新型コロナウイルス
感染症
(COVID-19)の流行は、世界中で医療および公衆衛生の枠組みを大きく変えた。COVID-19に関連した脳症が多数報告されるなか、ウイルス性脳炎や神経梅毒の増加も観察されている。また、地球温暖化により亜熱帯域での
感染症
の増加も懸念されている。神経
感染症
の原因となる病原体は細菌、真菌、原虫・寄生虫、ウイルスなど多岐にわたり、画像所見は非特異的な髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、硬膜下蓄膿、感染性塞栓による脳血管障害、感染性脳動脈瘤などが一般的だが、比較的特異的な画像所見を示す
感染症
もある。本稿では、COVID-19を含む多様な疾患について、最新の画像所見を中心に解説する。特に新生児から高齢者までの年齢による病原体の違いや、近年急増している自己免疫性GFAPアストロサイトパチーなども取り上げる。
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