科学研究費基盤研究(A, B, C)間のステップアップ申請をするか否かの判断材料の一つは、ステップアップ申請時の採択率であろう。しかし、残念ながら採択率のデータは公表されていない。本調査では、研究期間終了課題の代表者と新規採択者を照合して採択割合を求め、さらに、採択割合が申請率と採択率の積で決まることから、簡単なモデルを用いて採択割合から申請率と採択率とを分離して決定した。基盤研究BからAへ、また、CからBへのステップアップ申請の採択率は、BからBへ、また、CからCへの同一種目間の横滑り申請の採択率とほぼ同じであることから、もっと積極的にステップアップ申請をすべきであろう。
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