システム制御情報学会論文誌
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5 巻, 1 号
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  • 中村 達也, 小谷内 範穂, 安達 弘典
    1992 年 5 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/10/13
    ジャーナル フリー
    歩行ロボットの汎用シミュレータの開発を目的として, ロボットの運動を連続的にシミュレートするための, 足と環境との衝突および摩擦を含む相互作用の一般的な計算法を示す.本方法は, 任意自由度を持つ任意個の脚からなるスケルトンで定義された歩行ロボット, 平坦な面を持つパッチからなる環境に対し, 非拘束, 面拘束, 点拘束の3種類の拘束状態を扱うことができる.また歩行動作の進行とともに, 足と環境との干渉および反力に基づき拘束状態の変化を自動的に計算できる.シミュレーション例により有効性を検証する.
  • 福見 稔, 大松 繁, 竹田 史章, 小坂 利寿
    1992 年 5 巻 1 号 p. 9-17
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/10/13
    ジャーナル フリー
    著者らは, ニューラルネットにより構成された入力パターンの位置ずれと90度ごとの回転に対して不変なパターン認識システムをすでに提案している.本論文では, 従来のシステムを拡張し, 入力パターンの様々な回転に対しても不変なパターン認識システムを構成する.そして, 実システムへの応用として, 大きさのほとんど同じ500円硬貨と500ウォン硬貨の識別を行い, 提案される回転不変パターン認識システムの有効性を示す.
  • 小亀 英己, 木田 浩, 森 武宏
    1992 年 5 巻 1 号 p. 18-23
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/10/13
    ジャーナル フリー
    システムの特性行列が不確定性をもっており, あるポリトープの要素であるとしか知られていない場合のロバスト安定性の研究は実システムへの応用という観点からも重要な意味をもっている.本論文の立場は, 安定性の定量的概念である安定度を行列ポリトープに対して定義し, その安定度下界の評価法から安定判別法を与えようとする.
    本論文では離散時間システムを対象とする.すでに報告した連続時間系に対する下界評価法が離散時間系の場合にもほぼ平行した形で得られることを確かめる.すなわちm個の正定値対称行列とポリトープの頂点集合 (k個の要素をもつとする) から定まるm×k行列Fを計算すれば, これを支払い行列とするある零和二人ゲームの値として安定度下界が得られる.またロバスト安定解析法として見たとき, このゲームの最適解としてポリトープに共通なリアプノブ関数が得られることも連続系の場合と同様である.また大規模不確定システムの安定解析への適用可能性を示した.
  • 高 弘昇, 滝根 哲哉, 高橋 豊, 長谷川 利治
    1992 年 5 巻 1 号 p. 24-33
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/10/13
    ジャーナル フリー
    自動工具交替装置を備えたNC機械からなるFMCシステムを考え, 二つの種類の加工材料を対象に, NC機械におけるスイッチング時間がシステム性能に及ぼす影響を分析した.システムを離散時間M/G/1/K待ち行列としてモデル化し厳密な性能解析を行った.待ち行列における平均待ち時間, 平均応答時間とその分散などの性能尺度を求め, その結果, スイッチング時間が性能に与える影響の大きいことが判明した.
  • 田中 英夫, 石渕 久生, 林 勲
    1992 年 5 巻 1 号 p. 34-39
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/10/13
    ジャーナル フリー
    本論文はエキスパートによって与えられたデータに基づく可能性分布の同定手法を提案し, 可能性分布の観点から可能性判別規則を導いている.本手法は線形計画法によっているので, 二次関数として定義された可能性分布を容易に得ることができる.可能性分布から最適な可能性判別規則を求め, これによるファジィif-thenルールを構成している.可能性判別規則はベイズ判別規則に対応している.本手法を説明するために, 数値例として判別問題が示されている
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