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クエリ検索: "欠損歯"
2,261件中 1-20の結果を表示しています
  • ―「上減の歯列」の術後経過とその問題点から補綴手法を考える―
    永田 省藏
    日本補綴歯科学会誌
    2013年 5 巻 1 号 28-33
    発行日: 2013/01/10
    公開日: 2013/02/22
    ジャーナル フリー
    これまで,症例の術後対応に向かい合いながら,上顎と下顎の欠損の違いを感じつつ,それぞれの問題点も臨床的な実感として抱きながら,対応してきた.特に,「上減の歯列」は,進路の道筋や進行のスピードなど,その捉え方は難しい.患者の不便性やその訴えからでは,適切な病態の判断は難しく,それぞれの歯列に内在したリスクや兆候を読み取ることが必要とされながらも,症例によっては後手になってしまった対応例も少なくない.また,咬合欠陥を抱えた上顎歯列の補綴では,残存歯の固定やリジットな可撤性補綴,さらには,インプラントの応用など,いくつもの選択肢がありながら,補綴介入の時期やその見極めなど,いまだ不明確な点もある.
  • 永田 省藏
    日本補綴歯科学会誌
    2017年 9 巻 3 号 199-204
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/23
    ジャーナル フリー

     部分欠損症に適用される可撤性支台装置については,これまで種々の観点から比較検討がなされてきた.臨床では,それぞれの装置の特性を踏まえ,患者の要望や補綴の目標などの条件,あるいは装置の支持機構,審美性や扱い易さ,技工面など,種々の要件から選定され,臨床応用がなされている.しかしながら,適用する

    欠損歯
    列の条件はさまざまであり,口腔内でその支台装置が有効に機能するには,それぞれの
    欠損歯
    列の状況を考慮する必要がある.加えて,患者要素においては,超高齢化社会における可撤性支台装置について,フォローアップやハイジーン面など,加齢や患者を取り巻く社会的要素を考慮した補綴のあり方をも含めて,再考する必要性が考えられる.

  • 第9報 : 咬合採得術式の影響について
    五十嵐 順正, 河田 守弘, 金 鮮妃, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1991年 11 巻 3 号 353-361
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は, 下顎「支持域」と呼ぼれる小, 大臼歯の咬合接触によって構成されている.これらの接触が失われた遊離端欠損症例においては義歯の製作時, 上下顎の咬合記録を行うため咬合採得処置が実施されている.以下の実験的研究においてはこの咬合採得処置において咬合床の条件, 咬合力の条件を種々変化させた際に下顎位がどのように変化するかを下顎穎頭位の変化として記録した.その結果, 咬合床は可及的に残存歯と連結させること, 咬合力は軽度でタッピング程度とし咬合記録を採得することが穎頭位の変化に及ぼす影響が最も小さいことが明らかとされた
  • 第10報;即時遊離端義歯が下顎位の保持に及ぼす影響について
    五十嵐 順正, 河田 守弘, 八川 昌人, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1993年 13 巻 1 号 1-9
    発行日: 1993/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は, 下顎「支持域」と呼ぼれる小, 大臼歯の咬合接触によって構成されている。これらの咬合接触が失われた遊離端欠損症例では歯の喪失後どの程度の期間に, どの程度の下顎位の変化が生じるか不明なところがあった.本研究では実験条件下にて経時的に咬合支持を変化させ不顎位の変化を測定した。その結果, (1) 抜歯時に適用した即時義歯により下顎位の支持はほぼ術前同様に保持された. (2) 即時i義歯の適用を中止すると下顎位は顎間距離の減少を来すように変化した. (3) 遊離端義歯装着患者において咬合支持を担う部位の咬合接触点を実験的, 経時的に欠如させたところ, 下顎位は大きく変化しやすくなり, その可変性 (Lability) は特に第2小臼歯の欠如前後, 及び, 第1大臼歯の欠如前後で大きく変化する少なくとも二つのタイプのあることなどが示された.
  • 鷹岡 竜一
    日本補綴歯科学会誌
    2012年 4 巻 2 号 170-177
    発行日: 2012/04/10
    公開日: 2012/07/28
    ジャーナル フリー
    近年のインプラントの発展はめざましく,その生存率も格段に高くなっている.インプラントを応用すれば,従来ブリッジで対応していたような少数歯欠損症例はなくなり,現在ではパーシャルデンチャーの適応であった多数歯欠損症例への応用も見られ,クラウンブリッジで対応できる歯列へ改変されている.しかしながら歯科疾患は慢性疾患であり,処置方針も経過の良否も患者の個別性に色濃く影響を受けると言われている.
    欠損歯
    列も類に違わず画一的・永続的な処置方針は選択が難しく,術者が製作するパーシャルデンチャーに次の一手という設計を組み込む理由も理解できる.言い換えれば年齢とともに変化してゆく生体への対応を加味しているのかもしれない.本稿では
    欠損歯
    列の難症例といわれている咬合三角第III エリアに突入している3症例を提示し,患者の個別性を配慮しながらそれらの症例が本当に難症例なのかを検証してみたい.また
    欠損歯
    列の改変の必要性を考察しながら,従来法であるパーシャルデンチャーの可能性と限界を探ってみたいと考えている.
  • 遊離端義歯における人工歯排列と義歯の機能について
    五十嵐 順正, 河田 守弘, 依田 慶正, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1990年 10 巻 3 号 255-263
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    上下顎とも遊離端欠損を有する患者において遊離端部の人工歯排列を第2大臼歯までとするか, または第1大臼歯までに留めるかは見解の分かれるところでる.そこで, 本研究では被験者5名において人工歯列による下顎の支持機能, 咀特効率, 維持歯の負荷の3者を相互に検討した.その結果, 両条件下では下顎の支持機能には大差はないが, 咀噛効率, 維持歯の負荷には差違のあることが示された.
  • 上り口 晃成
    日本補綴歯科学会誌
    2022年 14 巻 4 号 391-394
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/21
    ジャーナル フリー

    症例の概要:患者は74歳男性,下顎左側臼歯部の違和感を訴えて当院を受診した.主訴の原因は下顎左側第一大臼歯の破折であったが,患者はいわゆるパワータイプの患者で,咬合高径や咬合平面の問題を改善するため,インプラントを併用した全顎的固定性補綴治療を行った.

    考察:支持要素が不足する症例に対して,インプラントを適用することで欠損部に固定性補綴装置を追加することが可能になり,また残存歯の負担を軽減することが可能となった.インプラントによる咬合支持要素の追加は,いわゆるパワータイプ患者における全顎的補綴治療において有効である.

    結論:インプラントを用いた全顎的補綴治療によって咬合機能の回復と安定が得られた.

  • 咬頭嵌合位不定者における「支持域」について
    原田 雅弘, 五十嵐 順正, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1987年 7 巻 1 号 115-121
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    上下顎の咬頭嵌合関係を規定している「支持域」は, 個性正常咬合を有する個体において, その垂直的変位が約100μm以内に安定していることをすでに明らかとした.本報では, 咬頭嵌合位が広範な歯周疾患などにより不定な症例において下顎「支持域」を表現する上下顎顎間距離の測定をし, 個性正常咬合者との比較検討を行ったところ, 被験者は正常者群に比して垂直顎間距離が2-7倍の変位量を示した.また咬頭嵌合位の規定はこれまで構造的な考え方を基盤としてきたが, 適正な変位性を有する咬頭嵌合位つまり機能時の咬合接触の安定性を重視した咬頭嵌合位と規定すべきであることが示唆された.
  • 遊離端義歯における顎粘膜支持の影響について
    五十嵐 順正, 河田 守弘, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1988年 8 巻 3 号 283-296
    発行日: 1988/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は下顎「支持域」と呼ぼれる小・大臼歯部の咬合接触によって構成されている.これらの咬合接触が失われた場合, すなわち遊離端
    欠損歯
    列となった場合, これを義歯により再構成することは顎口腔系の機能の保全という観点から重要である.遊離端義歯の顎粘膜支持要素が下顎「支持域」の回復に及ぼす影響を検討するため義歯の維持装置をレストなしワイヤークラスプとレスト付鋳造2腕鉤の二つとし, 有床部の印象法を粘膜静態印象粘膜加圧印象の2種床外形の設定を全部床外形, 部分床外形および床粘膜面を削除の3種とし, それぞれの組合せの実験補綴物を装着し, この時の義歯床人工歯列による下顎「支持域」の回復の状態を測定した.
  • 永田 省藏
    日本補綴歯科学会誌
    2021年 13 巻 3 号 200-204
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/30
    ジャーナル フリー

     現代,高齢化が進む社会で,私たちは,長期に歯を守り,より快適に機能していく治療が求められるなか,

    欠損歯
    列をどのような見方で捉え,より良く維持していくのか,問い直される時期に来ているように思われる.

     患者は,よく噛めて,違和感の少ない補綴を希望することが多い.しかし,要望に沿えた補綴であれば,予後は良好に経過するのだろうか?

    欠損歯
    列の診断や補綴形態の選択については,患者の声に耳を傾けながらも術者主導であるべきで,インプラントの適用についても,
    欠損歯
    列の性質を考えたうえで,残存歯が長期に維持できることを目標としたい. 個々の欠損の流れに対応しながら,どのような補綴のあり方を提供するべきなのか,考えてみたい.

  • ―遊離端欠損回避の恩恵—
    藤関 雅嗣, 四ツ谷 護
    日本補綴歯科学会誌
    2022年 14 巻 1 号 31-37
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/01/19
    ジャーナル フリー

     臼歯部中間欠損症例における最後臼歯の存在は,対向関係の保持により顎位を安定させ,長期的な補綴装置の維持安定に寄与すると考えられる.欠損様式の観点からは,咬合支持歯として加圧因子の減少,遊離端欠損回避による受圧条件の向上が期待される.本稿では,最後臼歯の残存,すなわち中間欠損の有意性に関して考察したい.その中で,支台歯相互の連結固定効果(一次固定・二次固定)を考慮した支台装置の選択条件,遊離端欠損を中間欠損に改変したインプラントオーバーデンチャー症例の口腔内変化を振り返って,遊離端欠損の為害性についても考えていきたい.

  • 盛林 昭仁
    日本補綴歯科学会誌
    2024年 16 巻 2 号 267-270
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/26
    ジャーナル フリー

    症例の概要:患患者は73歳男性.上顎右側中切歯歯冠破折による審美不良と咀嚼障害を主訴に来院した.臼歯部欠損や歯冠破折,多数歯にわたる中等度の咬耗から咬合平面は不整で,咬合高径の低下による前歯部補綴スペースの不足を認めた.咬合挙上と咬合平面の是正を行うことで咀嚼機能の回復と審美性の改善を図った.

    考察:咬合挙上および咬合平面の可及的是正を顔面計測と下顎安静位などから暫間的に行った後,十分な観察期間を設けて審美面および機能面を評価したうえでの最終補綴治療が良好な結果をもたらしたと考えられる.

    結論:咬合高径の低下により前歯部補綴スペースが不足した症例に対して,咬合挙上を行うことで良好な結果が得られた.

  • クラスプ義歯における前処置と設計の影響について
    五十嵐 順正, 朝見 光宏, 河田 守弘, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1989年 9 巻 3 号 297-306
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は, 下顎「支持域」と呼ぼれる小, 大臼歯の咬合接触によって構成されている.これらの接触が失われ, 遊離端
    欠損歯
    列となった場合これを義歯によって再構成することは, 顎口腔系の機能の保全という観点から重要であるため我々は, 如何なる設計の部分床義歯が顎位をより効率的に回復しうるかについて検索している.義歯の維持装置として一般に頻用されているクラスプ維持装置において, これを設定する口腔内の維持歯の前処置と維持装置の設計によっては, 既に報告したテレスコープ義歯に匹敵する下顎位の回復が図れることが予測されたので検討した.その結果, 維持歯との連結自由度を最小とする設計のR.P.I.維持装置 (R.P.P.I.と呼称) において, テレスコープ義歯に近い成績が得られた.
  • 椎貝 達夫, 田口 達夫
    日本口腔インプラント学会誌
    2019年 32 巻 2 号 85-91
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2019/08/10
    ジャーナル フリー

    歯科インプラントが臨床応用されて54年が経過し,欠損補綴の1つとして良好な結果が得られてきた.しかし,日本の歯科治療が直面している超高齢化社会に対してはさまざまな対応が必要になってきている.そこでわれわれはインプラント治療の長期症例から口腔内の変化として何が起こっているのかを考察し,超高齢化社会に対応した超長期治療計画として役立たせたいと思う.

    長期症例の多くでは患者の年齢と口腔内の変化に深い関係性があると思われる.しかし,患者固有のリスクがあるため,

    一概に年齢と口腔内の変化を統一して考えられないことも事実であることから,長期症例の変化(約20年の変化)を以上の5つのグループに分け,その中から変化に特徴がある2),3),5)について症例を通じて考えてみた.

    1)若い年代で大きな変化が少ないグループ

    2)中高年代で変化が穏やかなグループ

    3)中高年代で無髄歯,ペリオで喪失するグループ

    4)高年齢で根面う蝕の発生が高くなるグループ

    5)その他として咬合力,免疫等のリスクが高い大きな変化をするグループ

    今回提示した長期症例から学ぶことは治療開始年齢と

    欠損歯
    数,欠損形態,残存歯の状態は長期安定に大きく影響するということである.つまり,以下の長期経過から予測される下記1〜4を踏まえて長期治療計画を考えることが重要になる.

    1.

    欠損歯
    数が少なく,欠損形態が単純で残存歯の状態が良好の場合はトラブルが少ない傾向がある.

    2.

    欠損歯
    数が多く,欠損形態が複雑の場合は残存歯のトラブルが多い傾向がある.

    3.残存歯の状態が悪く,咬合力が強い場合には残存歯とインプラント部のトラブルが多い傾向がある.

    4.悪習癖があり,咬合力が強い場合はインプラント治療が有効な治療法とはいえない傾向がある.

    しかし治療開始時期にすべてを把握できるわけではないため,インプラント治療後にも健康状態を把握しつつ,常に口腔内の変化を予測し,状況を見極めて対応も変化させていくことが重要と考える.また,その考えが超高齢化社会に対応した超長期治療計画として役立つと思われる.

  • ―上下顎歯数のアンバランスとそのリスク―
    宮地 建夫
    日本補綴歯科学会誌
    2013年 5 巻 1 号 21-27
    発行日: 2013/01/10
    公開日: 2013/02/22
    ジャーナル フリー
    慢性タイプの
    欠損歯
    列は切れ目のない連続して経過する疾病であるため,その病態把握はコースとして捉えるほうが臨床には有用である.
    欠損歯
    列のコースには,1.どのルートを通って咬合崩壊へ接近していくか,2.どんな
    欠損歯
    列の終末パターンに向かって進んでいるか,3.欠損拡大の喪失速度の緩急などの動態がコースの特性をみる指標になる.著者はコース指標となる3 グラフの合成図を参考にして
    欠損歯
    列の病態コースを視覚的に捉えるようにしている.そのコースのなかで比較的頻繁に見られる欠損パターンの一つに注目し,その臨床的な特性を調べてみた.それを「上減の歯列」と名付けた.
  • 亀田 行雄
    日本口腔インプラント学会誌
    2023年 36 巻 3 号 151-159
    発行日: 2023/09/30
    公開日: 2023/10/20
    ジャーナル フリー

    加齢とともに現在歯数が減少する際に,下顎に比べ上顎歯の喪失スピードが速い症例がある.そのような症例に対し治療介入しても,上顎歯の減少を食い止めることができず咬合崩壊してしまうこともある.そのような上減の歯列と呼ぶ症例に対しては,より徹底した治療介入が必要であり,主に「臼歯部の咬合再建」と「上顎前歯部の補強」に注力することが望ましい.また臼歯部の咬合再建の一手法として,上顎の義歯床下にインプラントを埋入するIARPD(Implant AssistedRemovable Partial Denture)も有効と考える.

  • 補綴的再介入から考察
    本多 正明
    日本臨床歯科学会雑誌
    2019年 6 巻 1 号 34-51
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2025/09/15
    ジャーナル フリー
    歯科臨床の最終目的は,顎口腔機能の回復・改善と健康維持・増進にある.この目的達成のためには,適切な総合診断, 治療計画の立案と治療を“インターディシプリナリーアプローチ”のコンセプトに則って進めることが重要になってくる.しかし 良好な機能回復が達成できても,術後の状態を長期にわたり維持することができなければ,適切な治療をしたとはいえない.す なわち良好な”longevity”を得ることが重要である.この”longevity”は,①歯の維持,②補綴装置の維持,③シンプルな補綴的再 介入,の 3 つに分けて考察するのが,より臨床的である.この 3 つの事項を達成するためのKeyword は,” 上歯列弓の保全 ”と” 咬頭嵌合位の安定 ”である.
  • 遊離端義歯における「支持域」の回復能力について
    五十嵐 順正, 河田 守弘, 芝 〓彦
    昭和歯学会雑誌
    1987年 7 巻 2 号 195-206
    発行日: 1987/09/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位における下顎位は下顎「支持域」と呼ばれる小・大臼歯部の咬合接触によって構成されている.これらの咬合接触が失われた場合, すなわち遊離端
    欠損歯
    列となった場合, これを義歯により再構成することは顎口腔系の機能の保全という観点から重要である.遊離端義歯の設計において欠損部顎粘膜の支持を一定とした場合, 残存支台歯部の支台装置を逐次変換し, 「支持域」の回復能力と有床部に発生する咬合力と比較した.その結果, 1) 遊離端義歯の装着により
    欠損歯
    列の下顎「支持域」は回復される.2) 回復の程度は支台装置の種類により異なり, 支持・把持に優れ支台装置の連結の自由度が小さいもので能力が高い.3) 「支持域」の回復能力が良好な義歯ほど有床部の咬合力の発現が大きいことが明らかとなった.
  • -リアルワールドデータの活用-
    豆野 智昭, 大槻 奈緒子, 山本 陵平, 池邉 一典
    日本補綴歯科学会誌
    2024年 16 巻 1 号 22-27
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/07
    ジャーナル フリー

     医療や介護の現場で日常的に発生する情報を集めた「リアルワールドデータ」は,近年,臨床研究で用いられる機会が多くなっている.本稿では,2017~2021年度に行われた大阪府後期高齢者歯科健診の約25万人分のデータと,国保データベースシステムの医療・介護データを基とした大規模コホート研究から,

    欠損歯
    列が欠損の拡大に与える影響について,筆者がこれまでに得た知見を紹介したい.さらに,臼歯部咬合支持と死亡との関連を評価した結果を踏まえ,Eichnerの分類,Cummerの分類,そして宮地の咬合三角といった咬合支持の観点から,
    欠損歯
    列が更なる歯の欠損,そして全身へ与える影響について考察する.

  • 小出 馨
    日本補綴歯科学会誌
    2016年 8 巻 1 号 31-32
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/02/28
    ジャーナル フリー
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