目 的:本研究は, 保健医療系大学院修了生の修了後の研究活動の状況や研究継続へ向けたニーズを調査し, 適切な教育・研究支援の方法を見出すことを目的とした.
方 法:保健医療系大学院博士前期課程を2012年9月末までに修了した282名を対象に, 自記式質問票調査を実施した.
結 果:183名 (回収率64.9%) から回答を得た. 調査結果から, 多くの修了生が大学院で学んだ知識や経験を活かして活動を進めている一方, 大学院修了後の研究や実践活動に対して困難を感じ, 職場や大学へ様々な支援を希望している実態が明らかとなった.
結 論:今後, 修了生のニーズに沿った教育・研究支援体制, ネットワークシステムを整備し, 修了生の活動をサポートしていくことが, 地域保健医療を担う人材育成の推進に大いに役立つものと期待される.
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