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クエリ検索: "グルテン"
3,770件中 1-20の結果を表示しています
  • *安藤 千夏, 福井 勇人, 水津 美乃里, 藤井 わか子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2010年 22 巻 2A-a6
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/27
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】現在、米粉の利用が促進され、米粉を使用したパン、菓子、麺等が製造されている。近年ライスヌードルのような麺が開発されているが、本来の小麦粉製うどんとは違った食感である。米粉を一部添加したうどんも製造されているが、我々は小麦粉製うどんに近い食感をもち、小麦粉を使用しない米粉製うどんとして、
    グルテン
    添加の米粉うどんの製造を試みた。本研究では、添加
    グルテン
    量、圧延回数、熟成時間の違いによる麺の物性変化について明らかにする。 【実験方法】
    グルテン
    を10%、16%、20%添加した米粉、コントロールとして小麦粉を使用し、混捏、圧延、熟成、伸展、切り出し、茹での工程でうどんを製造した。
    グルテン
    量、圧延回数、熟成時間を変えて製造した試料を、レオメータ(サン科学)により物性測定(引っ張り試験、咀嚼試験)を行った。また官能評価は、本学学生に対し評点法で行った。 【結果及び考察】米粉に
    グルテンを添加した場合グルテン
    10%添加では製造過程で麺が切れやすく、16%
    グルテン
    添加、20%
    グルテン
    添加では小麦製うどんに近い製品が得られた。物性測定の結果、小麦粉製うどん(コントロールとする)と16%
    グルテン
    添加米粉製うどん(以下16%
    グルテン
    添加とする)と20%
    グルテン
    添加米粉製うどん(以下20%
    グルテン
    添加とする)を比較すると、引っ張り距離、硬度、咀嚼性いずれも20%
    グルテン
    添加が16%
    グルテン
    添加よりも高い値を示し、コントロールの値により近くなった。また米粉製麺は、小麦粉製麺と比べて圧延回数、熟成時間がより多く必要と考えられる。官能検査の結果、麺としてふさわしい色では、16%
    グルテン
    添加、20%
    グルテン
    添加、コントロールの順に評価され、比較して麺の色が白い順となった。米粉でうどんを製造する場合、つや、歯ごたえ、粘り、のどごしではコントロールと比較して好まれないが、つゆをつけた場合3つの試料間に有意差はみられなかった。米粉製うどんでは、20%
    グルテン
    添加の方が小麦粉製うどんの物性に近いことがわかった。
  • *白石 成, 穴田 貴久, 本田 義知, 佐々木 啓一, 鈴木 治
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2010年 2010f 巻 P-46
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/03
    会議録・要旨集 フリー
    我々は,有機-無機ハイブリッド担体の創製を目的として,
    グルテン
    とβ-TCPに着目し,その複合体を作製した.
    グルテン
    粉末中のグリアジンとグルテニンは,水分の存在下で反応させると粘弾性を有する
    グルテン
    を形成し、さらに焼成することで多孔質体を作製することができる。そこで,
    グルテン
    粉末にβ-TCP顆粒を添加して
    グルテン
    /β-TCP複合体を作製し、評価・検討を行ったので報告する.
  • 吉田 千秋, 矢埜 みどり, 団野 源一
    日本食品科学工学会誌
    1996年 43 巻 5 号 557-561
    発行日: 1996/05/15
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    小麦粉を水で懸濁して得た
    グルテン
    (対照
    グルテン
    )およびNEMI処理した
    グルテン
    (NEMI
    グルテン
    )の凍結および凍結乾燥にともなう物性変化を調べた.両
    グルテン
    共,凍結乾燥すると伸張性は低下し,システインの添加により回復するが,低下および回復の程度は対照
    グルテン
    の方が著しかった.凍結乾燥または凍結によりSDS不溶性画分が増加するが対照
    グルテン
    の方が多かった.SDS不溶性画分は分子間SS結合による高分子重合体であるが,NEMI
    グルテン
    は凍結してもSDS不溶性画分の生成はわずかであった.しかし,NEMI
    グルテン
    のSDS可溶性画分は高分子
    グルテン
    タンパク質が増加するため高粘調性を示した.これらのことより凍結および凍結乾燥により
    グルテン
    タンパク質のSS重合体が形成されるため
    グルテン
    の伸張性が低下すると考えられる.
  • 勝屋 登, 小島 隆寿
    澱粉工業学会誌
    1962年 10 巻 1 号 13-19
    発行日: 1962/09/25
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    マルチン法で得られる含水
    グルテン
    の輸送の連続化, 酸分解の能率化, 含有澱粉の回収, 脱水効果などを目標とした
    グルテン
    の変性脱水法について実験を行つた。
    1) 還元剤, 酸化剤, 酸類, 有機溶媒など約30種の薬品による
    グルテン
    の変性状況を観察した結果, 亜硫酸ソーダ, 硫化水素などの還元剤で
    グルテン
    は軟化するが復元性が強く, 塩素ガス, 過マンガン酸カリ, 過塩素酸, 硝酸などの強酸化剤を用いると
    グルテン
    は粒状に分散すると共に水分を遊離し, 初期の目的のためには塩素ガスの吹き込みが効果的であることが判つた。
    2)
    グルテン
    を攪拌しつつ90-100%の塩素ガスを吹き込むと,
    グルテン
    は塩素を吸収して直ちに変性が始り, 6-10分で
    グルテン
    は粒状化し澱粉乳を分離する。 塩素の所要量は含水
    グルテン
    に対し0.3-0.4%でその95-99%は吸収利用されている。
    又変性によつて得られた
    グルテン
    は水分62-64%, 澱粉0.8%, 乾燥
    グルテン
    全窒素13.1-13.4%で, 未処理の69-71%, 1.1-1.4%, 12.3-12.6%に比べて何れの性質も優位であるにかかわらず, 本処理による窒素ロスは0.02%で極めて少い。
    尚, この場合の乾燥
    グルテン
    1g当りのSH基含量は129×10-3mg→54×10-3mgと半減しており, この現象は
    グルテン
    中のSH基の酸化変性によるものと推定された。
    3) 塩素変性により含水
    グルテン
    から得られる脱水液は, 含水
    グルテン
    の約20%に相当し, 固形物含量は6.6-7.9%でその殆んど大部分は澱粉であつた。 又脱水液の全窒素は0.12-0.13%でその70%は非
    グルテン
    性のコロイド状蛋白質と推定される。
    4) 塩素ガス処理で得られる脱水液中の澱粉のアミログラフ粘度, COOH基含量を調べたが何等酸化変性を受けていないことが判つた。
    以上の結果, マルチン法によつて得られる含水
    グルテン
    の変性脱水は塩素ガスの直接吹き込み法によつて最も効果的に実用的な変性が行われ, 同時に澱粉を変質させることなく回収出来ることを知つた。
    終りに本実験に御鞭撻を賜つた味の素K.K. 川崎工場澱粉課長渋谷新四郎氏, 種々御協力を載いた同課高橋礼治氏, 松原重雄氏, 橋本安弘氏に感謝の意を表します。
  • 細谷 圭助
    日本栄養・食糧学会誌
    1990年 43 巻 4 号 275-279
    発行日: 1990/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    3週齢の雄ラットにビタミンA欠乏飼料を35日間与え, その後, ビタミンA源としてニンジン粉末を含むタンパク質の質の異なる5種の飼料を15日間投与した。なお, 5種のタンパク質源のアミノ酸価は, カゼインが88,
    グルテン
    は22,
    グルテン
    +AAは58, ゼインは2, ゼイン+AAは65であった。
    1) 体重増加量は, カゼイン群〉
    グルテン
    +AA群〉
    グルテン
    群〉ゼイン+AA群〉ゼィン群の順に大きかった。
    2) 肝臓中レチノール蓄積量は, カゼイン群〉
    グルテン
    +AA群〉ゼイン+AA群〉
    グルテン
    群〉ゼイン群の順に大きく, カロチン摂取量に対する肝臓中レチノール量の比は, カゼイン群〉ゼィン+AA群〉
    グルテン
    +AA群〉
    グルテン
    群〉ゼイン群の順に大きかった。
    肝臓中レチニルパルミテート量およびカロチン摂取量に対する肝臓中レチニルパルミテート量の比は, いずれもカゼイン群〉
    グルテン
    +AA群〉
    グルテン
    群〉ゼイン+AA群〉ゼイン群の順に大きかった。
  • 児島 雅博, 村瀬 誠, 戸谷 精一, 杉本 勝之
    日本食品工業学会誌
    1992年 39 巻 6 号 471-476
    発行日: 1992/06/15
    公開日: 2011/02/17
    ジャーナル フリー
    手延べ麺と機械麺の
    グルテン
    の組織構造の差異を走査型電子顕微鏡によって検討した.
    α-アミラーゼ処理によって,澱粉粒の一部を除去することで,乾麺の
    グルテン
    組織は容易に観察できた.
    (1) 手延べ麺表面では繊維状になった
    グルテン
    組織が延伸方向に配向し,澱粉粒の一部が,この繊維状の
    グルテン
    によって保持されていた.一方,縦断面では,
    グルテン
    の澱粉粒を覆っていたと思われる帯状の構造が認められた.
    (2) 機械麺表面では規則的な組織構造は認められなかった.縦断面では,
    グルテン
    は澱粉粒を包み込むような球面状の構造を呈していたが,延伸方向に対する配向性は認められなかった.
    (3) ゆで麺を同様に処理して観察した結果,ゆで処理によって
    グルテン
    は若干膨潤するものの,手延べ麺の
    グルテン
    の繊維性,配向性及び機械麺の
    グルテン
    の球面状構造が認められ,乾麺での
    グルテン
    の組織構造はゆで後においても保持されていることが明らかになった.従って,麺の組織構造は乾麺をα-アミラーゼ処理して観察することが適当と考えられた.
  • 日比野 久美子
    名古屋文理大学紀要
    2014年 14 巻 41-48
    発行日: 2014/03/31
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    グルテンを粉末状にした市販の活性グルテン
    には,添加物や乾燥法など製造方法により様々な種類があり,用途により使い分けられている.
    グルテン
    のドウを形成する際,副資材として用いられる食塩は,
    グルテン
    構成タンパク質であるグルテニンとグリアジンの相互作用に関わり,特にグリアジン会合体の形成に機能していることが明らかにされているが,他の塩類については詳細が不明である.本研究では,硬水が市販活性
    グルテン
    のネットワーク形成に与える影響を調べ,活性
    グルテン
    の種類によっては大きな影響を及ぼすことを明らかにした.特に,分散剤に酢酸を使用した市販活性
    グルテン
    は,共存イオンの影響を大きく受けた.アンモニアや還元剤処理
    グルテン
    では,顕著な塩類の影響は認められなかった.
  • 焼麩の製造に関する基礎的研究(第3報)
    村瀬 誠, 水谷 哲也, 杉本 勝之
    日本食品科学工学会誌
    1996年 43 巻 10 号 1146-1151
    発行日: 1996/10/15
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    グルテン
    ドウの形成と焼麩の比容積との関係について検討した.混練時間が短いと
    グルテン
    ドウの形成が不完全であるために焼麩は膨化せず,一定時間以上の混練が必要であることが分かった.最大の比容積を与えるよりも長時間混練を継続すると
    グルテン
    ドウは洩糸性を示すなど取り扱いが困難になったが,比容積はほとんど影響を受けなかった.効率や作業性などから適正な混練時間を守ることが重要である.地引機の仕事量の観点から適正混練時間をみると最大の仕事量を過ぎたあたりに相当し,これはファリノグラフで観察される弱化の過程に入った段階であった.
    グルテン
    ドウの微細構造を比較すると,混練時間が短い場合には繊維状の
    グルテン
    が分散しており,均一になっていない.地引機で最大の比容積が得られる3~5分間混練すると繊維状の
    グルテン
    は消失し,小麦でん粉の直径に相当する大きさの穴が整然と並び,
    グルテン
    ドウが均一になっていることが確認できた.ところが混練時間が10分になると穴が乱れ,いったん形成された
    グルテン
    が破壊され始めたと推察された.この状態はファリノグラフを使用して得られた
    グルテン
    ドウでも類似していた.混練時間が短い
    グルテン
    ドウから得た膨化物は床面からの立ち上がりや表皮部分の膨化状態が異常で適正時間混練した
    グルテン
    ドウから得られた膨化物に比べると不規則であった.なお,ファリノグラフにより得た
    グルテン
    ドウには気泡が多く,従ってそれから得た膨化物は空洞が多かった.
  • 水上 戴子, 日高 久栄, 堀川 蘭子
    日本家政学会誌
    1993年 44 巻 9 号 731-740
    発行日: 1993/09/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    妊娠時のタンパク質源を小麦
    グルテン
    のみyした場合に, 母体および出生子の発育に及ぼす影響を検討するために, 妊娠ラットに小麦
    グルテン
    をタンパク質レベル5%, 10%, 20%, 30%の食餌とそれぞれにL-リジンを0.4%, 0.5%, 0.8%, 1.0%添加した食餌を妊娠全期間投与した.タンパク質何%レベルで妊娠維持, 分娩が可能か, さらに出生子の発育に及ぼす影響, 並びにリジンの補足効果について検討した.精製全卵タンパク質10%食を対照群とした.結果は次の通りである.
    (1) すべての小麦
    グルテン
    群において, 妊娠維持, 分娩が可能であったが, 小麦
    グルテン
    5%群では母ラットの出産状態, 出生子の発育は対照群より著しく劣った.小麦
    グルテン
    5%のリジン添加群および10%群においても対照群より有意に劣った.
    (2) 小麦
    グルテン
    10%群と20%群において, リジンの補足効果が顕著にみられ, 母体においてはリジンを添加した場合は小麦
    グルテン
    10%以上で, リジン無添加の場合は小麦
    グルテン
    20%以上で, 対照群とほぼ同様に良好な出産状態が得られた.
    (3) 出生子の発育からみると, リジンを添加した場合は小麦
    グルテン
    20%以上で, リジン無添加の場合は小麦
    グルテン
    30%で対照群とほぼ同程度の発育がみられた.
  • 小麦粉に関する研究 (第8報)
    木咲 弘
    栄養と食糧
    1967年 19 巻 5 号 313-317
    発行日: 1967/01/30
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    製パンのさいヘプタンを少量添加すると, パンのきめが改良され, この改良作用は薄力粉の場合により効果的であった。なお, パンのすだちの状態をしらべるのにゼロックスを用いて接写すると, きめの判定が容易になった。
    小麦粉に水と少量のヘプタンを加えてドウを作り, これから
    グルテン
    をとると,
    グルテン
    は粘性の少ない弾力性にとんだものとなった。
    グルテン
    として回収されるNの総量はほとんどかわらないが, 脂質は増加し, F/Pの値が大きくなった。
    グルテン
    を70%アルコールで処理して, グリアジンを洗出し, グルテニンをとると, 回収されるNの総量が, ヘプタン添加により増加した。また, ショートニングを含むドウにヘプタンを加え, これから
    グルテン
    をとると,
    グルテン
    は著しく脂質含量の多いグルテニン型のものとなった。
    また, ヘプタンを添加したドウからとった
    グルテン
    を希酢酸に分散溶解して水酸化カルシュウムで中和し, 分別沈殿により
    グルテン
    をとると, 粘弾性のつよい
    グルテン
    区分が増加し, 粘性の大きいグリアジン型の
    グルテン
    区分が減少する。ヘプタンの添加量の多い場合は, 粘性の大きい区分が著しく減少し, 弾力性にとんだ区分が増加した。
    したがって, ヘプタンのパン生地改良作用の一因は,
    グルテン
    中のグルテニンの増加により起こるのでないかと推論した。
  • 阿武 尚彦, 赤羽 義章, 森 一雄
    栄養と食糧
    1978年 31 巻 6 号 565-569
    発行日: 1978/12/10
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    1)
    グルテン
    の脱アミド化, アシル化誘導体について, 乳化安定性を検討した結果,
    グルテン
    の脱アミド化, アシル化反応は,
    グルテン
    に乳化性, 溶解性を付与するための有効な修飾手段であることが認められた。
    2) 修飾
    グルテン
    の乳化安定性はpHにより影響をうけその等電点で最低となった。
    3) 修飾
    グルテン
    溶液の加熱処理が乳化安定性に及ぼす影響はすくなく, その影響をほとんど受けなかった。
    4) アシル化
    グルテン
    の乳化安定性に及ぼす食塩添加の影響は大きく, 1%以上の濃度で顕著に現われた。
    5) 修飾
    グルテン
    の魚肉ソーセージにおける利用を検討した結果, 製品のHardness, 食感に改善が認められ, 乳化材として利用可能なことが示唆された。
  • 山澤 正勝, 佐藤 生一, 今井 奈央, 日比野 久美子
    名古屋文理大学紀要
    2020年 20 巻 77-87
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2021/03/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,乾燥方法や添加物の異なる各種市販活性
    グルテン
    について,一般成分,pH,色調,吸水力および
    グルテン
    ゲルの破断強度を比較した.その結果,特に
    グルテン
    のpH は,
    グルテン
    製造に際し添加される酢酸,アンモニア,亜硫酸塩によって大きく影響された.
    グルテン
    ゲルの破断強度はpH6付近で最高で,酸性側あるいはアルカリ性側にシフトすると低下した. 米粉の20%を活性
    グルテン
    で置換した米粉食パンの高さや比容積は,
    グルテン
    のpH によって影響された.
    グルテン
    のpH が6付近からより酸性側あるいはアルカリ性側にシフトすると減少し,高さと比容積との間には非常に強い相関関係が認められた.さらに,圧縮強度は,pH が高いほど大きくなる傾向が認められた.米粉 食パンの高さ,比容積,圧縮強度,パンの切断面の観察,および官能検査の結果から,添加物を添加しない
    グルテン
    が米粉パンには最も適していた.
  • *小林 征子, 長澤 幸一, 石川 千春
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2007年 19 巻 P-42
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/30
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】
     本研究では、小麦タンパク質を用いた新規品質改良剤を開発することを目的としている。これまで、小麦タンパク質にグルコースをメイラード反応で修飾させた複合体を創製し、複合体が市販小麦タンパク質よりも優れた製パン性向上効果を発揮することを実証してきた。(日本農芸化学会2005年大会)今回は、
    グルテン
    -グルコース複合体の創製を行い、麺類に対して優れた品質改良効果を発揮する素材を開発することを目的とした。
    【方法】
     
    グルテン
    はシグマ社製(北米産)と鳥越製粉社製(オーストラリア産)の2種類を用いた。製麺試験はうどんの試作により行い、イズミ電動製麺器こね工房IIPM-500を用い、中力粉:雪(日清製粉)400g、食塩15g、0.02%酢酸175 mlを基本配合とした。
    グルテン
    、複合体は対粉1%で添加した。生うどんは沸騰湯浴中でボイルし、冷却したものを官能検査と物性測定(破断強度)で評価した。
    【結果】
     
    グルテン
    (シグマ社製)-グルコース複合体を製麺試験に供した結果、官能検査におけるコシの強さは、
    グルテン
    添加区が最も硬く、複合体添加区、無添加区は同等であった。破断強度は、
    グルテン
    添加区、無添加区、複合体添加区の順に破断荷重が高かった。また、複合体添加は茹でた後に冷却しない状態では短時間で麺伸びがし易いという結果となった。一方、
    グルテン
    (鳥越製粉社製)-グルコース複合体の添加では、コシの強さについては、複合体添加区、
    グルテン
    添加区、無添加区の順になった。
    グルテン
    添加区は麺全体が硬いのに対し、複合体添加区は、麺の中心に硬い領域があるという評価となった。また、複合体添加により麺伸びを抑制する効果も認められ、品質改良効果が期待できた。
  • 黒河内 邦夫, 大日方 洋, 松橋 鉄治郎
    日本食品工業学会誌
    1980年 27 巻 5 号 254-256
    発行日: 1980/05/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    そば粉対小麦粉配合比〔90:10〕および〔50:50〕の粉に,活性
    グルテン
    を5%または10%添加してそば切りの製造試験を行った。そば粉配合比率の低いほど,活性
    グルテン
    添加率の高いほど製めん加工性は良く,標準ゆで時間(ゆでそば切りの水分が72%になるゆで時間)が長くなり,標準ゆで時間におけるゆで溶出率は低下した。そば粉対小麦粉配合比〔90:10〕で活性
    グルテン
    無添加のものは,つながりが悪く,通常のそば切りの形態に加工できなかった。しかし,活性
    グルテン
    5%添加のものは,つながりがかなり良くなり,とくに,活性
    グルテン
    10%添加のものは,そば粉対小麦粉配合比〔50:50〕で活性
    グルテン
    無添加のものとほとんど同程度の製めん加工性を示した。
  • マルチン法におけるグルテン收率の向上について
    勝屋 登, 小森 勇
    澱粉工業学会誌
    1963年 10 巻 2 号 63-70
    発行日: 1963/01/25
    公開日: 2011/07/01
    ジャーナル フリー
     マルチン法で小麦粉から
    グルテン
    を収率よく得る目的のため,物理的,化学的な面より各種の実験検討を行い,種々の知見を得た。 (1)ドウを作る場合,加水量は60%以上あればよく,混捏さえ充分であれば,収率に変化は見られない。 (2)ドウを混捏する場合,ドウのコンシステンシイが最大になつた時,
    グルテン
    収率が最高になるので,
    グルテン
    の収量に関係があるのは蛋白の網状組織形成が最大の要因であると思われる。 (3)ドウの網状組織形成に関連して,小麦粉配合の問題を取り上げ,単独では充分に
    グルテン
    が取り上げられぬ粉より,
    グルテン
    蛋白を収得することについて述べた。 (4)ドウのpHを
    グルテン
    の等電点附近に調製すれば収率が増大し更に塩類の効果としてはCa++の如き2価金属のほうがよいことがわかつた。 (5)小麦粉のドウ改良剤として酸化剤還元剤の影響を調べ
    グルテン
    分離の目的のためには製パンの場合と異り,還元剤の使用が好ましいことを述べた。 (6)小麦の水溶性蛋白を,亜硫酸パルプ廃液で回収する可能性について述べ,次いでこれをドウの捏り水に使用することにより
    グルテン
    収率を向上せしめ得ることを明らかにした。 以上の結果,マルチン法における
    グルテン
    収率の向上に関して種々なる改良法を見出すことができた。 終りに臨み,御指導を賜つた味の素K.K横浜工場長,小川鉄雄博士,川崎工場次長,河村百合雄氏,同澱粉課長,渋谷新四郎氏,並びに実験に協力された石渡重太郎氏に感謝致します。
  • 焼麩の製造に関する基礎の研究(第7報)
    村瀬 誠, 小堂 千亜紀, 並木 和子, 石田 欽一
    日本食品科学工学会誌
    2000年 47 巻 2 号 85-91
    発行日: 2000/02/15
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) でん粉粒子は
    グルテン
    繊維間に分散するので繊維の連続化とシート状の展開を妨害し,
    グルテンドウ中のグルテン
    は細分化された組織を形成する.粒構造をもたないα化でん粉は吸水率が大きいので
    グルテン
    の水分を優先的に取り,塊を形成し,一部溶解して
    グルテン
    の構造を破壊する.粒構造を有しても吸水率が大きいα化でん粉や可溶性でん粉は水分バランスを不均一にし,
    グルテン
    ドウの形成を困難にした.
    (2) 細分化された
    グルテン
    は焼成によって微細な膨化骨格を形成し,繊維間に分散したでん粉粒子が糊化して
    グルテン
    骨格を密閉し,独立した気泡を形成する.糊化しやすいでん粉ほど密閉性がよく,比容積は大きくなる.
    (3) 合わせ粉として使用したでん粉の性状が異なっても焼成初期に
    グルテン
    ドウから発生する水蒸気量はほとんど変わらず,比容積の差はでん粉の保水力の差を反映したものではなかった.
    (4) 従って,加熱によって糊化しないでん粉は密閉気泡を形成できず,またα化でん粉は
    グルテン
    を包み,膨化を妨害するので焼麩の膨化を抑制した.
    (5) 以上から,でん粉の粒構造は
    グルテン
    ドウの形成を行う上で必要であり,焼成時に糊化することによってでん粉は焼麩の膨化を促進する.でん粉粒子表面のタンパク質の寄与については今後の検討課題である.
  • 森 一雄, 内藤 恵一, 阿武 尚彦
    栄養と食糧
    1975年 28 巻 4 号 201-206
    発行日: 1975/06/30
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    水産ねり製品に“足”補強, 増量を目的として添加された
    グルテン
    乾燥粉末の挙動およびその効果を知るために, 小麦粉原料を変えて採取した
    グルテンより調製したグルテン
    乾燥粉末を添加して作ったかまぼこの足を, フッドレオメーター, テクスチュロメーター, 圧出水分量の測定により検討したところ次のような結果が得られた。
    1.
    グルテン
    粉末の性質において, 伸展性は擂潰肉への混合性に大きな影響を与え, 伸展性に豊むものほど高い保水性を示した。
    2. また,
    グルテン
    粉末の添加効果を得るためには,
    グルテン
    の性質において伸展性と抗張性のバランスがとれたものであることの重要性が認められた。
    3.
    グルテン
    乾燥粉末の添加効果は, 擂潰肉中で網状構造を形成することにより発揮されるのではないかと考えられた。
  • 柘植 宣孝
    日本食品科学工学会誌
    2015年 62 巻 6 号 297-298
    発行日: 2015/06/15
    公開日: 2015/07/31
    ジャーナル フリー
  • 倉賀野 妙子, 花崎 憲子, 和田 淑子
    日本調理科学会誌
    2004年 37 巻 2 号 143-150
    発行日: 2004/05/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本研究は,パラチニットおよびパラチノースが低水分系の焼き菓子の食感発現に果たす機能と役割を砂糖との比較において明らかにすることを目的とした. パラチニットおよびパラチノースを添加したモデル焼き菓子を作成し,焼成品について破断試験および電子顕微鏡による内部組織観察,生地について示差走査熱量測定,ファリノグラフィーおよびエクステンソグラフィー,小麦粉
    グルテン
    の性状および溶解性の測定を行い,以下の結論を得た. 1.焼成品の破断力は糖質問で異なり,パラチノース添加は砂糖添加よりも著しく硬く,パラチニット添加は砂糖と同程度に砕けやすい物性を発現した. 2.パラチノースおよびパラチニットともに砂糖と同様に,でんぷん糊化温度を高温側に移行させ,でんぷん糊化を抑制して,焼成品の砕けやすい物性発現に寄与する要素を有していた. 3.パラチノースおよびパラチニット添加は,砂糖と同様に,生地の
    グルテン
    形成を砂糖と同様に抑制していることが認められた. しかしながら,形成される
    グルテン
    の性状は糖質の種類によって異なった. 砂糖が
    グルテン
    の溶媒作用(
    グルテン
    の水への溶解性を増す)をもち,伸展性のある軟らかい生地にするのに比して,パラチノースは
    グルテン
    の溶媒作用を有さず,硬い生地にする. パラチニットは,
    グルテン
    の水への溶解性を低下させ,
    グルテン
    を不連続組織に形成する働きをもち,伸展性のない生地にする. こうした生地での
    グルテン
    の性状の違いが焼成品の破断力に反映したものと推察された.
  • 生地の熟成過程
    峯木 真知子, 庄司 善哉
    家政学雑誌
    1980年 31 巻 9 号 648-652
    発行日: 1980/10/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    1) バターロールの生地における各製造過程の組織を観察した.
    2) バターロールにおいては,
    グルテン
    は層状化していき, デンプン粒子は
    グルテン
    といりまじりながら,
    グルテン
    の層状化を補助しつつ, ともに構成した. しかも脂肪も
    グルテン
    と関連をもち, 層状化に加わって, 第二発酵後には, 整ったnetworkを形成した.
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