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風間 一洋, 今田 美幸, 柏木 啓一郎
セッションID: 1F2-OS8-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
フリー
本稿では,Twitterのリンク,リプライ,RTを利用して,明示的な情報の伝播が行われた経路をネットワーク構造として抽出し,全体のネットワーク構造や情報の伝播が盛んな部分ネットワークについて,その特徴や性質を分析する.
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山田 和明, 中小路 久美代, 山本 恭裕
セッションID: 1F2-OS8-5
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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知識共有サイトでは,ユーザの共創活動を持続・発展させるために様々な制度を導入している.本稿では,各サイトの制度がユーザや集団に与える影響をモデル化し学習エージェントにより知識共創プロセスを分析する.
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白井 亨, 谷口 忠大, 西川 郁子
セッションID: 1G1-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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近年,コンピュータが自動で作曲を行うことが可能になりつつある.しかし,既存の多くの自動作曲システムでは簡単な作曲は行えるがユーザの曲想に合った曲を作ることは困難である. そこで,本研究では音楽理論GTTMによるグルーピング構造を制約として用い,規範とする既存楽曲から新たなメロディーをギブスサンプリングにより確率的に自動生成する手法を提案する.また,被験者実験を行い,当該手法の有効性を検証する.
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宮里 洸司, 野口 健太郎, 神里 志穂子
セッションID: 1G1-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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我々は,音楽の楽器指導に着目し,技能継承という観点で,バイオリンの動きを 解析してその指導方法を検討している. 本稿では,初心者・経験者・熟練者といった被験者を対象に,弓の動作や弓を持 つ手の圧力といったバイオリン演奏時の身体動作を計測しその差異を解析する. 同時に演奏された音を比較することで,バイオリン指導における弓動作と音の関 係について考察する.
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吉本 英樹, 堀 浩一
セッションID: 1G1-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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本論文では、趣味領域を含めたエンタテイメント分野、なかでもパフォーマンスにおける飛行船の利用に注目する。従来からパフォーマンスに利用される飛行船の役割は明確に考察されておらず、デザインもパフォーマンスに特化したものではなかった。我々は、パフォーマンスの媒体として機能する飛行船をパフォーマンス・メディアとしての飛行船として定義し、そのふるまいと、デザインについて考察する。
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一ノ瀬 元喜, 坂東 哲平
セッションID: 1G1-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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拡張現実感(AR)の技術により,現実の環境に対しバーチャルな物体を合成することができる.ARToolkitはARアプリケーション作成のためのC言語ライブラリであるが,本研究ではこれにOpenCVという画像処理のライブラリを組み合わせて,動画像処理によりバーチャルな物体を自在に操作することを目指す.簡単な動作例として仮想的なピアノの鍵盤を押すと音が鳴るシステムを構築したので,そのシステム概要を示す.
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宇野 修司, 有泉 亮, 金田 重郎, 芳賀 博英
セッションID: 1G2-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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近年の食事中における咀嚼回数の減少を改善するため,咀嚼回数測定システム『かみかみセンサー』が市場に出回っている.しかし,それは咀嚼回数しか提供しない点や,顎の下部にセンサを装着するため食べづらいという問題点が挙げられる.そこで,本稿では骨伝導マイクロフォンを用いて咀嚼回数の提示に加え,口腔内に含む食品の適切な咀嚼回数を提示する指導方式の提案,及びユーザが使いやすいシステムを実現する方法を提案した.
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三木 光範, 米本 洋幸, 廣安 知之, 吉見 真聡
セッションID: 1G2-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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我々は任意の場所に任意の明るさを提供し,省エネルギーを実現する知的照明システムの研究を行っている.従来の知的照明システムは,照度が不要な場所では照明は最小点灯の明るさで点灯する. 本研究では更なる省エネルギーを実現するために知的照明システムにおける離席時の消灯を行うメカニズムを提案する.これにより従来の知的照明システムより消費電力量の削減が10%以上可能となったことを示す.
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保原 伸弘
セッションID: 1G2-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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経済社会の状況を反映した大衆消費文化の代表として、日本の平成期に流行ったヒット曲に注目し①旋律の方向ないし旋律輪郭、②旋律(音高)の範囲あるいは音域の広さ、③音域の相対的な位置とその年の経済状況との間に関係があることを示す。(1)①旋律の方向ないし旋律輪郭とはDIとの間に正の相関がある。(2)②旋律(音高)の範囲あるいは音域の広さと③音域の相対的な位置の変化は前の期の景況と負の相関がある。
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松島 裕, 門阪 祥吾, 山本 修平, 犬塚 信博
セッションID: 1G2-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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社会ネットワークの分野において、対人関係やWWW、SNSのネットワークの性質や成長過程、各ノードが持つ役割などについて幅広い研究が行われている。しかし、友人の定義自体が人によって様々であり、アンケート等で質のよいデータを得るのは難しい。 本研究では、客観的情報である学生の出席記録を用いた友人ネットワークを用い、時間推移による特徴の抽出、各学生の役割の分析等を行う。
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松村 真宏
セッションID: 1G3-OS10-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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ちょっとした仕掛けがちょっとした意識や行動の変化を生み、それが大きな社会的インパクトを及ぼすことがある。「フィールドマイニング」は、そのような社会現象、具体的には、人の意識や行動を変えるための仕掛けとその効果を体系的に明らかにすることを目指す新しい研究分野である.本発表ではフィールドマイニングの取り組みと課題について述べる。
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沼 晃介, 堀 浩一
セッションID: 1G3-OS10-10
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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地域内でのコミュニケーションやメディアとの関わりなどの社会的課題に対し,一般の人々が自ら表現することを通して克服することを狙い,社会実践やワークショップを行っている.このような実践的な取り組みを効果的に設計するには,活動や場と,情報システム含む道具を有機的に連携させ総合的にデザインしていく必要がある.本発表では,これまで行ってきたいくつかの事例の紹介を通して,我々のアプローチを概観する.
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杉原 太郎, 内平 直志, 井川 康夫
セッションID: 1G3-OS10-11
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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本研究は,フィールド研究で物語がBoundary objectとして果たす枠割について検討するものである.例えば,現場の人々とその活動を支援する情報技術研究者の思い違いは,最終的な成果物が見えてきてから初めて明らかになることがある.そのような場合,せっかく作ったシステムが利用されないことになる.本研究では,そのようなことを避けるために,上流の段階でズレを明らかにし,齟齬を低減する可能性を検討する.
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篠田 孝祐
セッションID: 1G3-OS10-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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歩行者の誘導手段として,日常生活では案内標識,一時的な環境では係員による指さし誘導が実際に行われている.本研究では,この誘導を”環境光”を利用することでの実現性を検討する.光源を利用したヒトの行動誘導の事例として,道路上のLED点列による速度抑制や,色・照明の明暗による客の呼び込みなど,Optic Flowの研究や活用は広く行われている.本研究でも,緊急時の群集誘導への可能性も併せて検討する.
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田中 和広, 鈴木 亨, 松下 光範
セッションID: 1G3-OS10-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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ディジタルカメラや VTR などの普及により、我々は様々な場面で自らの活動の記録を気軽に映像情報として残せるようになってきている。その反面、一つ一つの情報に対する「思い入れ」が薄まり、後でその情報を見ても記録時の情景を想起しにくくなっている。本研究ではこのような状況を改善するために、自らの活動の記憶と社会の出来事の記録を緩やかに繋げ、過去の想起を支援することを試みる。
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岡本 真, 大向 一輝
セッションID: 1G3-OS10-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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2008年7月から3ヶ月ごとに全国各地で開催しているARGカフェ&ARGフェストを題材に、業種、職種、専門といったバックグラウンドが異なる人々、特に未知の人物同士が多い人々の間のコミュニケーションを促進し、コラボレーションへの発展を促す仕組みを論じる。
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花村 周寛
セッションID: 1G3-OS10-5
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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我々が日々目にする風景は、建物や自然物の上に人々の営みや天候などの要素が複合的に重なり現れます。しかし風景とはいつも同じように見えるとは限らず、その時の身体の状態や有している知識や情報によって変化するのではないでしょうか。そんな観点からあらゆる風景を巡って、ランドスケープデザイナーでありアーティストである花村周寛が取り組む様々な活動をご紹介し、風景とその見方をデザインすることについてお話しします。
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西山 武繁, 諏訪 正樹
セッションID: 1G3-OS10-6
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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近年、技芸の習熟過程における「身体のデザイン」の方法論として身体的メタ認知とその支援ツールに関する研究が様々なフィールドで進められている。本研究は、身体的メタ認知を実践・継続するためにどのような環境をデザインするか、スポーツのフィールドを例に論ずる。単にメタ認知の導入・継続を促す支援ツールを練習環境に配するだけではなく、フィールドでのインタラクションを通じて、機能や用法を吟味することが重要である。
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大賀 暁, 國枝 和雄, 山田 敬嗣, 木村 昌紀, 三浦 麻子
セッションID: 1G3-OS10-7
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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オフィスのような日常環境で集団や個人の行動に影響を与える個人の性格や性質といった特性を抽出する新しい方法を提案する。 従来より心理学では質問紙を用い被験者の特性を抽出する技法が存在する。しかし、日常環境は実験室と異なり人間関係などの影響から装った回答を行うバイアスの課題が生じる。今回、バイアスの影響を測るため回答時に表出するノンバーバル情報を記録するツールを試作し予備実験を行ったので報告する。
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岡 瑞起, 李 明喜, 橋本 康弘, 宇野 良子, 荒牧 英治
セッションID: 1G3-OS10-8
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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我々は、見た目に特別な意匠はなくても人間や社会のプロセスに良い変化をもたらす提案を「デザイン」と定義し、実践を通じた情報技術を活用したデザインプロセスの形式化に関する研究に取り組んでいる。実践として「Augmented Campus:拡張するキャンパス」というテーマのもと、キャンパスをより活性化するための環境をデザインすることを目的としたワークショップを行った。その取り組みについて紹介する。
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塩瀬 隆之
セッションID: 1G3-OS10-9
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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視覚に障害のある人や高齢者、子どもらをデザインプロセスに巻き込むインクルーシブデザインが、ポストユニバーサルデザインの一つとして注目されている。異なる視点のユーザとともにフィールドに出向くことで、新たな気づきを得たシステムデザインが期待される。本稿では、とくに視覚に障害のある人と観光を楽しむための触図やサウンドスケープに着目した観光コンテンツの開発事例について紹介する。
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前川 晃子, 豊嶋 尉史, 永井 澄子, 蓼沼 芳保, 佐藤 由紀子, 根岸 勝寿, 塚脇 章生, 田口 良江, 長井 瑛, 鵜目 美智子, ...
セッションID: 1H1-NFC3a-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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画像と会話で認知症予防を目指す「共想法」は、市民と研究者が連携しながら、実施・改良が進められてきた。2009年10月からは参加者を実施者へ育成、実施者はコースを通じ専門性を向上させる狙いの共想法体験コースを設計、実施した。これは、共想法を発展させ、高齢者の介護予防と社会貢献を同時に実現する市民サービスの新たな試みである。本稿では、この事例から得られた持続可能なサービス提供手法について報告する。
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三宅 美博
セッションID: 1H1-NFC3a-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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リハビリテーションは医療と生活のインタフェースに位置する領域である。ここではいま科学的合理性に基づく機能回復が主流であり、社会的合理性としての生活回復には十分には対応できていない。そこで本研究では、医療と生活の相補的な分析手法を開発する。そして乖離の現状を調査し、改善するための方策を明らかにする。それによって社会的セクター間での論理の乖離を克服し、社会的共創を再生するための方法論として提案する。
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西村 洋子, 辻畑 光宏, 冨田 逸郎, 加藤 雅一, 井上 千鶴子, 井上 千鶴子
セッションID: 1H1-NFC3a-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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当院物忘れ外来リハビリに参加されている方20名(AD:12名、MCI:8名)を対象に、記憶や知的面における評価(MMSE、HDS-R、MEDE)と、その家族に対して介護負担の評価(Zarito)を実施し比較した。その結果、認知症状のレベルに関係はなく、家族が患者をどう捉えるかにより、生活の質が変わることを調査したので報告する。
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杉原 太郎, 門脇 耕三, 藤波 努, 安藤 昌也
セッションID: 1H1-NFC3a-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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これまでは建築(空間),介護,情報機器開発が各々の分野で研究なされて来たものの,統合的に議論されてこなかった.複雑な文脈が織り込まれている認知症介護では多面的に検討をする必要があると考え,本研究ではグループホームにおける認知症介護と空間と情報機器の関係について扱う.特に,介護の可能性を拓くために,公的空間と私的空間の関係から情報機器が支援に果たす役割を検討する.
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細馬 宏通
セッションID: 1H2-NFC3b-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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アルツハイマー型認知症では記憶だけでなく、実行機能に問題を生じることが多く、特に、日常生活の場面転換時に、次の目標志向的行動に向けてどう注意を組織化するかが課題となる。本研究では、介護施設における食事後の立ち上がり行動をマルチモーダル分析し、入居者と職員との相互作用によって、発話・視線変化・ジェスチャーがどのように入居者の注意をナヴィゲートしていくかを明らかにする。
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山野辺 夏樹, 尹 祐根, 脇田 優仁, 永田 和之, 木之瀬 隆, 小野 栄一
セッションID: 1H2-NFC3b-10
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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上肢(手腕)に障害を持つ方々の生活を支援するロボットアームに対する期待は大きい.そこで我々は,対象ユーザへのヒアリングを通して,上肢機能支援のための小型軽量ロボットアームや多様な操作インタフェース,操作習熟のためのトレーニングシステムを開発し,対象ユーザによる評価実験を行ってきた.本稿では,それらについて紹介する.
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武部 芳弘, 金井Pak 雅子, 桑原 教彰, 太田 順
セッションID: 1H2-NFC3b-11
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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看護ケアの質の向上のためには看護業務の効率化が必要とされており,これには看護師が的確な順序で業務を行うことが重要である.我々は,個々の看護業務に費やしている時間や手順を可視化することで看護師の学習をうながす看護手順習得支援システムの構築を目指している.本報では,看護師に装着した加速度センサとRFIDを用いて,実施している看護業務を推定し,その精度を検証した.
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加藤 昇平, 半谷 幸寛, 小林 朗子, 小島 敏昭, 伊藤 英則, 本間 昭
セッションID: 1H2-NFC3b-12
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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我々は、認知症の早期発見・診断の支援を実現するために、高齢者に対して極めて簡便で非侵襲な認知機能障害のスクリーニングシステムを共同で研究開発している。本稿では、高齢者から極めて容易に抽出できる情報として高齢者の会話音声に着目し、医療機関や福祉施設等で広く用いられている改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)と高齢者の発話音声の韻律特徴との間にある程度の相関が確認された結果について報告する。
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松浦 弘幸, 根本 哲也, 伊藤 安海, 山中 真, 西井 匠, 押本 由美, 中野 正博
セッションID: 1H2-NFC3b-13
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
フリー
我々は,経路積分法に基づく,新しい量子ニューロ計算法の基礎理論を提案する.我々は,量子ニューロ計算の基礎として,分岐回路網を考え,量子的な干渉効果を導した. 回路を構成する導線間には,不確定性原理に基づく量子効果が導入される.,AND,OR,NOT回路は,スイッチのオン・オフを演算子と考えることにより,カーネルを用いて伝播関数と相互作用により表現される.
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大武 美保子, 加藤 元一郎, 高木 利久, 淺間 一, 太田 順
セッションID: 1H2-NFC3b-14
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
フリー
共想法は、テーマを決めて、写真などの素材と共に話題を持ち寄り、時間を決めて話し手と聞き手が交互に会話し、想いを共有する手法で、認知症予防回復を目的として、2006年に考案された。回想法は、高齢者に過去の思い出を想起するように働きかけることで、情動の安定などの心理的な効果を導く対人援助手段で、1970年代より実践されてきた。本稿では、回想法と共想法の共通点と相違点、両者の連携の可能性について論じる。
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安田 清
セッションID: 1H2-NFC3b-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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装着者の行動記録や検索などの工学的情報支援研究があるが、未だ認知症者が使えるものはない。我々はベストに小型ビデオレコーダを装着して長時間装着者の行動環境を記録する、後に検索する可能性のある事象はキーワードを録音する、それらを音声認識する、キ―ワードから事象を検索する、これらの手順をICレコーダーから自動的に促すシステムを考えた。このシステムを軽度認知症者に装着しえもらった。
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森 武俊, 石野 嵩人, 下坂 正倫, 野口 博史, 佐藤 知正
セッションID: 1H2-NFC3b-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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多数の独居高齢者の住居に設置した焦電センサの長期蓄積データから得られる生活の傾向から,その特徴を端的に表す基準を自動的に抽出し,類似した生活を行う人の生活・異変発生履歴をも参照して生活異変を検知する手法を提案する.見守りサービスのコールセンターで稼働させることを想定し,オペレータや看護士にとって分りやすい検知結果提示が可能な生活特徴に着目した生活異変検知を行うシステムを開発している.
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高橋 智, 呉 景龍
セッションID: 1H2-NFC3b-5
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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認知症患者の運転について国際調査を行った結果,70歳を超えると高齢化率と認知症患者の数が平均寿命とともに増加し,高齢者の交通事故者数も増加することがわかった.また認知症患者による運転事故故防止のために,免許の再発行を制限している国もあるが,多くの国は特に制限を設けていない.そこで特に認知症患者の運転免許制度に焦点を絞り,認知・判断能力の検査基準と社会生活基盤の整備について報告する.
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加藤 雅一, 辻畑 光宏, 冨田 逸郎, 西村 洋子
セッションID: 1H2-NFC3b-6
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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AD例(58―83歳)、MCI4例(66~80歳)、認知症のないPD6例、(64―78歳)、正常対照(60歳以上の6例)の運転能力解析。AD群の総合評価スコアは正常対照より低かった。AD群では単純反応速度が遅延し、反応にムラがあり、複数操作の正確性が劣っていたが、ハンドル操作は正常対照と差はなかった。PD群ではハンドル操作の速さと正確性が特に稚拙であり、AD群とは傾向が異なっていた。
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石川 耕介, 伊藤 安海, 巨 東英
セッションID: 1H2-NFC3b-7
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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高齢・認知症ドライバーによる交通事故増加への対策の1つとして,ドライブシミュレータ(以下DS)を用いた手法が提案されている. そこで,家庭などで使用可能な簡易型DSの開発を行い,認知・判断・操作能力の測定およびトレーニングに有用なことが示唆されたが,脳内での高次な情報処理能力との関係は不明である.そこで本研究では,長期間継続的に運転トレーニングを実施する場合の運転成績と脳波挙動の変化を調査した.
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山岡 久俊, 今井 岳, 渡辺 一郎
セッションID: 1H2-NFC3b-8
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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近年,高齢者がロボットと触れ合うことで自発性,社会性回復などの効果をもたらそうとするロボット・セラピーが広まりつつある.人とロボットとのインタラクション,それによって生じる愛着や感情移入によるセラピー効果を検証するため,筆者らが開発を行っているテディベア型ロボットを用いて,認知症高齢者を対象としたロボット・セラピー実験を介護施設にて実施した.実験結果とセラピーの実施を通じて得られた知見を報告する.
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桑原 教彰, 濱田 怜実, 安田 清, 森本 一成
セッションID: 1H2-NFC3b-9
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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在宅の認知症・記憶障害の方の一日のスケジュールを、ビデオリマインダーにして端末に配信、通知するシステムを研究開発している。これまである程度の有効性を確認したが、患者が意欲をもって取り組めない事柄に、如何にして取り組ませるかが課題である。このため予定を通知する前に音楽、体操などを促すコンテンツを配信して実施させて心身を活性化し、スケジュールに前向きに取り組めるようにする試みを実施したので報告する。
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岩垣 守彦
セッションID: 1I1-OS1a-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
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日本文でも多くの文が単位情報順に他の言語に変換可能であるが,日本語独特の「表現様態」である「AはBがCである」と「連体節+名詞」はそのままイージ(単位情報)順に英語に訳すことのできない.「俳句」はどうもこの二つの日本語特有の表現様態を背後に持っているらしく,イメージ順に英語に変換することができない.この「俳句」と「ハイク」を材料にして,日本語の表現様態と英語の表現様態の相違について考える.
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鈴木 雅実, 皆川 直凡
セッションID: 1I1-OS1a-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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俳句は,日本発のCGMの先駆けであり,感性コミュニケーション・メディアと見做すこともできる。本研究では,四国の秋遍路という共通体験の中で作られた俳句テキスト三年分を収集し,季語を含む使用語彙の組合せ等の特徴の計量的な分析に着手した。今回の発表では,創作における感性や創造性に関わる要因探求を目指す研究のねらいとともに,語彙的な分布の特徴と選句者の多寡との関係等の基礎調査結果について報告する。
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宮本 瑠美, 真部 雄介, 菅原 研次
セッションID: 1I1-OS1a-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
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近年,間テクスト性という観点を元に,物語を自動で生成する研究が行われている.この分野は,既存の物語や表現を分解し,単語や意味,表現などを抽出して生成につなげるというものである.しかし,既存の物語を分解・分析する方法は,手作業で行っているものが多い.そこで本研究では,対象を子供向け昔話テクストとし,物語を自動で分解・分析するシステムを作ることによって,物語の構造を抽出し可視化することを目的とする.
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金井 明人, 吉川 誠人
セッションID: 1I2-OS1b-1
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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映画作品でも、文学作品でも、物語の連続性を切断するための技法が導入されている場合があり、受け手の認知に大きな影響を与えることで、強い効果をもたらしている。本論文では映画と文学の切断技法の共通性と差異を、作品分析と認知科学的な実験を基に考察し、その技法を理論化する。また、物語における連続性の意味についても改めて論じる。
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鳥居 拓馬, 橋本 敬
セッションID: 1I2-OS1b-10
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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記号コミュニケーションは意味共有と新しい表現・意味の生成が生じる動的過程と捉えることができる.この動的過程を理解するため,離散的な記号操作系と連続的な意味づけ系の相互作用システムとして主体をモデル化し,新しい表現や意味の生成メカニズムをシミュレーション分析した.その結果,多様な意 味づけに起因して,新しい表現や意味が連鎖的に生成されうることを示す.
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小野寺 康, 花田 健自, 小方 孝
セッションID: 1I2-OS1b-11
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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物語生成システムの中で生起した事象を表現する物語内容機構におけるストーリー世界に関して、従来の研究を拡張することによって詩作システムを実装する。ストーリー世界とは時間・場所・人物・物の静的な記述であり、これを行為を中心とした動的な記述と組み合わせることで、物語内容が構成されると考える。ここでは特に、ストーリー世界を概念オントロジー(『日本語語彙体系』を利用・拡張)と対応させる機構の詩作を実装する。
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小野 淳平, 花田 健自, 小方 孝
セッションID: 1I2-OS1b-12
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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物語生成システムの中で生起した事象を表現する物語内容機構におけるストーリーラインに関して、従来の研究を踏まえ拡張する事でシステムを試作する。ストーリーラインとは、物語内容における静的記述としてのストーリー世界に対して、登場人物の行為を中心に動的記述を与えるもので、そのふたつの記述を合わせて物語内容が構成されると考える。ここでは特に、同一ストーリー世界から多様なストーリーラインの生成方式を検討する。
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大野 森太郎, 原田 利宣
セッションID: 1I2-OS1b-13
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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非言語コミュニケーションツールとしてピクトグラムが注目されているが,デザイン方法論に関する研究は少なく,直観的にデザインを行っているのが現状である.本研究では,ピクトグラムデザイン方法論の開発,方法論を用いたデザイン支援システムの開発を目的とした.具体的には動詞20語に対するキーエレメントを抽出,情報エントロピーを算出,考察,タイプ分けをした.結果より方法論の開発を行い,システムの開発を行った.
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森田 均
セッションID: 1I2-OS1b-15
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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本研究は、実世界と文学テクストとの関係を考察する。たとえば、実世界の出来事からテクストが生まれる、と通常は考えるのだが、テクストが実世界を変容させることもある。また一方で、歴史小説と時代小説は、同じく史実を素材としながら、叙述方法等に大きな隔たりがある。こうした観点に基づき、出版物の歴史的経緯、メディア・イベントの変遷や変化など、局所的な事例からテクストの作用についてモデルを提示する。
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廣松 新也, 森田 均
セッションID: 1I2-OS1b-2
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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本研究の目的は、絵本というメディアに新たな表現の可能性を確立させることである。現段階までに、従来の絵本の構造や表現技法、特性を分析し、絵本作成時における基本法則をルール化した。さらに、その法則に従って実際に絵本を作成し、検証を行った。続いて、基本法則に当て嵌まらないルールを設定し、新たな表現形式の一例として従来型のものではないオリジナル絵本を作成した。現段階までに得られた研究成果を発表する。
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小島 隆次
セッションID: 1I2-OS1b-3
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
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3DCG仮想空間を利用したコミュニケーションシステムでは、ユーザー視点からの空間情報の他に、俯瞰図や他者視点からの空間情報も提供されることがある。本研究は、3DCG仮想空間での他者とのコミュニケーション場面を仮定して、俯瞰図や他者視点からの空間情報がユーザーの「前後左右」の理解に及ぼす影響を心理学実験によって検討した。その結果、他者視点からの空間情報の影響が示唆された。
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熊谷 友子, 小方 孝, 及川 春香
セッションID: 1I2-OS1b-4
発行日: 2010年
公開日: 2018/07/30
会議録・要旨集
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小説の中で登場人物がどのように描かれているかを分析した。それによって、小説の中の事象は、各登場人物及び語り手と想定される存在それぞれの視点からなる認知を通じた内的情報と外的情報の集合で構成されるという知見を得た。本発表では、小説の分析内容及びそこから得られたこのような知見を整理して述べるとともに、これを物語生成システムにおける物語内容機構に適用する方法を提案する。
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