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クエリ検索: "塚本功"
77件中 1-20の結果を表示しています
  • 第20回日本急性血液浄化学会学術集会パネルディスカッションⅡより
    山下 芳久, 米川 元樹
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2010年 1 巻 1 号 39-46
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2023/02/22
    ジャーナル フリー

    血液凝固から血液浄化の回路,ヘモフィルタ寿命を延ばす工夫をテーマとして,各施設で検討されている内容を発表頂き議論した。具体的には,まず血液回路において血液凝固を起こしやすい部位を同定し,そのチャンバ内に血液凝固を起こさせない工夫に関して報告して頂いた。次に治療開始方法において体外循環を行ったら10分間の空回しをしてから治療を開始することがヘモフィルタの寿命に影響するのかについて報告して頂いた。次にポリスルホンを膜素材とした2つのヘモフィルタにおいて,施行時間,回路内圧変動,溶質変動およびACTと凝固線溶系バランスを比較検討し報告して頂いた。最後に持続的血液浄化療法でヘモフィルタと血液回路を長時間使用するための要件について,各種のデバイスや治療条件をまとめ,報告して頂いた。今後実際に持続的血液浄化療法を行う上で,血液回路やヘモフィルタが血液凝固を起こす関係について理解が深まれば幸いである。

  • 塚本 功, 村杉 浩, 土屋 陽平, 山下 芳久, 高根 裕史, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2012年 3 巻 1 号 8-13
    発行日: 2012/06/01
    公開日: 2023/01/27
    ジャーナル フリー

    持続的腎機能代替療法(continuous renal replacement therapy:CRRT)は救急・集中治療領域をはじめ,血行動態が不安定な腎機能低下症例に対して,長時間にわたり施行される治療法である。体外循環を利用した治療法であるために,回路内凝固はCRRT治療時における頻度の高いトラブルとされる。よって,そのトラブルを最小限に抑えるためには,治療に用いられる各種デバイスの特徴を理解して,凝固をきたしにくい血液回路を追求する必要がある。そこで,CRRTにおける各種血液回路の異なる部材の影響を比較し,安全かつ長時間使用できるための血液回路の条件を検討した。その結果,血液回路充填量を少なくすること,動脈側エアートラップチャンバー形状を空気の接触を極力少なくするとともに容量を小さくすることが,血液回路life-timeの延長に効果的であった。

  • 嘉松 翔, 山香 修, 新山 修平, 森田 敏夫, 中村 篤雄, 鍋田 雅和, 福田 理史, 兵藤 啓一郎, 木嶋 涼二, 杉原 学, 高須 修, 山下 典雄, 坂本 照夫
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2013年 4 巻 1 号 43-48
    発行日: 2013/06/01
    公開日: 2022/09/16
    ジャーナル フリー

    集中治療領域において持続的腎機能代替療法(Continuous Renal Replacement Therapy:CRRT)は欠かせないものとなっており,CRRTで使用するヘモフィルタは長時間にわたり使用可能であることが求められる。今回,エクセルフロー®(AEF)についてAEF0.7(膜面積0.7m2)とAEF1.0(膜面積1.0m2)でクロスオーバー比較試験にてライフタイムを検討した。さらに,実験系でヘモフィルタ内部の流れをX線透視下に観察した。ライフタイムは,AEF0.7で1,908±210分,AEF1.0で1,305±213分とAEF0.7の方が有意に長かった。また,実験系の結果では,膜面積が大きいほどヘモフィルタ内部の血流分布が不均一であることが示唆された。AEFでは,膜面積が大きくなるほどL/Dが小さく,ヘッダー直径は大きくなる設計となっている。今回,膜面積が大きいAEFでライフタイムが短縮した原因は,ヘッダーの直径が大きくなったことによる線速度の減少と,血流分布が不均一となったことによる影響があったと考えられた。よってヘモフィルタのライフタイムを延長するには,L/Dが適正であることが重要である。

  • 塚本 功, 土屋 陽平, 松田 真太郎, 秋元 照美, 村杉 浩, 山下 芳久, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2013年 4 巻 1 号 38-42
    発行日: 2013/06/01
    公開日: 2022/09/16
    ジャーナル フリー

    持続的腎機能代替療法(CRRT)施行中に血液濾過器(hemofilter)の過凝固をきたした際,hemofilterの膜素材を変更することの有効性について,電子カルテを元にretrospectiveに検討した。方法はポリスルホン(PS)膜hemofilterを用いて24時間未満で回路内凝固を引き起こした症例において,回路交換の際,膜素材を変更せずにPS膜を継続した症例をPS群(59session),セルローストリアセテート(CTA)膜に変更した症例をCTA群(33session)として比較検討を行った。まず,変更前のhemofilter life-time,メシル酸ナファモスタット(NM)時間投与量に差を認めなかったが,平均濾過流量はPS群531±243 mL/hrに対してCTA群391±234 mL/hrで有意に低値であった(p<0.05)。変更後のhemofilter life-timeはPS群18.6±14.5hrに比べてCTA群27.6±13.1hrで,24時間達成率もPS群25.0%に比べてCTA群61.1%で有意に高値であった(p<0.05)。以上よりCRRTにおいてhemofilterの過凝固をきたした際,PS膜をCTA膜に変更することはhemofilter life-timeの延長に効果的であった。

  • 塚本 功, 土屋 陽平, 松田 真太郎, 秋元 照美, 村杉 浩, 山下 芳久, 高根 裕史, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2011年 2 巻 1 号 110-117
    発行日: 2011/06/01
    公開日: 2023/03/01
    ジャーナル フリー

    持続的血液浄化療法施行時において急激にhemofilter life-timeが短縮することを時折経験する。そこで各社ポリスルフォン膜hemofilterを用いた際の凝固要因から臨床上効果的な使用法を見出すことを目的にAEF-07(AEF),SH-0.8(SH),D-30NR(D30)を用いた症例の体外循環パラメータおよびhemofilter life-timeが突然24時間未満に短縮した要因を調査した。その結果,動静脈圧較差および膜間圧力差(transmembrane pressure:TMP)はAEF<D30≒SH,hemofilter life-timeはAEF≒SH<D30,さらに膜交換理由は全群で濾過圧減少が少なく,AEFは動脈圧上限,D30は返血圧上限が多かった。またhemofilter life-timeが短縮した際には膜素材変更がlife-timeの有意な延長を認め,同一膜素材変更は効果を認めなかった。各社ポリスルフォン膜hemofilterは施行条件による影響が少ないために仕様を改良することで膜の特徴性を引き出せる可能性が示唆されたが,急激なhemofilter life-time短縮の対応は膜素材の変更が最も効果的であった。

  • 加藤 多美恵, 塚本 功, 山下 芳久, 高松 克法, 大岩 功治, 宇都 栄作, 細川 緑, 海津 嘉蔵
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2011年 2 巻 2 号 219-222
    発行日: 2011/12/01
    公開日: 2023/03/01
    ジャーナル フリー
  • 早崎 裕登, 塚本 功, 土屋 陽平, 渡辺 裕輔, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2014年 5 巻 1 号 96-97
    発行日: 2014/06/01
    公開日: 2022/04/05
    ジャーナル フリー
  • 早崎 裕登, 塚本 功, 土屋 陽平, 渡辺 裕輔
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2016年 7 巻 2 号 113-117
    発行日: 2016/12/01
    公開日: 2022/02/17
    ジャーナル フリー

    持続的腎機能代替療法(CRRT) で用いる血液濾過器(hemofilter)の選択は,小児・新生児領域を除いて明確な基準がないのが現状である。そこで,ポリスルホン(PS)膜とセルローストリアセテート(CTA)膜hemofilterの膜面積が,膜寿命に与える影響を後方視的に検討した。方法は,埼玉医科大学国際医療センターでCRRTを施行した36症例70sessionを膜面積1.0m2以上(L群)と未満(S群)にわけ,24時間達成率,回収・回路交換理由をPS膜とCTA膜hemofilterでそれぞれ比較した。その結果,PS膜hemofilterの24時間達成率は両群間で差はなかったが,CTA膜hemofilterはS群に対してL群が有意に高値(p<0.05),回収・回路交換理由はL群で濾過圧異常を認めなかった。結論として,CTA膜hemofilterの膜面積は,濾過性能の違いによって膜寿命に影響を与える可能性がある。

  • 今泉 力也, 芝田 正道, 川名 由浩, 小林 利道, 中野 清治, 樋口 千恵子, 小川 哲也, 中澤 速和, 磯谷 栄二
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2015年 6 巻 2 号 160-161
    発行日: 2015/12/01
    公開日: 2022/05/10
    ジャーナル フリー
  • 内田 祐司, 徳井 研太, 藤江 遼平, 鳴海 敏行, 川邉 学, 柗澤 雅史, 宮崎 真一, 本多 仁, 山下 芳久, 大浜 和也, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2010年 1 巻 1 号 97-101
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2023/02/22
    ジャーナル フリー

    生命維持管理装置のメインテナンスは,医療法改正により重要視されている。適正な保守点検を計画的に実施することは,急性血液浄化療法において用いられる持続的血液浄化装置にも必要である。当院では,持続的血液浄化装置に対する保守管理として,持続的血液浄化装置に内蔵されている動作点検プログラムを利用した使用前点検およびメーカー推奨の定期点検周期を基に年間計画を作成し定期点検の取り組みを始めた。2008年10月から2009年9月までの期間で行った使用前点検は98件で,うち5件において使用前点検時に不具合がみられた。使用中の装置不具合は1件であった。使用前点検に要する時間が全スタッフ15分以内と短時間且つ簡便に行えた。使用前点検と定期点検を行うことで,使用中の装置不具合を未然に防ぐことが可能となった。適正な保守管理として使用前点検・定期点検を計画的に実施することは,持続的血液浄化装置を安全に使用するために必要である。

  • 塚本 功, 土屋 陽平, 渡辺 裕輔, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2014年 5 巻 2 号 122-126
    発行日: 2014/12/01
    公開日: 2022/04/09
    ジャーナル フリー

    持続的腎機能代替療法(CRRT)施行時にポリスルホン(PS)系膜hemofilterを使用した際の凝固イベント発生と,重症度および生命予後への関連性を後方視的に検討した。2008年3月から2012年9月にPS系膜でCRRTを導入した急性腎傷害(AKI)171症例を対象に,CRRT施行期間中にhemofilter life-timeが一度でも24時間未満の凝固イベントがあった群(凝固群:80症例)となかった群(安定群:91症例)で比較した。その結果,CRRT導入時の施行条件および患者背景に差を認めなかったが,SOFA scoreは安定群10.8±2.8に対して凝固群12.2±2.7で有意に高値(p<0.05),入院期間中の死亡は安定群8例に対して凝固群20例で有意に多かった(p<0.05)。以上より,PS系膜使用時に凝固イベントを有する場合,予後不良の一因子として有用であることが示唆された。

  • 徳井 研太, 鳴海 敏行, 宮崎 真一, 本多 仁, 大濱 和也, 井上 勉, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2010年 1 巻 1 号 131-135
    発行日: 2010/12/01
    公開日: 2023/02/22
    ジャーナル フリー

    当院の重症急性膵炎に対する持続的血液浄化療法(CBP)の現状を調査し,CBPの意義について検討した。2005年4月1日から2009年9月30日までにCBPを行った重症急性膵炎19症例を対象としretrospectiveに調査した。補正Ca値はCBP導入時で8.43±1.14mg/dL,離脱時では9.35±1.00mg/dLと有意な上昇を認めた。白血球数,CRPはCBP施行に伴い低下傾向を示し,導入前と離脱時では白血球数:15.25±6.22×1000 /μL,12.23±6.68×1000/μL,CRP:21.31±11.75mg/dL,13.8±8.68mg/dLと有意に減少を認めた。水分のIN-OUTバランスに関して,CBP導入前は多くの症例でIN-OVERであったが,除水を行うことでゼロに近づき,理想的な体液バランスを保つことができた。重症急性膵炎の治療においてCBPが果たす役割に関しては諸説あるが,水分や溶質・電解質のコントロールを主とした体液管理のためにCBPは重要な治療手段の一つである。近年,急性腎障害を呈した重症患者において,厳密な体液量管理が生命予後に深く関わる事が明らかとなっており,今後もCBPの積極的な利用が期待される。

  • pH自動制御方式による黒麹菌アミラーゼの生成試験
    蓑田 泰治, 塚本 功
    日本農芸化学会誌
    1961年 35 巻 5 号 482-487
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) ガラス電極連続自記pH計,並びにpH自動調御装置を501容ステンレススティール培養槽に設置して, pHコントロールを行いつつ黒麹菌を液内培養し,アミラーゼの生成を検討した.
    (2) 電極は培養槽内で培地と共に蒸気殺菌する方式をえらび,種々の改良を行った結果, pHを培養中連続自記し,又培養pHを大体±0.1 pH以内に規制することができた.
    (3) 菌体のgrowth rateはpH 3, 4及び5において大きく, Ph 2及び6でやや小さい. pH 6では最大菌体量も少ない.
    (4) α-アミラーゼ生成の至適pHは6附近にある.糖化アミラーゼ力生成はPh 3, 4及び5でよく, 6では劣る. pH 2では生成が遅れる. (5) 培養の前段階において酸性側で糖化アミラーゼ生成させて後,微酸性に培養pHを移してα-アミラーゼの生成を促すため,初発pH 5.2で培養をはじめ, 24時間目にpHを下げてpH 3.0にコントロールしつつ培養をつづけ, 48時間目に中和を行い,以後pH 6.0にコントロールしてさらに十数時間培養し,アミラーゼの生成を試験した結果,糖化力が強く, α-アミラーゼをかなり含み,又耐酸糊精化力をも併有する液内アミラーゼを生成せしめることができた.
  • 塚本 功, 土屋 陽平, 渡辺 裕輔
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2021年 12 巻 1 号 9-14
    発行日: 2021/12/15
    公開日: 2022/06/15
    ジャーナル フリー

    体外循環技術を用いた血液浄化を施行するにあたり,バスキュラーアクセス(vascular access:VA)は必要不可欠である。とくに短期留置に優れた非カフ型カテーテルは速やかに挿入し治療を開始できるだけでなく,緊急時輸液ルートなどの利便性が高いため急性血液浄化におけるVAの第一選択である。非カフ型カテーテルは挿入から留置・固定における易操作性,血液回路の着脱時における安全性,優れた送脱血性能,血管壁への低侵襲性,非感染性能などについて十分な機能が必要であるが,直接的な操作はヒトである。つまり,非カフ型カテーテルを使用するにあたっては,その特徴を理解して適切に使用されるデバイスマネジメントが重要であると考えられる。そこで,切迫した状況下で持続的腎機能代替療法(continuous renal replacement therapy:CRRT)が展開される救急・集中治療領域において,非カフ型カテーテルを用いて安全かつ効率的に体外循環を行うための知見をまとめ,期待されるデバイス像について言及する。

  • 船戸 康幸, 中沢 昌久, 池田 佳隆, 北島 純男, 坂本 功, 渡辺 博茂, 長尾 重夫
    秋の分科会予稿集
    1981年 1981.4 巻
    発行日: 1981/09/14
    公開日: 2018/03/22
    会議録・要旨集 フリー
  • 池田 佳隆, 中沢 昌久, 佐々木 典彦, 服藤 憲司, 坂本 功, 船戸 康幸, 渡辺 博茂, 長尾 重夫
    秋の分科会予稿集
    1981年 1981.4 巻
    発行日: 1981/09/14
    公開日: 2018/03/22
    会議録・要旨集 フリー
  • 髙橋 良光, 中村 藤夫, 追手 巍
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2013年 4 巻 1 号 69-74
    発行日: 2013/06/01
    公開日: 2022/09/16
    ジャーナル フリー

    血液透析療法の設定血液流量(prescribed blood flow rate,Qb,mL/min)は,溶質の除去量に大きな影響をもたらす。実血液流量(actual blood flow rate,aQb,mL/min)は,透析針によって異なり,Qbより低いことが報告されている。double lumen catheter(DLC)を用い,QbとaQbの差を比較した。脱血側におけるaQbの違いについて,Flexxicon®Ⅱは,80.4±0.01mL/minと最も低下を示した。Gam Cath®は,23.8±0.55mL/minと最も軽微な低下を示した。返血側は,すべての条件で6.58±2.29mL/min以内の低下を示した。aQbの違いは脱血側の形状や内腔断面積の違いによる影響が大きく,とくに高流量の設定を行うときは各種DLCの特徴を考慮してQbを決定する必要があると考えられる。

  • 土屋 陽平, 塚本 功, 村杉 浩, 高根 裕史, 渡辺 裕輔, 鈴木 洋通
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2013年 4 巻 2 号 154-159
    発行日: 2013/12/01
    公開日: 2022/08/24
    ジャーナル フリー

    急性腎傷害(AKI)は心臓血管外科手術後にしばしば発生する重篤な合併症である。そのAKIの治療法のひとつとして持続的腎機能代替療法(CRRT)が用いられるが,離脱もしくは間歇的透析への移行時期について検討した報告は少ない。心臓血管外科手術後に発症したAKIでかつ人工呼吸管理が行われた症例について,人工呼吸器装着の有無とCRRT再導入率を電子カルテで後方視的に検討した。対象をCRRT離脱時点で人工呼吸器が装着されていた装着群(32例)とすでに外れていた非装着群(41例)に分けた。その結果,装着群は離脱時の体重変化率が多く,sequential organ failure assessment(SOFA)score,中心静脈圧は有意に高かった(p<0.05)。さらに,CRRT再導入率も装着群で有意に高率(p<0.01),再導入への調整オッズ比は5.20(95%CI:1.15~23.4)であった。心臓血管外科手術後のAKIにおいて,CRRTを離脱する際には,腎機能だけでなく,人工呼吸器装着の有無も考慮に入れる必要があると考えられた。

  • 功力 未夢, 佐川 竜馬, 髙梨 隼一, 平尾 健, 齋藤 拓郎, 岡本 裕美, 日野 由香里, 加藤 文彦, 大沢 光行, 別所 郁夫, 森下 正樹, 小竹 良文
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2018年 9 巻 1 号 53-57
    発行日: 2018/06/01
    公開日: 2022/02/08
    ジャーナル フリー

    急性血液浄化装置は,主に持続的血液浄化療法(CBP)など長時間の血液浄化を行うことを目的とした装置である。急性血液浄化装置において血液を加温する方法は,透析患者に使用される血液透析装置と異なるため,血液流量,透析液および補充液の条件により十分に加温されない状態で治療が行われることが予想される。そこで,急性血液浄化装置における加温器の性能について検討した。各装置の透析液流量および補充液流量を増加したところ,加温器後の温度は低下した。急性血液浄化装置において補充液流量の増加は,補充液が十分に加温されずに血液に流入することが示唆された。よって,血液回路の温度低下が生体温度の低下の一因になると考えられるため,加温器の性能を理解し使用する必要がある。

  • 廣瀬 沙優里, 芝田 正道, 小林 利道, 小川 哲也
    日本急性血液浄化学会雑誌
    2017年 8 巻 2 号 162-165
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2022/02/10
    ジャーナル フリー

    ACH-Σ®(旭化成メディカル社)を用いた持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)で,新回路CHDF-FS®(旭化成メディカル社)の発売とソフトウェアのバージョンアップが行われた。新回路の特徴は主に包装のコンパクト化,輸液ラインと抗凝固薬注入ラインの一体化,ニードルレスポートの設置,抗凝固薬注入位置の変更などで,ソフトウェアは血液濾過器洗浄方式の追加や各モードに合わせた音量調節,各種圧力設定などの設定変更が行われている。今回CHDF-FS®やバージョンアップした装置を使用する機会を得た。全体的に有用性の向上に配慮した改良がなされていると考えられた。しかし,抗凝固薬の投与位置変更に伴う薬剤の予期せぬ急速注入の可能性についての対策を検討する必要があると思われる。

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