加されている.しかし、これらは高価であったり、供給が不安定になることがある.そこで、その代替金属の一つとしてCoが考えられる.本研究はAu-Cu金合金に、Coを添加したAu-Cu-Co三元歯科用金合金を試作し、その特性を評価した.
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川岸 航, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 福井 壽男, 戸田 裕之
セッションID: B-15
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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本研究では、種々の熱処理を施した市販のAg-Pd-Cu-Au-Zn合金の圧延材のミクロ組織評価、フレッティング疲労強度、フレッティングによるすべり域および亀裂発生箇所の同定などにより、同合金のフレッティング疲労特性に及ぼすミクロ組織(構成相の粒直径および体積率等)の影響を調査・検討した。
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中西 徹, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 福井 壽男, 戸田 裕之
セッションID: B-16
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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本研究では、Ag-Pd-Cu-Au-Zn合金を用いて、引張応力負荷時における耐食性の変化について調査・検討を行った。本合金加工材に種々の熱処理を施して作製した引張試験片を引張応力負荷状態で人工唾液中にてアノード分極試験を行い、アノード分極曲線の調査、種々の電位における溶出元素量の測定、不動態皮膜および腐食生成物の形態を観察することで本合金の耐食性に及ぼす引張応力の影響を評価した。
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牛込 利彰, 武本 真治, 服部 雅之, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: B-17
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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高濃度の過酸化物を用いるオフィスブリーチは、歯質の白色化効果は認められているものの、その機序については不明な点が多く、安全性に対する評価も定まっていない。本研究では、過酸化物での生活歯漂白の機序を明らかにすることを目的として、今回は過酸化水素溶液を牛歯エナメル質表面に応用し、その形態観察、および溶液分析によりいくつかの知見を得たので報告する。
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保坂 啓一, ヤマウチ モニカ, 緒方 美和子, 池田 正臣, 中島 正俊, 田上 順次
セッションID: B-18
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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本研究では6種類のall-in-one adhesive systemsを用いて、歯髄内圧下における歯質接着性能について比較検討した。
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野田 穆, 太田 勝也, 高橋 勝美, 亀水 忠茂
セッションID: B-19
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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本年4月に「医療機器のリスクに応じた規制の導入と安全対策の充実」を目的とした改正薬事法が施行された。また本年10月にはJISマーク制度が政府認証から第三者認証へ移行する。一方,市販後安全対策の観点から個人輸入や未承認医療機器に対する規制等についても再検討の必要性が論議されている。そこで,現在の歯科医療を取り巻くこれらの法規制の内容を整理するとともに,課題の抽出・明確化を図り,今後の方向性を検討した。
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細野 聡子, 齋藤 はるか, 角谷 三郎, 嶋倉 道郎
セッションID: B-20
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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近年歯科臨床で支台築造を行う場合、従来の金属製ポストとコンポジットレジンを併用する方法に代わり、ファイバーポストとコンポジットレジンを併用する方法が応用され始めている。ただこの方法には直説法と間接法とがありそれぞれ利点と欠点があるとされている。今回ヒト抜去歯に、市販のファイバーポストと数種類のコンポジットレジンを用いて、直説法と間接法で支台築造を行い、引き抜き試験を行ってそれぞれの引き抜き強さを比較検討した。
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槇原 正人, 柿川 宏, 永松 有紀, 陳 克恭, 田島 清司, 小園 凱夫
セッションID: B-21
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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Staphylococcus aureus 209Pを用いて、液中に浮遊させた状態あるいは抜去歯象牙質面に塗布した状態でCO
2レーザーあるいはNd:YAGレーザーを照射し、殺菌効果を調べた。菌を液中に浮遊させた場合、レーザー照射しても有意な液温の上昇や菌の減少は認められなかった。象牙質面上で菌に直接照射すると、歯面には炭化層の形成やクラックの発生などの悪影響がみられたが、短時間で強力な殺菌効果を示すことがわかった。
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吉田 貴光, 永沢 栄, 田村 郁, 溝口 利英, 平 晃一, 白鳥 徳彦, 寺島 伸佳, 新納 亨, 矢ヶ崎 裕, 伊藤 充雄
セッションID: B-22
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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レーザー溶接にはさまざまな因子が影響し、その1つとして材料の表面性状がある。特にビーム吸収率の小さい貴金属系の合金は表面処理状態が大きく影響する。そこで本実験は各種表面処理を行った試験片に対してレーザー溶接を行い、溶け込み深さおよび機械的試験から表面性状の影響を検討した。
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永沢 栄, 早野 圭吾, 新納 亨, 吉田 貴光, 溝口 利英, 寺島 伸佳, 田村 郁, 伊藤 充雄, 矢ヶ崎 裕, 久保田 修, 好村 ...
セッションID: B-23
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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インプラントの普及に伴って、インプラント体の破壊によるトラブルが多く報告されている。インプラント体に負荷される応力の解明を目的とし、有限要素法による解析を行った。 弾性解析の結果、一般的な直径3.3mmのインプラント体では、構造を有しないアバットメント一体型のインプラント体であっても、45度方向500N荷重時には、G4純チタンの耐力500MPaを超える735MPaの応力が生じており、ブラキシズムにより疲労破壊が生じる可能性が示唆された。 塑性解析の結果、インプラント体とアバットメントが分離した構造のインプラントでは、垂直荷重には5000Nでも耐えうるが、45度方向に500Nの荷重では、ねじ部の破壊が予測された。 異なったメーカー製のアバットメントとの組み合わせにおいては、Ti-6Al-4V合金であっても疲労破壊が予測された。
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後藤 博祐, 多賀谷 正俊, 若松 宣一, 土井 豊, 田村 康夫
セッションID: P-01
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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演者らは、幼若永久歯の小窩裂溝齲蝕予防を目的として、炭酸ガスレーザーを用いたリン酸カルシウムのエナメル質表面への融着を試みている。融着するシーラントの組成およびレーザー照射条件の選定にあたり、以下の条件を考慮した。1.練和したシーラント材が小窩裂溝の最狭窄部まで填塞されるに適切な稠度を示し、填塞後数分で自己硬化する。2.エナメル質との融着にあたり、照射する炭酸ガスレーザーのエネルギー密度は、エナメル質の損傷を考慮してできるかぎり低いこと。3.レーザーを照射されたシーラント材は小窩裂溝部を封鎖し、フッ素徐放性を示す。本研究では、β- Ca2P2O7と,CaF2添加したβ-TCP/MCPMセメントの硬化挙動と、このセメントのレーザー融着シーラントとしての可能性を検討したので報告する
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武本 真治, 服部 雅之, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: P-02
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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チタンやその合金はフッ化物溶液中で耐食性が低下することが知られている。我々はTi-Cr合金のフッ化物溶液に対する耐食性を評価し、Cr含有量が増加するにしたがってフッ化物に対する耐食性が増加することを報告した。本報告では、5、10、15および20mass%含有するTi-Cr合金のフッ化物に対する抗耐食性の要因の探索を表面分析より明らかにし、機械的強度や電気化学的腐食挙動と伴わせたTi-Cr鋳造合金の歯科材料としての総括的な評価を行う。
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