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クエリ検索: "イソマルトース"
642件中 1-20の結果を表示しています
  • 孫 美, 森 春英, 奥山 正幸, 木村 淳夫, 千葉 誠哉
    Journal of Applied Glycoscience
    2003年 50 巻 1 号 41-44
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     炭水化物加水分解酵素の水解反応は,その逆反応(縮合反応)が必然的に伴った反応である.従って,水解され得る基質のみが逆反応によって生成される.ミツバチα-グルコシダーゼI は,
    イソマルトース
    を全く水解できないが,他の二糖マルトース,コジビオースを水解できる.わずかではあるが,ニゲロースをも水解する.しかしながら,本酵素は高濃度のグルコースから逆反応によってマルトース,コジビオースおよびニゲロースと共に
    イソマルトース
    をも生成した.このような事実は,本酵素が
    イソマルトース
    に対して水解作用をもたないという知見と矛盾している.この特異な現象に関する矛盾の解析が試みられた.その結果,本来,グルコースから逆反応によって
    イソマルトース
    が直接生成されることはあり得ないことであるが,逆反応によって容易に生成され得るマルトースやコジビオース等の他の二糖からの分子内糖転移反応によって
    イソ
    マルトースへ変換されイソマルトース
    が生成されると推定された.炭水化物水解酵素の反応において,通常の糖転移反応と考えられている反応には,上述のような分子内転移反応が同時に起こっていることが示唆された.
  • 麦酒中のグルコ二糖類について
    麻生 清, 渡辺 敏幸
    日本農芸化学会誌
    1961年 35 巻 11 号 1078-1082
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    KN型及びM型麦酒の糖類をCarbon CCで分別し, KN型麦酒の二糖類区分を更にpH 10の硼酸緩衝液を用いたCarbon CCでコージビオースと
    イソマルトース
    を分別し,コージビオースは遊離糖及びアセテートとして
    イソマルトース
    区分はアセチル化後Magnesol-Celite CCにより分別を行ない,
    イソマルトース
    をアセテートとして結晶状に分離確認した.
    またM型麦酒のマルトース区分(少量のニゲロースを含む)をアセチル化し,マルトースをアセテートとして結晶状に分離し,その母液からMagnesol-Celite CCにより分別してニゲロースをアセテートとして分離確認した.
  • 渡辺 隆幸, 佐藤 恵里, 佐々木 康子, 府金 雅昭, 菊地 仁, 佐藤 勉, 瓜生 摂, 今野 宏
    日本醸造協会誌
    2012年 107 巻 3 号 191-196
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/10/24
    ジャーナル フリー
    129株の麹菌を用いてそれぞれシャーレ法により製造した米麹のα-グルコシダーゼ活性は最大値0.564~最小値0.014U/gであった。αグルコシダーゼ活性の高い7株を選択して,麹蓋により米麹を製造し,さらに15歩麹で味噌を製造したところ,麹菌AOK139を用いた味噌の
    イソマルトース
    量は3.43%と対照味噌の1.70%よりも高い値を示した。この味噌は官能検査において味,色,総合において対照よりも有意に優れていた。AOK139使用の味噌中
    イソマルトース
    量は麹歩合を20歩に,熟成温度を40℃にすることによりさらに増加し,4.72%と本研究の味噌製造試験で最も高い値を示した。以上の結果から,α-グルコシダーゼ活性の高い麹菌を選択し,味噌製造に用いることにより,
    イソマルトース
    量の増加が可能となることが示唆された。
  • 大西 正健, 和田 栄彦, 山田 隆司, 田中 晶善, 廣海 啓太郎
    澱粉科学
    1983年 30 巻 1 号 57-61
    発行日: 1983/04/30
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     グルコアミラーゼと
    イソマルトース
    の結合を,酵素タンパク質の螢光を指標として静的に観測し,その結果をマルトースの場合と比較することにより,これらの基質の結合様式の違いを明らかにするとともに
    イソマルトース
    がマルトースに比べてきわめて遅く水解される理由を考究しようとした. 螢光滴定法により,両基質ともこの酵素と複合体を形成することが知られた.また,本酵素の遷移状態アナログと考えられるグルコノラクトソ(L)の共存系における螢光滴定の結果から,
    イソマルトース
    (I)はグルコノラクトソとは全く独立に酵素(E)と非拮抗型で結合して,ELI三重複合体を形成するのに対し,マルトースはグルコノラクトソと拮抗的に結合し,三重複合体はほとんど形成しない. グルコノラクトソが本酵素のサブサイト1(非還元末端側サブサイト)に結合すること,および基質は生成物を生じるプロダクティブな結合様式で,このサブサイトを占有することを考慮すると,
    イソマルトース
    は,主として生成物を生'じないノンプロダクティブな結合様式で本酵素に結合するものと考えられる.このことがマルトースに比べ,きわめて遅い水解反応を受ける要因となるものと推定される.一方,マルトースはほとんどプロダクティブな結合様式をとるものと考えられる.
  • 渡辺 敏幸, 川村 杉生, 丹野 睦子, 松田 和雄
    日本農芸化学会誌
    1967年 41 巻 9 号 470-474
    発行日: 1967年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Endomyces系の粗酵素剤マツラーゼGによるD-グルコースからの逆合成糖類の生成量は,グルクザイムの約2倍であった.また逆合成糖類のマルトース区分と
    イソマルトース
    区分を比較するとマツラーゼGでは
    イソマルトース
    区分が多く,マルトースの2倍以上であったが,グルクザイムでは
    イソマルトース
    区分よりマルトース区分がやや多かった.
    40% D-グルコース溶液にマツラーゼGを作用させ,えられた逆合成糖類をCarbon CCで分別し,
    イソマルトース
    区分およびゲンチオビオース区分はそれぞれアセチル化し,ニゲロース,マルトース区分はアセチル化後Mag. CCで分別して,ニゲロース,マルトース,
    イソマルトース
    およびゲンチオビオースをアセチル化物として結晶状に分離確認した.またラミナリビオースは厚手濾紙から切取りアセチル化物として,パノース区分は厚手濾紙から切取り,還元後アセチル化してパニトールのアセチル化物としてそれぞれ結晶状に分離確認した.
    マツラーゼGによるマルトースからの転移作用が認められなかったことから,ここに得られたグルコ二,三糖類はグルコースから逆合成の結果生成したものと考えられる.
  • Tsutomu Takayanagi, Atsuo Kimura, Hirokazu Matsui, Gentaro Okada, Seiya Chiba
    Journal of Applied Glycoscience
    2002年 49 巻 2 号 123-127
    発行日: 2002/04/01
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     Arthrobacter globiformis由来のイソマルトデキストラナーゼのサブサイト親和力とkintをイソマルトオリゴ糖を基質として測定した速度パラメータから計算した.サブサイト1,2,3,4,5の親和力はそれぞれ>7.3,<-7.2,6.7,0.74,0.18kcal/mo1で,kintは3.1×102s-1であった.正の値を示したサブサイト1と3は基質を誘引し,productiveな結合様式の形成に寄与するものと考えられる.本酵素は非還元末端に
    イソマルトース
    単位を持つ多くのオリゴ糖を加水分解するのに対して,非還元末端に
    イソマルトース
    単位を持たないイソバノースやマルトトリオースは基質にも阻害剤にもなり得なかった.これらの結果より,本酵素の加水分解作用においては,サブサイト1と2に基質の非還元末端側の
    イソマルトース
    単位が結合することがproductiveな結合の形成に必須であることが示唆された.
  • (その3) 酵母存在下における麹菌酵素による蒸米からの生成糖の変化について
    馬場 茂, 小栗 勇, 福沢 幹雄, 飯田 俊彦, 小林 巖, 今井 謹也
    日本釀造協會雜誌
    1974年 69 巻 12 号 844-846
    発行日: 1974/12/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    清酒酵母およびアルコール添加した蒸米に麹菌酵素を作用させ, その生成糖類の変化について検討した結果次のような知見を得た。
    1.反応後8時間目まで明らかに存在していたマルトースは12時間目前後に消失された。
    2.生成された糖類は酵母の増殖作用によって24時間目以降著しい減少を示した。
    3.反応開始後24時間目以降において特に
    イソマルトース
    , ニゲロースおよびコージビォース区分の生成糖含量に, 使用酵母の種類による影響と考えられる差異がみられた。
    4.アルコール10%以上の存在下において, 麹菌酵素の
    イソマルトース
    , ニゲロース, コージビォースおよびイソマルトトリオース分解作用が阻害されたとみられる知見を得た。
  • 高橋 布往, 後藤 由美子, 下村 得治
    栄養と食糧
    1971年 24 巻 8 号 434-437
    発行日: 1971/11/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    うるち米 「新雪」 種の発芽過程におけるアミラーゼおよびマルターゼ活性, 糖含量および糖成分の変化を調べた。 その結果, 酵素活性の低い発芽初期の段階ではグルコース, フラクトースおよびスクロースしか認められないが酵素活性が増加するとともに糖含量も増加し, 糖成分も二糖類, 三糖類および四糖類と推定される少糖類の生成が認められた。
    発芽中に生成された二糖類のうちスクロース, ニゲロース, マルトース, コージビオースおよび
    イソマルトース
    を単離, 同定した。 生成量はスクロース>マルトース>
    イソマルトース
    >コージビオース>ニゲロースの順で,
    イソマルトース
    , コージビオースおよびニゲロースはマルターゼの糖転移作用によって生成されたものと考察した。
  • 高柳 勉, 木村 淳夫, 松井 博和, 岡田 嚴太郎, 千葉 誠哉
    応用糖質科学
    1995年 42 巻 4 号 381-385
    発行日: 1995/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     酸で分岐構造を選択的に加水分解したデキストランを基質に用いることにより,イソマルトデキストラナーゼによる基質の分解限度を向上させ,
    イソマルトース
    を高収率で得る方法を考案した. デキストランT2000を基質として使用した場合,本酵素による基質の分解限度は40%以下であった.分解率が低い理由として基質のデキストランに存在する分岐構造,つまりα一1,4一,α一1,3一およびα一1,2一グルコシド結合の位置で酵素分解が停止することが考えられた.弱酸処理(0.2N塩酸;95℃,4時間)により加水分解を受けたデキストランを基質として使用したところ,基質の分解限度と
    イソマルトース
    の収量ともに向上した.分岐構造が主鎖を形成しているα一1,6一グルコシド結合に比べて酸に不安定であることから,この弱酸処理によりデキストランの分岐点ヴ選択的に加水分解を受けたと考えられた.さらに,この酸処理デキストランとイソマルトデキストラナーゼを限外濾過膜を装備したセル内で反応させ,反応物を濾過により分取する方法により,連続的な
    イソマルトース
    の調製を行った.5%酸処理デキストラン200mlより,最終的に6gの
    イソマルトース
    粉末を得ることができた.
  • 渡辺 敏幸, 川村 杉生, 松田 和雄
    日本農芸化学会誌
    1966年 40 巻 8 号 306-310
    発行日: 1966年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    酵素糖化ハイドロールの成分は,水分8.84%,灰分0.11%,全糖90.21%,直接還元糖70.08%であった.
    PPC, PIおよびCarbon CCで糖類を分別してしらべた結果,ハイドロール中の糖類としてフルクトース,グルコース,ニゲロース,マルトース,
    イソマルトース
    ,ラミナリビオース,ゲンチオビオース,マルトトリオース,パノース,イソパノースおよびイソマルトトリオースを認めた.
    全糖中の各糖の割合はグルコースが約55%で,次いでマルトース区分,
    イソマルトース
    区分の順に多かった. Carbon CCで分別した
    イソマルトース区分からイソマルトース
    をアセチル化物として結晶状に分離確認した.またニゲロース,マルトース区分およびゲンチオビオース,マルトース区分はアセチル化後Magnesol-Celite CCで分別してニゲロース,マルトース,ゲンチオビオースをそれぞれアセチル化物として結晶状に分離確認した.ラミナリビオース区分は厚手濾紙から切取りアセチル化し,アセチル化物として,パノースはパニトールアセテートとしてそれぞれ結晶状に分離確認した.
  • 渡辺 敏幸, 川村 杉生, 丹野 睦子, 松田 和雄
    日本農芸化学会誌
    1968年 42 巻 5 号 304-309
    発行日: 1968年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Aspergillus nigerの粗酵素剤によりD-グルコースから生成するオリゴ糖類の量は8.0%でグルクザイムの3.2%,マツラーゼGの6.5%より多かった.マルトース区分と
    イソマルトース
    区分を比較してみると,
    イソマルトース
    区分の方が多かった.
    40%D-グルコース溶液にAspergillus nigerの粗酵素剤を作用させ,えられた反応生成物をCarbon CCで分別し,コージビオース,
    イソマルトース
    区分およびニゲロース,マルトース区分はアセチル化後Mag. CCで分別して,コージビオース,ニゲロース,マルトースおよび
    イソマルトース
    をアセチル化物として結晶状に分離確認した.またパノース区分は還元後アセチル化してパニトールドデカアセテートとして結晶状に分離確認した.これらのうちコージビオースはRhizopus niveus, Endomyces sp.の酵素剤では認められなかったものである.
    Carbon CCで分別したものをPPCおよびPIでしらべ,ラミナリビオース,ゲンチオビオース,マルトトリオース,イソパノースおよびイソマルトトリオースを認めた.
    Aspergillus nigerの粗酵素剤にはグルコースからの逆反応のほかにマルトースからのトランスグルコシラーゼ作用を有することを認めた.
  • 井垣 茂, 木村 淳夫, 千葉 誠哉
    応用糖質科学
    1998年 45 巻 3 号 269-274
    発行日: 1998/08/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     AspergilZus pager,テンサイ,ミツバチのα一グルコシダーゼおよびPaeciloynyces sp.のグルコアミラーゼを[1,1'・2H]
    イソマルトース
    に作用させ,加水分解反応におけるa一第二次同位体効果を解析した.アノメリック水素を重水素標識した
    イソマルトース
    を酵素合成後,上述の4種類のα一グルコシダーゼを反応させ,分子活性(kll)を求めた.非標識体で測定された分子活性(kH)との比(kH/kD)は1.16(Aspergillus niger α-グルコシダーゼ),1.21(テンサイα一グルコシダーゼ),1.13(ミツバチα一グルコシダーゼII)および1.23(Paecilomyces sp.グルコアミラーゼ)であった.これらの結果は,グりコシダーゼが触媒する加水分解反応の遷移状態においてオキソカルベニウムイオン中間体の存在を強く支持するものである.
  • 山本 幹男, 掘越 弘毅
    澱粉科学
    1987年 34 巻 4 号 292-299
    発行日: 1987/12/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    Bacillus属に属し, 菌体内に
    イソマルトース
    加水分解型α-グルコシダーゼを生産する好アルカリ性細菌を温泉土壌から分離した. 本菌 (strain No. F5) は, pH 5.0-10.0, 20-55℃の範囲で生育可能であり, pH 9.0, 45℃付近でもつともよく生育した.
    イソマルトース
    加水分解型α-グルコシダーゼは本菌を1%可溶性澱粉またはマルトース, 5%脱脂大豆粉, 0.1% K2HPO4, 0.02% MgSO4・7H2Oおよび1% NaHCO3を含む培地を用いて45℃で好気的に培養することによりもっともよく生産された. また酵素生産は, マルトースや可溶性澱粉により強く誘導された.
    粗酵素の至適pHは6.0-6.5, 至適温度は45℃であった.
  • 千葉 誠哉, 木村 淳夫, 小堀 武, 斉藤 恵子
    澱粉科学
    1985年 32 巻 3 号 213-216
    発行日: 1985/08/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    コージビオースとマルトースの混合物から両者を定量するためにガスクロマトグラフィーによる定量法を検討し, α-マルトースおよびα-コージビオースのピーク比から両者を測定できることを見出した. 同方法およびペーパークロマトグラフィーを組み合わせることにより, ソバα-グルコシダーゼの糖転移作用によって可溶性澱粉から生成される二糖類を初めて経時的に定量することができた. 反応初期ではコージビオース, ニゲロース, マルトースの著しい生成が認められたが,
    イソマルトース
    の生成量は少なかった. 反応の経過に伴い,
    イソマルトース
    は徐々に増加したが, 他の二糖類は速やかに減少した.
  • みその遊離糖について
    本藤 智, 望月 務
    日本食品工業学会誌
    1979年 26 巻 11 号 469-474
    発行日: 1979/11/15
    公開日: 2011/02/17
    ジャーナル フリー
    みそ熟成中の遊離糖の消長を液体クロマトグラフィーにより検討した。
    (1) みそ中の遊離糖は単糖類が圧倒的に多く,70~80%がグルコースであり次いで
    イソマルトース
    ,ガラクチュロン酸,フラクトースの順となり,アラビノース,キシロースの遊離は少なかった。
    (2) 遊離オリゴ糖はガラクトースとグルコースよりなり,ガラクトオリゴ糖と
    イソマルトース
    系のグルコオリゴ糖の存在を推定した。
    (3) 熟成中の遊離糖の消長は初期に大きな変化がみられ,グルコース,
    イソマルトース
    ,フラクトースが急増し,マルトース,シュクロースが急減する。中期以降は酵母等の発酵によるグルコースの減少がみられ,またガラクトースとマンノースは全期に亘り漸増し,スタキオースは漸減し,ガラクチュロン酸はほとんど変動しなかった。
  • コージビオース,ニゲロース,マルトース及びイソマルトースの分離
    渡辺 敏幸, 麻生 清
    日本農芸化学会誌
    1959年 33 巻 12 号 1054-1058
    発行日: 1959年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    ハギの蜂蜜からCarbon CC, pH=10の硼酸緩衝液によるCarbon CC及びMagnesol: Celite CCを併用してα-結合を有する4種のグルコ二糖類即ちコージビオース,ニゲロース,マルトース及び
    イソマルトース
    をそれぞれoctaacetateとして結晶状に分離確認した.
  • 杉山 恵子, 泉谷 明, 武井 勉, 大嶋 隆, 祖父江 鎮雄
    小児歯科学雑誌
    1986年 24 巻 4 号 758-764
    発行日: 1986/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    コーンスターチを酵素処理することにより得られるT G シロップ( 主成分:
    イソマルトース
    31.4%,パノース20.8%,イソマルトトリオース11.4%)の齲蝕誘発能を,供試菌としてS. mutans MT8148R(血清型c),6715(同g)株を用い,in vitroおよびラット実験齲蝕系で検討した。
    TGシロップはS. mutansの基質になり得たが,スクロース存在下で認められるS. mutans 菌体のガラス管壁への付着は,TGシロップの濃度の増加とともに抑制された。また,S. mutans より得られた粗GTaseはスクロースから多量の非水溶性グルカンを合成するが,TGシロップの添加により著明に抑制された。
    実験齲蝕におけるTGシロップ投与群の齲蝕スコアは,スクロース投与群の約1/3~1/5の程度で有意に低かったが,小麦粉投与群よりは有意に高い値を示した。以上の結果は,TGシロップが低齲蝕原性の代用甘味料として利用できる可能性の高いことを示している。
  • (第1報) 蔗糖に添加した各種糖類からの生成糖
    柴崎 一雄
    日本農芸化学会誌
    1958年 32 巻 2 号 133-138
    発行日: 1958年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    シュクロースにグルコースからなる糖を添加, Leuconostoc mesenteroidesを培養するとデキストランを生成しないで多くの新しいオリゴ糖を転移生成するので,これらの生成糖をPPCで検討して次のような結果を得た.
    マルトース添加でパノース, M-1, M-2(仮称)等の糖,パノース添加でM-1, M-2等, M-1添加でM-2又
    イソマルトース
    添加でイソマルトトリオース,イソマルトテトラオース等が,グルコース添加で
    イソマルトース
    ,イソマルトトリオース等の糖の転移生成が認められた.
    次いでマルトースからの生成糖をCarbon column chromatographyで分離,パノースは結晶状に得, M-1及びM-2等は粉末状で未だ結晶状にはならないが,その構造をそれぞれ4-α-isomaltotriosyl-D-glucose及び4-α-isomaltotetraosyl-D-glucoseと推定,これら糖類の生成機構を考察した.
  • 桐村 和子, 森田 倡子, 荘司 栄太郎, 久場 兼順
    歯科基礎医学会雑誌
    1974年 16 巻 2 号 266-274
    発行日: 1974/12/31
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    デキストランは唾液中では分解されないものと従来考えられている。しかし, 唾液にデキストランを添加 (100mg/100ml) してインキュベートすると, pHの低下が起こる。これはデキストランの分解を示唆するが, 乳酸は検出されなかった。そこでデキストランの分解を総糖量 (totalsugar) の変動で追究したところ, 明らかな減少が認められ, インキュベーション48時間でほとんど消失した。すなわち, デキストランは唾液内で確かに分解されるのである。ただし, その分解はかなり遅いので, 生成された還元糖や乳酸はすぐさまさらに代謝されてしまい, 検出されにくいのであろう。
    ところで, デキストランが分解されるときは,
    イソマルトース
    を経るものと考えられる。そこで
    イソマルトース
    添加唾液をインキュベートしたところ, 乳酸が少し検出された。またデキストランの添加濃度を高く (300mg/100ml) しても, 乳酸の検出が可能になった。
  • 各種酵母による生成酒について (その1)
    馬場 茂, 福沢 幹雄, 森山 敬子, 春日 好, 小林 巌, 今井 謹也
    日本釀造協會雜誌
    1969年 64 巻 8 号 732-734
    発行日: 1969/08/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    前報で清酒実地醸造において酵母の種類によって生成酒の色が相違してくるのではないかと予測した。今回2株の酵母を使用し醸造を行なったところ, その結果もろみ濾液および生成酒の色に明らかな差が生じることを確認し, また生成酒の糖組成ならびにグルコース,
    イソマルトース
    培地における酵母の糖の資化性にも差があることを知った。
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