研究目的コーマにおけるコーミングアクションに関し幾何学的な繊維配列を基礎として理論的に考究し, 供給されるリボンラップのステープル
ダイヤグラム
, コーミングパートのタイミング, ゲージが与えられた場合のコーマ落率 (コーマノイル量), コーマノイルステープル
ダイヤグラム
, コーマスライバステープル
ダイヤグラム
を求め, コーマ落率決定及びコーマ各パートの改造, 改良もしくは研究上の指針とする.
研究結果供給されるリボンラップのステープル
ダイヤグラム
がy=f (x) で与えられるとすると
1) コーマ落率は
Y'=∫(E-s')0 f' (x) dx+∫ (E-s') +s (E-s') (E-s')+s-x/s f' (x) dx
2) コーマノイルのステープル
ダイヤグラム
は
y'=f' (x) =∫x0f' (x) dx/Y'但し0<x<(E-s')
y'=f' (x) =∫ (E-s')0 f' (x) dx+∫ (E-s')+s(E-s') (E-s') +s-x/s f' (x) dx /Y'但し (E-s') <x<(E-s') +s
3) コーマスライバのステープル
ダイヤグラム
は
y"=f"(x) =∫x(E-s') f' (x) dx-∫x(E-s') (E-s')+s-x/s f' (x) dx/1-Y"但し (E-s')<x<(E-s') +s
y"=f"(x) =∫(E-s') +s(E-s') f' (x) dx -∫(E-s')+s(E-s') (E-s')+s-x/s f' (x) dx+∫x(E-s')+s f' (x)dx/1-Y" 但し (E-s') +s<x<L
4) コーマノイル中に含まれる繊維の最大繊維長は (E-s') +sである.
5) コーマスライバ中に含まれる繊維の最小繊維長は (E-s') である.
ここに y=f (x) : 供給されるリボンラップのステープル
ダイヤグラム
y=f' (x) : コーマノイルのステープル
ダイヤグラム
y"=f"(x) : ゴーマスライバのステープル
ダイヤグラム
Y": コーマ落率 (コーマノイル量)
x : 任意の繊維の繊維長
E : ニッパプレートがデタッチングローラに最も接近した時の距離
s'' : トップコームが下降してトップコーミングを開始する迄にデタッチングローラがコーミングされた繊維を送出す長さ
s : フィードローラのラップ供給長
L : 供給されるリボンララプ中に含まれる繊維の最大繊維長
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