全国の大学で IR オフィスの設置が進んでいるが, 設立初期段階における IR 業務については,十分な知見が集積して いない。昨年 IR オフィスを設置した明治大学では大学及び学部執行部等の意思決定を支援するため,ファクトブックの機能を利用して 「明治大学 IR データカタログ」 を発行した。同カタログの作成過程から,設立初期段階のIRオフィスが意思決定支援を行うにはファクトブックは有効であるが,そのためには学内のニーズ 調査が必要であり, IR 担当者にはデータを意味ある情報に変換する能力が重視されることを明らかにした 。