Veterinary Nursing
Online ISSN : 2435-5011
Print ISSN : 2188-8108
ISSN-L : 2188-8108
24 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 川添 敏弘
    2019 年 24 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
  • 佐伯 香織, 長澤 優紀, 森田 寛子, 森 尚志
    2019 年 24 巻 2 号 p. 7-13
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
    動物たちは、自らの不調や異変を言語的に訴えることはできない。そのため、可視粘膜や体外に排出される体液の色情報は、看護動物の身体情報を表す一つの指標として重要な観察項目である。しかし、観察対象に対する色の表現や認識は、個々の動物看護師の主観によって異なるのが現状である。そこで本研究では、日頃観察を行う機会の多い、可視粘膜、尿および漿液に着目し、各観察対象に対するカラースケールを作成、その有用性を検討した。その結果、実用可能なカラースケール(Fleiss’ Kappa=0.52, P<0.001)を作成することができ、導入後は状態変化の把握や同じ認識での情報共有が概ね可能となった。また、導入前に色調の判断や情報共有が困難であった場面でカラースケールが役立ったことが確認でき、動物看護師全員がカラースケールの必要性を実感していた。よって、カラースケールの導入は看護動物の可視粘膜、尿および漿液の色の判断と情報共有に有用であると考えられた。
  • 川添 敏弘, 峯 克政, 山川 伊津子, 堀井 隆行, 峯 岩男
    2019 年 24 巻 2 号 p. 15-24
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
    幼稚園教育要領の領域の一つである「環境」では、命の尊さを学ぶことの大切さが指摘されており、幼児教育では動物の飼育が行われてきた。近年、ペットは身近な存在になっているが、様々な動物と触れ合う機会は減少している。そこで、幼稚園での5つの飼育活動(ウサギ〔オス・メス〕小屋、ニワトリ小屋、ポニーの厩舎、アクアリウム)が子どもにもたらす効果を、子ども自身の言葉で振り返る機会を設けて検証することとした。また、担当教諭に集団面接を実施することで詳細を調査した。その結果、動物看護師が幼稚園で求められる飼育活動への関わり方が理解できた。
  • 清水 夕貴, 宮部 真裕, 和田 優子, 岡村 泰彦, 前田 憲孝, 大西 章弘, 久楽 賢治, 下川 孝子, 神田 鉄平
    2019 年 24 巻 2 号 p. 25-30
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
    本報告では、鎮痛薬としてフェンタニルあるいはモルヒネを用い、術後にそれらオピオイドの投与による顕著な有害反応を呈した2事例について概要を報告する。事例1は左側片側椎弓切除術を実施したミニチュア・ダックスフンドで、麻酔および疼痛管理にフェンタニルが用いられ、術後に著しい流涎と徐脈を呈した。事例2は膀胱切開を実施したシー・ズーで、鎮痛薬としてモルヒネが投与され、術後に流涎、体温の低下および徐脈を呈した。流涎が続く間、清拭およびエリザベスカラーへのペットシーツの装着を行い、乾燥と清潔を維持できるように口腔周囲の被毛を管理した。低体温に対しては、低温熱傷の危険性に配慮した上で、ヒートマットを使用した。徐脈については、心拍数および血圧の測定、可視粘膜の観察を継時的に行った。これらの看護介入により、いずれの事例においても、入院中の患者動物の清潔、体温と循環機能を安全に維持することができた。
  • 宮部 真裕, 佐伯 香織, 清水 夕貴, 和田 優子, 石川 弥咲, 星 史雄, 前田 憲孝, 山添 和明, 大西 章弘, 浅沼 武敏, 久 ...
    2019 年 24 巻 2 号 p. 31-35
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
    尿管皮膚瘻造設術は、下部尿路癌の症例に対して膀胱および尿道全摘出と同時に実施され尿管を包皮粘膜や腹部の皮膚に移設する術式である。術後は不随意排尿を避けられず、尿管開口部やその周辺組織での尿やけといった症状を含む湿性皮膚炎や炎症、二次感染による腎盂腎炎、尿管開口部の再閉塞が生じる恐れがある。下部尿路癌疑いと診断された事例動物は、14歳6ヶ月齢のワイヤーフォックステリア、未避妊、体重は6.5kgでBCSは4/9であった。尿管皮膚瘻の形成後には、持続的な不随意排尿が観察された。湿性皮膚炎を防止するために、創部保護用のフィルムドレッシング材を、尿管開口部を塞がないように周囲の皮膚に貼り付け、抗菌クリームを塗布した。術後から退院後の再診までの二週間にわたってフィルムドレッシング材による皮膚保護を実施し、状態を評価した。これらの皮膚保護の結果、湿性皮膚炎やドレッシング材に起因する皮膚炎といった合併症は全く観察されず、尿管開口部と皮膚は良好に維持された。
  • 小田 民美
    2019 年 24 巻 2 号 p. 37-46
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top