生産システム開発における評価には, 事前評価中間評価, 事後評価, の三つがある。いずれも (1) 重要開発与件による評価 (2) 開発与件による評価 (3) 最重点課題による評価, があることを紹介した。そして, (1) の重要開発与件による評価方法については最も重要な評価法であるとする観点から, 具体的に定量化を試みた。
また, 運用後生産システムの寿命が尽きるまでの生涯評価を行わなければ真の評価は得られないとして, 一年ごとに定期的な評価を行うことを提案し, 定量化した。従来まで生涯評価は種々の理由があるにせよタブー視されていた傾向にある。
投資採算性の判断には従来から, 投下資本利益率, 回収期間法, 正味現在価値法, が使われていたが現代のように先行き不透明な時代には単純にこれらを適用つるのは適当でないと考え, リスクを加味した再評価の方法を提案している。
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