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クエリ検索: "シュウ酸"
10,748件中 1-20の結果を表示しています
  • 山添 義隆
    栄養と食糧
    1966年 18 巻 5 号 342-347
    発行日: 1966/01/30
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1. Bergerman & Elliot法に改変を加え尿中
    シュウ酸
    の定量を行なった。
    2. 本法により測定した尿中
    シュウ酸
    量は2.6~5.2mg%であった。ただし, 緑茶の多飲用者にあっては5.1~11.5mg%を認めた。
    3. 月経期間中の血液
    シュウ酸
    にみられる増減が, 尿中
    シュウ酸
    においても認められた。すなわち, 月経期の尿中
    シュウ酸
    は月経期間中低く, その前後に高い値を示す。
    4. ビタミンCと
    シュウ酸
    の間に正の相関が認められビタミンCは
    シュウ酸
    代謝に極めて深い関係のあることが認められた。
  • 兼田 朋子, 馬場 正, 大坪 孝之, 池田 富喜夫
    園芸学研究
    2004年 3 巻 4 号 415-419
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    ゴレンシの
    シュウ酸
    含有量の葉および果実における品種間差異および生育ステージによる違いを明らかにした.また,ゴレンシにおける主要な
    シュウ酸
    生合成経路を明らかにする目的で,グリオキシル酸酸化酵素およびアスコルビン酸酸化酵素の活性を測定した.
    (1) 葉における全
    シュウ酸
    ,不溶性
    シュウ酸および可溶性シュウ酸
    含有量は,酸味系品種が高い値を示し,生育ステージの進行とともに増加し,酸味系品種では可溶性
    シュウ酸
    ,甘味系品種では不溶性
    シュウ酸含有量の全シュウ酸
    含有量に対する割合が特に増加した.一方,果実では,両品種とも生育ステージの進行とともに減少し,また全
    シュウ酸に占める可溶性シュウ酸
    の割合が酸味系品種で顕著に高かった.甘味系と酸味系品種を類別する食味上の要因は,全
    シュウ酸
    含有量の絶対量よりも,可溶性
    シュウ酸
    含有量の割合の高低によるものと考えられた.
    (2) ゴレンシにおけるグリオキシル酸酸化酵素およびアスコルビン酸酸化酵素の活性は,いずれの品種においても確認され,葉においてグリオキシル酸酸化酵素活性が顕著に大きい値を示した.その値は黄緑色展開葉において最大を示し,酸味系品種の活性が,甘味系品種と比較し約5倍の強度を示した.一方,葉におけるアスコルビン酸酸化酵素および果実における両酸化酵素の活性はごく少量であったことから,ゴレンシにおける
    シュウ酸
    の生合成は,主に展開葉におけるグリオキシル酸経路が機能しているものと思われた.
  • *宮城 敦子, 高橋 秀行, 川合 真紀, 内宮 博文
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    会議録・要旨集 フリー
    イタドリ、ギシギシ等のタデ科植物は、
    シュウ酸
    含有量が高いことが知られている。
    シュウ酸
    の過剰摂取は動物にとって有害であるが、その一方で、植物において
    シュウ酸
    は重要な役割を果たしていると考えられる。その働きの1つに、
    シュウ酸
    は防御分子として重要な過酸化水素を生成する基質の1つであるため、傷害などのストレス応答との関与が推測されている。また高
    シュウ酸
    植物は、
    シュウ酸
    を根圏へ放出することで土壌中の金属イオンとキレートを形成し、金属イオンによる毒性を打ち消すことができるという報告がされている。
    植物の
    シュウ酸
    合成に関して、これまでに複数の合成経路が存在することが報告されている。しかし、これらの合成経路について生化学的、分子生物学的には十分な解析がなされていない。以上のような知見から、我々は植物における
    シュウ酸
    蓄積メカニズムの解明を試みた。はじめにCE-MSによる解析を行い、複数種のタデ科植物を用いて
    シュウ酸
    合成系の代謝産物量を比較した。その結果、
    シュウ酸
    含有量は種間で著しく異なることが明らかになった。次に、
    シュウ酸
    合成に関与する酵素活性を測定した。タデ科植物では、低
    シュウ酸
    植物に比べていずれの酵素も活性が高く、特に乳酸脱水素酵素が高い活性を示した。本研究では、これらの結果を元に植物の
    シュウ酸
    合成経路の重要性について検討を行なうことにする。
  • 屋良 和子, 宇佐美 正一郎
    植物学雑誌
    1968年 81 巻 963 号 425-433
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    クワズイモ (Alocasia macrorrhiza) の葉柄から, 桃色, 赤色, 黄色の三株の
    シュウ酸
    分解菌を分離して, それらの菌懸濁液, 無細胞抽出液を用いて,
    シュウ酸
    の代謝について調べた.
    シュウ酸
    はまず, CoA, TPP, ATPなどの補助因子の存在下で, 脱炭酸されて後,酸化されると推察される.呼吸実験で, 添加した
    シュウ酸
    は完全に反応液から消失するが, その際の酸素吸収量は添加した
    シュウ酸
    の完全酸化の理論値の1/2量であった. 従って, 酸化と同時に他の
    シュウ酸
    代謝が行なわれているものと考えられる.
    また, これらの菌の
    シュウ酸
    分解系は, 菌が
    シュウ酸
    の存在下で培養されることによって適応的に活性を増す.
  • *古川 丈真, 高橋 嘉夫
    日本地球化学会年会要旨集
    2010年 57 巻 3A19 10-15
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    主要有機エアロゾルの一つである
    シュウ酸
    は、水溶性であるため雲凝結核として作用し、雲の形成を助長するとともに雲の寿命を伸ばし、間接的に地球を冷却すると考えられている。しかし、エアロゾル中の
    シュウ酸が単体のシュウ酸なのかシュウ酸
    錯体なのかは解明されていなかった。
    シュウ酸
    錯体の多くは不溶性であるため、雲凝結核としての働きには期待できない。XAFSを用いた本研究から、大気中の
    シュウ酸の多くはシュウ酸
    錯体として存在することが分かった。また、
    シュウ酸とシュウ酸
    錯体の水分吸着脱離重量測定の結果より、
    シュウ酸
    錯体は雲凝結核として働かないことが分かった。そのため、エアロゾル中の
    シュウ酸
    の雲凝結核としての働きはこれまでの見積もりよりも小さいことが予想される。
  • *宮城 敦子, 川合 真紀, 内宮 博文
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2011年 2011 巻
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/02
    会議録・要旨集 フリー
    タデ科植物であるエゾノギシギシは葉に
    シュウ酸
    を高蓄積する多年生草本である。その一方で、その
    シュウ酸
    蓄積機構に関する知見は少ない。当研究室におけるメタボローム解析の結果から、葉の
    シュウ酸の蓄積量とシュウ酸
    前駆物質(クエン酸、アスコルビン酸)との間に高い正の相関があること、茎の炭素化合物が葉の
    シュウ酸
    合成に影響を及ぼすことが示された(Miyagi et al, Metabolomics, 2010a, b)。そこで、本研究では茎の炭素源が葉の
    シュウ酸
    蓄積に及ぼす影響を調べるために13CO2を用いたトレーサー実験を行った。すなわち、13CO2処理した植物における13C-
    シュウ酸
    とその周辺代謝物の濃度をCE-MSで測定した。その結果13C-
    シュウ酸
    が葉に高蓄積すること、茎では13C-クエン酸等の濃度が減少する一方で新生葉の
    シュウ酸
    合成に茎の炭素化合物が使用されることが示された。さらに、高CO2
    シュウ酸
    等の代謝物に及ぼす影響を調べるため、1000 ppm CO2および栄養塩処理個体の代謝物解析を行った。その結果、葉では栄養塩処理によって主にアミノ酸の濃度が増加するのに対し、CO2処理により有機酸が増加した。一方、CO2と栄養塩を同時に処理した個体に
    シュウ酸
    濃度の増加が見られ、バイオマス量が著しく増加した。
  • *澤田 佳代, 鈴木 通仁, 榎田 洋一
    廃棄物学会研究発表会講演論文集
    2006年 17 巻 B8-2
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/20
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、
    シュウ酸
    カルシウムの水への溶解度が小さいことに着目して、飛灰中のカルシウムを
    シュウ酸と反応させることでシュウ酸
    カルシウムとして回収し、これを焼成することによって酸性ガス吸収剤として再生することを提案する。本報では、都市ごみ処理過程から排出された溶融飛灰を用いて、
    シュウ酸による飛灰中に含まれる元素の浸出挙動およびシュウ酸
    浸出後の回収残渣を焼成して作成した酸性ガス吸収剤の組成評価を行った。また、核燃料廃棄物のウラン含有廃棄物を焼却した際に発生する灰に対しての本法の適用性を検討するために、二酸化ウランの粉末を都市ごみ溶融飛灰と混合したものを模擬灰として用いて、
    シュウ酸
    によるウランの浸出挙動を調べた。
  • -ホウレン草中のシュウ酸量-
    後藤 英子, 松永 暁子
    家政学雑誌
    1978年 29 巻 8 号 567-570
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1) 電導度法によれば従来法より簡便な操作で
    シュウ酸
    を定量することができる.
    2) ホウレン草の水ゆで抽出
    シュウ酸溶液と塩酸抽出シュウ酸溶液中に純品のシュウ酸
    ナトリウムを添加し, 電導度法によって添加回収率を求めた結果, ほぼ100%に近い値が得られた.
    3) ホウレン草の
    シュウ酸
    定量で電導度法と過マンガン酸カリウム滴定法の結果を比較した場合, 高い相関が認められたが, 水ゆで抽出
    シュウ酸
    の場合, 過マンガン酸カリウム滴定法に比べ電導度法は少ない値を示した.
    4) ホウレン草の
    シュウ酸
    量には季節的影響がみられ, その変動は水ゆで抽出
    シュウ酸
    量で大きく, 塩酸抽出
    シュウ酸
    量には年間を通して大きな変化がみられなかった.そのため, ホウレン草をゆでてから用いれば, 年間を通じて摂取される
    シュウ酸
    量はほぼ同じことになる.
  • 兼田 朋子, 馬場 正, 大坪 孝之, 池田 富喜夫
    園芸学研究
    2005年 4 巻 2 号 207-211
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/28
    ジャーナル フリー
    ゴレンシの酸味系品種と甘味系品種を親として酸味系×甘味系品種の種子を得て, F1交雑実生を得た. 播種後2年目にそれらの個体の葉を供試し,
    シュウ酸
    含有量,
    シュウ酸
    の不溶性化に関与していると思われる無機成分含有量について分析した.
    交雑実生における全
    シュウ酸
    含有量と可溶性・不溶性
    シュウ酸
    含有量との関係を検討した結果, いずれにおいても正の相関が得られたが, 特に不溶性
    シュウ酸
    含有量との間に高い相関が認められた.
    交雑実生の
    シュウ酸
    含有量と無機成分含有量との関係を検討した結果, 全
    シュウ酸および不溶性シュウ酸
    含有量と全カルシウムおよび全マグネシウム含有量との間で正の相関が得られたが, 不溶性
    シュウ酸
    と全カルシウム含有量との間でより高い相関が認められた.
    以上のことから,
    シュウ酸
    の不溶性化にはカルシウム含有量が大きな影響を及ぼしていると考えられた. 今後, ゴレンシのカルシウム含有量を制御することで果実内の
    シュウ酸
    の形態を変えることが可能になるかもしれない.
  • *濱谷 亮子, 成松 泉, 飯塚 美和子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2005年 57 巻 1Ca-7
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/12/08
    会議録・要旨集 フリー
    [目的] 
    シュウ酸
    の生体内での働きは未解明な部分が多い。また緑茶は
    シュウ酸
    を含む食物としても知られているが、その
    シュウ酸
    含量、特に近年消費量を伸ばしているペットボトル緑茶飲料の
    シュウ酸
    含量についての報告は少ない。本研究ではHPLC (島津LC-10A、カラム: Develosil RPAQUEOUS-AR-5) を用いてペットボトル緑茶飲料の
    シュウ酸
    含量を測定した。さらに急須から入れた緑茶、各種飲料についても定量し、飲料から摂取する
    シュウ酸
    量を検討した。
    [方法] HPLC分析により、特定保健用食品など機能性飲料を含むペットボトル緑茶飲料18銘柄、ブレンド茶2銘柄、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶、グアバ茶、コーヒーの各種既製清涼飲料、ドリップコーヒー、及びティーバッグ紅茶浸出液中の
    シュウ酸
    含量を定量した。
    [結果] 
    シュウ酸
    含量は、ペットボトル緑茶飲料で34_から_103mg/lであった。また茶葉浸出液中の
    シュウ酸
    含量は1煎目で平均226mg/l、2煎目で平均79mg/lであり、全銘柄で1煎目が高値だった。さらに、紅茶、ブレンド茶など、その他の飲料にも
    シュウ酸
    が含まれていた。今後も食品から摂取する
    シュウ酸
    量の検討とともに、
    シュウ酸
    の生体内での作用解明が望まれる。
  • 菊永 茂司, 高橋 正侑
    日本栄養・食糧学会誌
    1985年 38 巻 2 号 123-128
    発行日: 1985年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    野菜中のCaの利用性を知るために, Caの生体への吸収利用に密接に関与する
    シュウ酸
    を細管式等速電気泳動法により定量を試みた。また, 市販野菜13種類中の
    シュウ酸
    とCa量を測定した。
    1) IPには島津製のIP-1B, 検出器にPGD-1を使用した。泳動条件は, リーディング液にその各pHにおける
    シュウ酸
    を含む8種有機酸のPU値から0.01N HCl-β-alanine (pH4.0), ターミナル液に0.01N n-capro-ic acid (pH 3.4), 泳動電流150μA (8分) →50μAとした。
    2) 上記1) の泳動条件での
    シュウ酸
    の定量性については, 20nmol/μl以下でもY=0.988X+0.249の直線性が得られた。 また, この泳動条件で
    シュウ酸
    , オキザロ酢酸, α-ケトグルタル酸, クエン酸, コハク酸の分離が可能であった。
    3) 野菜の
    シュウ酸
    抽出液中のIPによる
    シュウ酸
    の分離ゾーンは, oxalate decarboxylaseを作用させると消失することから,
    シュウ酸
    の単一ゾーンであることを確認した。
    4) 分析した13種類の野菜中の
    シュウ酸
    量は, 100gあたり, ホウレン草, 1,339mg, ショウガ239mg, パセリで177mgなどであった。 またCa含量は, 100gあたり, ヨモギ307mg, クレソン256mg, フキ (葉) 243mg, ホウレン草150mgなどであった。
    5) ホウレン草の 「ゆで」 時間と沸騰水量は, ホウレン草重量の5~10倍量で2~3分間 「ゆで」 ることによって, 遊離型
    シュウ酸
    のほぼ全量を除去でき, また生体に最も吸収されやすいと考えられる遊離型Caの損失も少なかった。
  • 佐々木 栄一
    工業化学雑誌
    1971年 74 巻 12 号 2426-2429
    発行日: 1971/12/05
    公開日: 2011/09/02
    ジャーナル フリー
    シュウ酸はシュウ酸
    カルシウムを 50~60℃ で硫酸を用い分解して製造するのが一般的である。
    Ca(COO)2 + H2SO4 → (COOH)2 + CaSO4
    しかし, より高い反応温度および濃厚な硫酸を用いて分解が行なわれたときには, 生成された
    シュウ酸
    はさらに CO2, CO, H2O に分解するおそれがある。
    シュウ酸
    の分解についてはすでに第2報で報告した。
    本報では
    シュウ酸
    カルシウムの分解に用いる最適な硫酸量および濃度について探索した。
    シュウ酸
    カルシウムと硫酸の固液反応においては, 硫酸はカルシウム塩に対して 2.3~2.5 当量, 20~24% の濃度を必要とする。
    シュウ酸
    カルシウム分解後の生成混合物をロ過する場合, 一部温稀硫酸で洗浄すれぽ,
    シュウ酸と硫酸カルシウムからシュウ酸
    カルシウムが可逆的に再生することを防止でき非常に効果的である。
  • 太田 和子, 香川 彰
    園芸学会雑誌
    1996年 65 巻 2 号 327-332
    発行日: 1996年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    ホウレンソウ(Spinacia oleraceaL.)F1品種'松緑'の
    シュウ酸
    含量を低下させることを目的にジ硝酸態窒素の濃度と硝酸態窒素対アンモニア態窒素の比率の影響について検討した.
    植物体は,0~100ppmのNO3-を含む養液で生育させたところ,窒素濃度が10ppmより低いとき,
    シュウ酸
    含量は低下したが,生育も不良となった.さらに,葉中の全窒素含量も低くなった.
    次に,硝酸態窒素とアンモニア態窒素の混合割合を変えて栽培した.アンモニア態窒素の割合が高くなるほど総
    シュウ酸
    ,水溶性
    シュウ酸
    ともに含量が低下した.生育は季節により変動があったが,アンモニア態窒素が75%以上の高比率の区では低下した.しかし,混合区でもアンモニア態窒素の割合が25%より低いと,生重が低下しない区もみられ,生育を落とさずに
    シュウ酸
    含量を低下させられる可能性がみいだされた.
  • 諸角 誠人, Hossain Rayhan Zubair, 西島 さおり, 菅谷 公男, 秦野 直, 小川 由英
    日本泌尿器科学会雑誌
    2002年 93 巻 2 号 296-
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2017/04/06
    ジャーナル フリー
  • 堀江 秀樹, 木幡 勝則
    茶業研究報告
    2000年 2000 巻 89 号 23-27
    発行日: 2000/08/31
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    シュウ酸
    は舌に残る不快味を示す。各種緑茶中の
    シュウ酸
    含量を調べたところ,玉露で1%以上,煎茶では0.9%程度,番茶・ほうじ茶ではそれ以下の値を示した。また荒茶を火入れ処理しても,処理前後で
    シュウ酸
    の含量は変化しなかった。
    シュウ酸
    は40℃程度の低温でも,浸出液中に溶出されやすかった。茶浸出液中の
    シュウ酸濃度が高ければシュウ酸
    味が強いとは必ずしもいえず,リン酸等他のイオンが
    シュウ酸
    味に影響するものと推察された。
  • 兼田 朋子, 馬場 正, 大坪 孝之, 池田 富喜夫
    園芸学研究
    2006年 5 巻 1 号 79-83
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/11
    ジャーナル フリー
    ゴレンシ(Averrhoa carambola L.)果実の貯蔵性の向上を目的にカルシウム処理を行った.250,500および0 ppm(無処理区)のCa-EDTA溶液に,収穫直後の果実を20分間浸漬した後,果柄部のみが同じカルシウム溶液に浸るよう設置し,30℃の条件で7日間貯蔵した.果実の貯蔵性に対する効果,果実内のカルシウム濃度および
    シュウ酸
    結晶体の観察を行った.
    1)250 ppm区の果実は貯蔵7日目においてもその商品性を維持した.それらの果実は,0および500 ppm区と比較して果皮硬度および
    シュウ酸
    含有量が高く,また呼吸量が抑制されていた.
    2)処理を行うことで果実内のすべての部位のカルシウム濃度は増大した.その値は,果肉や果皮と比較して綾部で最大を示した.
    3)皮層の最外細胞層に多面体の
    シュウ酸
    結晶体が充満して存在した.それらの大きさは,他の作物のそれと比較して小さいものであったことから,カルシウム処理に伴う食味への不快感は少ないものと考えられた.
    これらの結果から,カルシウム処理はゴレンシの貯蔵性を向上させる手段の一つとして有効であると考えられた.
  • 建部 雅子, 石原 俊幸, 石井 かおる, 米山 忠克
    日本土壌肥料学雑誌
    1995年 66 巻 5 号 535-543
    発行日: 1995/10/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    Spinach and komatsuna were cultured in the solutions containing different combinations of Ca and K, and NO_3-N and NH_4-N, and the changes of the contents of nitrate, ascorbic acid and oxalic acid were investigated. In Experiment I, the meq ratios of Ca and K were 9 : 1,5 : 5 (control) and 1 : 9,and total meq was 8. In Experiment II, the meq ratios of NO_3-N and NH_4-N were 10 : 0 (control), 5 : 5 and 2 : 8,and total meq was 4. The content of insoluble oxalic acid was increased along with the increase in the ratio of Ca, while the content of soluble oxalic acid was increased along with the increase in the ratio of K. The meq of Ca was equal to that of insoluble oxalic acid in spinach. So it is considered that the production of insoluble oxalic acid was determined by the amount of Ca in spinach. In spinach, the contents of total oxalic acid was correlated with the content of reduced nitrogen (total nitrogen-nitrate nitrogen), and the content of total oxalic acid was decreased along with the increase in the ratio of NH_4-N in the solution. So there was a close relation between the production of oxalic acid and the reduction of nitrate in spinach. In both drops, the content of nitrate was decreased and the content of total ascorbic acid (ASA+DHA) was increased along with the increase in the ratio of NH_4-N in the solution. It is suggested that the quality of spinach and komatsuna is better when nitrogen is absorbed as NH_4-N rather than as NO_3-N.
  • *宮城 敦子, 平林 孝之, 高橋 秀行, 西村 芳樹, 高原 健太郎, 川合 真紀, 内宮 博文
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2009年 2009 巻
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/10/23
    会議録・要旨集 フリー
    タデ科ギシギシ属エゾノギシギシRumex obtusifolius L.は世界各地の田畑や牧草地などに多く見られる多年生草本であり、駆除が困難な強害雑草として知られている。日本では、明治期に北海道にて移入が確認された後、数十年の間にほぼ全国に分布を拡大し、特に問題視されている。
    タデ科ギシギシ属の植物は、
    シュウ酸
    含有量が高い。
    シュウ酸
    の過剰摂取は動物にとって有害である一方で、植物において
    シュウ酸
    は重要な役割を果たしていると考えられる。というのは、
    シュウ酸
    は防御分子である過酸化水素合成の基質の1つであるため、傷害などのストレス応答との関与が推測されている。また、
    シュウ酸
    を根圏へ放出することで土壌中の金属イオンとキレートを形成し、金属イオンの毒性を打ち消すという報告がある。
    本研究ではエゾノギシギシの
    シュウ酸
    代謝を明らかにするため、CE-MSを用いてギシギシ属植物の葉の代謝物量を測定し種間比較を行った。その結果、エゾノギシギシは他種よりも
    シュウ酸
    を高蓄積した。また、
    シュウ酸
    を高蓄積する植物ほどアミノ酸を多く含む傾向が見られた。さらに、地上部を切除し暗条件で育成したエゾノギシギシの葉および茎のメタボローム解析を行った。その結果、暗条件では茎の主要代謝物であるクエン酸が葉の
    シュウ酸
    の高蓄積に関与する可能性が示された。
  • 和泉 眞喜子
    日本調理科学会誌
    2004年 37 巻 3 号 268-272
    発行日: 2004/08/30
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    ホウレンソウの
    シュウ酸
    含量が同じ産地で季節によりどのくらい変動するのか,さらにゆで調理による変化や無機成分の変動について2カ所で調べた. 次の結果が得られた. 1.水分含量は夏期には多く,冬期には少ない傾向だった. それは特に露地栽培で顕著だった. 2.同じ産地,生産者,同じ品種であっても月により総
    シュウ酸
    含量は300mg%以上の変動があった. しかし,変動幅が大きい地区と小さい地区がみられた. 3.ゆで後の総
    シュウ酸
    の残存率は夏より冬が高い傾向だった. 4.ゆでホウレンソウの遊離
    シュウ酸
    の値が高いとえぐみが強かった. 5.K含量と
    シュウ酸
    含量は月別変動が同じ傾向を示した. 6.K含量が多いものは
    シュウ酸
    含量が多く,えぐみも強いことが示唆された. 本報告の一部は日本調理科学会平成14年度大会において発表した.
  • 石井 裕子, 滝山 一善
    分析化学
    1994年 43 巻 2 号 151-155
    発行日: 1994/02/05
    公開日: 2009/05/29
    ジャーナル フリー
    ごまを粉砕し,粉砕ごまから沸騰水中に遊離のカルシウム及び
    シュウ酸
    を抽出した.又0.1M塩酸中にカルシウム及び全
    シュウ酸
    を抽出した.抽出液中のカルシウム及び
    シュウ酸
    をAAS及びイオンクロマトグラフィーで測定した.一方,ごまを水と共にミキサーで摩砕し,混合物をビーカーに移し,静置した.沈降した
    シュウ酸
    カルシウム結晶をデカンテーション法で上澄み液を注意深く流し出して集めた.ごまの種類によるが,洗いごま100gにつき,遊離のカルシウム70mg,遊離の
    シュウ酸
    350mg,全
    シュウ酸
    1750mg,
    シュウ酸
    カルシウム-水和物2320mgとなり,全カルシウムを1200mgとすれば
    シュウ酸
    カルシウム以外のカルシウムは565mgとなった.結晶は
    シュウ酸
    カルシウム-水和物であり,球形の凝集体をしていた.
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