Veterinary Nursing
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23 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 嶌本 樹
    2018 年 23 巻 2 号 p. 1-5
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
  • ‐ 保定時における動物看護師の安全対策について ‐
    村尾 信義, 谷田 創
    2018 年 23 巻 2 号 p. 7-13
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
    近年、動物病院の日常業務において保定時に動物看護師が負傷する頻度が高いことから、ヒトと動物の双方にとって安全な保定技術が求められている。しかし動物看護学教育のための教科書や参考書には種々様々な保定技術が解説されているので、どの保定法を採用するのかは現場の獣医師や動物看護師の裁量に任されている。そこで本研究では、診療時における看護師の安全対策の一助とすることを目的として、現場の動物看護師112名に対して保定技術に関する質問紙調査を行った。その結果、回答者の79.8%が 1 日に10回以上保定に携わっていることが明らかとなった。また動物病院あるいは動物看護師によって異なる保定方法が採用されていた。さらに94.0% が直近 1 年間の動物の保定で怪我をしていたことから、今後は動物看護学教育などを通じて、動物看護師の安全性に配慮した適切な保定法を普及することが望まれる。
  • 小野寺 温, 菅原 悠, 浅野 佳奈, 横井 愛瑞美, 佐藤 優衣, 八木 行雄
    2018 年 23 巻 2 号 p. 15-18
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
    2016年 8 月~11月、東京都足立区の児童公園 5 カ所(A~E)を砂場等の遊具施設ごとに 7 区画に分類し、採取した表層砂、計420検体における回虫卵の汚染状況を調査した。またC公園内およびその周辺から10月~12月に採取された猫の糞便19検体の虫卵検査を行った。結果、仔虫形成卵を含む回虫卵が 5 公園中 3 公園(60%)で、12検体(2.9%)検出された。公園内の各区画では砂 1 g あたり平均0.0016個(0.001~0.004個)の回虫卵が検出され、ベンチ、砂場、花壇、水飲み場、滑り台、鉄棒、ブランコの順で多く検出された。糞便では、3 検体(15.8%)から回虫卵が検出された。 以上のことから、当該地区の公園では仔虫形成卵等感染性のある回虫卵が存在すること、さらにこの原因は周辺に生活する猫が関与していることが推測できる。感染予防策として、公園砂場や遊具区画での消毒や猫への駆虫薬の投与、公園で遊んだ際の手指衛生の徹底を呼びかけることが重要であると考えられた。
  • 川村 和美, 濱田 耕作, 多川 政弘, 宮田 拓馬
    2018 年 23 巻 2 号 p. 19-25
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
    頸部椎間板ヘルニアの後遺症による四肢不全麻痺および運動機能障害によって、手根関節の可動域の減少を伴った犬に対するリハビリテーションの効果について報告する。事例は去勢済みのヨークシャー・テリアの11歳で、左前肢の手根関節が伸展せずにナックリングを呈していた。左手根部の関節可動域の改善を重点的に行い、併せて自力歩行のために後肢の筋力の改善、四肢のバランス感覚の向上を目標とした。リハビリテーションは週に1回、計41回実施した。その結果、ストレッチと装具固定により前肢の可動域が広がり、付随して神経学的検査でも改善が見られた。水中トレッドミルと屈伸運動で後肢の筋力がつき、起立維持と三本足起立によってバランス感覚が得られ、自力起立および自力歩行が可能になった。本事例では、特に飼い主と同伴でのリハビリテーションを行うことで、緊密な意思の疎通を図ることができたことも効果を高めたものと考えられた。
  • 五十嵐 綾乃, 呰上 大吾, 左向 敏紀
    2018 年 23 巻 2 号 p. 27-32
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
    事例は13歳齢、7.3kgの肥満の糖尿病猫であった。糖尿病コントロール不良を主訴に来院し、その後、糖尿病療法食への変更と減量を目的に動物看護介入を行った。本事例の動物看護上の問題点として、1)嗜好性の問題で療法食を食べない可能性がある、2)飼い主への減量指導が計画通りにいかない可能性がある、の2点を挙げ、動物看護実践では、減量プログラムと糖尿病日記を作成し、飼い主への減量指導を行った。食事嗜好性の高い本事例に対しての食事の変更は十分な時間を設けて行い、食事の変更期間である4週目には自力で療法食のみを摂食できるようになった。また、毎週の体重測定記録によって現状とゴールを明確にし、2年半かけて減量に成功した。減量プログラムおよび糖尿病日記の作成は、飼い主とのコミュニケーションを円滑に執り行うためのツールになっただけでなく、具体的な数字の提示や、グラフや写真を適切に用いることで、飼い主の減量への意欲を保つことができた。
  • 石岡 克己
    2018 年 23 巻 2 号 p. 33-40
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/05/07
    ジャーナル フリー
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