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渡邊 格也, 佐々木 信也, 大久保 光
セッションID: 1Aa02S
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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油性剤吸着層がその摩擦特性に及ぼす影響は極めて大きく、これまで、多くの研究がなされてきた。しかしながら、吸着層の構造や特性に関しては未だ不明点が多い。FM-AFMは、液中において探針-試料間相互作用の高感度検出を実現したものであり、吸着層の構造解明に期待が寄せられている。本研究では、 FM-AFMを用いステアリン酸添加溶液中における吸着膜構造の観察およびZ-X斥力分布の測定結果について報告する。
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新井 豊子, 佐藤 昂平, 飯田 明日香, 富取 正彦
セッションID: 1Aa03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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高湿度大気環境に劈開したマイカ基板を置くと、その湿度・温度に依存して、2nm程度の極薄水膜が形成される。周波数変調原子間力顕微鏡(FM-AFM)を用いて、極薄水膜/マイカ界面を観察した。従来、水中AFMによって水/マイカ界面の水和構造が観察されている。それと比較して、極薄水膜/マイカ界面の水和構造は、第1・第2水和層は同様の2次元構造であったが、第3水和層など、異なる構造も捉えたので報告する。
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山田 洋一, 長谷川 友里, 細貝 拓也, 中野谷 一, 安達 千波矢, Enrique Ortega
セッションID: 1Aa04
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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熱活性型遅延蛍光(TADF)は、三重項励起子を熱励起により一重項励起子に逆項間交差させることで、内部量子効率100%の蛍光発光を可能にする。この分子を用いたデバイスの外部量子効率を向上させるため、配向制御により遷移双極子モーメントを揃えることで、光取出効率を向上させることが重要である。我々は、この分子の配向制御を達成し、さらに配向膜の電子状態が孤立分子と同様であることを示した。
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竹本 昌平, 西田 翔太, 楊 昊宇, 染田 政明, 服部 賢, 大門 寛, 服部 梓, 田中 秀和
セッションID: 1Aa05S
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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我々はこれまでにβ-FeSi
2が基板ステップを緩和する際に、格子不整合に起因する歪み二次元ナノカーペット構造を持つこと、LEED•in-plane XRD測定によってナノカーペットの逆格子に歪みに起因する特徴的な広がりがあることをほうこくしてきた。
前回我々は、β041, 042, 082逆格子点が原点からの延長方向に伸びていること、それが歪みに起因することを報告した。今回は逆格子点と歪みモデルとのフィッティングによって、ナノカーペットの歪みを評価する。
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西村 高志, 富取 正彦
セッションID: 1Aa06
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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Siウェハー片を局所的に歪ませながら通電加熱により表面溶融させ、熱膨張とエレクトロマイグレーションによるSiの流動により表面突起を形成した。この構造に金属を蒸着すると、金属の固溶でSiの凝固点が降下する。その結果、冷却過程では温度勾配によって金属含有量の高いSiが突起先端部に残り、冷却後は金属成分が主となる先端が形成される。温度分布を持つ高温加熱や局所応力印加による形状と組成の表面改質法を探る。
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堀尾 吉已, 山﨑 涼, 柚原 淳司, 高桑 雄二
セッションID: 1Aa08
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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グラフェンを用いた新機能性を探求する研究は精力的に行われているが、ここではグラファイト表面に対するRHEEDロッキング曲線による構造解析の有効性について議論する。
また、RHEEDの入射電子波動場を計算し、オージェ強度異常と波動場との相関性を議論する。
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望月 出海, 深谷 有喜, 和田 健, 一宮 彪彦, 兵頭 俊夫
セッションID: 1Aa09
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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全反射高速陽電子回折法は、視射角θが臨界角θcより小さいと、全反射条件の回折パターンが得られる。すなわちθをθc以下に保って方位角プロット測定すれば、最表面のみの構造情報しか持たないデータを得ることができる。またθをθc以上にすれば、θに応じて所望の深さまでの構造情報を含むデータが得られる。ここでは構造がわかっているルチル型チタニア(110)(1x1)表面で、この新しい解析法の妥当性を検証した。
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深谷 有喜
セッションID: 1Aa10
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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鈴木 峰晴
セッションID: 1Ap01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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Al、Mg発光X線を線源とする従来の実験室系XPSに比べて、より深い領域を非破壊で状態分析しようとするHAXPESについて、「期待」と「高精度な定量分析を実現するために解決すべき課題」を概観し、セッションの位置づけを明確にする。
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篠塚 寛志, 吉川 英樹, Da Bo, 田沼 繁夫
セッションID: 1Ap02
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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HAXPESの応用で重要な物理量である電子の非弾性平均自由行程,平均脱出深さ,情報深さ,有効減衰長さに付いての最近の研究の概観について述べる。
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山瑞 拡路, 井上 りさよ, 渡邉 勝己
セッションID: 1Ap04
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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表面分析において、硬X線光電子分光法(Hard X-ray Photoelectron Spectroscopy, HAXPES)は、試料表面から深い領域の分析を可能とする手法である。その報告例の多くは放射光を励起源とした装置を用いた場合である。講演では、ラボ型HAXPES装置の最近の動向と我々が開発した、軟X線と硬X線の二色線源を有するラボ型HAXPES装置の特徴について講演する。
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松本 匡史, 馬場 輝久, 今井 英人
セッションID: 1Ap06
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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高エネルギーX線を用いるHAXPESは、検出深さが深いことから、数十ナノレベルの埋もれた界面の化学結合、組成といった構造情報を得ることができる。本講演では、車載リチウムイオン電池の電極表面に形成されるSEI被膜の解析に応用した例を紹介する。これまで、SEI被膜は、物理的あるいは化学的に破壊する方法で観測されてきたが、大気非曝露環境下におけるHAXPESを用いることで、SEIを破壊することなく観測することができるようになった。いくつかの事例を交え、被膜構造と信頼性を含む性能との関連について論議する。
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安野 聡
セッションID: 1Ap09
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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硬X線光電子分光法(HAXPES)は非破壊で材料深部の結合状態や電子状態の情報が得られるため、近年様々な技術分野や材料で利用が拡大している。本講演では、HAXPESの特徴と現在SPring-8 BL46XUで運用する2つのHAXPES装置に関する説明と応用事例、その他、近年取り組みを開始したHAXPESのデータベース開発に関する状況を報告する。
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岡本 薫, 阿部 芳巳
セッションID: 1Ap11
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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有機薄膜太陽電池の金属/有機層界面を硬X線光電子分光法(HAX-PES)で分析した。6keVのX線による情報深さを活かして、Ag電極の直下に埋もれたPEDOT:PSSの化学状態を解析することが可能であった。PEDOT:PSSのS1sピークにはAg電極界面に特徴的な2つの成分が新たに観測され、高湿環境での使用に伴って増加する成分は、界面反応の進行を反映すると考えられる。
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町田 雅武, 富塚 仁, 大岩 烈
セッションID: 1Ap13
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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硬X線光電子分光法は、試料の表面から内部までの深さ方向の化学状態分析を可能とする有力な手法である。環境型光電子分光法は、超高真空下ではなく、準大気圧領域の環境下にて、試料の化学状態分析を行う手法である。当社ではこの二つの手法を組み合わせた、環境型硬X線光電子分光を開発してきた。本研究会では、実験室及び放射光施設での環境型硬X線光電子分光の装置と分析例について紹介する。
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早川 敬済, 稲葉 雅之, 三井所 亜子, 大園 洋史, 坪田 隆之
セッションID: 1Ap14
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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XPSは材料表面の組成、結合状態を評価する手法として非常に有用である。XPSで材料内部の情報を取得するにはイオンエッチングを併用する必要があるが、材料の変質が懸念される。本研究ではLIB活物質を対象として、非破壊または低損傷で材料内部の情報を得られる放射光を用いたHAXPESおよびAr-GCIBを併用した実験室XPSのデータの取得・比較を行い、目的に応じた各手法の使い分けについて検討した。
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小関 泰之
セッションID: 1Ba01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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光学顕微鏡による生体観察において染色や標識は極めて重要である。しかし、染色が試料に与える影響が懸念されるうえ、染色の困難な観察対象も存在する。我々は、無染色かつ高速な観察手法として、誘導ラマン散乱(SRS)顕微法の開発を進めてきた。SRS顕微法では、2色のレーザパルスを生体試料に集光照射することで、生体分子の振動分光情報を高感度に得る。本講演では、SRS顕微法の原理を説明したのち、組織観察や1細胞代謝物イメージングへの応用を紹介する。
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針山 孝彦
セッションID: 1Ba03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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内橋 貴之
セッションID: 1Ba05
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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高速原子間力顕微鏡により生体分子の機能動態のリアルタイムイメージングと一分子力学操作について紹介する。
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珠玖 仁
セッションID: 1Ba08
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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走査型イオンコンダクタンス顕微鏡SICMは、生細胞表面の微細構造を高分解能かつ低侵襲に画像化することが可能である。我々は、イオン電流に加え酸化還元電流の計測や電気化学シリンジ機能を搭載した多チャンネル探針を開発した。これによりSICMに基づく形状画像とともに電気化学イメージングや局所遺伝子発現解析を実施することに成功している。ガラス電極内液のイオン強度を調整し、試料の局所表面電荷計測も検討した。
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中村 修一
セッションID: 1Ba10
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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大腸菌のような細菌の運動性は、菌体外に向かって生えるべん毛によって与えられる。べん毛の根元に存在する回転ナノマシン「べん毛モーター」は、直径約45 nmと極微小ながら、その構造は人工物と見紛うほどに精巧で、プロトンをエネルギー源として毎分2万回の高速回転数を達成する。本講演では、べん毛モーターの回転機構の解明を目指して演者らが取り組んでいる顕微動態計測について、様々な研究事例を交えて紹介する。
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東 欣吾
セッションID: 1Bp01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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物理的蒸着法の一つであるスパッタリング法は緻密で密着力が高い薄膜の形成技術として期待されている。これらの特徴はイオン化したスパッタ粒子の関与が大きいため、スパッタ粒子をより多くイオン化することが望まれる。これを実現する手法の一つがスパッタ源に高電圧パルスを印加する大電力パルススパッタ(HPPS)放電である。本講演では、HPPS放電プラズマの特徴やそれを用いた薄膜形成の現状について報告する。
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上坂 裕之
セッションID: 1Bp03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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マイクロ波を使った基材包囲型高密度プラズマ生成とノズルから基材への原料ガスの吹付により,スポット状に1000μm/hを超える速度でのDLC成膜が可能となる.講演では、DSMC計算より得られるガス吹付のフラックスと実験で得られる成膜レートの間に直線的な正の相関があることを示し,複数のノズルにより所望の膜厚分布を得るための指針を示す.
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坂本 幸弘
セッションID: 1Bp05
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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マイクロ波プラズマCVDおよび熱フィラメントCVDによる導電性ダイヤモンド膜の合成とこの導電性ダイヤモンド膜を用いた電解硫酸の作製と工業的応用について報告する。
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岩森 暁
セッションID: 1Bp08
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
フリー
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矢嶋 龍彦
セッションID: 1Bp10
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などフッ素樹脂は化学的に極めて安定であり,他の物質との接着やめっきなどの化学処理が困難であることが知られているが,表面を超親水化することで,フッ素樹脂表面を多様に機能化することができる.本講演では,これまで困難とされてきた撥水性のPTFE表面を容易に超親水化するアンモニア水プラズマについて紹介する。また,今後の展望について述べる.
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稗田 純子, 上野 智永, 齋藤 永宏
セッションID: 1Bp12
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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ソリューションプラズマを用いた金属ナノ粒子や燃料電池用カーボン触媒の合成について紹介する
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黒澤 昌志, 竹内 和歌奈, 坂下 満男, 中塚 理, 財満 鎭明
セッションID: 1Ca01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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本講演では、新しいIV族多元混晶(Ge
1-xSn
x, Si
1-x-yGe
xSn
y, Si
1-xSn
xなど)薄膜の結晶成長とデバイス応用に関する最近の進展について紹介する。
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小宮 英敏, 清水 徹英, 寺西 義一, 森河 和雄, 楊 明
セッションID: 1Ca03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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微細凹凸構造を有する表面への製膜技術として期待される高出力パルスマグネトロンスパッタリング法を用いて,ミリメートルオーダーの小孔内壁に(Ti,Al)N 被覆を施した.局所化学組成分析の結果,内壁の位置が深くなるにつれてTi, Al およびNの組成比は変化していく様子が明らかとなった.断面観察の結果,薄膜は柱状構造を有しておりその配向角は深さおよび基板バイアスによって変化することが見出された.
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野々村 秋人, 石徹白 智, 河村 侑馬, 川上 栞生, 林 康明
セッションID: 1Ca04
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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グラフェンを電子デバイスの材料として用いるには、特定の基板上に低温で堆積する技術の開発が必須である。これまで、マグネトロンプラズマ化学気相堆積法により銅基板上にグラフェンを成長してきた。今回は、シリコンやシリコン酸化膜上へのグラフェンの成長について、銅基板上での成長と比較しながら、その結果について発表する。
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黒岩 雅英, 岡野 忠之, 中谷 達行, 山本 耕平
セッションID: 1Ca05
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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医療デバイスにおいてはDLCコーティングが最適とされておりその成膜方法としてHiPIMS法が注目されている.このプロセスではDC電源に比べ低デューティのパルス電圧を印加することで大電力が投入できるため,膜の高密度化,高密着性が期待される. 現在最適なHiPIMS-DLC成膜技術の開発を進めているがプラズマの挙動について不明な点が多いため超高速度カメラを用いてその挙動を計測したので報告する.
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辰巳 哲也
セッションID: 1Ca07
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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草野 英二, 松永 大輝
セッションID: 1Ca09
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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永井 秀和
セッションID: 1Ca10
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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レーザー脱離イオン化により生成するイオンと、同時に生成する中性種を共鳴イオン化質量スペクトルにより同時に観測した。硝酸ストロンチウムや、塩化ストロンチウムを試料として生成するSrイオンを観測した結果、無集光の波長1064nm、パルスエネルギー100mJ程度のマイルドな条件では、Srイオンよりも中性のSr原子の生成量が数倍大きいことが明らかになった。さらに脱離レーザーに対する共鳴イオン化レーザーのパルス遅延時間を変えてイオンと中性種の発生する時間分解測定を行い、脱離イオン化の機構について考察した。
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吉武 道子, 桑島 功, 柳生 進二郎, 知京 豊裕
セッションID: 1Ca11
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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データのみでなく科学法則も含め材料情報を分野横断的に活用して材料探索指針を探る手法として、一見別々の事象を科学法則に則って結び付け、既存のデータを駆使して物性値の予測や材料探索指針の発見を行おうという「マテリアルキュレーション」を提案している。様々な物性パラメータを関連付けした関係図から関係性の有無をコンピュータで自動探索するシステムの、簡単な探索のGUIイメージのデモンストレーションを行う。
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津田 宏治
セッションID: 1Cp01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
フリー
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松下 康弘
セッションID: 1Cp03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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材料/デバイス設計等の研究開発領域でのAI活用による先駆的な事例が聞かれるようになってきたが、多くの現場では、その柱となる予測モデル開発への参入障壁は今もなお大きい。機械学習アルゴリズムの選定、プログラミング実装、利用可能な学習データの希少さ、計算機環境の制約など、ハード・ソフト両面での課題に対処可能なニューラルネットワークモデル開発環境、考え方のエッセンスと幅広い分野での活用事例を紹介する。
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安藤 康伸
セッションID: 1Cp05
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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処理困難な物質データをいかに効率的に自動処理し、その結果から物理モデルを系統的に構築する技術は21世紀の科学を支える基盤技術となるだろう。しかし機械学習をいかに表面科学の諸研究に利用するかは自明ではない。本講演では、講演者がこれまでに進めてきたスペクトルデータ解析及び、計算データに基づく状態遷移モデリングを紹介し、機械学習が担うことができる「研究補助能力」について議論する。
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志賀 元紀
セッションID: 1Cp08
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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STEM-EELS等のスペクトラムイメージング計測は、試料表面の各点において局所的な構造を反映するスペクトルを網羅的に計測できる。しかしながら、膨大なデータ量のためにマニュアル解析が難しく、自動的かつ正確な手法が望まれる。本講演では、我々が開発した計測データのみから各電子状態の空間分布およびスペクトルを同定する統計的機械学習法を紹介する。実データの解析例を示し、解析性能や汎用性を議論する。
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福島 孝治
セッションID: 1Cp10
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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我々は走査型プローブ顕微鏡技術により得られるSTMトポ像からスパースモデリングを用いて局所原子配置を推定する手法を提案した。これにより、SrVO3表面におけるO原子欠損の空間分布と欠損周辺の原子位置歪みについての解析が可能となる。これらの局所情報は原子欠損などの局所的な不均一性が巨視的な物性に影響を与える現象の解明に必要である。講演では現時点での解析結果並びに今後の展望について議論したい。
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吉田 靖雄, 土師 将裕, 中西(大野) 義典, 福島 孝治, 岡田 真人, 長谷川 幸雄
セッションID: 1Cp12
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
フリー
STMを用いて観測される表面電子による準粒子干渉(QPI)パターンは、その二次元フーリエ変換を行うことで、電子のエネルギー分散等を調べることができ、物性研究における一手法として、重要な位置を占めつつある。しかし、数日に及ぶ長い測定時間がその普及を妨げている。我々はこのQPIの測定に、データ科学的手法である圧縮センシングを適応することで、その高速化・高分解能化が可能であることを明らかにした。
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岩田 洋二郎, 高橋 拓史, 朝倉 清高
セッションID: 1Da02
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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PEEMは、紫外光を照射し放出される低エネルギー光電子の量が表面の仕事関数の大小に依存することから、表面組成、凹凸等の情報を観測することができる手法である。一方高速の電子を用いることができれば、窓材を通して表面観察もできるようになるが、放出される電子の初速度が大きくなると対物レンズによる集光効率が悪化する。そこで我々は高速電子を集光できる磁場型レンズを用いて、高速電子光電子顕微鏡の可能性を探った。
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村田 憲一郎, 麻川 明俊, 長嶋 剣, 古川 義純, 佐﨑 元
セッションID: 1Da03
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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湊 丈俊, 荒木 優希, 梅田 健一, 大西 洋
セッションID: 1Da05
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
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リチウムイオン電池などに代表される二次電池において、電極/電解質界面が電池性能に大きな影響を与えることは良く知られているが、その構造を顕微鏡技術で直接観察した例はほとんど報告されていない。本報告では、液中動作周波数変調原子間力顕微鏡を用いて電極/電解質界面を直接観察し、電池特性との関連を議論した成果を報告する。
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島内 優
セッションID: 1Da06
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
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電気自動車の普及にともない、高容量化が必須とされるリチウムイオン二次電池において、Li(リチウム)を吸蔵する負極材料の研究開発が盛んである。次世代負極材料として期待されるSi(シリコン)について、電子顕微鏡(SEM、TEM)による微細構造解析を行った。電子回折およびEELS分析により考察結果を報告する。
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高草木 達, 朝倉 清高
セッションID: 1Da08
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
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酸化物表面上金属ナノ構造の微細制御(1nm以下)は高性能な触媒、センサー、電子デバイス等の開発に重要である。しかし、金属は酸化物上において拡散・凝集しやすい。本研究では機能性分子修飾による金属凝集抑制を試みた。TiO2(1110)表面をメルカプト安息香酸で修飾し、Ni、Cu、Auを真空蒸着すると単原子状に分散されることを見出し、それらの三次元構造を放射光利用偏光全反射蛍光XAFS法により決定した。
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瀧川 一学, 清水 研一, 津田 宏治, 高草木 達
セッションID: 1Da09
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
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金属のdバンド中心は、様々な触媒反応の活性序列を示す良い指標である。dバンド中心は第一原理計算によって求めるが、種々の金属やバイメタル系に対して網羅的に計算を行うのは、計算・時間コストが高くなる。そこで本研究では,金属の密度,イオン化エネルギー等の入手容易な物理量を記述子とし、種々の金属・合金のdバンド中心の機械学習による高速予測を検討し,その結果、妥当な精度で予測できることを実証した。
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脇坂 祐輝, 上原 広充, Yuan Qiuyi, 和田 敬広, 上村 洋平, 城戸 大貴, 亀井 優太郎, 黒田 清一, 大平 昭博, 高 ...
セッションID: 1Da10Y
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
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燃料電池電極触媒に用いられるPtナノ粒子表面の電子状態・局所構造を電気化学条件下で三次元的に理解することは触媒反応・劣化機構の解明において重要である。そこでモデル試料としてPt多結晶薄膜に対して、偏光依存全反射蛍光XAFS分光法を用いて、異なる電位間におけるPt表面の状態変化について面内・面直でとらえることを試み、XANES理論計算との比較を行った。
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武藤 正雄, 水野 忠彦
セッションID: 1Da11
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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我々は活性化したナノサイズのNi粒子と重水素ガスの反応により入力の100%以上の発熱を確認した。水素ガス中で高温で保持すると、金属表面で水素分子が原子水素に解離し、その量が増加していくことからその仕組みを解明していく。
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成島 哲也
セッションID: 1Dp01
発行日: 2017年
公開日: 2017/08/17
会議録・要旨集
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我々は,試料からの光学応答を近接場光により検出することにより,光学活性の空間分布をナノスケールの空間分解能で可視化する独自の観察手法を開発し,それにより様々なナノ構造物質のどの部位(どのような形状)が光学活性の発現に寄与するのかについて研究を行ってきた。光学活性の起源となるナノ空間の局所光電場の特性と構造の相関を既知とすることができれば,この光電場を利用した局所検出や励起への応用も期待される。
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