Journal of the Society of Biomechanisms
Print ISSN : 0285-0885
Volume 42, Issue 3
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Papers
  • Arinori KAMONO, Naomichi OGIHARA
    2018 Volume 42 Issue 3 Pages 177-184
    Published: 2018
    Released on J-STAGE: August 24, 2018
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    脳卒中片麻痺者の杖歩行における麻痺側と非麻痺側の関節モーメントの差異や,リハビリテーション(以下,リハ)の経過における変化を明らかにすることは,効果的かつ効率的なリハ介入のために重要である.本研究では,先端に力覚センサを取り付けた荷重計測杖を用いることで,杖と非麻痺側足部の床反力と着力点を分離し,片麻痺者の杖歩行時の左右脚の逆動力学解析を行った.対象は運動麻痺を呈する脳卒中片麻痺者 2名とし,回復期リハ病棟入院中のリハ前とリハ後(退院前)で杖歩行の比較を行った.その結果,リハによる歩行速度の増大に伴い,麻痺側立脚期において股関節外転・外旋モーメントおよび膝関節伸展モーメントが増大し,非麻痺側立脚期において股関節外転モーメントと外旋モーメントがそれぞれ減少,増大する傾向が見られた.本手法により,杖歩行における麻痺側と非麻痺側の関節モーメントを,歩行リハの実施による歩行能力変化とともに検討することが可能であり,効果的な歩行リハ方法の構築に本手法が寄与しうると考えられる.
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