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林 達 秀, 河合 達志, 伊藤 貴志, 鈴木 知雄, 石川 温子, 河合 秀樹, 兜森 正道, 植松 康明
セッションID: A-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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これまで演者らはBMPと様々な担体とを複合化し、in vivoで骨および軟骨組織誘導を試みてきた。今回は吸収性膜であるコラーゲン膜、ポリ乳酸膜と非吸収性膜であるGORE-TEXをそれぞれScaffoldとして用い、胎児ラットの前肢未分化筋組織からin vitroでの軟骨組織誘導を試みた。特に、GORE-TEXをScaffoldとして用いた場合には良い結果が得られた。
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今井 弘一, 粟屋 昭, 上田 明博, 中村 正明
セッションID: A-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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歯周包帯剤の性能改善を目指し,今回,細胞毒性が少ないとされている合成ピリミジン化合物を添加して試作品を製作した.血管新生キットを用いて管腔様構造の形成に及ぼす効果を調べたところ,面積率は対照群と比べてMS-818で166%,MS-430では132%をそれぞれ示し,従来品Coe-Pakへ添加した場合でも有意差が認められた.今後,これらの化合物を含む歯周包帯剤の有用性についての検討を続けていく必要がある.
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田村 一央, 高師 則行, 赤坂 司, ロスカ イオシフ, 宇尾 基弘, 菅原 敏, 大川 昭治, 戸塚 靖則, 亘理 文夫
セッションID: A-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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ナノ・マイクロ微粒子の臨床応用を目的とし、金属・ポリマー微粒子やカーボンナノチューブが生体に与える影響について検討した。これまでに、ナノレベルの粒子が生体組織によって異物として認識され、組織に影響を及ぼす機序の解明に努めてきた。今回の実験で、歯根膜由来細胞も微粒子に対して生体防御反応を示した。歯根膜由来細胞は異物を取り込み、様々なサイトカインを放出し、炎症反応が惹起することが示唆された。
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中村 聡, 山下 仁大
セッションID: A-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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電気的にポーリングすることにより水酸アパタイトの表面に比較的大きな電荷を誘起させた。この電荷の誘起機構を材料学的に検討した。さらにこの電荷により強化された水酸アパタイトの骨伝導能について検討した。
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笠井 唯克, 土井 豊, 兼松 宣武
セッションID: A-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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炭酸含有アパタイトは骨アパタイトと同様に数%の炭酸イオンを含有するアパタイトである。一方、骨髄細胞には骨芽細胞に分化する幹細胞が含まれており、適当な条件下に細胞培養を行えば、骨の形成が行われることが知られている。今回われわれは、炭酸含有アパタイトで多孔体ブロックを作成し、そのブロックを足場としたラット骨髄細胞の培養を14日間おこない、ラット背部皮下に埋入し骨の形成を試みた。
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高田 雄京, 向山 泰泉, 越後 成志, 奥野 攻
セッションID: A-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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希土類磁石に比べ耐食性に優れた白金鉄磁石合金(Fe-39.5at%Pt-0.75at%Nb)の生体内利用の可能性を調べるため、ラット脛骨内に着磁および無着磁の白金鉄磁石合金を埋入し、金属表面に生成した仮骨の組織、仮骨の断面積、仮骨のリンとカルシウムの比を調べ、同条件でのチタンおよび生体用ステンレス鋼の場合と比較した。その結果、着磁および無着磁の白金鉄磁石合金は共にチタンに準じた骨親和性を示した。
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玄 丞烋, 須賀井 一, 堤 定美
セッションID: A-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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義歯床用プラスチックス材料に対する口腔内での長期使用による物性変化を予測するため、試料として従来の加熱重合アクリル義歯床、射出成型ポリカーボネート義歯床、および著者らが新しく開発した射出成型アクリル義歯床について、37℃にて最大圧縮負荷荷重=20kgf、繰り返し数=55800回、周波数=1Hz、負荷モード=正弦波、荷重比(最小荷重/最大荷重)=0.1の条件下で圧縮疲労試験を行った結果を報告する。
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今 政幸, 小林 雅博, 河野 文昭, 浅岡 憲三
セッションID: A-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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我々は歯科材料の強化複合材などに応用する目的で、生体親和性、機械的性質および耐食性に優れるジルコニウム含有ガラス繊維の開発を試みている。そこで本研究では、繊維強化複合材への応用の一つとして、義歯床用レジンの強化をジルコニウム含有ガラス短繊維の複合により検討した。繊維直径11μmでアスペクト比(長さ/直径)5_から_15の3種のガラス短繊維を作製し、シランカップリング処理を施したものを使用した。
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谷 嘉明, 神達 洋平
セッションID: A-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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在学中の工学生に牛臼歯にコンポジットレジンを修復させ、その辺縁封鎖性実験を通して歯科修復材料の特性を理解させた。その結果、今回の実験からは完全に窩縁を封鎖できるボンディング材はないものと考えられた。
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荘村 泰治, 北條 博一, 中島 正博, 飯田 征二, 北川 太二, 古郷 幹彦, 高橋 純造
セッションID: B-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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前回,VRハプティックデバイスを用いた顎変形症の外科矯正手術シミュレーションを試み報告した.3次元CT像に対しこのデバイスを操作することで,骨切開,分離,移動,接合のプロセスを進めることができた.今回は,臨床における下顎骨切りの術式である,下顎矢状分割術や口腔内下顎枝垂直分割術等,種々の術式に対するシミュレーションと,その際の骨の移動と回転量の比較,および最適術式についての検討を試みたので報告する.
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林 正規, 荒木 吉馬, 泉田 明男, 桂 啓文, 木村 幸平
セッションID: B-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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歯内療法の分野では緊密な根管充填を行なうために、ガッタパーチャ系根管充填材の熱可塑性を応用した根管充填法が注目されている。そこで、従来の材料より低温で軟化し、高い流動性を持つ根管充填材料の開発を目指して、Jelutong ,Bee’s Wax, Japan Waxから成る熱可塑性成分に酸化亜鉛を異なる比率で混合した試作根管充填材の粘度測定を行ない、混合組成による温度と流動性の関係を検討したので報告する
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後藤 博祐, 多賀谷 正俊, 棚瀬 精三, 若松 宣一, 飯島 まゆみ, 亀水 秀男, 足立 正徳, 土井 豊, 田村 康夫
セッションID: B-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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小窩裂溝の封鎖を目的として、リン酸カルシウム系基材のレーザー照射融着が試みられている。本研究では、MCPMとDCPDを融着材とし、エナメル質表面へ適用したときの界面SEM観察をした。また、レーザー照射を想定したMCPMとDCPDの加熱相変化をX線回折を用い検討した。
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早川 徹, 吉成 正雄, 根本 君也
セッションID: B-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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トレシルクロリド処理したチタン表面へ細胞接着タンパク質であるフィブロネクチンの吸着,固定化挙動を水晶発振子(quartz-crystal microbalance-dissipation technique)により解析した.測定の結果,トレシル化処理するとフィブロネクチンの吸着量が向上し,チタン表面に効率良く固定化できることが判明した.
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吉成 正雄, 武本 真治, 勢島 尚, 小田 豊, 早川 徹
セッションID: B-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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高脂血症治療薬シンバスタチンはBMP-2産生を促進するとの報告があり、骨形成能の増加が期待されている。疎水化および親水化処理を施したチタン表面に対する本剤の吸着特性を水晶発振子マイクロバランス法(quartz-crystal microbalance-dissipation technique)により評価した。
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田中 康弘, 三浦 永理, 白石 孝信, 久恒 邦博, 渡辺 郁哉, Zhuo Cai, 岡部 徹
セッションID: B-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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金蒸着後デギャッシング処理を行うと,金蒸着面よりチタン側にTi
3Al,Ti
3Au相のレイヤーが生じていた.また数十nm厚だった金蒸着層も数百nm厚となっていた.金蒸着層は各種Au-Ti金属間化合物が形成され複雑な組織となっていた.陶材焼成後,チタン側のチタン欠乏層が生成されなかった.AuとTiの親和力が強く,Tiの陶材中への拡散が抑制されると思われる
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近藤 英臣, 横山 敦郎 , 川崎 貴生, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 菅原 敏, 赤坂 司, 亘理 文夫
セッションID: B-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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これまでに我々は純Ti、窒化Tiなどを用いてTi/HAP系傾斜機能型インプラントの開発研究を行なってきたが、焼結時に還元的に作用するTiによるHAP分解が起こる。本研究では水酸化カルシウムとリン酸水素カルシウム二水和物を乾式合成法によって、各Ti粉末と混合し放電プラズマ焼結によりTi-HAP複合体を作製し、その諸性質について検討した。その結果、HAP合成が確認され、比較的低温でTi_-_HAP複合体の焼結ができた。
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大野 弘機, 遠藤 一彦, 田村 誠, 山根 由朗, 川島 功, 羽田 勝美
セッションID: B-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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高温酸化と酸洗いによって銅を添加した金合金の表面にマイクロポーラスな構造を創製した。本材料を口腔インプラントの骨埋入部に応用するために、ハイドロキシアパタイトのコーティングを試みた。多孔質構造の内部までHA薄膜を形成するために、湿式法を採用した。末端にカルボキシル基を有するアルキルチオールを金合金表面に化学修飾して石灰化溶液に浸漬したところ、HAを均一にコーティングングできることが明らかとなった。
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河合 弘行, 柴田 陽, 山本 寛樹, 保坂 瑞代, 宮崎 隆
セッションID: B-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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ハイドロキシアパタイト(HA)/コラーゲン複合体が種々検討されている。しかし、他のリン酸カルシウムについては言及されていない。そこで今回我々は、疑似体液から液中放電処理にて様々なリン酸カルシウムを精製し、新たなリン酸カルシウム/コラーゲン複合体の合成を試み、その架橋反応をフーリエ変換赤外線分光分析(FT-IR)にて検討した。
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高橋 正敏, 林 栄成, 奥野 攻
セッションID: P-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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これまで歯科におけるチタンの機械的性質、機械加工性の向上を目的として、様々なβ拡大型2元系チタン合金の性質を調べてきた。本研究では金、銀、銅、ニオブを添加した2元系チタン合金を試作し、それらチタン合金の弾性率を超音波パルス法により測定した。またX線回折、金属組織観察を行い、弾性率と組織との関係について検討した。さらに、市販の歯科用合金についても測定し、試作チタン合金と比較した。
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湯田 昭彦, 岩谷 由香梨, 和泉 雄一, 伴 清治
セッションID: P-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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第41回日本歯科理工学会では,水熱・電気化学的方法によりチタンメッシュにアパタイトコーティングし,析出したアパタイトの形態,性状について報告した.今回,骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)を用いて,アパタイトコーティングしたチタンメッシュの in vitro での生体適合性を検討したので報告する.
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仲保 聡, 鳥井 康弘, 糸田 俊之, 鈴木 一臣, 吉山 昌宏
セッションID: P-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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3級アミンとTEGDMAのコポリマーで被覆したフッ化物を含有した試作レジンを作成し,pH7.0とpH5.0のbufferに繰り返し浸漬してレジンからのフッ素徐放量の変化を検討した。
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笹川 航, 中沖 靖子, 宇野 滋, 川上 進, 小松 久憲, 佐野 英彦
セッションID: P-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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All-in-oneボンディングシステムの象牙質接着における2度塗り効果を微小剪断接着試験により評価したところ、Prompt L-Pop (3M-ESPE) を用いた場合に1度塗りよりも2度塗りを行った方が接着強さが向上する傾向が見られた。その他のシステムについては、コーティング法の違いによる接着強さの向上は認められなかった。
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濱田 吉之輔, 松浦 成昭, 軒原 清史, 松本 卓也, 藤谷 渉, 高橋 純造
セッションID: P-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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骨関連タンパク質で細胞外基質の1つとしてオステオポンチンが知られている。この中に存在するアミノ酸配列SVVYGLRに血管新生作用があることを発見し、ここに発表する。
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伊藤 利樹, 渡邊 泰三, 鶴田 昌三, 伴 清治, 河合 達志, 中村 洋
セッションID: P-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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我々は水熱電気化学的に生成した配向針状アパタイト、ウシ骨から抽出したBMP、生体吸収性材料(PLGA)を複合化させ、生体内機能性吸収性材料を調製し、マウスにおける生体活性を調べた。複合膜はddyマウスにおいて生体活性を示した。
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平田 伊佐雄, 野村 雄二, 若狭 邦男, 岡崎 正之
セッションID: P-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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歯科用金属やコンポジットレジンのフィラーなど、生体との接着性や硬化体の機械的強度を向上させるために、低温プラズマ処理やシランカップリング法など様々な物理的・化学的な手法を用いたnm単位での生体材料表面処理の研究が行われている。今回、新たな表面処理法として保護されたイソシアネート基を有するポリマーを用いたnm単位の膜厚を有する高分子超薄膜作製法とその解析法の基礎的な知見について報告する。
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松田 康裕, 田中 享, 宇野 滋, 小松 久憲, 佐野 英彦
セッションID: P-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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キシリトールはエナメル質の再石灰化を促進することが知られておりチューイングガム等に広く配合されている。今研究では成分の異なるキシリトールガムによる再石灰化をSEMおよびEDXによって解析を行った。
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土本 洋平, 吉田 靖弘, 峯 篤史, 窪木 拓男, 矢谷 博文, 鈴木 一臣
セッションID: P-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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近年、チタンは歯科用金属として使用頻度が高くなっているが、接着特性に関して断片的にしか検討されていない。本研究では、チタンに対する表面処理法の違いが接着性能に及ぼす影響について検討した。表面化学分析の結果、塩酸処理後のチタン表面には、より多くのMDPが化学吸着していた。引張り試験の結果は、塩酸処理群は熱負荷後において有意に高い値を示し、表面化学分析の結果を裏付けるものとなった。
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萩尾 真紀, 王 しんやん, 谷口 邦久, 本川 渉, 宮崎 光治
セッションID: P-10
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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ポリウレタン系の結さつ及び歯間離開用ゴムが矯正治療において多様されている。現在、フッ素徐放性矯正用ゴムを開発するため力学的性質の優れた2種のポリウレタンエラストマーの研究を行っている。今回はその新しい材料の生物学的安全性を確認するため、ラットの生体内に埋入し、生体反応見ることで材料の安全性を検討した。
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王 しん やん, 川口 稔, 岡本 佳三, 福島 忠男, 宮崎 光治, 萩尾 真紀, 本川 渉
セッションID: P-11
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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歯科矯正治療に使用するう蝕予防予防材料の開発を目的として,フッ素徐放性ポリウレタンエラストマーエラストマーを試作しました。応力緩和試験などによって各材料の機械的性質を検討した。一方,フッ素徐放実験や耐酸性実験によってエラストマーから徐放されたフッ素イオン量と徐放されたフッ素イオンにより歯質の耐酸性獲得率との関係も検討した。
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川口 稔, 宮崎 光冶, 高橋 裕
セッションID: P-12
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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軟性裏装材に使用されている各種フタル酸エステル類のヒト唾液中での分解性を高速液体クロマトグラフィーを用いて検討した.ヒト唾液に添加されたフタル酸エステルは経時的な加水分解を受けたが,その速度は分子構造に強く依存することが示唆された.
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井上 勇介, 福島 忠男, 早川 徹, 宮崎 光治
セッションID: P-13
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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アミノ酸と高級アルコールより合成した人工脂質とサケ精子由来のDNAを用いてDNA/脂質複合体を合成した。これらのDNA/脂質複合体粉末をホットプレス法によりDNAフィルムを作製し、DNAフィルムの抗菌性、引っ張り強さ、生体親和性について検討を加えた。DNAフィルムは抗菌性を示したが、抗菌性にはアミノ酸および高級アルコールのアルキル鎖長による影響が認められた。
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守川 朋宏, 根津 尚史, 程 亜麗, 福田 匡輔, 永留 初實, 寺田 善博
セッションID: P-14
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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我々はこれまでの実験で、象牙質コラーゲンなど、高度に架橋したコラーゲンなどの高次構造安定性がHEMAやアルコール類の濃度に依存することを明らかにした。そこで今回、象牙質コラーゲンのモデルとして種々の架橋ゼラチンを調製し、これまでの実験結果と比較しながら構造安定性に関わる因子について考察する。
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程 亜麗, 根津 尚史, 守川 朋宏, 寺田 善博
セッションID: P-15
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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3次元綱目構造の象牙質コラーゲンを、物質貯蔵デバイスとして活用する方法の可能性を探る実験の第3報。象牙質コラーゲンに類似した、高架橋度の_I_型コラーゲンへの色素の貯蔵・放出について検討する。
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熱海 智子, 藤沢 盛一郎
セッションID: P-16
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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光増感剤のカンファキノン(CQ)はレジン重合開始剤として繁用されている。我々はヒト歯髄線維芽細胞を用いて、CQ添加後可視光線照射し、活性酸素(ROS)の産生、細胞生存率およびフリーラジカルの産生などを測定し、9_-_フルオレノン(9F)のそれらと比較した。その結果、CQは9Fに比べて、ラジカルの産生が多く、ROSの産生ならびに細胞障害性が少ないことが判明した。
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原 征, 寺岡 文雄, 濱田 吉之輔, 中川 正史, 玉崎 秀樹, 高橋 純造
セッションID: P-17
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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生分解性高分子であるポリ乳酸、ポリグリコール酸及びそれらの共重合体は分解過程において各モノマーである乳酸やグリコール酸を生じる。生体内でこれらの高分子が分解した際、分解したモノマーが細胞に及ぼす影響を知ることは重要である。本研究では乳酸とグリコール酸がin vitroでMC3T3-E1細胞とHUVEC細胞に及ぼす細胞障害性を明らかにした。
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橋本 典也, 中村 正明
セッションID: P-18
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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ヒト口腔由来線維芽細胞をcollagen内で3D培養した後,E-coli由来IL-1betaを添加して,炎症モデルを構築した.そして,歯根膜炎に特異的なサイトカインとされるTNF-alpha,IL-1beta,IL-6,IL-8の発現量を定量的PCR法によって調べたところ,それぞれについて,経時的な変化が確認できた.この炎症モデルを用いて水酸化カルシウムセメントおよびHAセメントの影響を調べた結果サイトカインの発現量を有意に減少させることがわかった.
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高橋 好文, 有元 通敏, 篠田 耕伸, 山本 伊一郎, 森本 敬太
セッションID: P-19
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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体重12_から_13kgのビーグル犬8頭を用いた.全身麻酔下で下顎両側第4前臼歯および第1大臼歯を抜歯し,3ヶ月経過後,形状および表面処理の異なる4種類のフィクスチャーを下顎臼歯部にそれぞれ3本づつ埋設後,上部構造物を装着,2年経過後に屠殺し,インプラントと周囲骨組織の観察をマイクロCTで行なった.また,一部について骨付き微小血管鋳型標本を作製し,インプラントと接する界面組織を観察した.
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深瀬 康公, 高橋 健祐, 上原 浩之, 掛谷 昌宏, 松本 光彦, 西山 寛
セッションID: P-20
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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家兎頭蓋骨に形成した骨窩洞における新生骨生成の評価を骨補填用セメントを充填した際のセメント_-_新生骨複合体について力学的検討を三次元X線マイクロフォーカスCT像から骨パラメータおよび有限要素法を用いて解析した。
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永松 有紀, 董 宏偉, 田島 清司, 陳 克恭, 柿川 宏, 小園 凱夫
セッションID: P-21
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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電解水は高い殺菌効果を瞬時に示し、生体および環境への影響が少ないため、歯科臨床において器具および製作物の消毒・殺菌、抜歯窩等の洗浄、洗口などに幅広く用いられるようになった。本実験では、強電解酸性水、弱電解酸性水および電解中性水について種々の金属製の歯科用器具に対する有効な処理法を検討するために、歯科用バーならびに印象用トレーなどをこれらの電解水で処理した場合の殺菌効果および腐食傾向について調べた。
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永山 元彦, 土井 豊, 竹内 宏
セッションID: P-22
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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ラット皮下の生体内吸収性アパタイト、β-TCPおよび hydroxyapatite 埋入後の材料吸収性をマイクロCTならびに組織学的に検索した結果、β-TCPではマクロファージ特異性のED1陽性細胞が早期から出現したが、TRAP陽性細胞の出現は少なく、一方、生体内吸収性アパタイトではED1陰性、TRAP陽性細胞出現がみられた。以上から生体内吸収性アパタイトは異物処理機転の少ない材料と考えられた。
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足立 正徳, 若松 宣一, 後藤 隆泰, 亀水 秀男, 飯島 まゆみ, 堀口 敬司, 土井 豊
セッションID: P-23
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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加熱、加圧下で超塑性変形させた場合のアパタイト焼結体の組織の変化を調べた。X線回折分析、SEM観察によって、結晶粒子は加圧方向に対して垂直にc軸方向に配向し、さらに空隙を減少させながら成長することが示された。また加熱温度が高いほど顕著であった。このことから超塑性変形させたアパタイト焼結体の物性の向上も示唆された。
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渡辺 真理子, 今井 庸二
セッションID: P-24
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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生分解性材料が歯科領域においても研究されている。我々も乳酸/ポリグリコール酸共重合体(PLGA)を用い,その研究を行ってきている.今回,種々の形態を持つ,ハイドロキシアパタイトを含む6種類のリン酸カルシウムを添加した複合材料シートを作製し,リン酸塩緩衝液中における複合材料の変化について詳細に検討した.
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根本 君也, 西山 典宏, 渋谷 功, 石崎 勉
セッションID: P-25
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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骨欠損部の補填にHAPが使われるが,治癒後HAPは残存する。細胞・組織に吸収される担体の創製を目的とし,湿式作製したHAPを可及的に非晶質で多孔質の固体に形成することを試みた。HAPの粉末を型に填入して放電プラズマ焼結装置に装着し,粒子の接触部を融解結合させる条件にいついて調べた。400_から_600℃の条件では結晶化の進行がなく,HAP率が40%以下の三次元担体が得られた。
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多賀谷 正俊, 後藤 博祐, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 亀水 秀男, 足立 正徳, 土井 豊, 田村 康夫
セッションID: P-26
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
会議録・要旨集
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現在、生活歯髄切断で広く用いられている水酸化カルシウム製剤は、臨床上様々な問題点がみられる。リン酸カルシウム系のセメントは硬組織を誘導する可能性が期待される。前回発表したa-TCP/Te-CPセメントについてHBD犬を用いて、生活歯髄切断法を行い本セメントの生体内での挙動について検討した。
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金 景月, 青柳 裕仁, 高橋 英和, 岩崎 直彦
セッションID: P-27
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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歯科用セラミックス修復物の口腔内での耐久性を評価するために、修復物の疲労挙動を知ることは重要である。口腔内の環境を考えるとセラミックス修復物は常に水分に曝されているため、水中保管による劣化の有無を調べる必要がある。そこで、本研究では熱圧入セラミックスIPS Empress 2 を37℃の精製水に1年間保管後、繰返し疲労強度を測定し、疲労亀裂成長パラメーターを求め、浸漬前の値と比較検討した。
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谷本 安浩, 高橋 健一, 根本 君也
セッションID: P-28
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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本研究では,繊維強化セラミックス(FRC)を作製した.マトリックスにはアルミナを,強化材にはSi-Ti-C-O織物繊維を選択した.繊維強化セラミックスはグリーンシートを積み重ねて,焼成することにより作製された.結果として,作製したFRCは,繊維強化されていないアルミナに比べて,優れた機械的性質を示した.
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溝口 利英, 吉田 貴光, 永沢 栄, 寺島 伸佳, 矢ヶ崎 裕, 伊藤 充雄
セッションID: P-29
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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Tiに熱処理を施し、原子間顕微鏡により表面形状を観察した。また、MC3T3-E1細胞の接着、増殖変化及び細胞形態を調べた。熱処理温度は、400℃、600℃、800℃とし、処理時間は40min及び80minに設定し、コントロールとして未処理Tiを用いた。その結果、処理温度上昇に伴う酸化膜による隆起が認められた。また、細胞接着は変化しないが、細胞増殖は全ての条件においてコントロールに比べ減少した。
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安西 正明, 黒岩 昭弘, 宇田 剛, 峯村 崇史, 山本 昭夫, 笠原 悦男, 五十嵐 順正, 伊藤 充雄
セッションID: P-30
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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我々はこれまでチタンの有用性に着目しチタン製補綴物の適合に関して研究を行ってきた.先の本学会に於いて内側性窩洞に対する測定装置としてレーザー変位計が有用であることを示唆した.今回この装置を用いて金属,埋没材,テーパーの影響について検討を行ったので報告する.
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菊地 久二, 黒谷 知子, 八木原 建司, 萩野 則仁, 由井 眞司, 西山 實
セッションID: P-31
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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3種類の試作チタン合金(Ti-10Ag-10Cu,Ti-15Ag-10Zr,Ti-15Ag-10Cr)を鋳造し,その引張強さ,伸びおよび弾性率を測定した.また,鋳造体反応層の厚さを測定した.その結果,Ti-15Ag-10Zr合金は引張強さ732MPa,伸び8%,弾性率90.9GPaで,鋳造体反応層は150μmであった.
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大川 成剛, 中野 周二, 渡辺 孝一, 金谷 貢, Awlad Hossain, 宮川 修, 小林 正義
セッションID: P-32
発行日: 2003年
公開日: 2003/10/23
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過酸化水素を添加したコロイダルシリカをスラリーとしてチタンをケミカルメカニカルポリシングし,研磨面をXPSにて分析した.その結果,研磨面に生成した酸化膜の厚さは,スラリーのpHに依存し,酸性スラリーよりアルカリ性の方が厚かった.
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