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2,591件中 1-20の結果を表示しています
  • 岡根 泉, 柿島 真
    日本植物病理学会報
    1995年 61 巻 4 号 391-394
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    日本産
    エンバク
    冠さび病菌Puccinia coronata var. avenaeの精子・さび胞子世代宿主を明らかにするため,
    エンバク
    上の冬胞子を用いて国内産および外国産のクロウメモドキ科植物への接種試験を行った。その結果,国内産のクロウメモドキ科植物には感染が認められず,北米,北欧において
    エンバク
    冠さび病菌の精子・さび胞子世代宿主とされているRhamnus catharticaおよびR. cathartica f. dahuricaefolia上にのみ精子器およびさび胞子堆が形成された。このことから,
    エンバク
    冠さび病菌は国内において精子・さび胞子世代を形成せず,その感染には
    エンバク
    上の夏胞子が重要な役割を果たしているものと考えられる。また,接種試験により形成された精子・さび胞子世代の形態観察を行った結果,さび胞子の表面には,他のイネ科植物の冠さび病菌と比較して小型で密な疣が存在することが明らかとなったため,他の胞子世代の形態も含めて,
    エンバク
    冠さび病菌の形態学的および分類学的再検討が必要であると考える。
  • 十川 英和, 実岡 寛文, 諏訪 竜一
    日本作物学会中国支部研究集録
    2002年 43 巻 44-45
    発行日: 2002/08/01
    公開日: 2018/01/30
    ジャーナル フリー
    エンバク
    (Avena sativa L.)の根に365nmの紫外線を照射すると青色の強い蛍光が見られる。この蛍光物質は主にトリテルペノイド型サポニンであるアベナシン類と考えられる。アベナシン類の1つの働きとして
    エンバク
    立枯れ病菌に対する抗菌作用を持つことが知られているが、アベナシン類の産生や根からの放出に及ぼす環境要因の影響については明らかにされていない。そこで、
    エンバク
    根が合成するアベナシン類の生理学的意義を明らかにするために、
    エンバク
    根に各種ストレスを付与し、アベナシン類の根中濃度や根からの放出量を調査した。
  • 原田 久富美, 吉村 義則, 魚住 順, 石田 元彦, 佐々木 寛幸, 神山 和則, 須永 義人, 畠中 哲哉
    日本草地学会誌
    2002年 48 巻 5 号 433-439
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    窒素多量施用条件における晩秋から冬季における秋作
    エンバク
    および立毛貯蔵ソルガムの作物体中の硝酸態窒素濃度の経時変化について調べた。ソルガムでは晩秋から冬季にかけて乾物当たりの硝酸態窒素濃度に顕著な変化は認められなかったが,一方,秋作
    エンバク
    においては急激な乾物当たりの硝酸態窒素濃度の減少と乾物率の上昇が認められた。このとき
    エンバク
    の新鮮物当たりの硝酸態窒素濃度には明確な変化は認められなかった。また,秋作
    エンバク
    の飼料価値における経時的な低下は認められなかった。以上のことから,窒素多量施用条件において,高乾物率の秋作
    エンバク
    を収穫することにより,硝酸態窒素の低い自給飼料の生産が可能であると結論された。さらに,南東北から九州地域におけるメッシュ気候値の月平均気温を用いて,高乾物率の秋作
    エンバク
    を収穫するための播種日およびトウモロコシの黄熟期収穫と組み合わせた作付け体系の導入可能地域を推定した結果,関東以西の平地の広い地域で導入可能であると考えられた。
  • 谷 利一, 山本 弘幸, 大麻 敬剛, 山下 洋子
    日本植物病理学会報
    1978年 44 巻 3 号 325-333
    発行日: 1978/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネ科植物を宿主とするさび菌6種およびそれ以外のさび菌8種を供試して,夏胞子の侵入に対する
    エンバク
    子苗初生葉(品種勝冠1号)の非宿主反応について検討した。前者のグループに属するさび菌は,シバさび菌を例外として,すべて高頻度に付着器を気孔上に,気孔下のうを気孔下にそれぞれ形成し,
    エンバク
    冠さび菌の動向と大差がなかった。一方,後者に属するさび菌は,例外なく,発芽管が気孔にむかって伸長する頻度が低く,したがって,感染構造体(infection structure)を多く形成する菌でさえも,気孔侵入は稀にしかみられなかった。イネ科植物に病原性のある5種のさび菌の侵入後の発育は
    エンバク
    冠さび菌不親和性レース226よりも劣っていた。両者間には吸器形成期以前にすでに有意差が認められた。これらのさび菌を前接種した
    エンバク
    葉では,
    エンバク
    冠さび菌親和性レース203の発育が著るしく抑制された。また,接種葉では,12または16時間後に3H-ウリジンおよび14C-ロイシンの酸不溶区分へのとり込みが無接種対照区よりも増加した。さらに,あらかじめRNA合成阻害剤(コルジセピン)または蛋白質合成阻害剤(ブラストサイジンS)を吸収させた接種葉では菌体発育の促進がみられた。以上の諸結果から,イネ科植物を宿主としないさび菌は
    エンバク
    葉面と特異的関係を欠くために気孔侵入ができず,一方,イネ科植物を宿主とするさび菌に対しては,
    エンバク
    葉の誘導抵抗発現が伸長阻害の一因であろうと推定する。
  • 境垣内 岳雄, 服部 育男, 樽本 祐助, 加藤 直樹, 神谷 充, 吉田 広和
    日本作物学会九州支部会報
    2018年 84 巻 44-47
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/13
    ジャーナル フリー
    冬作飼料作物として
    エンバク
    とイタリアンライグラスを供試して,畦間間作した飼料作物が飼料用サトウキビの越冬後の株出しでの生育および収量に及ぼす影響を検討した.この結果,越冬後の株出し飼料用サトウキビにおいて,間作
    エンバク
    区では飼料キビのみ区と同程度の乾物収量が得られた.一方で,間作イタリアン区では飼料キビのみ区の約半分の乾物収量であった.この要因として,間作したイタリアンライグラスはルートマットを形成するため,飼料用サトウキビの出芽が抑制されて収穫茎数が少なくなったことが推察された.間作飼料作物ならびに株出し飼料用サトウキビの2作の合計乾物収量では,間作
    エンバク
    区は飼料キビのみ区や間作イタリアン区よりも有意に高かった.このため,飼料用サトウキビの間作として飼料作物を栽培することは可能であり,草種としては
    エンバク
    が適すると判断した.
  • 犬山 茂
    作物学研究集録
    1972年 15 巻 54-56
    発行日: 1972/07/27
    公開日: 2018/01/30
    ジャーナル フリー
    作付率の低下してきている暖地水田の裏作に飼料作物を導入し, 粗飼料を供給することは畜産経営を改善するうえに重要である。冬期の飼料作物としてはイタリアンライグラスが主体となっているが
    エンバク
    は早春の生育が旺盛であり表作との作付体系に組入れやすいこと, 跡作への影響が少ないことなどの特性をもっているので, 多数の
    エンバク
    品種の生育収量特性を解明し適品種の選定をはかってゆけば今後とも冬作飼料作物として重要なものと思われる。そこで1967〜1968年にかけて生育特性の異なる
    エンバク
    品種を多数導入し, その生育特性と収量性について検討した。
  • 神川 諭
    農作業研究
    2015年 50 巻 2 号 37-43
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/28
    ジャーナル フリー
    エンバク
    わらを土壌にすき込み,キスジノミハムシの被害を低減させる防除法において,より省力的に
    エンバク
    わらを施設へ持ち込む方法を検討した.
    エンバク
    の刈取時間は,コンバインがバインダ,刈払機より有意に短く,収集作業時間は,コンバインとバインダが刈払機よりも短かった.また,刈取った
    エンバク
    の細断作業時間は,コンバイン,チッパが押切器に比べ有意に短かった.押切器での細断作業時の心拍数は,他の方法よりも多くなった.これらの結果から,コンバインを用いる方法が最も短時間で刈取り,収集および細断作業を実施できた.コンバインは,穂ばらみ期から糊熟期の
    エンバク
    の刈取りおよび細断が可能であった.穂ばらみ期の
    エンバク
    断片は,糊熟期と比べて細かくなる傾向があった.
  • 小長井 健, 坂本 一憲, 宇佐見 俊行, 雨宮 良幹, 宍戸 雅宏
    日本植物病理学会報
    2005年 71 巻 2 号 101-110
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    緑肥
    エンバク
    野生種の栽培・すき込み後のトマト土壌病害の発生をピシウム苗立枯病,リゾクトニア苗立枯病,萎凋病,半身萎凋病および青枯病を対象に調査した結果,半身養凋病のような進行の遅い土壌病害の発生が抑制され,特に非殺菌時にその効果が顕著に認められた.その原因として,
    エンバク
    野生種栽培・すき込みに伴う土着の土壌微生物相の量的および質的変化による影響が,希釈平板法,微生物活性量およびPCR-DGGE法から示唆された.また,
    エンバク
    野生種由来の化学物質の抗菌性が関係している可能性も示した.
  • 谷 利一, 内藤 中人
    日本植物病理学会報
    1961年 26 巻 3 号 106-111
    発行日: 1961/05/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    (1)
    エンバク
    冠銹病菌 (Puccinia coronata Corda) 夏胞子, メダケ赤衣病菌夏胞子 (Puccinia corticioides (Berk. et Br.) Magnus) および冬胞子を供試し, カロチノイド色素の同定定量を行なつた。
    (2) 供試3胞子とも, γ-carotene が全カロチノイドの約6割を占めて最も多く, 赤衣病菌夏胞子を除くとβ-carotene これにつぎ, そのほか flavochrome, cryptoxanthin, および lutein も検出されたが, 両カロチンに比しその含量は著しく低い。また,
    エンバク
    冠銹病菌に比ベメダケ赤衣病菌の各色素含量ははるかに低く, 赤衣病菌でも夏胞子は冬胞子より少ない。
    (3)
    エンバク
    冠銹病菌夏胞子は発芽処理16時間ですでに, 発芽前カロチノイド含量の約7割を消失する。
  • 山本 弘幸, 谷 利一
    日本植物病理学会報
    1986年 52 巻 3 号 460-465
    発行日: 1986/07/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    エンバク
    冠さび菌の不親和性レース226および親和性レース203を接種した
    エンバク
    初生葉(品種勝冠1号)においては,抵抗性では接種8および35時間後にエチレン生成の極大を示し,罹病性では接種8時間後にのみ極大を示した。各種薬剤処理および重複接種によって抵抗反応を阻害してエチレン生成と抵抗反応との関連性を調べたところ,両者間に相関性が認められない場合があった。また,外生エチレンおよびその前駆物質ACCの処理によっても感染型は転換しなかった。以上の結果より,本病におけるエチレン生成の増高は菌体発育に影響を与える現象とは考え難い。むしろ,感染にともなう生化学的病徴として理解すべきであろう。
  • 沼口 寛次, 石井 康之, 伊藤 浩司
    日本草地学会九州支部会報
    1994年 24 巻 2 号 20-25
    発行日: 1994/08/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    宮崎では冬期の粗飼料として
    エンバク
    , イタリアンライグラスが栽培されているが, 両草種の乾物生産過程はかなり異なることが知られている。本研究では秋から冬にいたるまでの両草種の生育を成長解析法により比較した。
    エンバク
    (Avena satiua L.前進) およびイタリアンライグラス (Lolium multiflorum Lam.コモン, タキイ種苗) を1990年9月8日に圃場に条播した。10月以降毎月掘り取り調査を行い, 以下の結果を得た。
    1.両草種の生育の相違
    茎数は1月下旬には
    エンバク
    は5本イタリァンライグラスは11本となる。平均茎長は12月下旬には
    エンバク
    はイタリアンライグラスより20cm大きくなった。
    葉面積および乾物重は
    エンバク
    では10月下旬以降に, イタリアンライグラスは11月下旬以降に増加率が大きくなり, 1月下旬には
    エンバク
    はイタリアンライグラスの2倍となった。葉面積密度 (葉面積/平均茎長) が両草種ともイネに比べて節間伸長開始後も減少しない理由は, この時期にも葉面積の拡大が維持されているためと考えられる。
    2.NAR, RGRと気象要因との関係
    エンバク
    は温度および日射量の増加に比例してNARおよびRGRとも増加するが, イタリアンライグラスではNARは約18℃を最大としてそれよりも高くても, 低くても減少する。また, イタリアンライグラスのNARは日射量と負の相関関係があり, RGRは約12MJ/m2/日を最大として, それよりも大きくても小さくても減少する。
    3.重回帰分析法によるNAR, RGRに対する気象要因の寄与率
    エンバク
    のNAR, RGRに対する寄与率は温度が大きく, 日射量は小さい。イタリアンライグラスでは温度よりも日射量の方が大きい。
    4.宮崎における両草種の生育
    NAR, RGRと温度および日射量との関係からみると,
    エンバク
    の生育には宮崎の9月から12月の温度, 日射量は好適である。イタリアンライグラスの生育の好適な温度, 日射量の範囲が狭いが, 9月下旬から12月下旬までの期間, とくに、日射量が比較的好適な範囲で推移するので宮崎は栽培地として適していると考えられる。
  • 串田 篤彦
    北日本病害虫研究会報
    2015年 2015 巻 66 号 121-124
    発行日: 2015/12/18
    公開日: 2018/02/05
    ジャーナル フリー

    エンバク
    野生種のキタネグサレセンチュウ密度低減特性を評価するため,低播種量および低養分,晩夏播種など,好適ではない条件で栽培した場合の線虫密度低減効果を調査した.推奨播種量(10~15kg/10a)に比べて播種量が少ないほど線虫密度低下率は小さくなったが,播種量5kg/10a でも推奨播種量と密度低減効果に有意な差はなかった.無施肥条件または晩夏に播種して栽培した場合,
    エンバク
    野生種の収量は著しく減少したが,線虫密度低下率は施肥した条件または8 月初旬播種と同程度に高かった.試験を通じて,収量は線虫密度低減効果にあまり影響しなかった.これらから,
    エンバク
    野生種の線虫密度低減能は高く,効果を発揮できる栽培条件の幅が極めて広いことが明らかになった.

  • 成田 武四
    北日本病害虫研究会報
    1972年 1972 巻 23 号 25-38
    発行日: 1972/12/20
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    1)
    エンバク
    冠さび菌の冬胞子 (小生子) をクロウメモドキの葉に接種し, これにさび柄子殻およびさび胞子層を生成させることができた。
    2) 21属46種のイネ科植物にクロウメモドキ上のさび菌さび胞子を接種して8属10草種に夏胞子層を生成させることができたが, これらはすべて冠さび菌であった。
    3) これら冠さび菌はイネ科植物特定10草種に対する寄生性の差異によって
    エンバク
    菌, ライグラス菌, イワノガリヤス菌およびヤマカモジグサ菌の4者にわけられた。
    4) クロウメモドキ上のさび胞子には感染しなかったが, リードカナリーグラスおよびケンタッキーブリュグラスに冠さび病の自然発生が認められた。
    5) これらの冠さび菌6種の寄主範囲はそれぞれ異なり,
    エンバク菌にはエンバク
    , カズノコグサ, オーチャードグラスおよびチモシー, ライグラス菌にはライグラス類, イワノガリヤス菌にはイワノガリヤス, リードカナリーグラス菌にはリードカナリーグラス, ヤマカモジグサ菌にはヤマカモジグサ, アオカモジグサ, カモジグサ, スレンダーホイートグラス, インターメデイエートホイートグラス, ソフトブロームグラス, オオムギ, ライムギなど, ケンタッキーブリュグラス菌にはケンタッキブリュグラスがそれぞれ罹病性~中度抵抗性の反応をしめした。
    6) 夏胞子, 冬胞子の形態, 冬胞子層裸出の状態などにおいて,
    エンバク
    菌とライグラス菌とはほとんど差異がなく, イワノガリヤス菌とリードカナリーグラス菌とはほとんど区別できない。
    エンバク
    菌などに比してイワノガリヤス菌などの夏胞子は小形で, 冬胞子の角状突起は短く, 鈍頭状を呈し, 冬胞子層は早く裸出する。ヤマカモジグサ菌およびケンタッキーブリュグラス菌は夏胞子の大きさ, 冬胞子裸出状態ではイワノガリヤス菌などに同じであるが, 冬胞子角状突起の状態は
    エンバク
    菌などに近いものが多い。
    7) 菌の形態, 寄生性などを総合すると, これらの冠さび菌を異なる形態種または変種とみるよりも, 集合種P. coronata Cordaの生態種, すなわちそれぞれf. sp. avenae, f. sp. lolii, f. sp. calamagrostis, f. sp. phalaridis, f. sp. brachypodii, Sp. poae-pratensis としてとり扱うのが妥当と思われる。
  • 辻 英夫
    植物学雑誌
    1964年 77 巻 913 号 247-252
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    イネおよび
    エンバク
    を暗所で蒸留水のみを与えて発芽させ, 2日から8日までのあいだshootの酸溶性リン酸エステル量および無機リン酸の量を測定した.
    1)イネ,
    エンバク
    とも,発芽の初期にはshootの酸溶性PのうちエステルPがしめるわりあいは かなり高く, イネでは酸溶性 P のうち約50%,
    エンバク
    では約70% がエステル型である.しかし発芽がすすむにつれてこの値は急速に低下してゆく.
    2) shootの酸溶性リン酸エステル含量自身は発芽とともに増加してゆくが,これを乾量あたりでみる と,
    エンバク
    では発芽初期の数日間に減少して一定の低いレベルにおちつぎ, その後もこのレベルが維持される. イネの場合はすこしおくれてゆるやかな低下がはじまるが,やはり低いレベルにおちつく.
    3) これに対して乾量あたりの無機リン酸の量は,
    エンバク
    では測定全期間をつうじて直線的な増加 をつづけ, イネの場合もこの期間全体としては明りょうな増加を示している.
    4)
    エンバク
    の shootあたり酸溶性リン酸含量, および乾量あたりの酸溶性リン酸量は, 測定全期間 をつうじてイネよりも高い値をとっているが, 生量あたりの値ではほとんど差がない.
    5) 発芽初期に, 酸溶性リン酸エステルのレベルに関して, イネと
    エンバク
    のあいだにいちじるしい差がみられる.
  • 森口 紗千子
    日本鳥学会誌
    2013年 62 巻 1 号 31-37
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/05/28
    ジャーナル フリー
     北海道十勝地方の農地を繁殖期に利用する鳥類を,隣接する
    エンバク
    圃場とバレイショ圃場および防風林の約10.5 haの農地で調査した.合計26種のべ1,252個体が出現したが,営巣行動がみられた種は3種だった.最も優占し,なわばりを推定できた唯一の種はヒバリAlauda arvensisであり,その密度は平均0.36つがい/haであった.鳥類相の多様度は
    エンバク
    圃場とバレイショ圃場で低くなり,防風林で高かった.
    エンバク
    圃場とバレイショ圃場間の鳥類相の類似度は高く,両者と防風林との類似度は低かった.圃場に営巣するヒバリは,作物が成長する6月中旬まで繁殖が遅れ,繁殖の機会が減少している可能性が示された.
  • 鶴嶋 鉄, 上野 民夫, 深海 浩, 松本 公平, 高橋 哲也, 林 幸之, 入江 寛
    日本植物病理学会報
    1996年 62 巻 3 号 222-226
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    シンナメート型自己発芽抑制物質の構造活性関係を調べるために,シンナメートのα位にメトキシカルボニル基を持つdimethyl benzalmalonateを合成した。2種の化合物,dimethyl 3, 4-dimethoxybenzalmalonate (DDB)およびdimethyl 4-hy-droxy-3-methoxybenzalmalonate (DHMB)は,
    エンバク
    冠さび菌およびコムギ黒さび菌の夏胞子に対し,自己発芽抑制物質と同様の強い抑制活性を示した。DDBはコムギ黒さび菌よりも
    エンバク
    冠さび菌に強い活性を示し,DHMBはその逆であった。これは,両化合物が元の自己発芽抑制物質と同じ特異性を有することを示す。合成したdimethyl benzalmalonateの中で,ベンゼン環のメタ位にメトキシ基をもつ化合物が,
    エンバク
    冠さび菌夏胞子の発芽を抑制した。ただ1つメタ位にメトキシ基を持つdimethyl 3-methoxybenzalmalonate (D3MB)の活性は,メタ位とパラ位の両方にメトキシ基を持つDDBの約十万分の1であった。DDBの発芽抑制は水洗浄により回復したが,D3MBの場合は回復しなかった。DDBは
    エンバク
    冠さび菌夏胞子の発芽を特異的に抑制したが,D3MBは多種類の菌類に対しても抑制効果を示した。この結果より,ベンゼン環のメタ位とパラ位の両方にメトキシ基を持つことが,
    エンバク
    冠さび菌夏胞子の自己発芽抑制物質としての特異的な活性に重要であることが明らかとなった。
  • 江口 研太郎, 服部 育男, 桂 真昭, 高井 智之
    システム農学
    2021年 37 巻 3 号 63-73
    発行日: 2021/10/25
    公開日: 2022/06/15
    ジャーナル フリー

    エンバク
    は我が国の冬作飼料作物としてはイタリアンライグラスについで広く栽培されている重要な粗飼料である。飼料設計を組む際、近赤外分光分析を用いると、経費や労力の大幅な軽減が期待できる。
    エンバク
    の他、麦類やソルガムを込みにした材料を用い飼料成分値について検量線を作成した報告はあるが、
    エンバク
    に限定した近赤外分光分析の検量線の報告はまだない。そこで本試験では、近赤外分光分析を用いて国内で一般的に「
    エンバク
    」として利用されている「sativa」と「strigosa」の飼料成分値を推定することを目的とし、
    エンバク
    sativa」、アウェナストリゴサ「strigosa」、「sativa」と「strigosa」の混播「sativa/strigosa」、全て込みの4通りに、細分あるいは大別し、飼料成分値の検量線の精度を比較した。その結果、全て込みは精度が高く、検量線をその都度変更する必要がなく操作性が高いことが明らかになった。さらに可消化養分総量(TDN)の推定において、近赤外分光分析法からTDN含量を直接的に推定する方法(方式1)と飼料成分の推定値をNRC乳牛飼養標準2001年・第7版(北海道立畜産試験場2001,以降 NRC乳牛飼養標準)の計算式に使用することで間接的に推定する方法(方式2)を比較した。その結果、より簡便な方式1で高い推定精度が認められ、飼料設計への応用も可能であることが示された。

  • 宇都宮 宏
    日本作物学会中国支部研究集録
    1990年 31 巻 52-54
    発行日: 1990/07/31
    公開日: 2018/01/30
    ジャーナル フリー
    本報告では、
    エンバク
    品種ハヤブサを供試して、登熟に伴う胚乳細胞内の澱粉粒の形成、発達を走査電子顕微鏡で精査した結果を報告する。
  • 門田 源一, 鍋田 憲助, 森岡 克己, 谷 利一
    日本植物病理学会報
    1978年 44 巻 4 号 478-484
    発行日: 1978/09/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    非抗菌性ステロイドのアベナコシド(Avd) AおよびBならびに同物質を抗菌性の26-デスグルコアベナコシド(26-DGA) AおよびBにそれぞれ転換する酵素の存在が
    エンバク
    品種勝冠1号の初生葉で確認された。同酵素はAvd A, BのC-26にβ-結合したグルコースを加水分解するが,Avd A, Bおよび26-DGA A, BのC-3のβ-グルコシド結合には作用しない。また,
    エンバク
    葉に存在するフラボノイド配糖体および合成基質のp-ニトロフェニール-β-D-グルコシドにも作用しない。本酵素の活性はpH 6.0に最適があり,熱不安定で,p-クロルマーキュロ安息香酸で阻害されるが,グルコノラクトンでは阻害されない。切断傷害をうけた
    エンバク
    葉では,Avd A, Bは5分間以内に26-DGA A, Bにそれぞれ転換がはじまる。転換の程度とPuccinia coronata avenae夏胞子の発芽管伸長阻害力とは正比例す。以上の結果から,傷害をうけた
    エンバク
    葉においては,特異的なβ-グルコシダーゼの活性化と,それによるAvdの26-DGAへの転換が起こり,抗菌力が増加すると考える。
  • 立石 靖, 桂 真昭, 岩堀 英晶, 上杉 謙太
    日本線虫学会誌
    2011年 41 巻 1 号 19-22
    発行日: 2011/07/29
    公開日: 2012/02/07
    ジャーナル フリー
    秋作
    エンバク
    の播種時期がネコブセンチュウの増加に及ぼす影響を把握するために、熊本県合志市の圃場において、サツマイモネコブセンチュウの増殖に好適な
    エンバク
    品種「はえいぶき」および増殖を抑制する「たちいぶき」を栽培し、土壌中のネコブセンチュウ2期幼虫密度の変化を調査した。2006年8月下旬から9月下旬にかけて12日間隔で4つの播種時期を設定し、いずれも12月6日まで栽培した。「はえいぶき」では、8月下旬から9月中旬の3つの播種時期からの栽培において密度増加が認められたが、9月下旬播種からの栽培ではほとんど増加しなかった。また、根におけるネコブセンチュウの卵のう形成数は、播種時期が遅いほど少なくなった。一方の「たちいぶき」では、いずれの播種時期からの栽培においても、栽培後の密度増加は小さいか認められなかった。密度増加率(Pf/Pi)および卵のう形成数は播種時期が遅いほど低くなった。以上の結果から秋作
    エンバク
    の播種時期は、栽培後のネコブセンチュウ増殖程度に影響すると考えられた。
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